8月28日(金)
甲子園への往復の時に口ずさんでいる歌です。
さて、今年も、夏が終わろうとしています。暑ければ暑いほど夏らしいのでしょうが、今年はそんな日が少なかったような気がします。
しかし、甲子園は立派に熱かった。
ところで、
「青い空、白い雲。浜風に乗って今年も甲子園に・・・・」
こんな感じの口調、わかりますか?
甲子園の野球中継では、高校野球でもタイガース戦でも、この人の右に出る人はいないと言われた大阪はABC放送の名物アナウンサー、植草貞夫さんの実況です。引退して最近は声を聞きませんが、「青い空、白い雲・・・・」というセリフは高校野球中継の開始のことばとして多くのファンの心に残っています。
そして、こんな絶叫も私の記憶に残っています。
「打ったぁーーー、藤井(1985年、準優勝宇部商業の主砲で中堅手)が下がる、見上げたーー、恐ろしいーー、甲子園は、キヨハラのためにあるのかぁぁーー」
PLが優勝した、桑田・清原最後の夏の決勝戦。この試合はビデオに撮って、野球部の生徒に見せた記憶がありますが、劣化して処分したのでしょうか、今は見当たりません。
ということで、今年の決勝戦のゲームセットの場面を植草貞夫ふうに想像してみると、
「九回ツーアウトからの怒濤の攻撃、はたして日本文理の粘りが奇跡を呼ぶのかーー、中京の七回目の全国制覇や如何に、ーー、打ったぁーーー、終わったぁーーー、決着は一瞬、三塁ライナーーーー、中京ナインが顔をクシャクシャにしています。そして日本文理ナインのさわやかな表情がその健闘ぶりを・・・・」
ぐらいでしょうかね。
甲子園中継と言えば、首都圏ではNHKの独占状態なので、私が「ABC、ABC」と騒いでも周囲の反応は今一つなのです。
歌人小野茂樹の歌
あの夏の数かぎりなきそしてまたたった一つの表情をせよ
準々決勝の日の球場の熱気
実は、今年の甲子園、何回も球場に足を運び、テレビでもたくさんの試合を見ました。しかし、前回の記事で触れましたが、選手が妙に格好をつけているような感じが鼻について、正直なところ気持ちよく観戦できませんでした。
そんな中で、決勝戦の締めくくりの場面での日本文理の驚異的な粘り、最後まであきらめないチーム一丸となった攻撃を前にして、それまで心の中でこだわっていたしこりのようなものが消えて行く思いでした。
ゲームに臨む時の大切な姿勢については、3月25日付けの「つぶやき」の中で述べたとおりです。しかし、ワンサイドゲームになった時や善戦しながら力尽きそうになった状況の中で、気持ちを切らさないというのは本当に難しい。私も過去に、いくら鼓舞してもどうにもならないもどかしさを何回も味わってきました。最終回にベンチでしゃくり上げている選手をよく見ますが、やはりおかしい。まだ終わっていないのですから。勝負の神様に失礼です。
ここもやっぱり、この句しかないでしょう。
善戦で良しとするのか大西日 弁人
ということで、先日の決勝戦の最終回。
4-10という6点のビハインド、2アウト。ここからドラマの始まりです。粘って四球。続くバッターがつないでつないで、とうとう5点をもぎ取り1点差。なお1、3塁で押せ押せムードの中、ヒット性の痛烈なライナーでゲームセットとなりました。
まさに熱闘の甲子園。
目指すは真紅の旗か鶏頭花 弁人
甲子園への往復の時に口ずさんでいる歌です。
さて、今年も、夏が終わろうとしています。暑ければ暑いほど夏らしいのでしょうが、今年はそんな日が少なかったような気がします。
しかし、甲子園は立派に熱かった。
ところで、
「青い空、白い雲。浜風に乗って今年も甲子園に・・・・」
こんな感じの口調、わかりますか?
甲子園の野球中継では、高校野球でもタイガース戦でも、この人の右に出る人はいないと言われた大阪はABC放送の名物アナウンサー、植草貞夫さんの実況です。引退して最近は声を聞きませんが、「青い空、白い雲・・・・」というセリフは高校野球中継の開始のことばとして多くのファンの心に残っています。
そして、こんな絶叫も私の記憶に残っています。
「打ったぁーーー、藤井(1985年、準優勝宇部商業の主砲で中堅手)が下がる、見上げたーー、恐ろしいーー、甲子園は、キヨハラのためにあるのかぁぁーー」
PLが優勝した、桑田・清原最後の夏の決勝戦。この試合はビデオに撮って、野球部の生徒に見せた記憶がありますが、劣化して処分したのでしょうか、今は見当たりません。
ということで、今年の決勝戦のゲームセットの場面を植草貞夫ふうに想像してみると、
「九回ツーアウトからの怒濤の攻撃、はたして日本文理の粘りが奇跡を呼ぶのかーー、中京の七回目の全国制覇や如何に、ーー、打ったぁーーー、終わったぁーーー、決着は一瞬、三塁ライナーーーー、中京ナインが顔をクシャクシャにしています。そして日本文理ナインのさわやかな表情がその健闘ぶりを・・・・」
ぐらいでしょうかね。
甲子園中継と言えば、首都圏ではNHKの独占状態なので、私が「ABC、ABC」と騒いでも周囲の反応は今一つなのです。
歌人小野茂樹の歌
あの夏の数かぎりなきそしてまたたった一つの表情をせよ
準々決勝の日の球場の熱気
実は、今年の甲子園、何回も球場に足を運び、テレビでもたくさんの試合を見ました。しかし、前回の記事で触れましたが、選手が妙に格好をつけているような感じが鼻について、正直なところ気持ちよく観戦できませんでした。
そんな中で、決勝戦の締めくくりの場面での日本文理の驚異的な粘り、最後まであきらめないチーム一丸となった攻撃を前にして、それまで心の中でこだわっていたしこりのようなものが消えて行く思いでした。
ゲームに臨む時の大切な姿勢については、3月25日付けの「つぶやき」の中で述べたとおりです。しかし、ワンサイドゲームになった時や善戦しながら力尽きそうになった状況の中で、気持ちを切らさないというのは本当に難しい。私も過去に、いくら鼓舞してもどうにもならないもどかしさを何回も味わってきました。最終回にベンチでしゃくり上げている選手をよく見ますが、やはりおかしい。まだ終わっていないのですから。勝負の神様に失礼です。
ここもやっぱり、この句しかないでしょう。
善戦で良しとするのか大西日 弁人
ということで、先日の決勝戦の最終回。
4-10という6点のビハインド、2アウト。ここからドラマの始まりです。粘って四球。続くバッターがつないでつないで、とうとう5点をもぎ取り1点差。なお1、3塁で押せ押せムードの中、ヒット性の痛烈なライナーでゲームセットとなりました。
まさに熱闘の甲子園。
目指すは真紅の旗か鶏頭花 弁人