チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

学生野球の香り漂う「神宮球場」にて

2022-11-25 17:07:12 | スポーツ観戦等
11月25日(金)

 10月初めに、ヤクルトの村上選手が右中間スタンドに特大の56号ホームランを打ったのは神宮球場でした。
 そうなんです、今や、神宮といえばスワローズの本拠地というイメージが強くなりましたが、私が子どもの頃、国鉄スワローズのホームゲームは後楽園球場でやっていました。

 その頃の神宮球場といえば、六大学、東都大学、やはり早慶戦でしょうかね。まさに大学野球のメッカでした。最近はスワローズ関係の施設や看板が目に入ってきますが、土色が生々しい外壁の下の空間、売店があるスタンド下の狭い通路、そして、スタンドヘ上がる昔のままの階段。まだまだ大学野球の匂いがしみ込んでいて、郷愁がそそられます。

 その神宮球場で、毎年11月に行なわれるのが「明治神宮野球大会」。大学の部は、その年の大学日本一を決める意味合いが強く、高校の部は、秋からの新チームの各地区優勝校が集い、優勝したチームの地区には、3月のセンバツ出場枠が1枠増えるという仕組みになっています。

 実は、この秋、国学院大学が東都を制しまして、二年連続3回目なのですが、明治神宮大会に出場と相成りました。
 だいたい、この大会は東都大学と六大学の覇者が強くて、優勝回数もこの二つの代表で半分以上を占めています。ところが、昨年は、千葉の中央学院大が準決勝で国学院を敗り、決勝で慶応を退け、東都、六大学の両方に勝って優勝、国学院を応援していた身としては、ちょっとがっかりという結果でした。

 今回の国学院は、秋の東都大学リーグの最優秀選手に選ばれた武内君(3年)、巨人からドラフト3位指名された田中千晴君(4年)、抑えには楠茂君(4年)と、投手陣がしっかりとしているので初優勝のチャンス到来と期待が膨らんでいました。

 ところが、球場へ行きたいと思っていても、高気圧と低気圧、前線が入れ代わり通過するこの季節。曇り空でも気温が低そうだと、出かける気分がそがれる中でしたが、大学の部の準決勝二試合の22日の朝は抜けるような青空が広がっていました。

 電車が混んでいる時間でしたが、がんばって、
  試合開始前に到着
  

 来季はジャイアンツのユニフォームを着る
  田中君の力投
  

 3-0でリードの6回1アウト。「おっと、打たれた」
  ライト前ヒット
  

 四球はありましたが、実は、ここまで
  ノーヒットピッチだったのです
  

 結果、好投手を擁する大阪商大でしたが、6-2で下し、決勝進出となりました。

 準決勝のもう一試合は、明治大と名城大の対戦。
 名城大の試合はテレビで見たのですが、ここも投手力がなかなかなのです。でも、前日の準々決勝から連戦なので、はたして如何に。
 一方の明治も、雨が降らなければ翌日が決勝なので、エースの村田君はベンチに。
 という状況ですが、私はスコアラーでもなんでもないので、気楽に観戦と、眺望の良い二階席に座ってみました。

  見下ろす感じ
  

 景色抜群。外苑の銀杏並木の向こうに
  スカイツリー
  

  序盤で明治リード
  

 このままリードを保って、5-1で明治が勝ちまして、翌日の決勝戦は「東都対六大学」という、順当といえばそれまでですが、楽しみな一戦となりました。
 ただ天気予報が思わしくなく、テレビ観戦でいいかなと思いながら帰途に就きました。

 そして、翌日。
 思わしくない天気予報どおり、雨で一日順延に。

 25日の朝、快晴です。やっぱり行きましょう。

 第一試合は高校の決勝。二年連続、大阪桐蔭と広陵の対戦。
 大阪桐蔭、5点先行されるもひっくり返して6-5の逆転勝ち。

  連覇で歓喜のナイン
  

 でも、ちょっとすっきりしない試合でした。

  スコアーは
  

 桐蔭の先発の南(恒)君、初回3四死球、2回は2四球に2失策が絡んで3失点。
 4回の2点は広陵の主砲真鍋君に特大の2ランホームランを浴び、完全な負けゲームでしたが。
 5回表の5点。記録では2四球に5本の長短打となっていますが、逆光の中、レフトほぼ正面の飛球が3本。それが3本とも球を見失い、結果、三塁打1本とニ塁打2本に。その後タイムリーヒットも出て、まったく、あっという間の同点劇でした。
 例えば、サングラスを換えてみたらどうかとか、守備位置とか打球を見る角度を工夫したらとか、どうして、間をとってベンチから何かことばを掛けてやれなかったのか、腑に落ちませんでした。

 まあ、高校の場合は最後の試合ではなく、両校とも何事もなければ、センバツには欠かせないチームですから、甲子園でまたがんばっていただきましょう。

 そしていよいよ、大学の決勝戦となりましたが、

 明治大の村田投手、140キロ台のストレートは数えるほどなのですが、コントロールが良いのでしょう、ヒットが続きません。
 国学院の武内君もさすがで、僅少差の投手戦となりましたが、

 三回表、無死一、三塁の先制のチャンスがあったんですがね、痛烈な三塁横のライナー、身長分くらいしかベースから離れていなかったのに、三塁ランナー必死に戻るも併殺というのがありまして、あれが痛かった。その裏に虎の子の1点が明治に入りまして。

 どっちみち、1点も取れないんじゃ、勝てません。
  国学院、完封負け
  

 ドイツに逆転勝利した日本のサッカー。
  再現はなりせんでした
  


   善戦とは空しき響き冬の空  弁人


 東都のリーグ戦は制したとはいえ、全国では2位ですか。
 準優勝は偉いんですがね、国学院は、この秋、駅伝も出雲・伊勢ともに2位で、なかなか優勝できません。残るは箱根駅伝ですか。
 年明けの初夢。せめて夢の中だけでも栄冠を手にする姿を見たいものです。


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ちょうど見頃「神宮外苑のイチョウ並木」

2022-11-24 07:03:35 | お出かけ・散策
11月24日(木)

 すごいですね、日本、ドイツに勝ちましたね。ずっと押され気味の中での逆転劇。ドイツを応援していた方には申し訳ありませんが、痛快でした。

 とにかく、11月の下旬になってから、スポーツの話といえば、サッカーワールドカップの話題で持ち切りの感ですが、野球好きの私は、明治神宮野球大会のほうも目が離せません。
 こちらは、CS放送のスカイAで全試合中継してくれるので、観たい試合はテレビで済ませていたのですが、いよいよ準決勝とか、佳境に入ってくると、気もソワソワ。天気も良さそうとなると、行きたくなりますよね、神宮球場へ。
 
 ということで、天気の良かった22日の火曜日に、大学の部の準決勝を観に行って来ました。そして、翌23日に組まれていた決勝戦。雨で順延になったので、今日も、これから東京へ向かうのですが、まだ結果の出ていない野球の話題は後日の記事に回すことにして、

 今回は、一昨日の22日、球場へ行く前後に歩いた外苑のイチョウの写真です。

 神宮球場へは、新橋から銀座線に乗って外苑前で下りるのですが、この日は青山一丁目で下車。渋谷方面へ少し歩いて、青山通りから絵画館へ向かうイチョウ並木の道へ。

  右斜め後方から朝の日射し
  

  見事な色づき
  

 ほぼ北の方角へ向かう道。やや後ろからの順光のほうがきれいかと、青山通りから入ったのですが、後ろを振り返ってみると、

 紅葉も黄葉も
  逆光のほうが輝きます
  


   朝日射す黄葉の下の二人連れ  弁人


 野球観戦の途中、展望の良さそうなネット裏の二階席に上がると、

 朝歩いた
  イチョウ並木がすぐ先に
  

 帰りもイチョウ並木を歩こうかなと、絵画館広場前の交差点に行ってみると、

 午後3時を過ぎて、
  人がいっぱい
  

 東京の下町生まれの人間がこんなことを言っちゃいけませんがね、「東京って、ほんと人が多すぎ」。
 警察まで出てきて、「立ち止まらないで・・・」という指示が。

 そうは言ったって、
  今が見頃なんですから
  


   秋惜しみ我も都心の散歩道  弁人

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東京の孫二人、半年ぶりに逗子に

2022-11-23 13:54:32 | KANA君と妹君
11月23日(休)

 19日の土曜日のお昼過ぎ、いちばん下の孫のCHUMUちゃんが逗子にやって来ました。

  パパと手をつないで
  

 保育園の発表会のことや運動会のこと、家族でお出かけしたこと、ランドセルを注文したこと等々、電話でよく近況をお話ししますが、その度に「逗子のおうちに遊びに行きたぁーい!」と声をあげていたCHUMUちゃん、やっとその思いが叶いました。

 「お家に着いたら、
  手洗いとうがいだね」
  

 お昼は、おばあちゃん特製のラーメン。
  「写真、撮ったでしょ」
  

 この後、夕方まで、おままごとをしたり、台所でお手伝いをしたり、ずっとおばあちゃんのそばで過ごしました。

 この日、お兄ちゃんのKANA君は「土曜参観日」ということで、ママが参観に行って、ママと一緒に、夕方遅れてやって来ることになっていました。
 夕方といっても、この時期は5時ごろにはもう暗くなってしまうし、実際、玄関に現われたのが6時ごろだったので、遊ぶ間もなくみんなで夕飯となりました。

 逗子のおうちでお泊まりをしまして、

 翌朝、階下のリビングに下りて行くと、二人一緒に
  ゲームに夢中
  

  決着や如何に?
  

 せっかくの日曜日なのに、お外は雨模様。お昼を食べた後、帰ることになりましたが、案の定、「帰りたくなーい、ずっと逗子のおうちにいるぅー」というCHUMUちゃんの声が。
 今回は電車で来たので、私の車で駅へ。改札口でおばあちゃんに見送られて、渋々、横須賀線に乗りました。


   マスク越し寂しげな目に送る笑み  弁人


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秩父、長瀞で紅葉を愛でる

2022-11-16 21:23:37 | お出かけ・散策
11月16日(水)

 昼過ぎまでぐずつき気味の空模様だった昨日の火曜日。「今週、出かけるとしたら今日しかない」と思って、「エイ!」っとばかり早起きをして、6時30分に池袋駅に。

 6時50分発の西武特急、
  秩父行き「ラビュー」
  

 乗りたかったんですよ、この新型の特急に。
 今、新宿線に走っている「レッドアロー」には、西武球場や川越に行った時に乗ったことがあるのですが、3年前にデビューした「ラビュー」は、まだ写真で見ただけで、実物を見るのも初めてなのです。

  なんたって、この広い窓
  

 格好良すぎますな。
 これに乗ると、秩父行きですから、散策先は三峯神社か長瀞かということになりますが、三峯神社は秩父駅からバスで1時間20分。車でないと日帰りはちょいきつい。
 ということで、いちおう、目的地は長瀞ということにして乗車。

 乗車時間83分。
  西武秩父駅に
  

 すぐ先に秩父鉄道の「御花畑」駅があって、そこから長瀞へ行くようなのですが、せっかく秩父に来たのに、直行は味気ないと、

 御花畑の駅を通り越して、秩父神社へ向かう
  番場商店街の通りへ
  

 大正ロマンというか、昭和ロマンというか、いかにも古そうで歴史を感じさせる建物がとにかく多い。

 ここでは、そのひとつを。

 商品はありませんが、下に売り場、上に「店草煙」と。
  売ってそうにはない、
  

 今はホテル? 宿泊施設とか耳にしました。

 そして、商店街を抜けると、「秩父の夜祭り」で有名な
  秩父神社
  

  本殿は改装中のよう
  

 学生時代、友人から毎年のように「秩父の夜祭り、観に行こうよ」と誘われましたが、なにしろ冬の祭りで冷え込みも厳しそうな所、寒がりだった私は一回も首を縦に振りませんでした。
 主祭神は智恵を司る神様のようで、天神様同様、学業成就のお参りが多いようです。
 実は、商店街を抜けて鳥居を前にしたところで、カメラ構えながら歩道の段差でこけて、頭を打ってメガネも壊したばかりだったので、「これから何事もなく一日が終わりますように」とお願いしたのですが、もしかしたら、神様も戸惑っていたかもしれません。

 このお社、本殿の側面の彫刻がとても見事で、工事中でも見ることができました。

 名工「左甚五郎」の
  「つなぎ龍」とか
  

 鎖で繋がれた龍が彫られています。この彫った龍を鎖で繋いでおいたら、暴れん坊の本物の龍が現われなくなったという伝説が由来になっているとか。

 本殿の裏手から歩いて数分のところに秩父鉄道の秩父駅がありまして、長瀞はここから数駅です。

 長瀞の紅葉の名所は、「月の石もみじ公園」とロープウエイで行く「宝登山山頂」が見どころらしく、まずは、長瀞駅の一つ手前の駅、上長瀞から歩いて「もみじ公園」とやらに向かうことに。

 駅から荒川の方向へ向かうと、
  だんだん良い雰囲気に
  

 7~8分歩いたでしょうか。来ました、「もみじ公園」です。
  「おお、きれい」
  

 前方に、ちらっと川の流れが見えるので近づくと、
  対岸もなかなかの風情
  

 そして、ひとしきり
  目的の園内を散策
  
  


   長瀞の水にも映ゆるもみじ色  弁人


 公園を出て、野道を北へ。
  カラスウリの実かな
  


   冬立つや川の流れに野の匂ひ  弁人


 そして、写真や映像でよく見る景色に。
  ライン下りの乗り場
  

  対岸の紅葉
  

 今のカメラ、最近やっと自動シャッターの使い方が判明。ここで試してみましたが、
  「おっと、少しズレたか」
  

 肌寒いので船には乗らず、昼食の物色も兼ねて歩いて行くと、
  長瀞駅に
  

 へえー、「関東の駅百選」に入っているんですね。

 川と反対側の駅前の通りに目を遣ると、行く予定だった
  宝登山が目の前ですが、
  

 山頂は雲に隠れているし、秩父で転倒して頭も足もお尻も痛いので、今回はやめることに。
 と思っていると、まもなく熊谷方面の列車がという案内が。「50分ちょいで行くのなら、乗っちゃおうかな」と、

  急ぎホームに
  

 寄居までは荒川の眺めに見とれながら、寄居からはローカル鉄道の乗り心地を楽しみながら熊谷に出て、遅めの昼食をとって、そのまま帰ってきました。


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伊勢からの帰りに、「豊川稲荷」と「浜名湖の鰻」

2022-11-09 15:42:06 | 旅行
11月9日(水)

 駅伝観戦の後、久しぶりに伊勢神宮に参拝し、夕方名古屋へ戻りましたが、新幹線に乗ってしまえば。その日のうちに家に帰るのは簡単です。
 たしかに、小田原までノンストップの「ひかり」なら乗車時間は1時間ちょっとなのですが、日曜の夕方の新幹線はけっこう混み合っている上に、岐阜ではこの日にキムタク扮する「信長祭り」とかがあって、たいそう人が押し寄せているとか。なにも急いで帰ることもありません。「翌日にゆっくり帰ろう」ということで、

 月曜日の朝、名古屋から名鉄の国府駅へ向かい、
  豊川稲荷行きの電車に
  

 JR飯田線の「豊川駅」に隣接する名鉄の駅名は
  「豊川稲荷駅」
  

  昭和レトロな参道商店街
  

  商店街の先に「総門」が
  


   行く秋や お揚げの香り門前に  弁人


  門をくぐると、立派な鳥居
  

 豊川稲荷はお寺だと聞いていましたが、さすがに、この鳥居をくぐると不思議な感じがしないでもありません。

 そこで、さっそく由緒を記した案内を。
 正式には「円福山豊川閣妙厳寺」と。そして、お寺の鎮守として祀られているのが「吒枳尼真天(だきにしんてん)」と称される仏教の女神で、この女神様、稲束を手に白い狐の背に乗って現われたとか。
 
 その女神様を祀ってあるので、鳥居の先にあるのは
  「本堂」ではなく「本殿」
  

 神仏習合思想によるものなのでしょうが、近代に入ってからの「神仏分離」をうまくくぐり抜けてきたのでしょうね。
 鳥居をくぐって「本殿」で参拝となると、やはり戸惑いますが、女神といっても仏教の神とかですから、静かに手を合わせてお参りしました。

 その本殿の手前の脇に
  鯉の泳ぐ池とお庭
  

 池の縁から宝雲殿という建物の下をくぐって行くと、
  千本幟と「景雲門」
  

 白い幟も赤い提灯も、共に「豊川吒枳尼真天」とあって、「奥の院」と「狐塚」への参道になっていました。

  「奥の院」に参拝
  

 参道商店街が目の前の
  「総門」に戻って
  

 豊川に来たのなら、お昼は「稲荷寿司」となるところですが、まだ10時過ぎ。やはり、「浜名湖の鰻」でしょうか。

 商店街を抜けて、JR「豊川駅」から
  飯田線で豊橋へ
  

 豊橋から東海道線で浜名湖へ向い、鷲津・弁天島・舞阪辺りで下りれば鰻屋くらいはあるだろうと考えていましたが、途中下車はやはりしんどいなと、浜松へ直行。

 新幹線口(南口)を出て
  すぐ目の前の
  

  「丸浜」で鰻重を
  


   浜名湖の鰻も美味し秋の昼  弁人


 駅伝は優勝できませんでしたが、おいしい鰻にありつくことができまして「満足、満足」。

 前日の朝、名古屋へ向かう時と同様、帰りの「こだま」の車窓にも
  爽快な富士の雄姿が
  

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「熱田と伊勢の神宮参拝」と称して、「駅伝の応援」に

2022-11-08 17:27:28 | スポーツ観戦等
11月8日(火)

 6日の日曜日、いいお天気でした。
 
 新横浜6時始発の朝一番の新幹線に小田原から乗りました。

 いい一日になりそうな
  爽快な富士の雄姿
  

 そして、7時50分。全日本大学駅伝のスタート地点の熱田神宮西鳥居前に。

 テレビ中継、始まっているもようで、増田明美さんとスポンサーの長谷川工務店提供の
  大学別スポーツドリンク
  

 コロナ第7波が収まり加減の上、「旅行支援」とかで人出が戻ったところに、依然、感染対策は抜かりなくということで、一般立ち入り禁止の規制が多く、思うようにコース沿いに行けません。
 右往左往して、なんとかスタートから200メートル辺りの所にたどり着いたところでスターターの号砲が鳴り響きましたが、

 すごい人波で
  選手、よく見えず
  

 1区の序盤はどうせ一団なので、選手に声掛けできなければ意味ないのですが、それでもここに来たのは、駅伝の応援に際して、今回は、まず熱田神宮にちゃんとご挨拶しておこうと思ったからです。

  ということで、本殿に
  

 熱田神宮は「草薙神剣」を祀っていますから、ここはひとつ必勝祈願をしたいところですが、スポーツは戦争ではありませんので、心は広く寛容にと、少々いい子ぶって、学生ランナー全ての健闘をお祈りしました。

 お参りを済ませて、イヤホンの中継を聞きながら名鉄の駅へ向かっていると、なんと、「国学院の島崎君、後方に下がり集団からも置いて行かれそうです。15~6位か」という音声が。「願いごと、間違えたかな」と思わず苦笑。
 名古屋駅で近鉄のホームへ向かい、特急券を購入してベンチで待っていると、「2区で青学ブレーキ気味。国学院の山本君、ごぼう抜きでジャンプアップ」とのこと。結局、山本君は17位から10人抜きで7位に、青学の白石君は順位を2位から13位まで落として3区に入ったもよう。
 勝負事はわかりませんね。私の予想では、「優勝争い。駒沢が頭ひとつ抜き出ていて、青学が迫り、国学院もいい勝負ができそう」ということで、もしその類のものがあるとすれば、「この順で三連単、押さえを同三校の三連複にしておけば、まず外しそうにないな」と思っていたのに、この段階で三校のうち先頭争いをしているのは駒沢だけで、そこから青学は2分以上、国学院でも1分以上離されている状況なのですから。

 ところで、駅伝の追っかけといっても、私ももういいトシですから、走り回って何ヶ所もというわけにはいきません。名古屋から乗った特急、鈴鹿市の白子で降りました。

 駅から歩いて数分、5区12.4㎞の5.9㎞地点の沿道に。
  トップ、駒沢篠原君
  

 この場所には5年前にも来ましたが、先頭が来るの、あの時より3~4分早い。少し間を置いて早稲田、順天堂が行った後、トップと2分近くの差で、

  4位、国学院青木君
  

 まだ童顔の一年生ですよ。出雲の1区で好位置につけた選手。マスク越しに「行けるぞ、アオキ!」と声を掛けましたが、聞こえたかどうか。

 まもなく、創価の島津君と青学の岸本君が並んで
  やって来まして、
  

 二人ともそれぞれエース格の選手ですから心配しましたが、青木君、見事に声援に応えて、二人に追い付かれなかったどころか、前の早稲田と順天の二人を抜いて2位でタスキを繋いだもよう。なんと、駒沢の篠原君より10秒上回るタイムで区間賞に輝きました。

 さあ、また特急に乗って伊勢に向かいましょう。
 問題は、選手が内宮宇治橋前のゴールに来るのは13時10分頃なのですが、お昼近くになると周辺の道路は通行止めになってしまうことです。
 さてと、11時34分に着く宇治山田からタクシーでたどり着けるか、五十鈴川まで行って2~3キロ歩くかと迷いながら、より確実な後者をと五十鈴川の駅前に降りると、なんとラッキー、タクシーが1台。おかげさまで、おはらい町でゆっくり「てこね寿司」を味わうことができました。

 お腹を満たして12時45分にゴール地点に行くと、
  たいそうな人垣
  

 ゴールの瞬間を観るのはあきらめて、神宮会館のほうへ少し戻った反対側に陣取り、待つこと10分ほど。

 優勝まであと150m。
  駒沢のアンカー、花尾君
  

 駒沢強すぎ。ここはほぼ直線なのに、2位の国学院の姿が見えません。その差はゆうに1㎞は越えていたようで、

 3分20秒後に、やって来ました。
  国学院伊地知君
  

 昨年もこの最終区を走り区間賞。今年もがんばって、去年よりジャスト1分早く走ったものの、駒沢花尾君に3秒及ばず区間2位とか。仕方ないですね、敵もさるものですから。

 最終中継所、7区近藤君の激走で2位でタスキを渡した青学は、3位の国学院に50秒先行していましたから、普通に走っていれば、私の三連単の予想どおりでした。ところが、アンカーの宮坂君がやや失速気味、伊地知君に抜かれ順天堂にも抜かれそうな状況でしたが、最後は1秒差、かろうじて3位を死守しました。
 ということで、結果的には駒沢の一強という呈ですが、実はですよ、国学院より33秒後にゴールした4位の順天堂までがですね、なんと大会新記録だったのです。
 なんか、優勝候補の一角の青学が今一つ振るわなかったかのような印象もありますが、ちゃんと大会新記録でゴールしているのです。2位の国学院だって4位の順天堂だってみーんな速かったんですがね、駒沢がとてつもなく速く走っちゃったということなのでしょう。なにしろ大会新記録を4分半近く更新しちゃったのですから。
 出雲も然り、伊勢も然り、好選手が揃ったチームが一人も取りこぼしなく好走したら敵いません。「あーあ、いくらがんばっても2位じゃなあ」と思わず溜め息。

 でも、選手たちはそんなに落ち込んではいませんでした。「ベストを尽くしたのだから」「まだ箱根が残っている」ということでしょう。

  屈託なく明るい表情
  

 なんか、孫の笑顔を前にしているようです。7区の平林君がまだ到着していないのが残念。それに、アンカーの伊地知君はというと、

 取材や関係者とのやりとりで忙しいんです。
  左後方に監督、こちらに
   凛々しい伊地知君
  


   駅伝の歓声吸ひし秋の空  弁人


 まあ、駅伝の応援というと、いつも時間に追われたりするので、伊勢神宮も、今までは宇治橋を渡った所で頭を下げて済ませていたのですが、今回は、久しぶりにちゃんとお参りしようと思っていました。

 ということで、秋色濃い
  宇治橋を渡って
  

  10年ぶりの内宮参拝
  

 夕方、宇治山田から名古屋へ戻る特急に乗ると、
  桑名の手前の車窓に
  

 二日後の8日に皆既月食が見られるとか聞いていましたから「十三夜」くらいかなとシャッターを切りましたが、月齢は「12.0」とか。もっとも、「十三夜」は10月ですから、そのひと月後のお月様になりますが。


   木曽三川車窓に秋を惜しみけり  弁人


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