チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

さあ連休。まずはKAZU君と姫路へ

2014-04-29 23:38:32 | KAZU君
4月29日(火)

 明石は少し気温が低めですが、すっかり春も深まり、ゴールデンウイークの始まりはまずまずのお天気になりました。

 姫路の北西部、書写山のちょっと先にあるヤマサ蒲鉾の工場は、この時期、芝桜の見所とした人気があります。
 「ヤマサ」といえば、関東では醤油を思い浮かべますが、関西では蒲鉾屋さんで、キャラクターは女の子の「さっちゃん」です。

 26日の土曜日。
 「おじいちゃん、今日はな、セントラルパークでチーターを見に行くんやけど、その前にな、さっちゃんとこに行きたいんや」
というおことばを受けて、

  さっちゃんの工場に到着
  

 まずは、
  さっちゃんの風船の中で遊んで
    

 「さっちゃんもいいけど、
  ここは芝桜見んとな」
  
    
 

 そろそろお昼。
  「ここもお花がきれいやな」
  

 ということで、
  できたての蒲鉾をおかずにお弁当
   


   花園を走る子追ひて空青し  弁人


 お昼のあとは、新緑の林の中を抜けて
  駐車場に戻り
  

 今日の目的地のサファリパークへ向かいました。

 チーターはごろんと寝転んでいましたが、
  虎は元気で迫力満点
  

 「シマウマ、カッコええななぁ」
  

 このあと、ウオーキングサファリで、

 ゾウやキリンやダチョウに
  エサをあげて
  
   

 動物には、少々おっかなびっくりのKAZU君でしたが、帰りの車の中で、「おじいちゃん、動物図鑑でお勉強や」という声が返ってきました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春爛漫の淡路での一日

2014-04-22 16:35:30 | KAZU君
4月22日(火)

 ついこの間まで、「早く春が来ないかな」とつぶやいていたのに、気がつくと、新年度の慌ただしい時期も桜の季節も過ぎ去って、もうゴールデンウイークが目の前になっています。

 桜の散る中、KAZU君と遊んだ13日の日曜日は、どんよりとした曇り空でしたが、その一週間後の土曜日は春らしい陽光に包まれました。
 そこで向かったのは、

  淡路島のいつもの公園でした
  

  子どもは水遊びが好きで
  

  「あっ! 中に入っちゃった」
  

 立夏まで半月ちょっととはいえ、まだとても水浴びのできる水温ではないのに、ほんとうに子どもの元気さには目を見はってしまいます。

  ということで、さっそくお着替え
  


   春深し風切る水の光りたり   弁人


 ぴょんぴょんするのは
  「ふわふわドーム」と言うそうです
  


 さて、公園をあとにして、お昼は
  野外で淡路牛をたっぷり
  

 そして、午後は「お花を見ながらスワンボートに乗りたい」ということで、もう一つの遊び場の明石海峡公園です。

  カラフルな花がお出迎え
  
 南アフリカ原産の「リビングストンデージー」という花で、陽が当たっているときだけ咲いていて、お日さまが隠れると花を閉じてしまうということです。

 でも、お目当てはチューリップでした。今は「チューリップアイランドパーティー」という催しの期間中で、早咲きのはもう終わりになっていましたが、園内いたるところにチューリップが咲きほこっています。

  「いろんな色があって、きれいやなぁ」
  

  スワンボートからの眺めも楽しんで
  


   春天に呼吸も深きチューリップ   弁人


 「さあ、そろそろ帰ろうか」と出口へ向かうと、海のほうに、おもしろそうな自転車のエリアがありました。

 今は閉鎖されている「海岸口ゲート」の
  駐車場跡でした
  

  楽しくて、なかなか帰れませんね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新年度に入り、KAZU君の成長を目のあたりに

2014-04-18 14:44:26 | KAZU君
4月18日(金)

 保育園で最年長児になったKAZU君。ひらがなとカタカナは読めるようになっていたのですが、字を書くことにはあまり関心がありませんでした。

 まあ、KAZU君の保育園では、最年長児になるとお習字を習うことになるので、そんなに慌ててはいなかったのですが、何回かお友だちからお手紙をもらったりしているうちに、「カーくんもお手紙を書きたい」と言うようになりました。

 それじゃあと、今年に入って、保育園から帰った後、両親が帰って来るまでの時間に、鉛筆の持ち方から始めて、少しずつ字の練習をしてきました。

 さて、前記事のとおり、私は先週の土曜日に明石に戻って来て、翌日にKAZU君とお花見に行きましたが、その時に車の中で、
「カーくんな、保育園で『はな』って書いたんやで。『は』はな、こうやってこうやってな、『な』はこうやってな、カーくん、ちゃんと書けたんやで」
と、手のしぐさも交えてお話をしてくれました。

 そして月曜日、新年度初めてのお迎えに保育園に行くと、

 貼ってありました。
  KAZU君の力強い文字が
    


   初めてのお習字五才の新学期  弁人


 毛筆でこんなに立派に書くとは、ほんとうにびっくりで、信じられません。

 やはり、家でおじいちゃん相手だと甘えもあるのでしょう、「そうやない、鉛筆はこう持つんや」とか、「ちゃんと上から下へ」とか言っても、「いいんや」と相手にせず、「シュッとやって、くるりん!」とか言いながら、テキトーに書いて笑ったりしていたのですから。

 ところで、感心して保育園から帰ると、今度は、
「これはな、おじいちゃんへのな、誕生日のプレゼントやで」
と、金のメダルを渡してくれました。

  交通科学博物館の閉館記念メダル
  

  きれいなケースに入っていました
  

 大阪環状線の弁天町駅にある交通科学博物館。私も三回お供をしましたが、KAZU君はそれ以外にも何回も行っているので、もう十回以上は行っているだろう大好きな遊び場です。
 その交通科学博物館、この4月6日に閉館になってしまったのです。どうも二年後に京都の梅小路蒸気機関車館に併合され、新しい鉄道博物館が誕生することになるらしいのです。

 そんなこともあって、この春休みは大変な賑わいだとは聞いていたのですが、KAZU君もお別れにと、閉館前日の5日に行って来たとのことです。

  「閉館記念展」の案内
 

 KAZU君、「どこもいっぱいやった」と話してくれましたが、ちょうど私の誕生日だったこともあって、おじいちゃんへのお土産にとメダルを買ってきてくれたのです。
 ほんとうにお兄ちゃんになったものです。うれしくてことばがありません。

 重複しちゃうかな。
  交通科学博物館の思い出の写真です
  
   

 上は昨年5月、下は三年前の2011年の写真です。懐かしいかぎり。


   児の成長刻みて消えし鉄道館   弁人


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜吹雪の下でKAZU君と遊ぶ

2014-04-14 19:40:13 | KAZU君
4月14日(月)

 一昨日の土曜日に明石に戻って、その翌日の日曜日。明石の桜も半分ほどは散っていましたが、お約束のお花見ということで、KAZU君と西明石の先の石ヶ谷公園に行くことになりました。

 おもちゃのバットとボールを持っているKAZU君、「石ヶ谷公園には広場があるからな、おじいちゃんと野球やりたい」ということになって、

  最初にグラブを買いに行きました
  
 「カーくんはな、赤が好きなんや。これがええな」とご機嫌です。

 今年はランドセルを用意する年なのですが、はたして、その時も「赤いのがいい」と言い出すのでしょうか。

 「お花見?
  やっぱり野球やろうよ、はやく」
  

  お母さんも新しいグラブを用意して
  

  まずは、キャッチボール
  

 「お母さん、投げて。
  カーくんが打つからな」
  

 「今度は、おじいちゃんが投げたる」
  

 「次は、カーくんがピッチャーやで」
  


   追ふボール舞ふ花びらの中にあり   弁人


 ボールを投げて打って追っかけて、肌寒い空模様でしたが、汗ばむくらい遊んだ後はしばしの休憩。

「おじいちゃんはお花見しとってな、カーくんはご本読んどるからな」と、
  お花の下で優雅に読書です
  
 ひろげたのは、KAZU君の好きな鉄人28号のコミックでした。

 このあと、「そろそろお食事に行こうか」という時間になりましたが、このまま公園をあとにすることはできません。

 桜広場の向こうには、
  楽しい遊具がいっぱいなのですから
  
   

 
   子の歓声花より遊びの空気満つ   弁人


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二宮から箱根へ「花めぐり」

2014-04-11 14:26:14 | 旅行
4月11日(金)

 桜が散り始めて一週間あまり、少し気温の低い所へ行けば、まだ見頃の所もあるかもしれないと、一昨日の9日の日、箱根に宿を取りました。

 湘南の海を眺めながらのドライブ。春の陽気に誘われて、途中の二宮で吾妻山公園に立ち寄ってみました。

 階段と坂道を上って行くと、
  まだ桜がきれいに咲いていました
  

  桜吹雪の中のお花見です
  

 明石暮らしを始めてから足が遠のいていたので、ここに来るのは数年ぶりになります。この公園は富士山の絶景ポイントなのですが、花を求めて春先に来ることが多いせいか、今回も富士は霞の中に隠れてしまっていました。

 富士が見えなくても、
  菜の花と海の眺めがすばらしい
  


   春のどか桜に菜の花海のあお   弁人


 「ヤマツツジ」も
  この景観によくマッチしています
    


 さて、二宮をあとに車を進めて箱根へ。宮ノ下から真っ直ぐに進むと、木賀温泉、そして宮城野温泉がありますが、

 宮城野温泉の早川沿いに
  桜並木があります
  

  ちょうど満開でした
  


   車にて来しこと悔やむ花の下   弁人


 昼食の後、少し戻って急坂を上り、登山電車の強羅駅に出ました。早雲山へ向かう坂をさらに上った所にあるのが強羅公園。
 西洋式庭園の噴水の向こうに、何本かのソメイヨシノが咲いていましたが、思ったほどの本数ではなく、ここでは他の花を愛でることに。

  シャクナゲが咲き始めています
  

 これは?桜?
   「緑萼桜(別名ミドリザクラ)」のようです
  


 次は、先日テレビで水芭蕉が紹介されていた仙石原の湿性花園へ。

 まず目に入った黄色の花は
  「ミツマタ」です
  

 カタクリの花も
  たくさん咲いていました
  

 そして、お目当ての
  「ミズバショウ」
  

 いやぁー、なかなかの風情ですね。尾瀬のように雪が深い所で、冬の間はひっそりと雪の下で温まりながら、ひたすら雪解けの春を待っているのだそうですが、ここ仙石原は雪に埋もれるということはないので、同じ環境を作るのが一苦労とか。
 それにしても、うれしそうに咲いています。


   水流れ春を喜ぶ白さかな   弁人


 きれいな花を愛で、気持ちよく温泉に浸かって、翌朝を迎えると、

 夕方は隠れていた富士山が
  目の前に
  

 去年のゴールデンウイークにKAZU君と箱根に来た時には一度も姿を現さなかったのに、見える時はいとも簡単、当たり前のように朝日に輝いています。宿も部屋も同じだったのに。

 それならばと、芦の湖畔で富士山のきれいな所、箱根恩賜公園へ行ってみました。

 まだほころび初めの
  「マメザクラ」と富士
  

 この公園、手入れの行き届いた「アセビ」がいたるところに植わっていて、白い房状の花の香りが漂っています。
 一方、桜はほとんどが「マメザクラ」で、「ソメイヨシノ」は目に入りませんでした。
 それにしても、芦の湖畔は気温が低いのでしょう、河津桜が一本咲いていましたが、「マメザクラ」はまだ一分咲き程度でした。この桜はこの辺りに多いようで、別名「ハコネザクラ」「フジザクラ」と言うそうです。満開になったら、さらに箱根の景色や富士の姿が引き立つのでしょう。


   名にし負はば春何時までと言問はむ  弁人


 さて、今回は二週間ほどの逗子の滞在でした。いつもお花見に行く明石の桜も散り始めたということです。とり敢えず、明日の土曜日に明石へ戻ることにしましたが、日曜日の関西はお天気があまり良くないようで、KAZU君と約束したお花見が果たせるかどうか心配になってきました。
 とにもかくにも、車で550キロ。まったく、気が急くのは禁物ですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昇ってみました、スカイツリー

2014-04-08 16:04:01 | お出かけ・散策
4月8日(火)

 そのうち昇ることになるだろうと思っていたスカイツリーでしたが、昨日、
  その天空の回廊へ行ってきました
    

 逗子に帰っている時に、時々東京にいる姉と食事をします。昨日の月曜日は、まだ桜が残っている浅草で会おうということになって電車に乗りました。

 この時期としては朝方冷え込みましたが、気持ちの良い好天気。車窓から富士山がよく見えたので、「まだスカイツリーに昇ってないなぁ、もし平日で混み合っていなければ行ってみようかな」と思っていたところ、折から、皇居の桜の通り抜けが話題になっていて、東京駅は大混雑でした。
 
 「こっちにこんなに人が押し寄せているならチャンスかも」と、姉を誘って浅草から東武電車に乗って、

  真下に到着
  

 「当日券、70分待ち」と聞いて、諦めかけたのですが、列の進み具合を見ると、そんなでもなさそうだし、せっかく来たのだからと並んでみました。
 意外に早くチケット売り場に近づいたので、「たいしたことはなかった」と思ったものの、やはりそんなに甘くはありません。その先に広いフロアーがあって、列は売り場の前からさらに蛇行して、結局チケットを手にするのに1時間余りかかりました。

 やっと乗れたエレベーター。
  中は豪華な江戸切り子風の装飾
  
 4基あるエレベーター、それぞれに趣向が施されているようです

 まずは350メートルの展望デッキへ昇りますが、すぐにエレベーターを乗り継いで、450メートルの展望回廊へ直行。

 残念。お昼近くになって
  春霞がかかってしまいました
  

  そうはいっても、さすがに絶景
  


   鳥の眼になりて見下ろす春の街   弁人


 富士山も筑波山もうっすらとしか見えず、カメラではとらえられませんでした。

 逆光でない北側の向島方面。
  隅田川と荒川が離れる辺り
  


   パノラマの果てなく霞みて春麗ら  弁人


 ところで、高いところからの展望、なんといってもお出かけの醍醐味ですが、実際は天気が良くてもなかなか期待どおりにはいきません。

 昨年の5月の連休明け、筑波山に登った時も、南のパノラマは霞の中でしたし、六甲山にも何回か行きましたが、昼間の神戸港方面はいつも逆光の中で、大阪湾のくっきりとした眺めにはなかなかお目にかかれないのです。やはり六甲は夜景の名所なのかもしれません。

 空の澄む秋から冬にかけてならと思っても、その時期は、太陽の角度が低くなって、眩しさが増してしまいます。
 したがって、初夏のころに、もし空の澄み渡った快晴の日があれば一番いいのでしょうが、そんな日は滅多にはありませんから。


 さて、憧れのスカイツリー、再びエレベーターで展望デッキへ下りて350メートルからの景色も楽しみましたが、ここだって高いのです。多少建物が近くなったかのような感じはあったものの、そんなには変わりませんでした。

  思わず足がすくむガラスの床
  

 以上、初めてのスカイツリー、その絶景を体験した後、

  まだ桜の残っている浅草に戻って
  

  老舗の天ぷら屋でお腹を満たし
    

 食後の散歩がてら、
  川べりでお花見を
  

 お花見はこれからもたくさん味わいそうですが、スカイツリーはどうでしょうか。富士山や南側の三浦半島、房総半島方面の景色なら、横浜のラウンドタワーで十分な気もします。逆光でない北側に、アクアラインや羽田空港、東京方面も見えそうですし。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

KANA君とお花見 「桜きれいだね」

2014-04-06 18:47:37 | KANA君と妹君
4月6日(日)

 ちょっと散り加減でしたが、やっとお花見ができました。それも、もうすぐ2才になるKANA君と。

 お約束していた昨日の土曜日。少し風のある冷え込んだ朝でしたが、KANA君に会いに東京へ向かいました。

 「おはよう、
  おじいちゃんとおばあちゃんだよ」
  
 久しぶりなので、はじめはちょっとためらい気味。

  電車に乗って到着したのは
      

  王子の飛鳥山公園です
  

  座るのはこの辺でいいかな
  


   人いっぱい春もいっぱい児も笑顔  弁人


  花の下でおやつを食べて
  
   

  「それじゃあ、遊びに行こうか」
    

  「そこでしゃがまないと危ないよ」
  

 みんな大好きな滑り台。
  「おもしろーい!」
  
   
 

   花びらと春陽眩しき滑り台   弁人


 桜の下でいっぱい遊んでから、公園をあとにしてレストランへ行きました。

 お食事が来る前は、
  シール貼りに夢中です
  



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パソコンも変えて慌ただしき春弥生

2014-04-03 23:35:11 | つぶやき
4月3日(木)

 先週末、春風の中をひとっ走り、車で逗子に帰って来ました。といっても、高速道路は夜間に走ると料金が半額になるので、明石を夜中に出ました。
 途中、未明の浜松で小一時間ほど仮眠して、

 朝6時半、富士の見える
  新東名の清水パーキング
  

 新東名は蛇行が少なくて走りやすいのですが、東名高速よりも山あいを通っているので、トンネルも多く、富士山が見えそうなのに、この辺りまで来ないと、なかなか視界に入ってきてくれません。

 鮎沢パーキングで、墨絵のような富士を見ながら
  最後の休憩
  

 まったくもって、御殿場・大井松田・厚木くらいまではスイスイと走って来られるのですが、ここから逗子までがちょいと時間がかかります。

 横浜インターまで行って、保土ヶ谷バイパスから横横道路を南下するのがいちばんスムーズなのですが、この日もまた、「横浜出口5キロ渋滞」「保土ヶ谷バイパス事故渋滞」ということで、あとわずかなのにと、かなり気が滅入ってしまいました。

 まず浮かぶのは、厚木から一般道で藤沢市内を抜ける案。でも藤沢市内を通るなら、さっさと海に出ちゃったほうが簡単と、毎度毎度同じ選択肢なのに、同じように迷ってしまうのです。

 東名高速を大井松田までにして国府津へ下りる気にはならなかったのに、結局、秦野中井で出て、二宮へ下りて行くという、大して変わらない選択をしたあげく、恐れていたとおり大磯・平塚で手間どって、今回も最後の数十キロで時間を費やすということになりました。

 海老名からの圏央道が、戸塚を抜けて横横道路につながれば、もう小一時間ほど短縮できるのですが、開通にはまだ10年以上かかるらしく、それまで生きていても、もう免許証を返上した後になりそうです。


 さて、今回、逗子に帰って来た目的は二つ。

 もちろん一つはお花見です。二人目の孫のKANA君とのお約束もしてあります。ただそのプランが5日まで組めなくて、当日の陽気も心配ですが、その日を待っているうちに、桜満開の報は入って来るし、その上雨は降るは風も吹くはで、気が気ではありません。

 まったく、春の時間というのは気が急いて、慌ただしい限りです。


   春雨や天気図にらむ花見前   弁人



 そして、もう一つの片づけごと。それは新しいパソコンの設定で、今日で4日目の悪戦苦闘となっています。まあ、どうやらこの記事も入力できる状態になったので、一応のメドはついたのですが。

 というわけで、今日は「パソコンについてのぼやき」というか、機械オンチの嘆き節をつぶやかせていただこうかと・・・。

 就職して国語の教師になったのは1972年でした。印刷物はガリ版の時代。やがて印刷機も進歩して、80年代に入ると「リソグラフ」なるものが登場、手書きの原稿がそのまま印刷できるようになりました。

 そして、ワープロの登場です。英語の先生はもともとタイプライターに慣れていたし、社会科も教材は横書きでしたから、比較的スムーズに移行できたのかもしれません。
 しかし、毛筆の書道は別として、すべての教科の中で、国語だけが縦書きの世界でしたから、なかなかワープロで教材を作成するという気にはなれなかったのです。

 でも、時代は容赦なく変化していきます。ふだん作成するほとんどの文書は横書きになっていましたからワープロが大活躍、手も指もだんだんキーボードに慣れてきた上に、横長だったワープロ機の編集画面も大きくなってきて、縦書きの教材やテストなどのレイアウトも見られるようになりました。こうなると、時代の波に逆らえない人間は、よりきれいで読みやすいものにしたいと思うようになります。

 そんな時、パソコンやワープロに詳しい友人が勧めてくれたのが、富士通のオアシスという機械でした。当時、ワープロ検定や早打ち競技会などで圧倒的な成績を収めていたのがオアシスの「親指シフト」という機械だったのです。そこで、私もオアシスに飛びつき愛用者となり、文書保存のフロッピィディスクが何枚もたまっていきました。

 やがて、時代はワープロからパソコンへと変貌していきます。パソコンになると、ワープロソフトは「Word」が主流となりますが、なにせ「Word」はアメリカ製、日本語の縦書き文書ということになると使い勝手が悪く、ほとんどの国語の先生方は、日本製のソフト「一太郎」を使うことになりました。
 そんな中、長年のオアシス文書を持っている者としては、同僚と互換性がなくとも、ひたすら「オアシス」のソフトにこだわって、今日に至っているわけです。

 かつて、ビデオの世界でVHSとベータの争いがあって、ベーターは消えて行きましたが、同じように、周りの国語の先生方が皆「一太郎」を使っていた中で、われ一人孤軍奮闘の感、いまだに「一太郎」の日本語変換システムの「ATOK」やらの使い方もわからずに至っている始末なのです。

 でも、かつての勝者だったVHSのビデオテープも、今や書斎の片隅でほこりにまみれている時代になりました。パソコンのワープロソフトだって、マイクロソフトの「IME」を変換システムにした「Word」一辺倒になった現在、「一太郎」で文書を作っている人も少なくなっているのかもしれません。

 なにはともあれ、今でもパソコンの文書は全部「オアシス」で作っていて、あと何年パソコンに向かっていられるのかわかりませんが、どうも最後まで「オアシス」と心中しそうな気配です。

 ところが、この「オアシス」、製造元の富士通があまり熱心でなく、バージョンアップもあまりせず、先行きが少々不安なのです。

 そんなこともあるのかもしれません。このソフト、富士通のものということなのか、明石の部屋の富士通のパソコンとは相性がいいのですが、逗子の家の日立のパソコンだと、「オアシス」付属の日本語変換シフトに、時々「IME」が入り込んできて、煩わしいことが多々あり戸惑っていたのです。
 その日立のパソコン、OSがこの春サポート終了の「ウインドウズXP」だったということもあって、前回逗子に帰った3月初めに、思い切って富士通の新型パソコンに買い換えたのでした。

 ところがどっこい、「さあ、設定だぁ」と意気込んで作業を始めたところ、まもなくディスプレイが暗転。メーカーに問い合わせた結果、不良品で一週間ほど後に交換するということになったのです。明石に戻る数日前のこと、ひどい話です。仕方なく交換を4週間後の3月末に延ばし、その日に合わせて逗子に帰って来たというわけです。

 天下の一流メーカー相手ですから、一庶民の相手ではないでしょう。確かに運が悪かっただけなのかもしれません。

 ただ、この時代、いろいろな機種がある中で、あえて富士通の機器にこだわるのは、ワープロソフト「オアシス」をスムーズに使いたいだけなのです。だから、4年前に明石のパソコンを新調した時も富士通のものにしたのですが、実は、そのパソコン、決して乱暴に扱った覚えもないのに、2年で壊れたのです。有料の長期保証を付けていたので無料で済みましたが、ハードディスクを交換し、バックアップに至らなかったデーター、今でも悔しい気分でいるのです。

 本当はですよ、正直のところメーカにこだわらなければ、もっと手頃な値段のものもあったのに、仕方なく選んだ機種なんですけどね。またしても、運が悪かったということなのでしょうか、やりきれません。

 そんなわけで、心の落ち着かない春。たしかに、一昨日の4月1日は月一回の通院日でした。昨日は、昔の職場でお世話になった先輩の御不幸もあって、お通夜の後に懐かしい人との交流になり、帰りが遅くなりました。
 とはいえども、それ以外の時間は、お花見の散歩にも行かずに、毎日パソコン初期設定に専念の日々ということで、気持ちばかりが慌てふためいています。

 そして、なんとかメドがたった今日は、朝から降り続ける雨が止む気配もなく、為すすべもありません。

 そう、明日は65歳の誕生日の前日です。実は、65歳からの年金の手続きは誕生日にするのが良いと聞いたのですが、今年の4月5日は土曜日なのです。年金事務所に問い合わせたところ、「誕生日の前日をもって65歳とするので、その日に交付された住民票を持って手続きをするのがいいでしょう」とのこと。

 ということで、 明日は朝から市役所へ。そして年金事務所へと、なんとも気の急く、慌ただしい4月のはじめとなってしまいました。


   舞ふ花と時を競ひし弥生かな  弁人


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする