閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

山百合

2020-07-12 23:01:17 | 日々

昨年は1本の茎に10こも咲いて、とても豪華だった。
今年はなぜか花は1つだけ。そのかわり、根元に細い茎が7、8本出ている。もしかしたら、この中から後継者が選ばれるのだろうか。

雨がやんで、久々に日が照る。わっとセミが鳴き出した。梅雨は明けていないが、そういえば、もう夏だ。
古い歳時記の7月のところをめくっていたら、「牛冷やす」「馬冷やす」から「箱釣」「起し絵」「水狂言」「涼み浄瑠璃」などなど、知らない言葉がたくさん出てきて、わあ、と思う。
古いとはいえ、これは戦後の版だけれど、「瓜番」とか「水喧嘩」なんて、実際にはいつ頃まであったのだろう。

「マスク」は冬の季語である。まさか真夏にみんなマスクをすることになるなんて、数か月前は誰も予想していなかった。
わたしは三日か四日に一度、買い物に行くときにマスクをするだけで、それも行き帰りの車の中でははずしてしまっているから、実際につけている時間は短い。一日じゅうマスクで働く人たちのことを考えれば、この程度で暑いなんて言ってはいけないと思う。でも、暑いですよねえ。
マスクをつけると、わたしはたちまち眠くなり、頭がまわらなくなる。軽い酸欠状態かもしれない。それに、口を覆うと、会話をしようという気がまったくなくなる。もともと乏しいコミュニケーション能力が限りなくゼロに近づく。マスクをしてもふだんどおり喋れる政治家などはたいしたものだと思う。
ウレタンや伸縮素材でできた立体マスクをしている人が増えた。機能的にはすぐれているのかもしれないが、なんとなく水着を連想してしまい、オバサンにはやや気恥ずかしくて使えそうにない。
「簡単で涼しいマスク」と教えていただいて、こんなのを作ってみた。

右の青い油揚みたいなのが、縫ったままの状態。ゴムを引くと、たちまち左のように立体的になる。テキトーなギャザーがふわふわと柔らかく、口元に余裕があって呼吸もしやすい。
左のエスニック柄で作ったら、なんだかアジア系の盗賊みたいになったので、もうひとつは薄手の藍染のハンカチで。直線で4本縫って、くるっと裏返すだけ。ミシンより手縫いのほうがふんわりできて良い。
見た目がおいなりさんみたいなので、「いなりマスク」と勝手に命名してみた。

 

本日のコマティキ。

相変わらず動物番組が大好き。
きょうは鳥さんがいっぱい出たので大興奮。

 

 

 

海鳥の飛び方が刺激的だったようで、最初から最後までずーっとこれ。
いまどきのTVは薄いので、コマちゃんがバシバシ叩くとぐらぐら揺れるのです。ひっくり返さないでおくれよ~。

つかれた。

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「なまえのないねこ」原画展(大阪)

2020-07-11 11:34:07 | お知らせ(いろいろ)

絵本『なまえのないねこ』町田尚子さんの原画展 

日時:2020年7月10日(金)~8月9日(日) 
会場:ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店

念のため、営業時間等はお出かけ前にご確認ください。
サイン本もあります。

 

 

 

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茗荷

2020-07-10 14:52:01 | 日々

スーパーに行けば、野菜でも果物でも、年中あるものが多いので、いつが旬かということがどんどんわかりにくくなっている。
果樹はさすがに露地物のほうがまだ多いけれど、りんごなどは保存技術が進歩して、まさかこの時期にはないでしょうという頃まで店頭に出ているし、そこから南半球産にバトンタッチして、途切れることがない。このごろ見かけるニュージーランド産のJAZZという品種が、カリッとした小粒で甘酸っぱくて美味しい。

1つでも2つでも野菜を(ハウス栽培でなく)作っていれば、季節と天候がそのまま「食べること」に結びついてくる。今年は雨が多すぎて、キュウリは早々と店じまいしてしまったし、他の夏野菜も花が咲かない。水は必要だが、お日さまだって必要なのだ。
毎年いまごろ、気づいてあわてるのが、ミョウガ。わさわさ茂ったジャングルの中で、土からちょこっと頭を出してかくれんぼしているので、念入りに探してやらねばならない。キュウリやナスのように外から見てわからないから、うっかりすると食べそこねてしまう。
ミョウガを採りに行く。途中でアジサイの枝を切ったり、カメに餌をやったり、あちこち寄り道して、やっとミョウガにたどりつくころ、ばらばらっと大粒の雨が降ってくる。「きゃ~」と言いながら走って帰る。上り坂なので、全力で走っているつもりでもなかなか前に進まず、まるで夢の中で走っているようだ。
そんなことを3度繰り返したあげく、やっとミョウガの収穫に成功。ぎりぎりセーフ。
わたしは生ネギが苦手なので、夏の薬味といえばミョウガと青じそです。

 

 

本日のコマティキ。

足の位置がヘンだ。

 

ねー、ヘンじゃない? いいの?

 

いいの。

 

雨の朝。クレ兄ちゃんと仲むつまじいのは珍しい。
クレはときどきものすごく熟睡するタイプで、コマが来たことに気づいていないと思う。
甘たれコマ吉。狸ママがいなくなって寂しいよね。

 

本日の「いいね!」(とりあえずメモ)

鳥の「新曲」が拡散 驚きのスピード

 

おまけ。

国会議事堂中央塔、3密回避で屋根開放

わあ(笑)
塔の上に大広間と展望室があるというのはほんとの話みたいです。四畳間ほどの展望室だって。

 

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朴の木

2020-07-07 23:07:31 | 日々

強い風で、谷間のホオノキが大揺れに揺れている。
うわあん、と右へ傾き、うわあん、とまた左へ傾く。
ホオノキは葉が大きいから、船の帆のように風を受けやすい。長い枝はしなやかで弾力があるので、相当傾いても折れるようなことはない。

ホオノキは成長の早い木だ。この木は樹齢40年足らずだと思うが、すでに堂々とした大木になっている。
高さはどれくらいあるのだろう。15メートルくらい? 沢の斜面の途中に生えているので、よくわからない。幹の根元に近いところは、もう抱えきれない太さだろう。
大きなものは高さ30メートル、直径1メートルにもなるそうだ。




ときどき落ちた実から芽生えたものを見かける。これは畑の隅に生えて2年目の幼木。高さ30センチあまり。
これくらいのときは可愛くて良いけれど、じきに困ることになるのです。

 

バビアナ・ストリクタ(ホザキアヤメ)が、今年はよく咲き、実もたくさんついた。枯れ穂の形が面白いので採ってきて、出窓に置いていたら、小さい黒い種が何百も落ちていた。

 

バビアナは球根で簡単に増えるので、わざわざ種子をまくこともないだろうと思うけど、種子でも増やせるんだろうか。まく時期はやっぱり秋かしら。

<追記>
採りまきか、秋まきで、2年くらいで咲くと教えていただきました。ありがとうございます。やってみよう。

 

本日のゲスト。

クワガタ君。
たいてい6月に小さいの(コクワガタ)が窓に来て、7月上旬にこの大きいの(ミヤマ? ノコギリ?)がやって来る。家の真ん前にコナラの木があるので、蜜をなめに来たつもりが、こっちの明かりにひかれてしまった。
大きさがわかるようにと、定規を並べて撮ろうとしたら、動くものに敏感に反応し、定規のほうにさっ、さっと向き直ってファイティングポーズをとるため、どうしても並行にならない。


ボールペンは平気なの。なんで?(笑)


本日のにゃんズ。

真鈴とクレ。
なめてもらったり…

 

なめてあげたりを、ずーっとやっている。

 

はい、どちらもきれいになりました。

 

本日の「いいね!」

The Swish Machine: 70 Step Basketball Trickshot

装置を作るのに1か月、成功までに1か月かかったそうです。

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すのこ

2020-07-05 22:53:38 | 日々

すこしくらいの雨でもお外で寝るのが好きなさんちゃん。
ひどい吹き降りの日にもデッキにがんばっていて、濡れてるのになかなか室内に入らない。
窓を開けて呼ぶと、「にゃー」と返事をして、いちおうしぶしぶながら入ってくる。
この時期、猫ベッドや敷物は暑苦しいし、ハンモックは身体が丸まってきゅうくつだし、椅子には乗りたくない。でも、ただの床では、拠り所がなくて落ち着かないようだ。
何かないかと、とりあえず梅干し用のざるを置いてみたら、「まあしょうがないか」という感じで寝ている。
しかし、このざるは素材がやわで、バリバリと爪をとぐとたちまち破れてくる。それに、ぺたっと床についているのがイマイチな様子。
そこで買ってきたのが、

ヒノキ材のすのこ。
デッキの出入り口にも同じものを置いてあるので、お外にいる気分が味わえる…かどうかはわかりませんが。
隙間があって、熱がこもらないのがいいらしい。

 

いいとは言ってないぞ。

黒猫ズがやってきて15年になるけれど、それまでは、猫という動物は水に濡れるのを非常に嫌うものだと思っていた。一日に何度もびしょ濡れ泥足で帰ってくる猫なんて、この2匹だけだ。
さんちゃんの行動を見ていたら、ふつうにゆっくり歩いて行って、溝でぴちゃぴちゃ水を飲んだりしている。雨が降っているということが気にならないらしい。
クレ坊も外に出るけれど、この子はかしこくて、雨やどり場所をちゃんと知っているし、ちょっと小やみになった隙をみて上手に帰ってくるのか、意外と濡れていなくて逆に驚く。
そしてコマ吉は、あきらかに濡れるのが嫌い。雨の日は見るからにしょんぼりして家にいるので、あまり拭いてやったことがない。

 

シダの、なにか。

 

こっちも、シダの、なにか。
かざすだけで名前がわかるAIアプリの「シダ・コケ篇」があったらぜひ欲しいんですけど。

 

本日の「いいね!」

No aguanto más este encierro.

とじこめられるのはもうイヤだ~。

 

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ナンキンハゼの謎

2020-07-04 16:06:18 | 

ナンキンハゼの水玉。

 


近隣の山の農園で、ナンキンハゼの木が大繁殖して困り、重機で根こそぎ抜いている…という話を聞いた。
紅葉の美しいナンキンハゼは、わが家のそばにも(ぎりぎりお隣の土地)大きなのが1本あり、庭にも小さいのが2本ある。どちらも植えたものだ。
大きいほうは、秋にたくさんの実がつくけれど、落ちた実から芽生えたものは見かけたことがない。植木鉢にまいた種も、発芽率は高くなかったし、そんなに繁殖力が強い植物だとは思っていなかった。
不思議なことが2つある。
ナンキンハゼは街路樹や公園などによく植えられるけれど、中国原産で、もともと日本には自生しない。それがどうして山の中に生えているのか。
そして、どうしてそれほど大量に増えたのか。

冬に、ナンキンハゼの実を小鳥(カワラヒワ?)が熱心に食べているのを見た。種子の外側の白い脂肪分をくちばしでちびちび削り取るようにして食べていた。
ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト、カラスなども、この実を食べるそうだ。ヒヨドリ以上の大きさの鳥なら、ちびちびでなく、丸のみかもしれない。かたい種子は消化されず排出される。
もしかしたら、農園の裏山は、冬にカラスか何かの集団ねぐらになっていて、彼らがあちこちから種子を持ち帰ってきたのではないだろうか。

調べると、ナンキンハゼは日照を好み、日あたりが悪いと発芽しないそうだ。樹木におおわれた山の地面は日があたらない。だから、種子がたくさん落ちたとしても、そんなにわんさと芽が出るわけではない。出ても日照不足でじきに枯れてしまう。
ところが、ナンキンハゼの種子は、条件が良くなるまで数年間は土の中で「待つ」ことができる、というのだ。
農園のある場所は、もとはみかん山だった。地主が高齢でみかん栽培に見切りをつけたあと、若い人が引き継いで養蜂を始め、周囲の雑木を切り払って、蜜源となるレモンの木などを植えている。
木を伐ったので地面に光が届くようになり、たまたまそのタイミングがよかったのだろう。待っていた種子が一斉に発芽した。
さらに一役買っているのが、鹿だ。
木を伐ると、そのあとにどっと草が生え、さらに小さい木が生える。それらを鹿は喜んで食べる。たいていの植物(人間には有毒とされている水仙や彼岸花も含め)を鹿は平気で食うけれど、ナンキンハゼはなぜか食わない。(だから奈良公園はナンキンハゼの紅葉の名所になっているらしい)
つまり、これは、人間と鹿が共同でナンキンハゼを育てているようなものではないか。

ナンキンハゼは根が横に張る性質があるし、大木になれば下は日陰となってしまうから、農業には邪魔モノでしかないだろう。でも、夏に咲く花には、びっくりするほど多くの虫が集まる。蜜蜂にとっては絶好の蜜源になるはず。養蜂園でこれを駆除してしまうのは、他人事ながら、もったいないんじゃないかなあと思う。

ナンキンハゼに限らず、外来植物は自然の生態系を壊すという理由で、駆除に躍起となる人がいるけれど、外来というなら古くは梅だって大陸から渡来したのだし、野菜、果物、花壇に植える園芸植物のほとんどがすでに外来種で占められている時代だ。
そもそも国境なんて、ヒトが勝手にひいた図面上の線にすぎないんだから、誰かが気まぐれでひょいとひき直せば変わってしまう、その程度のものなのだ。そう考えれば、在来も外来も、たいして意味をもたない。ヒトの支配する場所では、ヒトにとって有用なものは残り、無用(あるいは有害)なものは淘汰されて消えていく。それを「共存」と呼ぶのは、もちろん言葉をもつヒトの側だけで、むこうが何と思っているかはわからない。

 

本日の「いいね!」


砂漠の夜の夢

旅する画家ayakaさんのアニメーション作品。

 

おまけ。

「夏への扉」映画化

日本の映画はほとんど見ないのですが、ピートファンとしては、ちょっと期待しようかな。
(だけど、原作は「伝説」じゃないでしょ? いまでも普通に読めるでしょ?)

 

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きょうりゅう絵本POP

2020-07-01 16:47:29 | お知らせ(いろいろ)

書店さん用のPOPもできました。
こちらの「POPダウンロード」のところからダウンロードしてお使いいただけます。

 

雨なので、いまいちヤル気の出ない猫たち。
コマちゃん! 恐竜ってね、きみの大好きな鳥さんのご先祖なんだって!(と言ってもダメか)

 

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