さるすべり。
生まれて初めて「木登り」したのがこれであった。
どこかのお寺の境内にあった。
お猿がすべってのぼれないという樹にのぼれたのが得意で。
実際は小さい女の子でものぼらせてくれる優しい樹。
お寺によくあるのは中国原産だから、かな。
英名をCrape-myrtleというのはお菓子のクレープじゃなく、
花びらがクレープ(ちりめん)状だから。
(この花、写真にとるとなぜか光って派手なピンクに写ってしまう。
ほんとうはもっと落ち着いた紅色なんですが・・)
これはキンカンの花。
鹿に食われなくなったので、やっと花をつけることができた。
鹿はミカン科の樹が特別に好きらしい。
柵のむこうから眺めてさぞくやしがっているだろう。
これまで咲けなかったぶんまで、たくさん咲いている。
そばに寄ると良い香りがする。
たくさん、実になるでしょうか。
桔梗の実生苗に、水玉。
蓮の浮き葉に、水玉。
てのひらくらいの大きさの葉。
カメが池の主になったため、蓮はちょっと迷惑している。
葉っぱだろうと何だろうとかまわずどんどこ乗り越えて直進するからだ。
猛進という言葉はイノシシよりカメのほうがあてはまるんじゃないかな。
ボタンヅル。
これが咲き終わるころ、センニンソウが咲き始める。
どちらも野生のクレマチスの一種。
今年もツリガネニンジン、そして・・
今年もフウセンカズラ。
毎年、同じ季節に、同じ花を見るのがうれしい。
何度見てもうれしい。
そのため、庭先は宿根草と「こぼれ種でふえるもの」ばかりで
いっぱいになってしまう。
本日の収穫。
ブルーベリー。これからジャムになるところ。
果実を摘むのは、本来子どもの仕事だ。
身体が小さいから枝の下や隙間にもぐりこむこともできるし、
柔かくつぶれやすい実を摘みとるのは大人よりもうまい。
どういうのが甘く、どういうのが渋いか、幼児でもすぐ覚える。
教えなくても生まれつき知っているのかもしれない。
まだ這うこともできない赤ちゃんが何でもつかんで口にもっていくのは、
早くも「自力で食べものをとる」練習をしているのだ。
ヒトの生存本能というのはそれくらいしっかりしている。
いつ、どこで、何が採れるか。
どうやったら効率よく採集して持ち帰れるか。
蜂や蛇などの危険なものを避ける方法。
加工して保存する知恵や技術。
独占することと、分かち合うこと。
身近に手ごろな果樹が1本あれば、ずいぶん多くのことを学べると思う。
こちらは美雪さんが送ってくださった食用ほおずき。
「大草原の小さな町」に出てくる「グランドチェリー」が
ほぼこれだと思います。
見た目は小さいほおずき。とても可愛らしい。
薄紙のような袋を破ると、ビー玉より小さい金色の実。
ミニトマトをパイナップル風味にしたような・・ほんのりした甘さ。
これも小さい子どもがいたら喜びそうですね。
ジャムやプリザーブにできるらしいので、来年はうちでも作ってみましょう。