閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

剣呑

2024-06-03 22:53:00 | 日々

グ・モーニン。昨日の朝の西の空。
なんだろう、これ。雲?

 

 

 

今年は八重咲きがきれいにそろいました。
100×50センチくらいの日陰スペースに、八重だけを咲かせるのに成功している。なんとかいまのところは。

 

きみはちょっと「盛りすぎ」じゃないかい?

 

ヤブムラサキ。実も普通のムラサキシキブより大きいけれど、花も大きめで色が濃い。

紫式部といえば、NHKの大河ドラマ、先日たまたま見て、びっくりした。時代劇って、いまはこんな感じなのか。
もちろん平安時代が実際どんなだったかなんて知らないわけだし、時代考証もばっちりされてると思うのですが、なんだかあちこち違和感ありすぎで、笑ってしまいました。


薪置き場の天井に、何やら剣呑な(「やばい」とも言う)モノを発見。

 

とっくりを逆さまにしたような…とっくりなら容量は100mlくらいかな。
これは、スズメバチの初期巣です。たぶんコガタスズメバチ。
てっぺんの、天井と接する部分に、まず小部屋が十数室でき、ひと部屋に卵がひとつずつ産みつけられる。アシナガバチならそのままオープンな巣になるけれど、スズメバチの場合は、それをすっぽりおおう形のカバーと出入口がつく。
材料は樹皮を噛みくだいたもので、質感は紙に近い。
ここまでは、すべて女王蜂のワンオペ。女王には針がないから刺される心配はない。しかし、ここから育つのはみんな針を持った働き蜂で、せっせと巣を増築し、たちまち数が増えていく。
ほうっておくと危険なので、Mに知らせて駆除してもらいました。

ちなみに…
けんのん /(険難の変化という)あぶなくて不安だの意の老人語。剣呑は借字。(新明解国語辞典第5版 三省堂)
え~、老人語!?

老人語 / すでに青少年の常用語彙の中には無いが、中年・高年の人ならば日常普通のものとして用いており、まだ死語・古語の扱いには出来ない語。(同じく新明解)

わたしは明治・大正時代の人の書いたものをけっこうたくさん読んで育ったので、自分の常用語彙にはなくても、古い言い回しが(「古い」とは知らないまま)頭に入ってしまっているらしい。それが何かの折にぽんと出てきてしまうんですね。
新明解の第1版が出たのは50年以上前だから、当時の青少年もとっくに中高年になっており、ほうっておけば辞書そのものが、どんどん死語古語辞典に近づいていく。改訂のサイクルも早くしていかないと追いつかないでしょう。
ついでに、新明解さんのいう「老人語」って、ほかにどんなのがあるんだろう?……と思ったけれど、紙の辞書では、1ページずつ丹念に(ルーペで!)見ていく以外に調べる方法がないのでした。 

<追記> Wiki によれば、新明解の「老人語」という説明、「え~?」と思った人は少なからずいたようで、第7版以降完全になくなったそうです。
それでいえば「死語」だってね、誰かの頭の中に生きている限り、死語ではない、と思うけど。 


そして、剣呑といえば、桑の実摘みも今年はなかなかデンジャラス。
なぜかというと、カメムシが多い! 例年いるのはいるけど、今年はとにかく多いです。
カメムシもスズメバチも、家の中に迷い込んできたときは、こっちも対処のしかたがわかっているので、あわてない。でも屋外での遭遇は予測不能だし、あちらは勝手知ったる「ホームレンジ」であるから、「アウェイ」のヒトには絶対不利。
気をつけよう。

本日のゲスト・その1

うちで越冬していたナミテントウ。外で出会うとなんとなく嬉しい。


その2

アジサイのつぼみに、バッタのおちびさん。大きくなったら仮面ライダーになるんだ。

 

本日のにゃんズ。

夕方、窓から見たら、おやあ? なんだかいい雰囲気じゃないですか。

 

「じゃ、ボクはこれで」とクレ坊。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ちっちゃいの | トップ | もりたま »