<三日月島のテール>シリーズ。
『ドルフィン・エクスプレス』『三日月ジョリー』に続いて、③『流れ星レース』、④『波のパラダイス』が発売になりました。
夏らしくさわやかなブルーの「流れ星」と、話に合わせてハーブっぽいグリーンの「波パラ」。
新作ではないとはいえ、ひと月の間にこの長さの読み物が4冊も出るというのは、わたしも初めてのことで、校正に次ぐ校正、それもだんだんスケジュールが厳しくなり、うひゃーといいながらやっていました。
だけど、それを口実にこの世界にどっぷり浸っていられるのもじつは心地よく、終わらなければいいのになー、なんて思ったり。
『流れ星レース』の序盤にある、この絵は、全5巻の中でいちばん好きなシーン。
元本では、8ページにわたって文章の下の余白にレースの様子が描かれていましたが…
新装版では、1ページの絵に。
『波のパラダイス』は、カザミ・リンさん、ミナミ少年、アコーディオン弾き、というゲスト出演者の全員が、みんなちょっとずつ思わせぶりだったり訳ありだったり謎めいていたりするので、5巻中もっとも複雑な話になってしまったかな。
(16年もたってから反省しても遅~い!)
元本にある「かかえてほうりだす」シーンが好きで…
あらたに1ページ大に描いてもらいました。
そして、この巻のアコーディオン弾きだけ、モデルがいる…っていう話は前に書きましたっけ?
直接に面識があるわけでも何でもなく、ほんとはアコーディオン弾きでもないんだけど、わたしはその人(の歌)に命を救われたと思っているので、そのお礼の意味で、猫になってもらったのでした。
重ね着しているぼろ服は、よーく見るとヨウジヤマモトのヴィンテージ物だったりするんだよ。
元本の裏表紙にあったカラーの絵は、カバーそでに。
テールの子ども時代の写真はこれ1枚しかないので貴重。
さあ、あとは⑤『光のカケラ』だけ。7月11日ごろ発売の予定です。読んだことのある人も、ない人も、おたのしみに。