ふと気がつくと、カリンの木の葉は散ってしまい、ひとつきりの実も見あたらない。あれっ?!と、あわててあたりを探したら、いつのまにか黄色くなって、枯れ葉の中に落ちていた。
どんぐりミックス。
食べられればいいのになあ…と毎年思いながら、ついつい拾ってしまうのでした。
ナンキンハゼの葉が落ちた枝先に、白い丸い実がちらほら目立つようになった。
ジョウビタキとヤマガラが、ときどき小競り合いをしながら、せっせと実をついばんでいる。
ナンキンハゼの実は、脂肪分が種子の外側についているので、かたい殻を割る必要がなく、ジョウビタキやカワラヒワのような(足で押さえてコンコンコン!ができない)鳥でも食べることができる。
ヤマガラには早めにヒマワリの種を出しておいたから、この木はジョビ太くんにゆずってあげなさいよ。
冬の小鳥の餌台には、台所で古くなった浅いざるを使っていて、ぼろぼろになると取り換えていた。在庫が尽きたので買いに行くと、これがどこにもない。冷たいうどん・そばを一人前ずつ盛りつける用のざるなので、夏が終わると片づけられてしまったらしく、いまは土鍋のようなものばかり並んでいる。
しかたなく、プラスティックのトレーを買ってきた。ざるのように紐でくくりつけられないから、風が吹いても飛ばないよう、重石にタイルを2枚入れた。
餌台が真っ白いつるつるのプラスティックに変わっても、ヤマガラは警戒する様子もなく、次々とやってくる。
これでよし! と思ったら、雨が降ると水が溜まって、たちまちヒマワリ茶漬けになってしまうのでした。
うーむ。穴、あけるかねえ。(←できるけど、あんまりやりたくないなあ)
イヌビワ。黒く熟した実は、ビー玉ほどのミニミニいちじく。
青空に柿。いつまでたってもカラスが持って行かないということは、たぶん渋柿。
ヒメツルソバ。
どんな植物にも、それが一番きれいに見える時間帯というものがあるけれど、タデ科って、特に差が大きい気がする。なんとなく。
本日の「いいね!」
Moss Drapes from Trees in Ethereal Photographs of England’s Forests
静かで、ひんやりして、湿っている世界。
英国の写真家 Neil Burnell の作品。
シャーロック・ホームズは、長編ってあまりちゃんと読んだことがなかったが、この1年あまり、病院での待ち時間が長かったおかげで、全部読むことができた。
結論からいうと、わたしは短編のほうが好みです。長編になると、事件の依頼人や犯人が「語る」部分が延々と続き、じれったいというかもどかしいというか…まあそれが本来の「物語」ということ、なんでしょうけど。
年をとると、自分の話は長々と回りくどくなる一方で、他人の話に対しては気が短くなり「要するに何なのだ」と言いたくなるものらしい。
で、そのダートムアが舞台となる「バスカヴィル家の犬」。これだけは小学生向きのリライトか何かで読んだ気がしていたが、あらためて読んでみたらまるっきり違う話だった。
そして、わたしが読んだと思っていた「暗い夜に大きな怖い犬が出てくる話」は、ホームズではなく、エラリー・クイーンの「双頭の犬の冒険」でありました。