閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

5月の青

2021-05-19 16:51:54 | 日々

きょうも雨。
黒姫ちゃん、いい色になってきた。

 

こちらは昨秋にできたつぼみが4月に咲き、それからずーっと咲きっぱなしという、驚異のヒメアジサイ。

 

アイリス。
この紫が、前のカメラ(今も使ってるけど)ではどうしても青にしか写らなかったのです。のんちゃん偉い。(のんちゃん?・笑)


そしてこれも大復活のバーベナ・タピアン。この季節、あちこちの道端でよく見かける。

 

あっというまにふえたブルーコンパクタ。タコのように長い茎を四方八方に伸ばし、周囲の植物たちをおびやかしている。
和名を三色昼顔というそうですが、これは三色ではありません。
だいたいヒルガオ属というのは、うっかり植えると大変になることが多い。このスペースなら1株でじゅうぶんだ。3株も植えるんじゃなかった。(だって最初は小さかったのよ、ね)

 

ボリジの花に、水玉。

 

クレマチス、白につづいて紫も。

そして…

コレハ何デショウ?

オレガノ群落の中に、ひょろりと1本だけ見慣れない草が生えてきた。なんとなく気になって見ているうちに、すうっと40センチほども伸びて、てっぺんにつぼみがついた。花は白だろうと思っていたら、きれいな薄青だったので、びっくりした。
全体にしんなり、すべすべ、ほっそりしている。そのわりに茎はしっかりしている。何に似ているかといえば、うーん、何だろう。手あたり次第、リンドウ科とか、ナデシコ科とか、調べてみたけれど、どれも違う。
ここに写真をのせておけば、どなたか教えてくださるのではと、あてにする気でいたところ、たまたま「ここにはないよなー」とパラパラ漫画のようにめくった図鑑の、最後の数ページの中で、みつけました。

アマ(フラックス)。亜麻仁油や、「亜麻色の髪の乙女」でおなじみの、亜麻です。いやあ、初めて見た。こういう植物だったのね。

しかし、これは日本に自生する植物ではないし、この近辺で栽培しているところもわたしは知らない。鳥や風が運ぶような種子でもない。とすると、いったいどこから来たのか。
考えられるのは、これの隣にいる、昨年通販で買ったバイカウツギの土に混じってやってきた…ということぐらい。
こぼれ種子でふえる、とのこと。ふえるといいなあ。

20年以上前のこと、翻訳したものの出版には至らなかった童話集…イギリスかアメリカのアンソロジーだったと思うけれど、その中に「紐」の家族のお話があった。
ストリングス家のお父さん、お母さん、子どもふたり、それに犬まで、みんないろんな種類のロープや紐でできているお人形で、アリエッティみたいに床下に隠れて暮らしているという、かなりヘンな設定で、ある日、犬がおばあさんの掃除機に吸い込まれちゃって、さあ大変! というようなお話で、たしか男の子の名前がサイザル、女の子がフラックス…。
原書は返却したし、原稿もないので、作者もタイトルもわからないけれど、あれちょっと面白かったな。
というのを、フラックスの青い花を見て思い出しました。


本日のにゃんこ。

なぜか本日は玄関マットが人気スポット。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする