閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

「なまえのないねこ」原画展(延長)

2019-05-20 22:18:51 | お知らせ(いろいろ)

町田尚子さんの個展は終了しましたが、『なまえのないねこ』絵本原画のみ、4日間の延長展示が決まりました。
西荻URESICAにて、2019年5月23日(木)~26日(日)12:00~19:00

絵本の原画は、絵本と同じ(文字が入っていないだけ)…ではあるのですが、実際にごらんになると、紙に絵の具と筆で描かれたものと、別の種類の紙にインクで印刷されたものは、こう違うのか! と驚かれることと思います。
どの場面をとっても、見ごたえのある1枚の絵。
画面に描かれていないものまで見えてくる、聞こえてくるような。
見逃した方は、ぜひ。
もう一度ゆっくり見たい方も、チャンス。


「なまえ」にまつわる裏話を、ちょっとだけ。

八百屋の猫「チビ」を演じてくれた子は「もやし」君といいます。
最初、もやしからの連想で、ラーメン屋の猫、という案も出しました。
(初期段階では、本気の案から冗談まで、とにかくいろいろ出すだけ出してみる。「コレジャナイ」がわかれば、だんだん「コレダ」もわかってくるので)
結局、ラーメン屋はやめて、もやし君は八百屋におさまったのですが、後半出てくる「ほうき持ったおじさん」は、もしかしたらラーメン屋のおじさんなのでは…とわたしは勝手に思っています。

本屋の「げんた」は、初期原稿では酒屋の猫で、鼻が黒いから「ハナコ」、という設定にしてありました。
ウレシカのびんすけ君の出演が決まったため、店も本屋にしました。
町田さんの最初の絵は、歩道を隔てて店を外から見た構図で、入り口の看板は「ビンスケ書店」です。
(念のため書いておきますが、この絵をボツにしたのは、ほかならぬ町田さんご自身です。わたしたち、思わず「え~、もったいない~」と言いましたよ)

お寺の猫の名前は、「じゅげむ」と「だいふく」と2つ用意していて、出来た絵を見たら、これは「じゅげむ」だ!と確信しました。
(なので、お寺を「大福寺」ということにしました)
ここはなんとなく「古老」っぽい猫を想定していたところ、意外に「ミステリアスなきれいなおねえさん」だったので、せりふのほうを変えました。
こういうふうに、絵と文のやりとりを重ねて作っていけるのは、本当に楽しい。

ちなみに、お寺だけでなく、店にも名前があります。蕎麦屋は「満月庵」で、パン屋は「アルプス」です。(独断で…笑)

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キジトラ日和・その2

2019-05-20 17:06:46 | 日々

きなな、珍しくお外でゆっくりしている。

 

じつは知られざるキャットニップ評論家。

 

移動シマス。

 

次はここ。

 

じつは玄関マット研究家でもあるのよ。

 

おまけ。

「本屋のげんた」&本日休業クレボーイ。

絵本『なまえのないねこ』は予想外の売れ行きだそうで(ありがとうございます!)ただいま緊急増刷中。少々お待ちくださいませ。
ウチのコなまえ大賞のご応募受付は6月30日までです。

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