レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

探偵コナン・ドイル その他

2020-08-29 14:18:59 | 
『ディオゲネス変奏曲』 陳 浩基
 ハヤカワポケットミステリで去年出た、香港の作家の短編集。
 ミステリーというよりもSFやホラー風味のものもある。
『藍を見つめる藍』、語りの妙。
『サンタクロース殺し』は題に反してむしろほのぼの、並行して読んだO・ヘンリーを連想する。


『1ドルの価値 賢者の贈り物』 光文社古典新訳文庫
 新刊というわけではない。
 ほとんどはまえんい読んだことがあるが、少なくとも『水車のある教会』は初めてだと思う、川崎苑子『金色の森の娘』に似ているので、読んだらそれで印象に残っているはずだから。


『探偵コナン・ドイル』 ブラッドリー・ハーパー
 わりに新刊。図書館の「新着図書」に載っていても肝心の図書館が閉館中なので「予約」を押しても虚しいという状態だった、再開して、ほかの予約者もいなくなってようやく読めた。
 1888年といえば「切り裂きジャック」事件の年。その前年に『緋色の研究』が出版されている。
 そこで描かれた推理が注目されて、流行らない医者兼新進作家が上記の連続殺人の捜査を前首相から依頼される、そこで恩師のジョゼフ・ベル博士もひっぱり出され、さらに作家でフェミニスト(本来の意味)マーガレット・ハークネスも加わり、変わり種の「三銃士」の誕生と相成った。
 ベル博士といえばホームズのモデルとして有名だが、マーガレット・ハークネスは初めて知った。ここでは、アイリーン・アドラーのモデル(?)として扱われている。
 第2弾も出ているそうなのでぜひ邦訳されてもらいたい。
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