晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

ソラノクラサSQM21.10で撮影したオリオン座

2021年12月31日 | ☆星見隊
2021年の締めくくり大晦日です。
今年最後のブログはソラノクラサ SQM21.10のソラで撮影したオリオン座で~す。

 これはレナード彗星の1st 観望場所で試し撮りとして撮影したオリオン座ですが、冬の天の川がはっきり見える夜空で撮影すると180秒露出でここまで写るんですね。ちょっとビックリでした~。

冬の星座:オリオン座

2021/12/6 02h02m41s D810A ISO3200 F5.6 180sec

 こちらはM42と馬頭星雲ですが若干流れてますね~。今回の画像処理はステライメージでデジタル現像処理をしています。デジタル現像を極めれば1枚画像でも淡い部分をかなり抽出できそうですね。

M42と馬頭星雲、燃える木

2021/12/6 02h17m51s D810A ISO3200 F5.6 120sec

 以上、レナード彗星(2021 A1 Leonard)観望記録 12/6 の時に撮影したオリオン座でした~。


さ~て、2021年もあと5時間となりました。
今年もこのブログを見てくださった みなさん、本当にありがとうございました。

今年はISS撮影機材をフルサイズデジカメから惑星カメラに変更したことで格段に解像度がアップしたことが最大の進展でした~。来年はさらなるバージョンアップとNEW企画を予定していますのでお楽しみに~。

SUNSET

                          撮影地:秋田県五里合海水浴場

…と言いつつ、ブログは来年も今年同様ゆる~くアップしていくと思うので、時間があるときや思いついた時にご覧いただければ幸いです。それでは皆さん、よいお年を~!

日本海に沈む夕日

                          撮影地:秋田県五里合海水浴場


金星と水星の接近

2021年12月30日 | 水星
夕方、水星と金星の接近日であることを急に思い出して、急いでベランダから西空を見ると…
雲上に金星を発見! 水星は眼視で確認できなかったがコンデジを最大ズームにして撮影したところ、ラッキーなことに雲に隠れる直前の水星が写っていた。

2021/12/30 17h12m32s Canon Powershot G7 X MarkⅡ f36.8mm F6.3 1/40sec


撮影時の金星高度は5°で水星の高度は4°、最接近日は昨日(4°13′)で本日の離角は4°44′だった。

2021/12/30 17h12m37s Canon Powershot G7 X MarkⅡ f36.8mm F6.3 1/15sec

明日以降水星は徐々に高度を上げて1月7日に2022年1回目の東方最大離角を迎える。その時の日没時高度は14°で光度は-0.6等級なのでとても見やすくなる。

 その後光度は落とすが1月13日に水星と土星が西空で3°22′まで接近する。土星が0.7等級で水星が0.2等級なので低高度であるがはっきり見ることができるはずである。

 これほど接近する水星と土星は、2030年6月9日早朝の大接近(離角18′)まで見ることがでないので是非見ておきたい天体現象ですね。

レナード彗星 観望記録(12/28)

2021年12月29日 | 彗星
12/28日のレナード彗星観望記録です。

 冬型の天気が少し弱まって思いのほか天気が良かったのでベランダからレナード彗星の撮影を試みました。カメラがレナード彗星を捉えたのは17時20分ごろ… この時の高度は約7°です。レナード彗星はかなり暗くなっているようです。

2021/12/28 17h23m04s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 f5 2sec

かなり強めの画像処理をかけてやっと尾が浮かんできました。(撮影時高度5.9°)

2021/12/28 17h33m09s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f240mm ISO1000 f5.3 4sec

こちらは4枚をコンポジットして画像処理をしたものです。

2021/12/28 17h34m54s-35m09s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 f6.3 2sec×4

上記写真をさらにハイコントラストの強調処理をかけたら少し尾が浮かび上がりましたが…

2021/12/28 17h34m54s-35m09s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 f6.3 2sec×4

高度5°では尾はなかなか姿を現してくれません。

2021/12/28 17h35m17s-35m23s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 f6.3 3sec×2

赤道儀の極軸合わせがテキトーなので5秒露出では星が流れてしまいました。

2021/12/28 17h35m32s-36m00s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 f8 5sec×5

長いイオンテイルが出ているはずですがその光を捉えることは結局できませんでした。

2021/12/28 17h46m22s-46m46s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO8000 f7.1 1.3sec×9

レナード彗星の高度は4°を下回りました。この高度でこれだけ写るのはむしろスゴイことかな。

2021/12/28 17h48m35s-48m54s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO6400 f7.1 1.6sec×7

レナード彗星は当初予想された光度曲線を上回っていて現在もその明るさを維持しています。多くの彗星は予報光度を下回ってがっかりすることが当たり前になっていたのでレナード彗星はいい意味で期待を裏切って長期間楽しめる彗星になりました。日本からはまもなく見えなくなりますが近日点通過後の姿がどのようになるのか、南半球にいる方々からの報告が楽しみですね。

レナード彗星 観望記録(12/26)

2021年12月26日 | 彗星
午後から急速に晴れたので…

2021/12/26 16h59m09s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 f6.3 1/10sec


レナード彗星の撮影を試みたが…

2021/12/26 17h14m49s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 f6.3 1.3sec


風速9mの風に乗って雪雲があっというまに南西の空を覆い始めて…

2021/12/26 17h18m22s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 f6.3 1.3sec

 17時30分には吹雪になってしまった。宮城県南部は晴れていたので遠征も考えたが、風速10mの強風と気温 -3° はさすがに厳しすぎるのでやめたが、今日は尾が10°以上も伸びていたらしいので撮影できなかったことはとても残念…

 近日点通過まであと1週間、それまでにさらに尾を延ばす可能性もあるので目が離せない状況である。天気予報を見ると晴れマークの日もあるのでチャンスを待つことにしましょう。

レナード彗星 観望記録(12/22)

2021年12月23日 | 彗星
 12月22日のレナード彗星観望記録です。

 本日の撮影地は宮城県北部の蕪栗沼ですが、遠征ではなく出先から帰る途中での撮影で~す。
今回のファーストショットは17時21分… 。実は17時10分に北極星が見えていることに気付いて極軸合わせを行っていたので発見は昨日よりもかなり遅くなってしまいました。

2021/12/22 17h21m18s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO3200 f5.6 1.6sec

 今日の日没は16時21分、市民薄明が16:21~16:49、航海薄明が16:49~17:22、天文薄明が17:22~17:55です。現在時刻は17時22分を過ぎたのですでに天文薄明が始まっている時間です。

 17時20分のレナード彗星の高度は8.0°、17時30分で6.8°、17時40分になると5.5°です。17時50分で4.2°、天文薄明が終わる17時55分では3.5°になります。撮影は多分この辺が限界だと思われます。

17時23分のレナード彗星(高度7.5°)

2021/12/22 17h23m20s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f240mm ISO3200 f5.6 1.6sec

 今回は昨日の教訓を生かしてコンポジット用の写真をたくさん撮ることを第一の目標としています。薄明中は背景が明るいため長時間露出ができないので短時間露出の画像をコンポジットして総露出時間を稼ぐしか方法はありません。

…で、こちらが8秒露出を5枚コンポジットした写真です。(総露出時間40秒)

2021/12/22 17h26m13s~27m11s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO3200 f6.3 8sec×5

 今日は強風が吹いていたので透明度は昨日よりいいようで、まっすぐ伸びた尾がきれいに写りました。写っている尾の長さは約0.5°(満月1個分)です。イオンテールはかなり長く伸びているはずですがさすがにそれは写っていませんね~。

17時32分撮影、15秒を4枚コンポジット(総露出時間60秒)、高度6.5°

2021/12/22 17h32m15s~33m37s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO4000 f8.0 15sec×4

反転画像



17時38分撮影、10秒を5枚コンポジット(総露出時間50秒)、高度5.8°

2021/12/22 17h38m35s~39m35s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO3200 f8.0 10sec×5


17時40分撮影、10秒を3枚コンポジット(総露出時間30秒)、高度5.5°

2021/12/22 17h40m48s~41m18s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO3200 f8.0 10sec×3

 この頃から淡い尾が急に写らなくなりました。低高度に見える雲に近づいたようです。大崎市方面の光害も影響しているように感じます。残念ですが撮影会はまもなく終了です。

17時42分撮影、5秒×2,3秒、4秒の4枚をコンポジット(総露出時間27秒)、高度5.1°

2021/12/22 17h42m23s~43m03s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO8000 f7.1 5s×2、3s、4s

ラストショット、高度2.7°

2021/12/22 18h01m03s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO6400 f8.0 3sec

撮影全景、18時00分39秒 撮影

2021/12/22 18h00m39s D90 18-200mm f3.5-6.3 f22mm ISO1600 f5.0 5sec

 蕪栗沼のSQM値は天頂で20.15、南西の空(レナード彗星の方向)は19.30でした、天頂の条件は思ったほど悪くはないですが南西方向にある大崎市の光害が予想以上に強いことが分かりました~。




レナード彗星 観望記録(12/21)

2021年12月22日 | 彗星
12月21日のレナード彗星観望記録です。

 当初の予報が変わりSCW予報に宮城県南部の晴天域が現れました~。南西の空を見ると確かに晴れているのでバタバタと撮影の準備を行って… 遠征する時間は無いので本日は自宅からの撮影です。

 晴れているといっても山越えの雲が次々と流れているので透明度は良くありません。金星と木星を双眼鏡で見てみるとしっかり滲んでいます。

 …ということで本日もデジカメで捜索開始です。捜索すること十数分… おっと発見しました!優秀な助手であるデジカメがレナード彗星を捉えました。時刻は17時09分です。

レナード彗星 17時11分 高度8.9° 日没から51分後(本日の航海薄明16:49~17:22)

2021/12/21 17h11m51s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1000 f5.6 1/1.6sec


17時23分 高度7.4°(本日の天文薄明17:23~17:54)

2021/12/21 17h23m51s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 f5.6 2sec


地心距離 0.43AU(6450万km) 日心距離 0.67AU(1億140万km)

2021/12/21 17h24m47s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 f7.1 3sec


17時26分 高度7.0° 3枚コンポジット

2021/12/21 17h26m59s-15s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f400mm ISO1600 f6.3 3sec×2 5sec×1

 空が暗くなってレナード彗星の尾が写るようになってきました。尾は左上に伸びています。光害のない空で撮影すればけっこうな長さの尾が写る感じがします。

17時29分 高度6.7° 2枚コンポジット

2021/12/21 17h29m02s-13s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f300mm ISO1600 f6.3 4sec×1 5sec×1

 17時30分を過ぎたころから急激にレナード彗星の光度が低下しました。低層の雲に入ってしまったようです。ラストショットは17時38分でした。終わってみれば撮影時間は約30分間…この間に2回ほど双眼鏡で見ましたがレナード彗星は全く見えませんでした。

 レナード彗星の近日点通過は1月3日です。まだしばらくは同じ条件で見えるのでまだまだ観望はできます。大寒波が来る予報になっていますがチャンスはまだあるのでもうしばらくレナード彗星を追跡することにしましょう。

THE BRIGHTEST COMET OF THE YEAR(C/2021 A1)

2021年12月18日 | 彗星
 符号(C/2021 A1)が示すように2021年になって最初に発見されたレナード彗星は、今年最も明るい彗星となって12月の空にやってきました~。

 レナード彗星ははっきりとした肉眼彗星にはなりませんでしたが、尾がキレイに伸びた美しい彗星として2021年を代表するほうき星になりました。

 で、その美しい尾は実際どのくらいの長さだったのか気になったので撮影画像から調べてみました。

12月6日のレナード彗星 地球に0.36AU(5400万km)まで接近中~

2021/12/6 04h55m32s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f500mm ISO12800 f6 30sec×3

反転画像

 これを見ると少なくとも2°40′はあるので満月5個ぶんといったところですね。満月5個分というとものすごく長いように感じますが腕を伸ばしてサムアップした親指の幅くらいなので、昨年のネオワイズ彗星(尾の長さ約20°、満月40個分)に比べるとかなり小さなほうき星です。(ちなみに百武彗星は尾の長さ100°と言われているので満月に換算すると200個分です。わぉ!)

上記写真をセルフフラット、スターシャープ処理した画像



12月11日に撮影した写真でも調べてみました。

レナード彗星 0.24AU(3660万km)まで接近

 12月11日に撮影した画像を見ると尾は思ったほど伸びておらず、2°50′ ほどでした。これはあくまでも薄明の空で写っている尾の長さからの換算であって実際の尾の長さではありません。

このデータを元に12月14日に撮影したレナード彗星の尾が見えていたらどのくらいかをステラナビゲータで再現してみました。薄明中なので尾が写ることはありませんが、もし見えていたらこの向きでこの長さに見えたことになります。

12月14日のレナード彗星  接近距離 0.24AU(3660万km)



で、ここからが本題です。この尾の長さをこのままま維持したとすると
金星と接近する12月17日はこのような感じになるはずなので…


 撮影を試みましたが雲がモクモクで金星すら見えませんでした~。ざ~んねん。

ふたご座流星群 観望記録

2021年12月15日 | ふたご座流星群
ふたご座流星群の観望記録で~す。

 14日の夜はとても天気が良かったのですがここ最近レナード彗星遠征に出かけてお疲れモードだったのでふたご座流星群は庭でお気楽観望にしました~。

 観望を始めたのは月がまもなく沈む02時頃… 空は雲一つ無い快星です。空を見上げると結構明るい流星が流れてます。ならば撮影しようとごそごそとカメラを準備して02時20分から撮影を開始しました。

 撮影機材はいつものNIKOND810Aでレンズは24-70mmF2.8の広角24mmで撮影しました。露出はf5.6の8secです。とりあえず200枚連続のインターバル設定をしてあとはチェアーに座ってお気楽観望です。

 おっと、しし座を貫くマイナス等級の流星が流れました。幸先いいですね~。おっ、アルクトゥールスの方にもひとつ落ちました。しか~し、すべて写野の外です。

 …結局、02時20分から03時00分まで200枚撮影して写っていたのは2枚だけでした。そんなもんです。

 こちらはたぶん後半だけが写りこんだものだと思いますがはっきりしないのでグレーです。

2021/12/15 2h49m53s D810A VR24-70mm F2.8E f24mm ISO1250 f5.6 8sec


 これは正真正銘のふたご座流星群です。まともに写ったのはこの1枚だけでした。

2021/12/15 3h00m43s D810A VR24-70mm F2.8E f24mm ISO1250 f5.6 8sec


 こちらは200枚の比較明合成です。やはり写っていたのは2個だけのようです。




 下の動画は200枚をタイムラプスにしたものです。最後にチラッと流星が写っていますが基本的に沈むオリオン座を楽しむ動画になっています。(^^ゞ


短い時間でしたが複数個の明るい流れ星を見ることができたので結構楽しめた観望会でした~。

レナード彗星 観望記録(12/14)

2021年12月14日 | 彗星
 う~む、見えませんね~。時刻はまもなく17時30分です。双眼鏡で捜索しても、デジカメの液晶モニターを拡大して探してみてもレナード彗星は確認できませんでした。

2021/12/14 17h28m02s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO800 f5.6 5sec

 今日の日没は16時18分です。市民薄明が終わる16時46分のレナード彗星の高度は8°、航海薄明が終わる17時19分の高度が2°です。現在時刻は17時30分なので残念ながらタイムリミットです。

 天文ガイドには14日の薄暮終了時(太陽高度-12°)で高度は+2°と載っていたのでまだ無理だったのでしょう。ざ~んねん… と思ったのですが帰宅して画像をPCで確認したところレナード彗星がくっきり写っていました。超ビックリです。

 こちらは日没30分後の写真ですがまだ写っていません。

2021/12/14 16h51m33s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO640 f5.6 1/30sec


 写ってたのは日没から59分後に撮影したこちらの画像。彗星の高度はわずかに2°です。

2021/12/14 17h17m32s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f250mm ISO800 f5.6 1sec


 へびつかい座の恒星64νが3.32等級なのでレナード彗星は3等級台だと思われます。

2021/12/14 17h21m26s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f195mm ISO800 f5.6 2sec(トリミング)


 さすがに尾は写りませんが中心コマはかなり明るくなっている感じがします。

2021/12/14 17h25m09s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO800 f5.6 6sec

 こちらの写真を撮影した時の高度は0.9°ですがしっかり写っていました~。オドロキです。

2021/12/14 17h27m08s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f50mm ISO800 f5.6 5sec

 一番最初に紹介した写真をよく見たら山に沈む直前のレナード彗星が写っていました。

2021/12/14 17h28m02s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO800 f5.6 5sec(トリミング)

予報では明日15日の薄暮終了時(太陽高度-12°)の高度は+3.9°で光度予報は3.2等級です。16日は高度+5.5°で光度が3.3等級、金星に近づく17日は+6.6°で光度が3.4等級です。天文ガイドでは21日まで3等級台の予報が出ているので天気が良ければ尾が伸びた姿の撮影も十分可能かと思います。仙台は明日から天気が悪くなる予報ですが次回のチャンスを待つことにしましょう。

ISS拡大撮影(Daylight 惑星カメラ編)その4

2021年12月12日 | ISS(国際宇宙ステーション)
 天候に恵まれず11月6日以降Daylight Passを撮影する機会が無かったが12月11日にそのチャンスがやってきた。今回が通算7回目のトライアルとなる。以下、その撮影記録である。

7th トライアル
日時:2021年12月11日 16時04分 天候:晴れ(ほぼ快晴)
イベントデータ:432km、-3.7mag MAX80°  SUN +1.2° 
待ち伏せポイント:16h04m05s 北東38° 80° 432km


撮影データ:f1500mm ASI290MC、0.857ms、Gain = 100(16%)

結果:成功(画像取得、センタリング動画作成)
考察:今回の最大の収穫は天頂からロストすることなく高度10°までファインダーで追尾できたことである。使用しているファインダーは 9×50 だが望遠鏡がほぼ水平になる高度10°まで見えるとは思っていなかったのでとても驚いた。このことから湿度が低いときはISSの光度が-1等級でも青空の中で視認できることが分かった。

 今回の通過は日没前であるが太陽高度が+1.2°しかなかったためISSを下から照らす地球反射光がほぼなかったと思われる。そのためGain 100ではやや露出アンダーになった。Daylight Passを撮影するときは太陽高度を考慮して露出を決める必要があるようだ。

202.12.11 16:04のISS


前澤友作氏と平野陽三氏が滞在するISS


前澤氏と平野氏は日本人初の宇宙旅行者(プライベート宇宙飛行士)となった。


前澤友作氏の「ほんとうに宇宙あったよ~」は、1990年12月に日本人で初めて宇宙に行った秋山豊寛氏の「これ、本番ですか?」に次ぐ名言である。スペースツーリストの言葉は宇宙をより身近に感じさせてくれる。宇宙飛行士とは違う目線での発言は新たな宇宙感覚を教えてくれてとても新鮮である。



〈参考気象資料)



過去ブログ ↓
ISS拡大撮影(Daylight 惑星カメラ編)その3  2021.11.7
ISS拡大撮影(Daylight 惑星カメラ編)その2  2021.10.29
ISS拡大撮影(Daylight 惑星カメラ編)その1  2021.10.21


〈おまけの写真〉
ISSの撮影直前に1万メートル上空を飛ぶジェット機を撮影した写真です。


ISSの400kmに比べると10kmはとても近くに感じますね…