
12月22日のレナード彗星観望記録です。
本日の撮影地は宮城県北部の蕪栗沼ですが、遠征ではなく出先から帰る途中での撮影で~す。
今回のファーストショットは17時21分… 。実は17時10分に北極星が見えていることに気付いて極軸合わせを行っていたので発見は昨日よりもかなり遅くなってしまいました。

2021/12/22 17h21m18s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO3200 f5.6 1.6sec
今日の日没は16時21分、市民薄明が16:21~16:49、航海薄明が16:49~17:22、天文薄明が17:22~17:55です。現在時刻は17時22分を過ぎたのですでに天文薄明が始まっている時間です。
17時20分のレナード彗星の高度は8.0°、17時30分で6.8°、17時40分になると5.5°です。17時50分で4.2°、天文薄明が終わる17時55分では3.5°になります。撮影は多分この辺が限界だと思われます。

17時23分のレナード彗星(高度7.5°)

2021/12/22 17h23m20s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f240mm ISO3200 f5.6 1.6sec
今回は昨日の教訓を生かしてコンポジット用の写真をたくさん撮ることを第一の目標としています。薄明中は背景が明るいため長時間露出ができないので短時間露出の画像をコンポジットして総露出時間を稼ぐしか方法はありません。
…で、こちらが8秒露出を5枚コンポジットした写真です。(総露出時間40秒)

2021/12/22 17h26m13s~27m11s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO3200 f6.3 8sec×5
今日は強風が吹いていたので透明度は昨日よりいいようで、まっすぐ伸びた尾がきれいに写りました。写っている尾の長さは約0.5°(満月1個分)です。イオンテールはかなり長く伸びているはずですがさすがにそれは写っていませんね~。
17時32分撮影、15秒を4枚コンポジット(総露出時間60秒)、高度6.5°

2021/12/22 17h32m15s~33m37s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO4000 f8.0 15sec×4
反転画像
17時38分撮影、10秒を5枚コンポジット(総露出時間50秒)、高度5.8°

2021/12/22 17h38m35s~39m35s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO3200 f8.0 10sec×5
17時40分撮影、10秒を3枚コンポジット(総露出時間30秒)、高度5.5°

2021/12/22 17h40m48s~41m18s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO3200 f8.0 10sec×3
この頃から淡い尾が急に写らなくなりました。低高度に見える雲に近づいたようです。大崎市方面の光害も影響しているように感じます。残念ですが撮影会はまもなく終了です。
17時42分撮影、5秒×2,3秒、4秒の4枚をコンポジット(総露出時間27秒)、高度5.1°

2021/12/22 17h42m23s~43m03s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO8000 f7.1 5s×2、3s、4s
ラストショット、高度2.7°

2021/12/22 18h01m03s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO6400 f8.0 3sec
撮影全景、18時00分39秒 撮影

2021/12/22 18h00m39s D90 18-200mm f3.5-6.3 f22mm ISO1600 f5.0 5sec
蕪栗沼のSQM値は天頂で20.15、南西の空(レナード彗星の方向)は19.30でした、天頂の条件は思ったほど悪くはないですが南西方向にある大崎市の光害が予想以上に強いことが分かりました~。