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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

6月21日 部分日食 観望記録

2020年06月21日 | 日食
「曇ったね~」
「どうする?」

現在時刻は16時00分…。午前中は晴れていたので帰省している娘と妻と3人で西の空が見える近場の観望スポットで日食を見ることにしていたのですが、雲量10のパーフェクト曇天では観望は100%無理です。

あきらめムードが漂う中、時刻はまもなく第1接触の時間です。インターネットを見ると国立天文台のLIVE中継も始まっています。「おっ、石垣島ではもう欠けてる…」

…欠け始めた太陽をLIVEで見た瞬間、日蝕をどうしても見たいという衝動が体中を駆け巡り、日食スイッチが入ってしまった…。

「よし!行くぞ~。日食見に出かけるぞ!」
「え!? どこに?」
「山形だ~。今から行けば最大食分後の後半は見られるぞー!」
「…? 山形って、晴れてるの?」
「だいじょうぶ。晴れてる!行くぞ~。」

本当に間に合うの?。山形に行くのはいいけど、観望場所はどうするの? …という疑問については車の中で考えればいいのでとりあえず出発です。出発時刻は第1接触と同じ16時07分…。

コースは東北自動車道を南下し村田JCから山形自動車道へ、蔵王ICで降りて…観望スポットは山形に詳しい娘に到着するまでにリサーチしてもらいます。

ナビで確認すると山形到着は約1時間後…、ちょうど最大食分の頃です。
「蔵王インター降りてすぐのところに、馬見ヶ崎公園キャンプ場があるから、その近辺がいいかも…。」の声に即決定です。

行先も決まったのであとは安全運転あるのみです。古関PAで小雨が降り始め、見上げると手が届きそうなところに雲底があります。気温は16度。薄暗くなってきました。「本当に晴れてるの?」と言う妻の疑問も当然です。

笹谷トンネルに入りました。長~いトンネルを進むと出口が明るくなっています。日差しです。トンネルを抜けるとそこは別世界、まぶしいばかりの青空が広がっていました。目を細めて太陽を見ると…おお、欠けてます。ほぼ最大食分です。時間は17時を過ぎたところです。間に合いました。

到着した馬見ヶ崎公園キャンプ場駐車場はとても広く、停まっている車も少なかったので他の人に迷惑をかけることもなく観望ができそうです。

こちらが機材をセッティングしている間に妻と娘は遮光プレートと太陽フィルター付き双眼鏡でチェアに座りながら観望です。最大食分は0.4ですが実際に目で見る日食はかなり感動します。




観望中に小さなお子さん連れの方とスマホで写真を撮らせてくださいという方も来てみんなでワイワイ楽しく観察しました。

後半のみの観望でしたが、素晴らしい天気の中で日食を楽しむことができました。

食分0.36

2020.6.21 17:20:27 D810A BORG60 Powermate2× ND-100000 ISO800 1/1000sec


食分0.30

2020.6.21 17:30:43 D810A BORG60 Powermate2× ND-100000 ISO800 1/800sec


食分0.17

2020.6.21 17:43:12 D810A BORG60 Powermate2× ND-100000 ISO800 1/800sec


食分0.06

2020.6.21 17:52:35 D810A BORG60 Powermate2× ND-100000 ISO800 1/800sec


食分0.02

2020.6.21 17:56:13 D810A BORG60 Powermate2× ND-100000 ISO800 1/800sec




17時48分頃、食分0.12の頃の様子で~す。

5月21日 日食観測&撮影記録

2012年05月21日 | 日食
本日、天候に恵まれ日食を十分楽しむことができました。

こちらは、日食を迎え撃つの図…

場所は某小学校の校庭です。観測というよりは観察会です。登校してきた
子供たち用の遮光プレートもスタンバイ完了です。

朝霧が心配されましたが、予想以上の好天になりました。申し分のない天気です。

さあ、いよいよ日食が始まります。こちらは第1接触直後の太陽です。

2012.5.21.6:24:09 BORG60 Powermate2× ISO200 1/500(トリミング)

いつもながら第1接触はそこに月があることを実感する待望の瞬間です。ワクワク…、

小さいながら黒点が3つ見えます。月が黒点を侵食する様子も見られそうです。

2012.5.21.6:28:24 BORG60 Powermate2× ISO200 1/640(トリミング)

ソーラースコープもバッチリ日食を捉えています。


ソーラースコープもそこそこきれいに見えますが…、

望遠鏡による太陽投影法にはかないません。こちらは驚くほどクッキリです。

食分0.4です。2つめの黒点に差し掛かりました。

2012.5.21.6:54:04 BORG60 Powermate2× ISO200 1/800(トリミング)

太陽はどんどん欠けていきます。(食分0.66)

2012.5.21.7:15:44 BORG60 Powermate2× ISO200 1/1000(トリミング)

今回はP.S.T.も登場です。ひょっとしたらベイリービーズが見られるかもしれません。

2012.5.21.7:39:35 NIKON D50 f28mm コリメート F2.8  1/250(トリミング)

7時35分を過ぎました。ここから月が太陽を横切っていく様子が見られます。
仙台での最大食分は7時40分(食分0.93)です。

食分0.90

2012.5.21.7:35:55 BORG60 Powermate2× ISO200 1/800(トリミング)

食分0.93(最大)

2012.5.21.7:40:37 BORG60 Powermate2× ISO200 1/800(トリミング)

食分0.92

2012.5.21.7:42:17 BORG60 Powermate2× ISO200 1/800(トリミング)

食分0.91

2012.5.21.7:44:06 BORG60 Powermate2× ISO200 1/800(トリミング)

こちらは7時38分に撮影したP.S.T画像です。

2012.5.21.7:38:05 NIKON D50 f28mm コリメート F2.8  1/250(トリミング)

この直後から、驚くほどきれいなベイリービーズが見られました。細くなった太陽の端が
3つに途切れ、そこに月面の山脈と谷間があることを実感できるアメージングな光景…、

刻々と変わるベイリービーズの数と長さ…、そして圧巻は、漆黒の月面地平線上空に
浮かぶプロミネンス!

P.S.T.で見る太陽外縁と月面地平線の共演がこんなにキレイだったとは全く想像
できませんでした。

残念ながら写真はありません。ベイリービーズが見えていた7時38分から7時42分は
より多くの方々にP.S.T.を覗いてもらったので、写真は撮っていません。それに
しても神秘的で神々しい光景でした。

最大食分の時は、予想以上に光量が落ちて、景色がビミョーな色彩になりました。
夏の夕暮れとも違う、不思議な色彩は日食の時だけ体験できる限定体験ですね。

日食もそろそろ終わりです。この頃になると子供たちはフツーに遊んでいます。(笑)
その気持ちは分かります。部分日食の場合、最大食分後の終わった感は否めませんからね。

興味のある子はいつまでも覗いて「月の動き、おそいね~」などと言ってました。

金環日食は見られませんでしたが、天気に恵まれて素晴らしい日食体験が
できました。めでたし、めでたし。

日食観測ツアー ~3日目~ 観測編

2009年08月09日 | 日食
観測地点の安吉は上海から西に進むこと約200km、淅江省安吉県にある大竹海渡暇村。
ここは中国人が行くリゾート地らしく、自然が豊かで何もないところだそうだ。

到着してみるとその説明通り、山間部の農村地帯といった感じの場所であった。

安吉は杭州の北西50kmの位置にあるため、7月22日の天気は杭州とほぼ同じだと思われる。しかし、空の状態は杭州に比べて若干良かったようである。

うす雲を通してではあるが第1接食から第4接触まで全て見ることができた。
以下、そのレポートである。

観測地点の位置情報:東経119.6791、北緯30.528、海抜80m、


観測地での日食経過時刻は下記の通り。
・第1接食(食の始まり)08時20分57秒
・第2接食(皆既開始)09時33分08秒
・最大食時刻 09時36分57秒
・第3接食(皆既終了)09時38分55秒
・第4接触(食の終わり)10時58分07秒

(注:撮影時刻はデジカメに記録されている時刻データ(中国時間)である。デジカメの時刻は日本を出発するときに電波時計で合わせてあるが±1秒程度の誤差があると思われる。)

「第1接食直後の太陽(食分0.00)」

2009.7.22 08:21:06 BORG60 F5.4 NIKON D90 1/250 D5フィルター (トリミング)

 第1接触予定時刻10秒後に撮影した写真。太陽の右端が少しだけ欠けていることが分かる。そこに月があることを実感した瞬間であった。この時は天気が良く、薄雲はあったが空はきれいに晴れていた。しかしこの直後から少しずつ雲が厚くなっていく。

「欠け始めから15分後の太陽(食分0.21)」

08:35:45 BORG60 F5.4 NIKON D90 1/200 D5フィルター

 写真では右側から欠けていくように見えるが、実際は太陽のほぼ真上から欠けていった。この写真を90度左回転すると実際の様子に近くなる。この時の太陽の方位は東、高度は約50度、気温は30.3度であった。暑い…。
 食分0.2ほどの部分食は仙台でも何度か見ているので、おなじみの部分食といった感じだ。この時は天気が良くなることだけを願っていた。

「欠け始めから36分後の太陽(食分0.51)」

08:57:09 BORG60 F5.4 NIKON D90 1/10 フィルターなし

 8時45分頃、雲が厚くなり太陽が一時全く見えなくなる。このまま太陽は二度と姿を現さないのでは…、と不安がよぎるが、8時55分頃から雲間に太陽が見えるようになる。しかし、この雲が晴れることはなく、この状態がずっと続く。
 食分0.51は、ちょうど半分欠けているかというとそうではない。太陽の直径の半分まで月が達している状態なので見かけ上は3割程度しか欠けてないような感じだ。

「欠け始めから45分後の太陽(食分0.64)」

09:06:33 BORG60 F5.4 NIKON D90 1/100 D5フィルター
 食分が0.6を越えると明らかに普通の太陽ではなくなる。太陽が月に浸食されていく様子を見ていると、古代人でなくても何か不吉なことが起きるのでは…と思ってしまう。
 こんなに欠けていても肉眼で見る太陽の明るさはいつもと変わらない。ひょっとしたら日食が起きていることを知らない人は太陽が欠けていることに気づかないのでないだろうか。

「欠け始めから58分後の太陽(食分0.81)皆既15分前」

09:18:59 BORG60 F5.4 NIKON D90 1/40 D5フィルター

 この頃から周りの景色に変化が現れる。夏の日の夕暮れとも違う、どこかセピア色に似た感じの色合いに景色が変化していく。この様子は今まで経験したことのないとても不思議なものである。
 雲は以前かかっている。幸い太陽を見えなくするほどの厚さではないので、このまま太陽が見え続けることを願う。

「欠け始めから64分後の太陽(食分0.90)皆既8分前」

09:25:36 BORG60 F5.4 NIKON D90 1/8 D5フィルター

 この頃から生き物の行動に変化が現れる。鳥がギャーギャーと鳴いてホテルの屋根に集まってきた。さっきまでたくさん飛んでいたトンボは一匹も見あたらなくなる。人間の様子に変化はまだない。
 フィルターを通してみる太陽はかなり細くなった。とてもきれいである。

「欠け始めから71分後の太陽(食分0.99)皆既1分前」

09:32:00 BORG60 F5.4 NIKON D90 1/5 D5フィルター

 太陽が糸のように細くなる。辺りは薄暗くなってきた。さっきまで騒いでいた鳥も静かになり、いつの間にか周りには街灯がついている。この時、振り返って上空を見ると頭の上におおいかぶさってくる月の影が見えた。いよいよだ!
 皆既1分前だというのに肉眼で見る太陽は直視できないほどまぶしい。太陽光の強さを感じた。その光が徐々に消える…。第2接触だ。

その瞬間…、
「お、おぉ~、く…、黒い太陽だ!」
黒い太陽と言う表現が適切でないことは重々分かっているが、
それは、まぎれもなく黒い太陽そのものであった。

薄雲があったせいなのか、極度の興奮状態だったからなのか定かではないが、
ダイヤモンドリングは見えず、突然、空に黒い太陽が現れた。

「こ、これが皆既日食か~、太陽が黒い! コロナが見える!…、す、すごすぎる!」
「しゃ…、写真を撮らねば、あわわわ…」

続きは「日食観測ツアー ~3日目~ 観測編(その2)」で…。

日食観測ツアー ~3日目~  準備編

2009年08月08日 | 日食
7月22日の早朝、ねむい目をこすり窓の外を見ると…、
ふひゃ~、ドン曇りです。急いでテレビを付けて天気予報チェックです。
CCTV(中国中央テレビ)に合わせると本日の日食特集の最中です。
ほっ、天気予報が始まりました。え~と、上海は…「雨後大雨!」
杭州は「降雷雨!」…、絶望的な予報です。

安吉ではまだ雨が降っていません。しかし、ここは杭州の近く…。
晴れる可能性は、ほとんどないでしょう。トホホ…

観測の途中で降られたら機材がずぶ濡れです。
機材を準備するのは様子を見てからにしようか…。
朝食のあとでそんなことを考えていたら、近くのホテルに宿泊したツアー
客がバスでご到着です。おっと、早速機材のセッティングをしています。

その瞬間、観測魂に火がつきました!「バリ君!準備開始だ~」
ただいまの時刻は06時50分、日食まであと1時間30分です。

「おお~!太陽だ~」

準備開始から30分後の07時20分、太陽の光が差し込んできました。

「ひょっとしたら晴れるかも…」

かすかな期待を胸にバリ君も機材チェックです。

こちらも機材にアルミ箔を巻いて準備完了です。

完全に晴れモードの準備です(笑)。周りでは様々な情報が飛び交っています。
「上海は雨らしいぞ。」「中国当局が人工降雨ロケットを打ち上げたらしい…」

「上海が雨!?、安吉の天気は完全に好天に向かっています。」

「雲が薄くなって青空が見えてきました…、不思議です。」

こちらは気温変化測定用のデジタル温度計

07時50分現在の気温は30.7度、曇っていたので気温が低めです。

さあ~、準備は整いました。

時刻は08時10分、第1接触まであと10分です。

空の状態は、こんな感じ…

薄雲がありますが十分です。さあ、いよいよ始まります!

「まもなく第1接触で~す」スタッフの声が響きます。
みんな固唾をのんで太陽を見つめています。一瞬の沈黙のあと…
「欠けた~!」「ついに始まったぞ~」「欠けてる欠けてる!」
歓声が一斉にあがりました。「おお~欠けてる!月がやってきた!」

「第1接触直後の太陽」

2009.7.22 08:21:06 BORG60 F5.4 NIKON D90 ISO200 1/250

「第1接触10秒後の太陽(食分0.00)」

撮影者コメント:そこに月があることを実感しました。
やがて、この月が太陽をすっぽり覆い隠すのかと思うと
体中がゾクゾクしました。皆既まであと70分あまり…
最高の天文ショー、スペクタクルドラマの始まりです。

と喜んだのもつかのま…、直後から雲がモクモクと湧いてきて
なんと15分後には全く太陽が見えなくなってしまったのです。
「人工降雨ロケット打ち上げの影響か~」

続きは「日食観測ツアー ~3日目~ 観測編」で…。

日食観測ツアー ~2日目~

2009年07月31日 | 日食
2日目の朝、天候は晴れ
この天気が明日まで続くといいのですが…、

さて今日の朝食は20Fの回転レストランでバイキングです。
早速行ってみると、ほほう~眺めがバツグンです。西湖がきれいに見えます。

眺めの良い席を探していると亀仙人のような中国人のおじさんが
手招きをしています。どうやら、自分の前の席が空いていると
無言で言っているようです。まー、せっかくですから座りました。
そのおじさんの向かいの席に…、


この回転レストランは円筒形をしていて、ゆっくり回っています。
眺めはとっても良くて、料理もとっても美味でした。


なかでも小龍包は絶品でした。中からジュワッと肉汁があふれて
ほっぺたが落ちそうなほどのおいしさです。さすが本場の小龍包です。

今日は観測地安吉への移動日ですが、午前中はフリータイムです。
さっそく、バリ君と西湖までお散歩に行ってみました。

意気揚々とホテルを出たのですが、そうです。ここは中国…、
朝の最低気温が33度です。外に出た瞬間に汗が滝のように流れます。

中国の信号機…、なかなか興味深いものでした。


車は要注意です。歩行者用信号が青でも考えれないスピードで
つっこんできます。思わず立ち止まったら、車のほうが先に
行ってしまいました。


こちらはカーネルおじさんがいるお店…、何となく読めますね。
おっ…、お茶屋さんがあります。杭州は中国一おいしい龍井茶の
産地です。おみやげに買っていきましょう。龍井茶は日本で言う
玉露と同じお茶です。奮発して80元のお茶を購入です。

…やっと着きました。西湖です。

ここはマルコポーロが「この世で最も美しく華やかな土地」と讃えた場所。
風光明媚な場所であることに違いはないのですが、暑さが限界です。


バリ君と意見が一致しました。速やかにホテルに直帰です。
ホテルに戻ってからは涼みながら明日の天気チェックです。
う~ん、良くないです。雨か雷雨か大雨です。トホホ…

昼食は歩いて2分のマルコポーロホテルでした。

左は雪碧(スプライト)で右は可口可来(コカコーラ)です。
どちらも中国人の嗜好に合わせてあって味はかな~り甘めです。
ガイドさんの話ではペットボトルのお茶にも砂糖が入っているそーです。

バスに乗っていよいよ観測地の安吉へ移動です。

杭州は都会です。これから行く安吉はかなりの田舎だそうです。

車窓の景色が田舎風に変わってきました。

安吉は中国人が行くリゾート地で何もないところ…らしいです。

着きました…

想像以上の田舎です。観測には最高のロケーションです。

さっそく庭に出て観測場所の下見です。

この天気…、明日までもつといいのですが、

明日の朝、いよいよ皆既日食が始まります。

日食観測ツアー ~1日目~

2009年07月30日 | 日食
今回のツアーは成田発です。よって、仙台から新幹線に乗って
東京駅まで行き、そこから成田エクスプレスで空港へと向かいます。

空港は比較的空いていましたが中国行きのカウンターだけ
日食ツアーに参加する人で長蛇の列ができていました。
なんでも、約15,000人の日本人が中国に行ったそーです。

搭乗する飛行機は中国東方航空MU524便。

機種はエアバスA330、出発は13:50発の予定でしたが
成田到着が遅れたので、20分遅れで出発しました。
上海浦東空港までは約3時間30分のフライトです。

MU524便はJAL共同運行なので日本人のCAもいましたが
ほとんどが中国人のCAさんでした。機内食は鳥ごはんと
なつめのような形のトマトときんつばのような甘いお菓子
そしてフルーツ(メロン)とのど飴です。味付けは、ずばり
チャイナフードです。日本で食べる中華料理の味とは
似て非なるもの…、といった感じです。

フライトは気流も安定して快適でした。まもなく着陸です。
「ポ~ン、当機はまもなく着陸いたします。上海の天気は晴れ、
上海浦東空港の気温は37度です。」

ふひゃ~!気温は体温を越えています。未体験ゾーンです。

飛行機を降りると体感温度は予想を遙かに越えたものでした。


上海空港からは、バスに乗って宿泊地の杭州へ移動です。


上海から杭州までバスで約3時間、車窓からは中国の一般的な
家並みが見えました。どの家も3階建です。不思議なのですが、
どの家にも屋根にテレビアンテナがありません。ケーブルテレビ
なのでしょうか、それともテレビは見ない派なのでしょうか?
夕方になって暗くなっても、ほとんどの家に明かりが灯っていな
いのが印象的でした。

2時間ほど走ったところでSAに止まって休憩です。

こちらが今回の同行者、有能な助手でもあるバリ君です。

さらに高速道路を走ること1時間、やっと杭州に着きました。
到着時刻は20:00(日本時間では21:00)です。夕食は、近くの
マルコポーロホテルの日本料理レストランに行って食べました。
杭州は東坡肉(トンポーロー) が中国一おいしい場所です。
早速頼んで見ました。ほひょー、これはうまい!絶品です。
味付けはやや甘めですが、さすが本場の東坡肉です。

明日はいよいよ観測地の安吉へ移動です。天気が心配な
ところですが、明日に備えてテレビも見ずに就寝です。

日食動画キャプチャー画像

2009年07月25日 | 日食
今回の日食の撮影機材NIKON D90及び、
コンデジには動画機能がついているので、
いくつかの動画も撮影しています。

NIKON D90で撮影した動画から皆既中の太陽と
第3接触を静止画キャプチャーしてみました。

「皆既中の黒い太陽と内部コロナ」

これは肉眼で見た様子に近い感じがします。雲の流れが
速いので、内部コロナも見えたり見えなかったりを繰り返す
状態でした。

「第3接触」

こちらはダイヤモンドリングになる直前の状態。

ダイヤモンドリングの写真はたくさん見ましたが
肉眼で見るダイヤモンドリングがあんなにきれいだとは
思いませんでした。まさにダイヤモンドの指輪が空に
浮かんでいるように見え、こんなに美しいものが世の中に
あったのか~、とひたすら感動してしまいました。

日食病になる人の気持ちがよ~く理解できました。いや、
すでに軽い日食病になってしまったかもしれません。

天文ショーと言われる現象は多々あります。
しかし、日食ほどプロローグからエピローグまで劇的に
変化する天文ショーは他にありません。そして皆既中は
まさにクライマックス!たぶん何度見ても平常心では
いられないでしょう。それほどすごい現象です。

日食は見るに限る!どーせ撮影してもあの美しさを
表現することはできないし、撮影は単なる自己満足に
過ぎないことだなー、と強く思いました。
でも、たぶん撮るだろうな、シャッター押しまくるだろうなー

今回は皆既5分間の内、前半は写真、後半は見る、と言う予定を立てて
いたので、写真撮影は前半だけにして、後半は動画を撮りっぱなしにして
約2分間双眼鏡で黒い太陽を見続けました。実は写真撮影がほぼ全滅状態
だったので(原因は平常心を失ったことにある)後半に取り直すことも
できたのだが撮影はあえてやめました。その決断は正解でした。
おかげでじっくり見ることができました。

今回のツアーに参加していた中高年のお姉さん方がニコンのフィールド
スコープを立ててみんなで見ていたのを見て、あれが一番いいのかな、
と思いました。

奇跡の日食観測ツアー

2009年07月24日 | 日食
帰ってきました。超ハードスケジュールでした。
ヘトヘトです。でも、行った甲斐がありました。
なんと、この悪天候の中第1接触から第4接触まで
すべて見ることができました。まさにミラクルです。

「皆既中の黒い太陽」

2009.7.22 9:34 BORG60 NIKON D90 F5.4 1/25

日食ツアーの詳細は随時アップしていきます。
「奇跡の日食ツアー旅行記」は20日~23日のブログに
アップしますので、ご覧下さい。



日食観測準備

2009年07月19日 | 日食
14日~16日の3日間、どーみても
「梅雨…明けてるよね」と思わせる天気が続いたが
今年の気象庁はやけに慎重…、昨年の例もあるので→WEB
梅雨明け発表は梅雨前線が消えてからでしょうかね~。
ちなみに昨年の梅雨明け(確定日)は8月6日ごろ(東北南部)でした。→WEB

さて、いよいよ46年ぶりに日本で黒い太陽が見られる日が近づいてきました。

部分食はBORG60にアストロフィルターを付けて撮影です。
ところが、F5.4のBORG60にD4のフィルターを付けると、ベース感度が
ISO200のD90では1/4000にしても、ご覧のように露出オーバーです。

撮影用フィルター(BAADER PLANETARIUM D4) BORG60 F5.4 1/4000

さて、こまった…、すると天体観測のエキスパートのKさんが
「ちょうど良い減光フィルターがあるから1枚あげるよ~」
「え!いいんですか~、ありがとうございます。…これはD3ですか?」
「う~ん、わからないけどD4と重ねるとちょうどいいよ」
なんでも、むか~しアメリカ人のなんとかさんからもらったものらしい…。

さっそくD4と組み合わせてスペシャルフィルターの作製です。

左下がバーダープラネタリウム社製の撮影用D4フィルター、
右下がKさんがアメリカ人のなんとかさんからもらった謎のフィルター、
左上はBORG60の筒先に付けるフィルター枠、右上はD4のみで作った
フィルター。

さっそくテスト撮影です。

BORG60+スペシャルフィルター F5.4 1/100

おっ、バッチリです。露出は1/100~1/200くらいが適正のようです。
これで部分食はOK。皆既中のコロナはフィルターを外して多段階露出です。

今回の日食観測隊は私とバリ君の二人。観測地は中国、
杭州のやや北西のあたり…、ツアーでの参加です。
明日、成田を出発し帰国は23日…、旅程を見ると
観光一切無しの観測オンリー弾丸ツアーです。

果たして黒い太陽は見えるのか?
天気予報では、22日杭州の天気は一日中雨…
現地での第一接触は8時20分、第2接触が9時33分、
皆既時間は5分47秒、一瞬でもコロナが見えるといいのですが、
結果は帰国後のブログで…