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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

4月18日の中国宇宙ステーション

2025年04月22日 | CSS(中国宇宙ステーション)
4月18日は厚めの薄雲?が広がりレグルスが眼視でやっと見える程度だったが、日没後の西北西→南南西64°→南東という条件の良いコースだったのでCSSの撮影を試みた。以下その記録である。

φ(.. )〈ニュー惑星カメラ 拡大撮影 7thトライアル・メモ 〉
・撮影日時:2025年4月18日19時38分
・撮影機材:ドブ30cm+アイピース・谷オルソ18mm+拡大撮影アダプター+Apollo-C(UV/IRcut)
・合成焦点距離:f 8,400mm(F28、倍率5.6倍)
・露出:Shutter=1.043ms、Gain=350 (72%)
・イベントデータ:最大仰角64°、距離422km、光度 -2.1等
・画像処理(PIPPでセンタリング→AS!3でスタック→ステライメージで画像処理)

19時37分40秒、仰角54°、直距離453km、30imageコンポジット

2025/4/18 19h37m40s  DOB30cm + Or18mm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=1.043ms Gain=350 (72%)


19時37分51秒、仰角60°、直距離430km、35imageコンポジット

2025/4/18 19h37m51s  DOB30cm + Or18mm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=1.043ms Gain=350 (72%)

19時37分57秒、仰角63°、直距離424km、8imageコンポジット

2025/4/18 19h37m57s  DOB30cm + Or18mm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=1.043ms Gain=350 (72%)

19時38分04秒、仰角64°、直距離424km、6imageコンポジット

2025/4/18 19h38m04s  DOB30cm + Or18mm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=1.043ms Gain=350 (72%)

19時38分18秒、仰角62°、直距離420km、21imageコンポジット

2025/4/18 19h38m18s  DOB30cm + Or18mm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=1.043ms Gain=350 (72%)

19時38分29秒、仰角56°、直距離467km、33imageコンポジット

2025/4/18 19h38m29s  DOB30cm + Or18mm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=1.043ms Gain=350 (72%)



19時38分41秒、仰角50°、直距離505km、、17imageコンポジット

2025/4/18 19h38m41s  DOB30cm + Or18mm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=1.043ms Gain=350 (72%)

 上記画像はAS!3で80%スタック(Drizlle1.5×)したものをステライメージで画像処理をしています。で、下の画像は30imageの中からブレがなくて解像度の高い画像を12枚選んでそれを100%スタックさせてレジスタックス6でWavelet処理をしてからステライメージで画像処理を行ったものです。

select12imageコンポジット(AS!3→RegiStax6→ステライメージ8)


 前方に神舟19号、後方に天舟8号がドッキングしているのが分かります。神舟19号は4月24日にリフトオフする予定の神舟20号が中央ドッキングポートの地球側に到着した後に3人の宇宙飛行士を乗せて帰還する予定です。

〈通過図とイベントデータ〉




〈関連ブログ〉
4月17日の中国宇宙ステーション
4月16日の中国宇宙ステーション

4月17日の中国宇宙ステーション

2025年04月19日 | CSS(中国宇宙ステーション)
現在テストしているニュー惑星カメラでの拡大撮影は Or18mmアイピースを装着しているので合成焦点距離が8,400mm(倍率5.6倍)ですが…

 それってパワーメイト5×を装着して合成焦点距離を7,500mm で撮影するのとそれほど違いがないのでは?という疑問が湧き上がったので緊急テストを行ってみました~。

 筒状の長~い拡大アダプターは何かとプチストレスなのでコンパクトなパワーメイト5×で同様の解像度を得られるのならその方がスッキリしてストレスなく撮影できます。

 懸念としてはパワーメイト5×を装着することで像が暗くなることや透過レンズが多いので滲みが出ることが考えられるので今回はその点を検証してみたいと思います。

 撮影対象は中国宇宙ステーションです。通過は夕方の西北西→北→東コースなので逆光から抜けた後半が撮影ポイントです。で、結果はこのような感じでした~。

φ(.. )〈ニュー惑星カメラ 拡大撮影 6thトライアル・メモ 〉
・撮影日時:2025年4月17日19時01分
・撮影機材:ドブ30cm+Powermate5×+Apollo-C(UV/IRcut)
・合成焦点距離:f 7,500mmmm(F25)
・露出:Shutter=0.951ms、Gain=350 (72%)
・イベントデータ:最大仰角58°、距離449km、光度 -1.8等
・画像処理(PIPPでセンタリング→AS!3でスタック→ステライメージで画像処理)

19時01分40秒(3枚コンポジット)高度57° 距離450km


19時01分51秒(36枚コンポジット)高度56° 距離460km


19時02分09秒(2枚コンポジット)高度51° 距離498km


19時02分13秒(2枚コンポジット)高度46° 距離533km


19時02分25秒(4枚コンポジット)高度42° 距離570km


19時01分51秒のSERスクショと画像処理後のCSS-高度56°


 撮影時の空は春がすみがあったので透明度はそれなりでしたが、画像の滲みやシャープさのない感じは光学的なことが原因のようにも感じられます。

 それほど差異はないのかもですが、僅差でアイピースの方がいいかなぁ~ という感じです。パワーメイト5× vs Or18mm 対決は気流の良い時の惑星で再度検証してみることにしましょう。

〈通過図とイベントデータ〉




4月16日の中国宇宙ステーション

2025年04月17日 | CSS(中国宇宙ステーション)
4月16日に撮影した中国宇宙ステーションの記録です。

 今回の撮影はニュー惑星カメラ(Apollo-C)によるテスト撮影の5回目です。実はApollo-C カメラでCSSを撮影するのは初めてで、過去ブログを見ると前回の撮影が2024年04月28日だったので約1年ぶりのCSS撮影となりました。(^^ゞ

 今回のイベントは天頂通過コース(最大仰角81°)ですが天頂通過直前の仰角70°で地球の影に入ります。カペラでピンを合わせて時間待ちをしていたら、突然ゴーゴーと強風が… なぜこのタイミング~?と思いましたが、はなから気流が悪かったのでここは何でもござれで撮影は続行しました!笑

φ(.. )〈ニュー惑星カメラ 拡大撮影 5thトライアル・メモ 〉
・撮影日時:2025年4月16日20時01分
・撮影機材:ドブ30cm+アイピース・谷オルソ18mm+拡大撮影アダプター+Apollo-C(UV/IRcut)
・合成焦点距離:f 8,400mm(F28、倍率5.6倍)
・露出:Shutter=1.023ms、Gain=300 (62%)
・イベントデータ:仰角70°で影に入る、距離420km、光度 -2.0等
・画像処理(PIPPでセンタリング→AS!3でスタック→ステライメージで画像処理)

 で、撮影画像ですが、最大光度-2.0等のCSS撮影対策としてゲインを300まで上げたものの、う~む、やや露出アンダーです。天頂通過前は逆光なので-2.0等という数値ほど明るくなかったような気もするのでその影響かもです。

20時01分24秒(20枚コンポジット) 高度56° 距離437km


2025/4/16 20h01m24s  DOB30cm + Or18mm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=1.023ms Gain=300 (62%)

20時01分24秒のSERスクショと画像処理後のCSS-高度56°〉


20時01分26秒(22枚コンポジット) 高度58° 距離431km


2025/4/16 20h01m26s  DOB30cm + Or18mm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=1.023ms Gain=300 (62%)

20時01分27秒(37枚コンポジット) 高度59° 距離425km


2025/4/16 20h01m27s  DOB30cm + Or18mm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=1.023ms Gain=300 (62%)

20時01分29秒(26枚コンポジット) 高度60° 距離422km


2025/4/16 20h01m29s  DOB30cm + Or18mm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=1.023ms Gain=300 (62%)

20時01分29秒のSERスクショと画像処理後のCSS-高度60°〉


 今回は天頂通過の逆光コースだったので太陽電池パドルは写っていません。聞きかじったところによるとまもなく神舟20号がリフトオフしてドッキングポートの地球側に到着するようです。これから気流が良くなるのでチャンスを見つけて再度チャレンジしてみることにしましょう!

 そうそう、goo blogより「他ブログサービスへの引越し作業」についてのヘルプが公表されました。それによると推奨引越し先に引越す場合はブログ記事に利用した画像も引越しできるとのことです。とりあえず一安心ですがまずはヘルプの熟読が必要です。引越しは慌てず時間をかけてじっくり…です。

 CSS拡大撮影を終えた後、このシステム(30cmドブ固定)で火星も撮影してみました。その様子は次回のブログで~。

〈通過図とイベントデータ〉



4月28日の中国宇宙ステーション

2024年04月30日 | CSS(中国宇宙ステーション)
4月28に撮影した中国宇宙ステーションの記録です。

 今回は最大仰角が70°の好条件パスでしたが通過時刻が日没の30分後(太陽高度-7.9°)だったので、準備しているときにピント合わせをする星はまったく見えず途方に暮れること十数分…

 日没直後にシリウスは見えましたが高度はわずかに22°です。30cmドブをシリウスの見える場所まで移動させてとりあえずピント合わせをしましたが、ほぼ横倒しの状態なのでこの状態でピントを合わせてもドブを起こした時点でピントは若干ずれます。

 そもそもドブを水平状態することは御法度なのでしたくなかったのですが背に腹は代えられません。ま、今日はボケボケでもしょうが無いなぁ~と思いつつ、通過10分前にアルクトゥールスがかすかに見えたので急いでピントの位置を確認です。

 思ったとおりわずかですがズレていました。今日の気流は春になったとは言え全然良くないのでこの程度のズレは気にする必要は無いかもですがこのような微調整が奏効することがあるので大事です。

 前回の撮影ではわずかに露出オーバーだったの今回はゲインを240に下げての撮影です。ふむ、空の透明度は湿度が高いのか高層雲があるのかよく分かりませんがモヤモヤしている感じがしますね~。ゲイン240では露出アンダーになる懸念もありますがこのままGOです!

 
 で、結果は露出アンダーでした…トホホ、ま、気を取り直して画像処理です。今回もコンポジットはAS!3でお気楽スタックしてその後はステライメージで画像処理を行いました。

 現在、中国宇宙ステーションには4月25日にリフトオフした神舟18号が地球側のポートにドッキングしています。まもなくアンドックする神舟17号は前方のポートにドックしていますが、ラッキーなことに今回の撮影ではその様子を確認することができました。


 ↓ 最大仰角通過前は逆光でかなり暗かったのですが、画像処理後は前方のポートにドッキングしている神舟17号と後部にドッキングしている天舟7号が浮かび上がりました。

19時03分39秒(6枚コンポジット) 高度59° 距離431km

2024/4/28 19m03h39s  30cmDob+PL25mm+UV/IRcut+ASI290MC  Shutter=0.881ms Gain=240 (40%)



19時03分46秒(4枚コンポジット)  高度63° 距離417km

2024/4/28 19m03h46s  30cmDob+PL25mm+UV/IRcut+ASI290MC  Shutter=0.881ms Gain=240 (40%)


 ↓ 地球側のポートにドッキングしている神舟18号を真下から見ているアングルです。心眼で見ると神舟18号の底部の円形が分かるかも?

19時03分48秒(10枚コンポジット)  高度64° 距離414km

2024/4/28 19m03h48s  30cmDob+PL25mm+UV/IRcut+ASI290MC  Shutter=0.881ms Gain=240 (40%)


 ↓ 最大仰角を過ぎると順光になって明るさがグンと増しました。やはり高層雲があるようで全体的にぼやけた画像となっています。

19時03分56秒(10枚コンポジット)  高度68° 距離406km

2024/4/28 19m03h56s  30cmDob+PL25mm+UV/IRcut+ASI290MC  Shutter=0.881ms Gain=240 (40%)


 ↓ 太陽電池パネルにも光が当たってその存在が分かるようになりました。宇宙ステーションらしい姿を捉えた本日のベストフォトですね。

19時04分14秒(5枚コンポジット)  高度68° 距離418km

2024/4/28 19m04h14s  30cmDob+PL25mm+UV/IRcut+ASI290MC  Shutter=0.881ms Gain=240 (40%)


 ↓ こちらは1枚画像ですが神舟18号がはっきり写った奇跡の1枚です。

19時04分23秒(1枚画像)  高度63° 距離438km

2024/4/28 19m04h23s  30cmDob+PL25mm+UV/IRcut+ASI290MC  Shutter=0.881ms Gain=240 (40%)


 ↓ かなり遠ざかっていますがこのコースは最後まで明るいのでそれなりに写すことができます。かすかですが神舟18号が地球側ポートにドッキングしている様子が分かります。

19時04分43秒(3枚コンポジット) 高度50° 距離510km

2024/4/28 19m04h43s  30cmDob+PL25mm+UV/IRcut+ASI290MC  Shutter=0.881ms Gain=240 (40%)


 ↓ さすがにこの距離になると最後部にドッキングしている天舟7号が一体化して分からなくなります。大気分散による色ズレも顕著になっています。

19時04分51秒(3枚コンポジット) 高度45° 距離546km

2024/4/28 19m04h51s  30cmDob+PL25mm+UV/IRcut+ASI290MC  Shutter=0.881ms Gain=240 (40%)

 4月も下旬になったのでそろそろ気流が良くなったと思っていたのですが直前のWindy高層気流予報ではぜんぜん良くなかったので、今年はまだ冬と春の気流のせめぎ合いが起きているようです。

 今年は1~2週間ほど季節が早く進んでいるように思っていたのですが上層の気流は落ち着くのがいつもより遅い感じがします。例年より晴天率が悪い感じもしますが気流が落ち着く前に長雨のシーズンに入るのだけは避けてほしいですね。



〈通過図〉

〈イベントデータ〉



2月15日の中国宇宙ステーション

2024年02月22日 | CSS(中国宇宙ステーション)
 2月15日早朝に撮影したCSSの動画が、気流悪し、透明度も悪し、さらに追尾もダメダメだったので一度見ただけでお蔵入りにしたのですが、削除するためもう一度見直したところ2コマだけ使えそうな画像を発見!

その2コマをコンポジットした画像がこちらです。

2024/2/15 05m08h40s  30cmDob+PL25mm+UV/IRcut+ASI290MC  Shutter=0.859ms Gain=260 (43%)

 通過図はこんな感じ… 雲量が多く雲の隙間からの撮影でした。



2枚コンポジットでぼやけたので単独1枚で画像処理したらこちらのほうがいい感じでした。


単独1枚の拡大フォト


本日のまとめで~す。(天舟7号がいい感じに写ってますね)


 この画像は最大高度を過ぎてやや逆光になった位置で撮影されたもので透明度も悪かったのですが、これで適正露出になっているのでゲインはもっと絞ってもいいようです。次回はゲインを240まで落として撮影してみることにしましょう。

1月17日の中国宇宙ステーションと天舟6号 撮影記録

2024年01月17日 | CSS(中国宇宙ステーション)
先ほど撮影した中国宇宙ステーションと天舟6号です。

 最初にやって来たのは天舟6号、中国宇宙ステーションの約6分前に通過したようです。

地球の影に入る天舟6号(gif)

2024/1/17 18h35m06-18h36m00s D810A f28mm f/2.8 ISO3200 F5.6 5sec

こちらは地球の影に入る中国宇宙ステーションです。(gif)

2024/1/17 18h41m30-18h42m18s D810A f28mm f/2.8 ISO3200 F5.6 5sec

天舟6号(Tianzhou-6)比較明合成photo


中国宇宙ステーション(CSS)比較明合成photo

 比較明合成の写真を見ると明るさの違いがよく分かります。通過時刻の差はわずか6分ですが、この6分間で地球の影の位置が低くなっているのも興味深いですね。

こちらは本日のイベントデータと比較明合成の比較図です。

 あ、今日の撮影はカメラをセットしてオートモードのインターバル撮影だったので、実は眼視ではぜんぜん見ていません。寒いし…夕食時だったので… (^^ゞ

1月13日の中国宇宙ステーション・天舟6号 撮影記録

2024年01月14日 | CSS(中国宇宙ステーション)
中国宇宙ステーションと天舟6号の撮影記録です。



 撮影システムは、シン・システムのドブ30cm+アイピースPL25mm+拡大撮影アダプターですが、惑星カメラは気流対策として視野の広いモノクロASI174MMにしてみました。

 さて、時間です。アンドックした天舟6号がCSSからどのくらい離れているかを確認すべく、いるか座を待ち伏せポイントとして双眼鏡で覗いていたのですが…

 CSSは見えども天舟6号らしき移動光点はまったく見えません。高度が低いから見えないのかと思ったのですがはくちょう座に来ても天舟6号は見えません… え、ひょっとして… かなり先行してるのか?

 と思って双眼鏡から目を離してカシオペヤ座を見ると…あちゃ~いました。すでに最大高度です。ざっくりな記憶ですがこんな感じでした。

本日のイベントデータ

 中国宇宙ステーションと天舟6号を同視野に収めるほど近づいてはいませんでしたが、同縮尺で切り出して並べた写真がこちらです。

Shutter=0.861ms、Gain=300 (75%)
 
 単独飛行の天舟6号は予想以上に明るく、カペラ(0等級)とほぼ同じ明るさに見えました。新システムとASI174MMの組合せは初めてだったのでカメラゲインの適正値に悩みましたが木星で試し撮りをして良かれと思ったGAIN=300は完全に露出オーバーでした。

 光度は木星の方が-2.5等級と明るいのですが輝度的には惑星面の反射より金属反射のCSSの方がかなり高いようですね。木星の試し撮りは混乱を招くもとだと学習しました~。


2024年1月13日の中国宇宙ステーション


2024年1月13日の天舟6号


中国宇宙ステーション 天舟6号アンドック(1/12)

2024年01月13日 | CSS(中国宇宙ステーション)
2023年5月から中国宇宙ステーション(CSS)にドッキングしていた天舟6号が1月12日17時02分(JST)にリアドッキングポートからアンドックした。


アンドック直後の天舟6号(SciNews-YouTube)

 天舟6号がアンドックした時刻は日本時間の17時02分だが、その直後の17時18分~17時24分に中国宇宙ステーションは日本上空を通過している。



 このパスは好条件通過だったので撮影対象スケジュールには入っていたが小雨が降る天気だったため早々と拡大撮影はしないと決めたパスだった。CSSと天舟6号のランデブー飛行を撮影する千載一遇のチャンスだったが、う~む、ざんねん~。

 ATOMCam2には写ってないだろうか?…と確認したところ、ラッキーなことに通過の全行程が記録されていた。
 CSS通過時刻は太陽高度 -9°の航海薄明中なので写っている星は-2.5等級の木星と0等級のカペラのみだが-2.0等級のCSSは木星に負けない輝きで青味の残る空を通過して行った。

 ランデブー飛行しているところはもちろん写っていないが、後半でATOMCam2が昼光モードからナイトビジョンに変わる瞬間も写っていてある意味レアな動画だと言えなくもない…。

 今回のアンドックは1月17日の天舟7号ドッキング準備としてリアドッキングポートを空ける必要があったためだが、天舟7号がドッキングするまではランデブー飛行を続けるという情報もあるのでそれまではCSSの近くを飛行する天舟6号が見られるかも…。

CSS拡大撮影(シン・システム構築 編)

2023年11月25日 | CSS(中国宇宙ステーション)
シン・システムによるCSS拡大撮影の記録です。

〈シン・システム2ndトライアル 〉
・撮影日時:2023年11月21日17時29分
・撮影機材:ドブ30cm+アイピースPL25mm+拡大撮影アダプター+ASI290MC(UV/IRcut)
・合成焦点距離:f 4,860mm(F16.2、倍率3.24倍)
・露出:Shutter=0.985ms、Gain=350 (58%)
・イベントデータ:最大仰角39°、距離586km、光度 -1.4等
・画像処理(ステライメージ:コンポジット→レベル調整→マルチバンドシャープ等)
・2023年11月21日のCSS(中国宇宙ステーション)

5枚コンポジット画像

12枚コンポジット画像

SER Player スクショ画像~その1

SER Player スクショ画像~その2

通過図

イベントデータ

地上軌跡



〈シン・システム3rdトライアル 〉
・撮影日時:2023年11月22日18時04分
・撮影機材:ドブ30cm+アイピースPL25mm+拡大撮影アダプター+ASI290MC(UV/IRcut)
・合成焦点距離:f 4,860mm(F16.2、倍率3.24倍)
・露出:Shutter=0.860ms、Gain=280 (46%)
・イベントデータ:最大仰角67°、距離417km、光度 -1.9等
・画像処理(ステライメージ:コンポジット→レベル調整→マルチバンドシャープ等)
通過図

イベントデータ

地上軌跡

11月22日のCSS(中国宇宙ステーション)


SER Player スクショ画像


17枚コンポジット画像



8枚コンポジット画像


2023年11月22日現在の構成図


〈考察〉
・11月21日の通過は最大仰角が40°未満なので大気分散による色ズレが発生することは想定内だったが11月22日最大仰角67°でも同じような色ズレが発生した。これがアイピースの色収差によるものなのか、地球の影に入る天頂通過コースを進むときのCSS特有の現象(以前同じコースで同様の現象を撮影したことがある)なのかは今後のテスト撮影で明らかにしていきたい。
・露出に関しては11月22日撮影時の Gain=280 (46%) がほぼ適正露出だったので、今後はこれを基準として適正露出を探っていきたい。

10月30日の中国宇宙ステーション(カラー撮影)

2023年10月30日 | CSS(中国宇宙ステーション)
10月30日早朝に撮影した中国宇宙ステーション(CSS)の記録です。

 2023年は天気に恵まれなかったので拡大撮影をする機会がなかなかなかったのですが、今朝、好条件通過と天気の具合がバッチリ合って久々の拡大撮影ができました~。

 CSSの拡大撮影は前回(6/17)からパワーメイト2× を入れて焦点距離3,000mmのISS撮影モードにしていますが、本日はそのテスト撮影の2回目となります。

 今朝の通過は最大仰角が79°,距離396km,最大光度 -2.2等なのでこれ以上ないほどの最良の条件ですがそれだけに天頂付近の追尾が難しい難易度の高いコースになります。

 さらに、早朝のパスなので天頂通過前は太陽光を反射して輝度が異常に高く、天頂を通過した途端に逆行で暗くなってしまうという露出合わせの難しいコースでもあります。




 で、今回の露出ですが、前回と同じ露出ではやや露出オーバーになるなぁと思いましたが、CSSの超拡大撮影はまだ2回目なので前回と同じ Shutter=0.885ms、Gain=270 (45%) で撮影して様子を見ることにしました。

 さて、時間です。双眼鏡の視野にCSSが入ってきました。地球の影から出た直後は火星のように赤く見えてます。まもなく撮影開始ポイントのおうし座の顔を通過します。カメラをスタートさせて追尾を開始しましょう!

 追尾中はPC画面が視界に入る位置に置いてそれとなくモニターしているのですが、撮影してまもなくモニターに映るCSSの動きがぎこちなくなってきました。

 あちゃ~、こりゃ~バッファ不足でキャプチャー処理が追いついてないようですね~。う~む、予想はしていました。ノートPCには先週撮影した木星・土星の動画がまだ残っているので空き容量不足かな~と思っていたのですが、撮影後に確認してみると空き容量はたったの80GBでした。(^^ゞ

 ということで、今回の撮れ高はほんの十数秒でした~。トホホ…

 こちらがその動画のすべてです。あっという間に終わるのでお見逃しなく~

10月30日の中国宇宙ステーション(カラー撮影)

 
 
 さて、肝心の露出ですがやはりかなりの露出オーバーでした。天頂通過後は徐々に暗くなっていくので適正露出の画像もありましたが、最大仰角のところで適正露出にするのが理想ですね。次回への課題とすることにしましょう。

05時11分25秒、高度46°、推定距離472km


05時11分48秒、高度57°、推定距離425km


05時12分24秒、高度68°、推定距離393km


05時12分24秒、高度56°、推定距離448km


 こちらが現在のCSSの様子、 forward portには10月26日にリフトオフした神舟17号がドッキングしています。神舟17号は打上げ後わずか6時間30分(10/26.09:46UTC)でドッキングを完了しました。



 今後の計画によるとCSSは将来的に6モジュールに拡張して新しいセクションには3Dプリンターや改良型ロボットアーム、スペースデブリの観測・検出・警告システムを搭載するそうです。


 余談ですが X @CNSpaceflightによると2024年5月に嫦娥6号を月の裏側(南緯43°±2°、西経154°±4°)に着陸させて53日間でサンプルを採取するサンプルリターンミッションが予定されているようです。


 さらに長期的なミッションスケジュールでは小惑星と火星のサンプルリターンミッションも計画されていて、天文2号(Tianwen-2)による小惑星サンプルリターンと彗星探査が2025年、天文3号(Tianwen-3)火星サンプルリターンは2028年に実施する予定のようです。

 月面宇宙基地の計画もあるようですが動画を見ると地下洞窟のある地点にペネトレーターを打ち込んで爆破させて穴を開けて地下洞窟に月面基地を作るという独創的な計画でした。わぉ!

 それに向けて中国版ゲートウエイの構想がすでにあるようで

 有人月面着陸は2030年を目標としているようです。