晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

1月30日のISS

2017年01月30日 | ISS(国際宇宙ステーション)
ふ~む、なんということでしょう。本日は出張から直帰となったため
17時30分というあり得ない時間に自宅に着いてしまいました。

思いも掛けず、ISSの好条件通過を見ることができるチャンス到来となりましたが
あいにく外は小雪が舞っています。拡大撮影は無理としても固定撮影なら写るかもしれません。

…ということで、本日は「固定撮影&双眼鏡観測でISSを楽しもう!」観望会です。

本日のイベントデータです…。


金星と火星の間を通過して、北東方面へ進みます。


最大仰角75°、最大光度は-3.3等級です。


時間です。雪雲の中、ISSが見え始めました。

2017.1.30 17:57:22 NIKON D90 F6.3 f18mm ISO800 5sec

今日のISSは金星のすぐそばを通過します。

2017.1.30 17:58:22-32 NIKON D90 F6.3 f25mm ISO800 5sec×4(比較明合成)

とても明るいISSですが、さすがに金星の明るさにはかないません。

2017.1.30 17:59:01 NIKON D90 F6.3 f70mm ISO800 6sec

金星のすぐ脇を通過!

2017.1.30 17:59:09 NIKON D90 F6.3 f70mm ISO800 6sec

最大仰角に向かってさらに上昇します。

2017.1.30 17:59:15 NIKON D90 F6.3 f70mm ISO800 6sec

急速に天気が回復しています。

2017.1.30 17:59:55 NIKON D90 F6.3 f70mm ISO1600 6sec

これなら拡大撮影が十分できたかも…

2017.1.30 18:00:14 NIKON D90 F6.3 f70mm ISO1600 6sec

最大仰角を過ぎて東の空へ、なんと東の空は快星です。

2017.1.30 18:00:41 NIKON D90 F6.3 f18mm ISO1600 6sec

このコースは後半も明るさを持続します。

2017.1.30 18:01:06,18:01:19 NIKON D90 F6.3 f18mm ISO1600 6sec(比較明合成)

…と、その時です。ISSとほぼ並行して飛行する人工衛星が見えました。
ふ~む、ぎょしゃ座の中で増光しています。1等級まで増光したあとは暗くなっていきました。

ラストショットにその様子が写り込んでいました。

2017.1.30 18:01:25 NIKON D90 F6.3 f18mm ISO1600 6sec

昔、双眼鏡で二つ並んで飛ぶ人工衛星を見たことがありますが、今回はかなり離れています。
イリジウムフレアかと思いましたが、その時間のイリジウム衛星はありませんでした。

今回は固定撮影でしたのでじっくりISSを観望することができました。7×50の双眼鏡では
ISSの形を判別することはできませんが、双眼鏡で判別できる倍率は何倍なのでしょう?

以前、ISS超拡大眼視ミッションで確認できたのは60倍だったので、30倍程度の双眼鏡なら
確認できるかもしれませんね。次回、チャレンジしてみることにしましょう。
ISS超拡大眼視ミッション→1stミッション2ndミッション3rdミッション4thミッション5thミッション

1月17日のISS with HTV-6

2017年01月21日 | ISS(国際宇宙ステーション)
時刻は5時30分です。今日はISSのモーニング・フライトの日です。
撮影には不向きの天気が続いていますが一応スカイ・チェックをしてみま…

わぉ! なんということでしょう。チェックするまでもなく窓越しに見える空が
ここ数日の天気からは想像できなかった、あり得ないほどのクリアスカイです。

これで撮影しなかったら、もったいないオバケが出るレベルです。しか~し、
ISSが通過するのは6時10分過ぎです。それまで準備できるのか…。

迷っている暇はありません!だめもとで準備しましょう。

本日のターゲットは、HTV-6号機がドックしているISSです。HTV-6号機はまだ撮影できて
いないのですが、1月28日のアンドックを考えると今回がたぶんラストチャンスでしょう。

本日のイベントデータ


直距離は420kmです。

本日は、時短準備コースのため、撮影は天頂から後半のみです。

あっという間に6時を過ぎました。ISSが近づいてきます。

天頂までは屋根のムコウガワなので撮影待ちです。まもなくです。

見えました…。撮影開始です。


本日のファーストショット

2017.1.17 06:15:20 D300mm F10 D90 ISO1600 1/1000


みごとなボケボケです

2017.1.17 06:15:22 D300mm F10 D90 ISO1600 1/1000


本日のベストショット…かな。

2017.1.17 06:15:28 D300mm F10 D90 ISO1600 1/1000


HTV-6の確認ゾーンに入りました。

2017.1.17 06:15:54 D300mm F10 D90 ISO1600 1/1000


気流が悪く確認困難です。



「HTV-6号機」の位置はここ…。



確認できたような…確認できないような?



そろそろ限界です。



本日のラストショット


やはり、冬場の気流は手強いですね~。
HTV-6号機は、2017年1月28日(土)午前0時30分頃、ISSから分離する予定です。



これまでの撮影データ
HTV-1 (2009年9月)→ISS拡大撮影(*)
HTV-2 (2011年1月)→撮影準備編(*)、単独飛行編(*)、
    ランデブー飛行編(*)、ドッキング編(*)、
    撮影データメモ編(*)、データ記録編(*)
HTV-3 (2012年8月)→8月7日早朝編(*)、8月7日20時12分編(*)、HTV-3確認編(*)
HTV-4 (2013年8月)→8月7日のISS&HTV-4(単独飛行)(*)、
8月25日のISS with HTV-4(*)
HTV-5 (2015年9月)→9月28日のISS with HTV-5(*)




月と火星の接近

2017年01月03日 | 火星
どひゃ~、なんとドン曇りです。晴れる気配がみじんもありません。
日没直後の最接近時の様子を写真に撮ろうと思っていたのですが…

と、思った矢先なんと一瞬だけ雲に穴が開いて月が見えました~。

本日のファーストショット!

2017.1.3 16:36:01 SE200N D90 ISO400 1/60

月が見えていたのは、わずかに30秒…、まさにミラクルです。

その後は、雲が切れることはなく…、なんと雨まで降ってきました。トホホです。

望遠鏡にブルーシートを被せてしばしの中断です。

やまない雨はありません! ここは撤収ではなく、中断して機をうかがいましょう。
ふ~むふむ、気象衛星の雲画像を見ると…、17時30分頃に雲の切れ間が通過するようです。

撮影再開は、1時間後の予定です。~待機中~

ほほう、どんぴしゃり17時30分に雲が切れ始めました。

1時間の間に火星はかなり月から離れてしまったようです。

2017.1.3 17:29:19 SE200N D90 ISO1600 1/800

おっと、正確には、月が火星から離れた…が正しいですね。

2017.1.3 17:53:25 SE200N D90 ISO800 1/320

月は地球の周りを回っている(月の公転)ので1時間で0.5°(満月1個分)東へ移動します。



2017.1.3 17:57:38 SE200N D90 ISO800 1/160

18時00分に空が晴れ上がり、月のすぐそばにある火星を肉眼で確認することができました。

金星と月の接近

2017年01月02日 | 金星
今日の仙台は天気予報通りの一日中曇り空…

月と金星の接近は見られないなぁ~と思っていたのですが
日没後に雲間から月と金星が姿を見せてくれました。




2017.1.2 17:24:17 BORG60 Powermate2× ISO800 1/60

薄雲のフィルターを通しているため地球照はイマイチです。


2017.1.2 18:04:59 BORG60 Powermate2× ISO1600 1/3


位置関係とデータはこちら

2017.1.2 18:11:51 D90 TAMRON XR DiⅡ(f72mm) ISO1600  F5.3 1/8

明日は月と火星の接近です。最接近時刻は、16時30分頃でその後は離れていくため、早い時間の
観望がおすすめです。双眼鏡や望遠鏡を使えば日没直後から火星を確認できると思います。

肉眼で見えるようになるのは、17時を過ぎた頃かな…、明日はスッキリ晴れてほしいですね!









火星と海王星の大接近

2017年01月01日 | 海王星
新年あけましておめでとうございます。

いつも、このブログを見てくださっているみなさん、ありがとうございます。
今年もたま~にアップしていきますので、本年もよろしくお願いします。

さ~て、2017年最初の天文現象である火星と海王星の大接近!、予報では曇りだったので
あきらめムードだったのですが、なんと天気に恵まれて大晦日&元日の連日撮影が
できたのでメモしておくことにしましょう。

12月31日は接近といっても角距離で39分(満月1個分以上)も離れているので
並んでいる…と言った感じです。

火星と海王星の接近(大晦日) 撮影時 角距離 39′36″

2016.12.31 18:18:58 CELESTRON C90 MAK(f1,250mm) D90 ISO3200 1.3sec

1月1日の最接近時刻は16時55分頃、角距離 1分11秒だったので、撮影時はやや離れた感は
ありますが、日没後にこの角距離で火星と海王星が接近する様子を見ることは2100年まで
ないので貴重な現象だったと言えます。

火星と海王星の大接近(元旦) 撮影時 角距離 6′11″

2017.1.1 19:14:36 CELESTRON C90 MAK(f1,250mm) D90 ISO3200 1.6sec

余談ですが、地球から海王星までの距離は30天文単位あります。
ということは、写真に写っている海王星は4時間前の姿となります。わぉ!