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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

shuttle photo op

2011年05月28日 | STS(スペースシャトル)
「STSがドッキングした状態のISSを撮影するミッション」が
23日予定通り実施され、みごと成功しました。

ネスポリ宇宙飛行士が撮影した写真とビデオはまだ公開されていませんが、
ソユーズの積載カメラが撮影した写真がいち早く公開されています。

ISSの後方、600フィートから撮影した写真、地上から撮影した写真と
同じ向きになってます。(

地球を背景に入れるため、ISSがすでに90度向きを変えていることがわかります。

ISSが130度のターンを始めました。


STSを真横から見る位置まで静かに回転します。


あと少しです。


真横から見る位置に来ました!ミッション・コンプリートです。

歴史的瞬間です。STSのフライトは最後のSTS-135を残していますが、
ISS組み立てフライトとしては今回がラストです。

この写真はとても意味深いものがあります。

この写真は、STSによるISS組み立てミッションのラストシーンを
青い地球を背景に撮影した、まさに歴史的メモリアルフォトです。

同時に、この写真は「スペースシャトル-国際宇宙ステーション」時代の終焉を告げる
写真となります。これからの10年はISSのセカンドステージとなります。

その先陣を切るのが古川宇宙飛行士です。6月8日にソユーズでISSへ向かいます。

こちらはグレゴリー・シャミトフ宇宙飛行士とマイケル・フィンク宇宙飛行士が
金曜日の船外活動中にフィッシュ・アイレンズで撮影した写真です。

フィッシュアイレンズを使用しているためSTSの全景が映っています。
こちらも今まで撮影されたことのないめずらしいアングルの写真です。

ISSの背景を撮影した写真にはプログレスM-10MとATV2「ヨハネス・ケプラー」が写っています。

さあ、いよいよ、古川宇宙飛行士の長期滞在が始まります。

がんばれ! 古川宇宙飛行士!

古川宇宙飛行士の乗船するISSを拡大撮影するため、ISS撮影班が
(メンバーは一人ですが…、)撮影システムの変更を現在、検討中です。

Out-of-this-world photo op approved

2011年05月23日 | STS(スペースシャトル)
なんとNASAは、一度は断念した「STSがドッキングした状態のISSを撮影する
ミッション」を23日(日本時間:24日)に遂行すると先週の金曜日(20日)に発表しました。

スペースシャトルがドッキング中のISSを撮影するミッションは当初から予定されていたものではなく
エンデバーの打ち上げが予定より遅れたことによって可能となったミッションです。

当初4月29日に予定されていたエンデバーの打ち上げが5月16日になったため、
159日間滞在した第27次長期滞在クルーの帰還がSTSのドッキング中に行われる
ことになりました。

前回このミッションが計画されたとき、ロシア側から未承認()となった理由として
アンドックさせたSoyuzを再ドッキングさせるというハイリスクがあったからです。

今回は帰還のためのアンドックなので再ドッキングする必要がまったくありません。

つまり、帰り道の途中に、ついでに写真を撮るといった感じのミッションです。

今回アンドックするするソユーズTMA-20はPMMのすぐ隣にあります。

ソユーズがドッキングするときは多量のスラスターを噴射するので危険ですが
アンドックするときはいたって静かなのでSTSを傷つけることはありません。

撮影のためSoyuzはオリジナル・プランより1時間30分早くアンドックします。
その後、手動で船体をまっすぐ後進させ、600フィート離れたところで待機します。

撮影者のネスポリ宇宙飛行士ははコマンダーの左側に着座していますが、撮影のため
軌道モジュールへと移動します。ISSは最適のカメラアングルとなるように130度の回転を始めます。

マニューバの詳細は「Soyuz departure animation」↓をご覧ください。

撮影のスケジュールはとてもハードワークのようです。

撮影終了後はすぐにソコル宇宙服の気密チェックを行って
大気圏突入の準備をしなければなりません。

ソユーズには撮影した画像データを送信するKuバンドアンテナがないので
ISSに画像を送ることができません。撮影した映像をいつ公開するか
についても、未定となっています。

美しい地球をバックにSTSがドッキングしているISSの写真は
想像しただけでワクワクします。公開が待ち望まれますね。

イベント・タイムスケジュール

EDT/EST.......DDD...HH...MM...SS...EVENT

12/15/10 (EST)
02:09:25 PM...000...00...00...00...Soyuz TMA-20 Launch

5/23/11 (EDT)
04:40:00 PM...159...01...30...35...US to Russian attitue control system handover
04:52:00 PM...159...01...42...35...ISS maneuver to undocking attitude
05:24:36 PM...159...02...15...11...Sunrise
05:29:32 PM...159...02...20...07...Daily orbit 13 Russian ground station AOS
05:31:00 PM...159...02...21...35...ISS to free drift
05:32:00 PM...159...02...22...35...Nominal separation command
05:35:00 PM...159...02...25...35...Physical separation/hooks open
05:36:40 PM...159...02...27...15...ISS to LVLH snap-and-hold
05:38:00 PM...159...02...28...35...Soyuz manual separation burn #1
05:41:00 PM...159...02...31...35...Arrival at stationkeeping (590-650 feet)
05:41:00 PM...159...02...31...35...Habitation module ingress
05:43:20 PM...159...02...33...55...ISS return to undocking attitude
05:44:33 PM...159...02...35...08...Daily orbit 13 Russian ground station LOS
05:50:00 PM...159...02...40...35...Begin ISS photography
05:52:28 PM...159...02...43...03...Noon
05:55:00 PM...159...02...45...35...ISS maneuver to photography attitude
06:06:00 PM...159...02...56...35...ISS in photo attitude
06:15:00 PM...159...03...05...35...Soyuz manual separation burn #2
06:20:00 PM...159...03...10...35...Habitation module egress; start leak checks
06:20:20 PM...159...03...10...55...Sunset -- photography complete
06:21:00 PM...159...03...11...35...ISS maneuver to duty attitude
06:56:01 PM...159...03...46...36...Sunrise
07:00:00 PM...159...03...50...35...Russian to US attitude control handover
07:00:00 PM...159...03...50...35...Hatch and suit leak checks complete
07:02:08 PM...159...03...52...43...Daily orbit 14 RGS AOS
07:19:33 PM...159...04...10...08...Daily orbit 14 RGS LOS
07:36:00 PM...159...04...26...35...Sunrise at landing Site
08:30:13 PM...159...05...20...48...Daily orbit 15 RGS AOS
08:53:58 PM...159...05...44...33...Daily orbit 15 RGS LOS
09:36:14 PM...159...06...26...49...Soyuz deorbit burn start (257.7 mph)
09:40:39 PM...159...06...31...14...Deorbit burn complete
10:03:36 PM...159...06...54...11...Atmospheric entry (62 miles altitude)
10:11:49 PM...159...07...02...24...Command to open parachute (6.6 miles altitude)
10:26:49 PM...159...07...17...24...Landing

ISSの上手な撮り方

2011年05月20日 | ISS(国際宇宙ステーション)
夜空を横切るISS…、初めて見る方は、
その明るさとスピードに驚くことでしょう。

ましてや、あの光の中に人間がいると思うと
とても不思議な気持ちになります。

ISSを何度か見ると、今度はISSの写真が撮りたくなります。
ISSを上手に撮るには、どうすればよいのでしょうか?

実はとっても簡単です。

では、ISSをきれいに写す方法を紹介していきましょう。

用意するものはデジカメと三脚です。
カメラを三脚に固定してシャッタースピードを5秒から15秒程度に
あわせてシャッタを静かに押しましょう。ピントは無限大にします。

北西の空を横切るISS

2006.12.18 17:59:30 NIKON D50 f18mm F3.5 30sec

ISO感度は400から800程度がよいでしょう。
あまり感度を上げると空が露出オーバーになって
昼間のようになってしまいます。

最近、ISSを撮った写真で点線に写っているものがあります。
なぜこうなるのでしょう。(左がISS、右の小点は飛行機)

2011.2.22 18:18 NIKON D50 f18mm F3.5 4sec×14

これは短い露出で撮影したISSを画像ソフト等を使って重ねたからです。

なぜ、そんな面倒なことをするのだろう?と思う方がいるかもしれませんが
長い時間をかけてISSを写すと感度が高いデジカメでは空が明るくなってISSが
写らなくなるからです。(正しくはデジカメには相反則不軌がないからです。)

実は、ISSの見え始めからISSの見えなくなるまでをワンシャッターで写すのは
とっても難しいことです。私も何度か挑戦しましたが、うまく写せませんでした。

これがISSの見え始めから見えなくなるまでの全景を撮影した写真です。

2007.1.3 17:41 NIKON D50 f10.5mm F5.6 200sec

大きいサイズの写真はこちら(

レンズは対角魚眼です。レンズのしぼり開放値はF2.8ですが
F5.6まで絞っています。そうすることで空が明るくなりすぎるのを
防いでいます。それでも実際は明るくなりすぎたので画像ソフトで
やや明るさを抑える処理をしています。

ISSはまだ夜空になっていない薄明の空を通過します。
ですから、通過時間によって空の明るさはちがいます。

どのくらいの感度で何秒間露出をすればよいかは、
そのときの状況とカメラの機種によって変わります。

自分のカメラで何度も撮ると適正露出がわかってきます。

お気に入りの風景を背景にして、ISSの写真を撮るのは
難しいだけに誰もが夢中になります。

あなたもお気に入りの場所でISSを撮影してみませんか?

…と、ISS撮影講座ふうにブログを書いてみました。

月齢5.1

2011年05月08日 | 青空の中の月
今日は朝から青空が広がって、気温も高め…、
気持ちのよい一日になると思いきや、お昼頃、突然、
空が暗くなり、なんと雷がピカピカ!ゴロゴロ!

テレビには「竜巻注意報1号が発表されました」の字幕までが…、
ふひょ~、宮城県では見たことがない注意報です。

幸い竜巻は発生しなかったようですが、なんとも不気味な空模様です。
ところが、40分後には急速に天気が回復して空は青空に…、

しか~し、今度は大風です。暴風がビュー!ビュー!吹き荒れています。
風速計で計測してみると瞬間最大風速は20メートルを超えています。

なんとも変な天気の一日でしたが、夕方、青空の中に
月齢5.1の六日月が見えました。

六日月(月齢5.1)

5.8 18:24:41 BORG60n 2× D90 ISO200 1/25 (トリミング)

上弦は3日後、11日(水)の5時33分です。この時間は
まだ月が昇ってないので、5月は上弦の瞬間が見られません。

上弦の瞬間が見られるのは意外と少なく、来月以降は7月と8月と
10月と12月だけです。(それだけ見られりゃ十分ですね。 )

観測所の点検&復旧作業

2011年05月07日 | 観測グッズ
大震災以来、一度も稼動していないマイ観測所…

大震災のショックで中の確認すらしていません。

大震災からまもなく二ヶ月…、天体観測のことを考える気持ちが
少しだけ出てきました。ということで、今日は観測所(+気持ち)
の点検&修繕作業です。

こちらは今も開いたままの駐車場の地割れ、

ここは北天を撮影する場所、通称「北観測所」です。

写真の左が真東です。仙台市はどこもそうですが、
今回の地震で地盤が東に引っ張られたため、この向きで
地割れが起きています。

地割れは指がすっぽり入るほどの幅です。

しかし、3.11の本震災直後はこの1/5も開いていませんでした。
余震がおきるたびにどんどん開いています。正断層です。

こちらはピラーに赤道儀を常設した南観測所

ピラーがずれていますが、見た目は大丈夫そうです。

赤道儀に破損はありませんでした。

しかし、動作確認はしていないので何ともいえません。

こちらはピラーを上から見た図

下が北です。西の足が台座から落ちていることがわかります。

水準器を置くと泡が右寄りに位置しました。

これは左=東方向が下がっていることを示しています。

西の足が落ちているのに、東が下がっていることは、とても
興味深いことです。ここは海岸から10km以上、離れていますが、
東方向へ地盤が傾いているのかもしれません。

とりあえず水平を保って調整は終了です。

しかし、まだまだ余震が続いているので、またズレるでしょう。

とりあえず復旧作業は終了です。

天気のよい日に動作確認も兼ねて土星や春の銀河を撮影
したいところですが…、今だに強い余震が続いているので、
なかなかその気にならないところが正直な気持ちです。

こちらは2008年に撮影したM106。

2008.5.7 SE200N D50 ISO800 128sec (*)(*)(*)