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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

UARS落下地点情報

2011年09月29日 | 宇宙開発
SpaceWeather.comにUARSの正確な落下地点がアップデートされていました。

UARS RE-ENTRY ZONE(Tuesday, Sep. 27, 2011)
NASAは9月24日に大気圏に再突入したUARSの正確な大気圏突入地点を
発表しました。バンデンバーグ空軍基地のジョイント・スペース・オペレーションセンターは
南緯14.1°東経189.8°の太平洋上を大気圏突入地点と特定しました。

この地点は広大な洋上で大きな島もない場所です。衛星の残骸はこの地点
から北東300マイルから800マイルの間に落下しているものと思われます。
「今のところ目撃情報は全く無い」とNASAは発表しています。


〈補足〉
NASAの発表によるとUARSは9月23日午後12時(東部標準時間)に大気圏に
突入し地球に戻ってきたそうです。日本時間では9月24日の午後12時になります。

突入地点は南緯14.1°東経189.8°(西経170,2°)です。地球儀で見ると
サモア諸島付近となります。現地の時間は午後3時ごろなので、よほど
気を付けて空を見ていない限り、落下に気付く人はいなかったと思われます。

NASAデブリ担当チーフのニック・ジョンソンも会見で今のところ付近の住民からの目撃情報は
全くないと言っています。さらに付近を飛行中の航空機の乗客・乗務員からの報告も
無いと発表しています。→NASAWeb

アメリカでは「消えた人工衛星?」とか「ミステリアスな衛星落下、NASAも特定できず?」
などと報道されてましたが、結果的に人的被害が出る心配のない最も安全な場所に落下した
と言えます。UARS騒動はこれにて一件落着、と言ったところでしょう。ROSATも同じような
場所に落下するといいのですが…、ROSATの情報については続報を待つことにしましょう。

UARS大気圏突入地点情報

2011年09月25日 | 宇宙開発
SpaceWeather.com にUARSの落下情報がアップデートされていました。

UARS UPDATE(Saturday, Sep. 24, 2011)
バスサイズ程の大きさがあるUARSは東部標準時間、9月23日午後11時23分から
24日午前1時09分の間に大気圏に突入したとみられます。現在のところ信頼できる
火球目撃報告はまだありません。NASAは大気圏突入時の軌道マップを公表しました。
UARSはこのグリーンラインのどこかに落下しています。多くは海洋に落下したと考えられて
いますが、正確な落下地点はまだ不明です。


〈補足〉
UARSは日本時間の24日午後0時23分から午後2時9分の間に大気圏に突入
したことになります。大気圏突入地点は上記マップのマークが付いているところ、
北太平洋上空と考えられています。


JAXAのISS軌道マップを見ると落下地点はサンライズの時間帯です。薄明の中
で落下の様子がきれいに見えたはずですが、位置的にみてカナダの西海岸沿い
の人がかろうじて見えたかどうかと言ったところでしょうか。

しか~し、これだけ話題になっている落下騒動ですので、目撃情報は
(撮影記録も?)必ずあるはずです。続報を待つことにしましょう。

ROSAT(X線観測衛星)

2011年09月24日 | 宇宙開発
人工衛星の落下が続きます。次はROSAT(X線観測衛星)です。

大気圏再突入時期は10月下旬から11月上旬だそうです。しかも、
人的被害の確率はUARSより高い、1/2000だそうです。わお!

ROSATは1990年1月1日、ケープ・カナベラル基地からDelta-IIで打上げられました。

運用は1999年2月12日で終了しています。

この衛星の大きさは2,38 × 2,13 × 4,50 m、重さは2426 kg

それほど大きな衛星ではありません。

しか~し、1.6トンのデブリが30個の破片となって落下すると予測されています。
UARSが26個の破片、重さが500kg程度だったので、かなりの脅威といえます。

1.6トンは尋常ではありません。人的被害の確率がUARSの1/3200より高い
1/2000であることも十分納得できます。

それにしても、なぜ大量のデブリが燃え尽きずに落下するのでしょうか?

それは本体が積んでいる観測機器の構造と素材に関係しています。

ROSATはX線観測衛星なので大きな望遠鏡を積んでいます。

口径は約1.1m、長さは約4mもあります。手前のワイド・フィールドカメラは直径が70cm、
長さは1.2mです。いずれも観測制度を高めるためにヒート・シールドしてあります。

そのため中のミラーが燃え尽きずに落ちてくると考えられています。
さらに望遠鏡本体の素材が炭素性複合素材で出来ているそうです。完璧です!

なんと空からカーボン製の巨大望遠鏡が燃え尽きずに降ってくるというわけです。

この衛星はすでに運用を終えており、落下地点を制御するための装置
(スラスター等の姿勢制御装置)は持っていません。そのため落下時期は
太陽の活動状況と衛星の姿勢によって変わるので全く予測できないそうです。

落下地点はある程度予測できるそうですが、避ける術はありません。
海洋に落ちることを願うばかりです。今後の情報を待ちましょう。

UARSまもなく落下

2011年09月24日 | 宇宙開発
NASAの発表によるとUARSの落下は少し遅れて…、
日本時間の24日、午前11時から午後4時の間になるそうです。

この遅れは太陽活動の状況と衛星の姿勢変化によるものだそうです。

気になる落下地点ですが、上記時間中に衛星が通過するエリアは
陸地ではカナダ、アフリカ、オーストラリア。海洋では太平洋、大西洋、インド洋
だそうです。現在の衛星の高度は約150km程度…、まもなくです。

UARS(上層大気観測衛星)

2011年09月24日 | 宇宙開発
UARS(上層大気観測衛星)がまもなく大気圏に再突入する見込みです。

Satellite tracking expert Ted Molczanさんの計算によると、
大気圏突入の時間は日本時間の24日午前3時~午前9時の間(下図)

と予測されていましたが、最新情報によると、24日午前9時~午後1時(JST)
の間に大気圏に突入するそうです。さらに遅れる可能性もあるそうです。

そーなると、落下地点は上図よりさらに西側となり…、大気圏突入地点は
北米・中米付近→ヨーロッパまたは北アフリカ→南太平洋と予想されます。

UARSは無人の人工衛星としてはかなり大きいモノです。

大きさは大型バスサイズ…、これほど大きい人工衛星が落下するのは、
過去30年間で最大だそうです。(注:ミールは有人ステーションなので除く)

UARSの上空通過を一度だけ見たことがありますが
ISS以外ではダントツで明るい衛星です。

仙台上空を通過するUARS

2010.7.12 20:08:50 NIKON D50 f32mm F4.5 ISO800 8sec



2010.7.12 20:09:09 NIKON D50 f32mm F4.5 ISO800 8sec



2010.7.12 20:09:28 NIKON D50 f18mm F4.0 ISO800 8sec

撮影時の様子はこちら→ブログ

月齢19.8

2011年09月18日 | 青空の中の月
今朝は久しぶりに気持ちの良い青空が広がりました。

西の空には月齢19.8の月がくっきり見えています。

2011.9.18.8:24:57 D90 f200mm ISO640 F7.1 1/3200

空気の透明度がよくなっています。そろそろ秋の空に衣替えのようです。
しか~し、異常に暑いです。まだ8時だというのに真夏のような暑さです。

月齢 19.8(輝面比 0.75)視直径 29.9'

2011.9.18.8:37:44 BORG60 Powermate2× ISO640 1/3200

我が家のウエザーステーションは12時に34℃を示していました。

日差しは強いのですが湿度は50%ほどのようです。

昼には入道雲が見られました。爽やかな空気の中で見る真夏のような積乱雲…、
夏の天気と秋の天気がせめぎあいをしているようです。
何を勘違いしたのか庭の木でツクツクボーシが鳴き始めました。
セミさんには気の毒ですが、今日が残暑のラストデーです。

明日からは秋の天気…、仙台の予想最高気温は22℃です。

STS-133 ディスカバリー号 ラストフライト

2011年09月04日 | STS(スペースシャトル)
2011年3月8日に撮影したディスカバリー号のラストフライト…、

当時パソコンがクラッシュした直後だったことと3日後の大震災発生で
撮影記録をブログにアップしていませんでした。メモリアルなフライトなので
遅ればせながら撮影記録をアップすることにします。

〈STS-133 ディスカバリー号 ラストフライト撮影記録〉
STS-133がISSからアンドックしたのは2011年3月7日19時00分(JST)
その23時間後に日本でディスカバリー号のラスト・ランデブー飛行が見られた。

イベントデータ

ISSの最大仰角はわずかに21°、光度は‐2.9等級、直距離842kmと条件は良くありません。
しかも、太陽高度が-7°で空が明るい状態なのでSTSは見えない可能性があります。

ランデブー飛行は見えるのでしょうか?

時間です。北の空にISSが見えてきました。

2011.3.8 18:07:51 f18mm F5.0 3sec

STSはまだ見えません。

2011.3.8 18:08:00 f18mm F5.0 3sec

肉眼では見えませんでしたが、STSがかすかに写っていました。

2011.3.8 18:08:06 f18mm F5.0 3sec

眼視でやっと確認することができました。

2011.3.8 18:08:53 f18mm F5.0 3sec

東の空ではきれいなランデブー飛行が見られました。

2011.3.8 18:09:47 f18mm F4.2 5sec

やがて、STSは地球の影に入り見えなくなりました。

2011.3.8 18:10:16 f18mm F4.2 5sec

これがSTSを撮影した最後の写真となりました。

What Kind of World Do You Want?

2011年09月03日 | STS(スペースシャトル)
NASAのVideo Galleryにあるこのビデオクリップ…、
映像も綺麗ですが、深く考えさせられる内容のビデオです。

「What Kind of World Do You Want?」→YouTube


「あなたが描く未来はどんな世界?」
STS-135は国際宇宙ステーションに向かう最後のスペースシャトルです。スペースシャトルが
引退した後も、人類は途切れることなく宇宙への進出を創出していくでしょう。
そう、STSによって組み立てられたこの国際宇宙ステーションをスペースポートとして…

このミュージックビデオは国際宇宙ステーションのクルーメンバーと未来を担う世界中の
子供達によって作られています。…とNASAのWEBに解説が載っています。

STSが引退した今となっては無理なことですが、7人まで乗れるSTSが現役の
うちに各国の首脳クラスの要人を載せて宇宙サミットを開いて欲しかったですね~。

青い地球を宇宙から見れば、今何をすべきかがすぐわかると思うのですが…。

「あなたが描く未来はどんな世界?」と各国の首脳に問いたいですね。
「子供たちの未来のために、今あなたは何をしていますか?」という問いに
まともに答えられる国はどの程度あるのでしょうかね~?

いつの日か…

このような写真が撮れる世界になってることを願います。