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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

レインボー・スター

2008年09月23日 | 海王星
昨日は午前中は、午後は、そして夜は…
なんと快星になりました。まったくの予想外です。

透明度はまあまあですが、とにかく雲が全くありません…。久々です。
月出までは星見ができます。なので「海王星を見つけよう」ミッション開始です。

「ご安心ください! 口径が4センチもあれば見ることはできます。」
と以前、豪語したもののそれは理論上の話で、光害のある仙台市郊外で
果たして見えるのか、実測はしていなかったのです。

そこで登場!バリ君愛用の「組立望遠鏡」です。

口径4cm、倍率は15倍の望遠鏡では果たして見えるのでしょうか。

やぎ座のシッポの星→42番 44番星 45番星、ここまでは楽勝です。
7等級の3つの星は、ややきびしいですね。ここは眼の瞳孔が十分開くのを
待ちましょう…、ふむふむ見えてきました。海王星ゲットです!
おそるべし組立望遠鏡、「惑星全部見ようよミッション」コンプリートです。
↓こんな感じで見えました(ステラナビで作成)

↓実際はこちらの倒立像


さて、今日の本題です。
みなさんは、南の一つ星「フォーマルハウト」を見たことがあるでしょうか?
この星を双眼鏡や望遠鏡で見ると色が青、赤、紫、黄色…と次々変わっていきます。
色が虹色に変わるこの星、実に不思議です。バリ君は今日初めて見たようで
一目で気に入ったようです。名付けるとしたら「レインボー・スター」か
「カメレオン・スター」と言ったところでしょうか。

この様子を何とか写真に撮れないものか…と考えた末、
焦点外像にして撮影してみました。

何となく雰囲気の分かる写真が撮れました。

「フォーマルハウト」WHITEY DOB30 NIKON D50 1/30 ISO800

比較のためデネブも撮影してみました。

「デネブ」WHITEY DOB30 NIKON D50 1/30 ISO800

なぜ色変わりするのか?そのメカニズムは「気流のせいでできた密度の違う空気の層が分光器の働きをするからだろう。」と山田卓さんが著書「秋の星座博物館」(知人書館)で述べています。

ということは理論的には高度の低い1等星は全てこのように見えるはずですが、フォーマルハウトほどきれいに見える星は他にないように思います…。なにか、理由があるのでしょうか?
秋の夜長の観望会はフォーマルハウトの七変化も見逃せないですね。

海王星の見つけ方

2008年09月18日 | 海王星
太陽系最遠の惑星「海王星」が見頃です。

「でも、海王星は天文台に行かないと見ることができないよね~」と
思っている方、今なら手持ちの望遠鏡でも見えますよ!

「でも~、私の望遠鏡は小さいから~」とお嘆きのあなた…、
ご安心ください! 口径が4センチもあれば見ることはできます。

現在、海王星の明るさは7.8等級です。
口径50mmの望遠鏡の眼視限界等級は11.8等級、口径25mmでも9.8等級です。

ですから、見るだけなら天文台に行かなくても見られま~す。

しか~し、海王星を見るためには位置を知らなければ見られません。
惑星はその名の通り「惑う星」です。刻一刻と位置が変わります。

そこで、今日は海王星の見つけ方を紹介します。

ステップ1「やぎ座を見つけよう」

*海王星は現在やぎ座のしっぽ付近をうろついています。
ベガ→アルタイルのラインを伸ばしていくと南の空低いところに縦に並んだ2つの星が見えます。それがヤギの角です。そこから東(左)へ視界を移すと、横に並んだ2つの星が見えます。それがヤギのしっぽです。ヤギのしっぽはペガススの四辺形からたどる方法もあります。街の中でやぎ座を肉眼で見るのは無理なので双眼鏡でさがしましょう。

ステップ2「望遠鏡でしっぽの星を見つけよう」
*今度は望遠鏡でしっぽの星「デネブ・アルゲティ」を見つけましょう。
望遠鏡は視野がせまいので頑張って見つけましょう。
視野にδ星(3.0等級)とγ星(3.8等級)が見えたら次のステップです。

ステップ3「42番星、44番星、45番星を確認しよう」

*デネブ・アルゲティの北に6等級の星が等間隔で3つ並んでいます。
それを確認しましょう。
(↑上図は正立像です。望遠鏡で見たときは↓倒立像になります。)


ステップ4「7等級の星を3つ見つけて四角形を作ろう」
*よく見ると42番星、44番星、45番星より暗い星が3つ見えます。
図のようにつなぐと、42番星44番星45番星を1辺とする四角形ができます。
すると、すぐそばにさらに暗い星が1つ見えます。それが海王星です。
海王星の移動速度はけっこう速いので、1週間で矢印のように動きます。

観望好機は月明かりがなくなる9月22日(火)頃から10月3日(金)頃までです。
時間は21頃が良いでしょう。
海王星の公転周期は約165年です。1846年の9月に発見された海王星は太陽を1周して発見されたときの星座「やぎ座」に戻ってきています。

発見者ガレはパリ天文台のルベリエから未知の惑星の位置予報を聞いた夜に海王星をみごと発見したそうです。予報位置から50分(満月約1.5個分)しか離れていなかったそうです。ルベリエの計算もすごいけど、それをすぐ発見したガレもすごいですね。
10月10日には海王星食もあるので、今が海王星の旬ですね。

久しぶりの青空

2008年09月08日 | 天王星
今日、久しぶりに青空と太陽が見えた…。
忘れかけていた空の色…、青空がまぶしい!

今年の天候は明らかに異常である。
ここ1ヶ月の連続であった。
これほど晴れなかった夏は今まであっただろうか…?
「犬小屋にコケが生えたよ~」という話を聞いたが
我が家のウッドデッキもコケが生えて緑色っぽくなっていた。
ウッドデッキにコケが生えるなんて…、今までなかったことです。

さて、久しぶりに晴れたのですから、
今夜はじっくり星見を楽しむことにいたしましょう。

夕方、南の空には上弦を過ぎた月齢8.7の月が出ていました。


気流は良くないようです。


今夜はWHITEY DOB30でお気楽観望会です。
月面をじっくり見た後は、望遠鏡を木星に向けてみました。
ふむふむ、気流が悪いですねぇ~。

木星はあきらめて、次はアルタイルです。
いいですね~、こちらはきれいに見えます。

アルビレオも見てみましょう。おー、さすが天上の宝石です。
さて、次はいよいよ海王星です。

ステラナビゲーターで位置を確かめ…
双眼鏡で山羊座のしっぽの星からたどっていくと…
ありました!7.8等星ですが、星図と同じ場所に星があります。
DOBのファインダーで星をたどっていって…、ずばり導入成功です。

太陽系で一番外側にある惑星「海王星」ゲットです。
いいですね~、青く輝いています。

さて次は天王星です。
こちらは、みずがめ座ですので、フォーマルハウトから
たどることにしましょう。こちらは5.7等星ですが
目立つ星がないので、じっくり星図を見て、記憶して…
星をたどって…、はは~ん、たぶんこれです。

倍率を上げて見て見ましょう。
ほ~、青緑色の円盤像に見えます。きれいです。

あまりにも、きれいなのでDOBの直焦点で撮影してみました。

拡大率は小さいですが、青緑色をとらえることはできたようです。
次回、拡大撮影に挑戦してみることにしましょう。

さて、最後はペガススの鼻先にあるM15です。
こちらは部分的に粒状に見えましたが、
光害のある仙台ではちょっときびしいようです。

さて、今夜は以上で終了です。
明日も天気が良いようです。晴れたら遠征もいいのですが…
月没が遅くなるので、撮影するなら夜半過ぎですかね~。