晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

月と金星の接近

2011年11月27日 | 
夕方、西の空で月と金星の接近が見られました。

今日の月は三日月です。月齢が2.1のほそ~い三日月です。

2011.11.28.16:45:09 D90 f60mm ISO800 F5.0 1/20

金星の光度は -3.9等、月と金星の離角は2゜45'37"です。

2011.11.28.16:47199 D90 f125mm ISO640 F6.0 1/13

撮影時の月データは、月齢が 2.1、 視直径 32.5'、 輝面比 0.06です。

2011.11.28.16:48:41 BORG60 Powermate2× ISO640 1/13

この月が満月になると、皆既月食ですね。
好条件の皆既月食は久々です。晴れることを願うばかりです。

Sun Spot 1339

2011年11月07日 | 太陽
太陽活動が活発になっています。

ニコンの双眼鏡にソーラーフィルターをつけて太陽を見てみると…
ほひょ~、黒点がたくさんあります。ほくろのようです。

ふむふむ、真ん中の大きな黒点は肉眼で見えるのではないでしょうか?
試してみましょう。双眼鏡からソーラーフィルターを外して両目に当てると…、

おっと、簡単に認識できました。久々の肉眼黒点です。

2011.11.7 12:41:59 BORG60n Powermate2 D90 ISO200 1/1600 ソーラーフィルタ

SunSpot 1339は土曜日にMクラスのフレアーを起こしています。

予報では24時間以内にMクラス・フレアーを起こす確率が70%、Xクラス・フレアーを
起こす確率は10%だそうです。太陽は本格的な活動期に入ったようですね。

X-37B 拡大撮影

2011年11月04日 | X-37B
X-37Bは全長がわずか9mのミニ・スペースシャトル…

2011年3月5日にリフトオフした軌道試験2号機が現在、軌道上を周回しています。

X-37Bは軍事プロジェクトのため詳しいことは明らかにされていません。



しか~し、目視予想情報は公開されています。で、拡大撮影に挑戦してみました。

撮影を試みたのは11月3日、17時30分すぎ…、天気は晴れ。

問題は、予想等級が2.2等級のX-37Bを肉眼で目視できるかです。

目視で確認できなければファインダーでの追尾ができません。

そこでりゅう座のγ星(2.2等星)をターゲットとして待つこと1分…、
りゅう座の頭に向かって西から近づく微弱光点が見えました。X-37Bです!

飛行中のX-37Bを初めて肉眼で確認しました。かなり暗いです。光度は2.5等級程度でしょう。

早速撮影開始です。システムはいつもと同じ。

ピン合わせはアルタイルで済ませてあります。

撮影はわずか30秒で終了しました。発見した高度がすでに最大仰角に近かったので
あっという間に東の空に行って見えなくなってしまいました。


撮影した画像をパソコンで確認すると…、ほひょ、形が写っています。

2011.11.3 17:33:08 NIKON D90 ISO1600 1/500

HTV2や天宮1号は円筒形なのでどの位置で撮影しても変化のない形ですが、
X-37Bは小さいながらもスペースシャトルです。写真によって写る形状に変化がありました。
今回の撮影ではなかなか興味深い画像が撮れました。その写真は続報でご紹介します。

〈関連ブログ〉
X-37B Inspections(*)
THE SPACE PLANE HAS LANDED(*)
X-37B 撮影成功(*)
SECRET SPACE PLANE X-37B(*)
The military space shuttle X-37B(*)

11月3日の木星

2011年11月03日 | 木星
X-37B拡大撮影後に、気流チェックのため撮影した木星が、シングル画像と
しては今までにないほど綺麗に写ったので記録しておきましょう。

こちらはトリミングなしのオリジナル画像

2011.11.3 18:27:13 D300mm F10 NIKON D90 ISO200 1/125

トリミング画像

画像処理はしてません。一枚画像ですが今までにないほどなめらかに写りました。

天宮1号(Tiangong-1 ) visible pass

2011年11月02日 | CSS(中国宇宙ステーション)
11月1日、中国初の実験モジュール「天宮1号」が仙台上空を好条件で通過しました。
以下、その撮影記録です。

イベント・データはこちら

光度は-0.4等級と発表されています。

通過条件は天頂横断コースです。

おひつじ座で地球の影を抜け出し、ふたご座で天頂となります。

Ground Track Plotはこちら(*)

4時に起床して夜空を見ると…、
ふむ、雲ひとつない快星です。星が瞬いています。

ということは、気流が良くないということです。今日は拡大撮影にも挑戦します。

天宮1号の全長は10mです。HTV2やきぼうモジュールとほぼ同じ大きさです。
拡大撮影の難易度としてはかなりハイレベルですがHTV2撮影(*)の経験を生かして
挑戦してみましょう。

Tiangong-1
打上げ日時 2011年9月29日
発射台 酒泉衛星発射センター
質量 8,506 kg
全長 10.4 m
直径 3.35 m

今日のピン合せはベテルギウス…

撮影システムはいつもと同じです。

さて、時間です。ティアンゴン1号はどの程度の明るさで見えるのでしょうか?
予測では ‐0.4等級です。これはカペラ(0.04等級)より明るいことになります。

おっと、見えました。

2011.11.1 5:10:48 NikonD50 f28mm ISO800 F2.8 10sec

肉眼ではっきり見えますが、明るさは2等級程度です。

2011.11.1 5:11:05 NikonD50 f28mm ISO800 F2.8 10sec

では、拡大撮影開始です。

近づいてきました。

2011.11.1 5:11:35 NIKON D90 ISO1250 1/640

むむ…、コースが良すぎます。仰角81°は至難の技です。

こちらは、天頂付近で撮影できた唯一の写真。

2011.11.1 5:11:46 NIKON D90 ISO1250 1/640

天頂をすぎると逆光で暗くなります。最大光度は天頂付近で
カストルとほぼ同じ明るさ、1.5等級程度でした。

ティアンゴン1号は太陽電池パネルを展開(*)しているはずですが
写っていませんでした。反射率の低い素材なのでしょうか?

この撮影直後、神舟8号がリフトオフしました。現在ドッキングに向けて順調に
飛行中のようです。ドッキング゛は11月3日、アンドックが11月16日です。
その間に好条件の通過があったら撮影を試みることにしましょう。