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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

火星から見えるほど大きな黒点(AR3663)

2023年07月09日 | 太陽
SpaceWeather.comに「火星から見えるほど大きな黒点」という記事が載ってました~。
 以下、記事の要約です。

「火星から見えるほど大きな黒点」 SpaceWeather.com 2023.7.8
 巨大な黒点(AR3363)が太陽表面の南東の縁に現れました。火星の探査車パーサヴィアランスはこの巨大黒点がまだ地球から見えない7月2日から観測を始めています。下記写真はローバーのマストに取り付けられたステレオカメラ(MASTCAM-Z)がジェザロクレーターの上空で輝く太陽面上にある漆黒のスポットを3日間連続で撮影した写真です。
 
 Zoran Knez of Croatia assembled this montage using publically available NASA images
 パーサヴィアランスはソーラーフィルターを使用してほぼ毎日太陽を見て明るさをチェックしています。撮影した太陽が暗くなった時は、砂嵐発生の可能性があることを知らせてくれるので火星においては最も重要な天気情報のひとつになります。

 火星で見る太陽は地球よりもさらに7800万kmも離れているので、探査機パーサヴィアランスのカメラが太陽表面全体に多くのピクセルを配置できないにもかかわらず、全黒点の40%以上を捉えていることが最近の研究で明らかになりました。これは最大の黒点の約10%を複数のピクセルに分割することができることを意味してます。

 パーサヴィアランスにはひとつ大きなアドバンテージがあります。それは、私たちが見ることのできない太陽の一部を見ることができることです。現在の火星上では太陽の裏側の半分以上を見ることができます。こうして探査機はAR3363を数日前に発見しました。
 
 地球では7月5日に初めてこの黒点を観測することができました。
 
「非常に大きな黒点がやって来ます!」AR3363の大きさを示すために地球スケールを挿入した画像を発表したフランス、ニームのフィリップ・トシは述べています。

「この黒点を最初に見たのはパーサヴィアランスだということを忘れないでください。」Perseveranceからの毎日の写真はここで入手できます。日付とカメラ(MASTCAM-Z)を選択して黒点を探してみてください。SpaceWeather.com 2023.7.8 


 ふ~む、ふむ、パーサヴィアランスが見た黒点というだけで親近感が湧きますね~。ということで仙台の空は曇っていますが太陽の位置は分かるので600mm望遠レンズで撮影してみました~。(画像はソーラーフィルターを装着して撮影したものをモノクロに変換してます。)

7月9日 8時33分の太陽
 
2023/7/9 8h30m33s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO200-1段 F6.3 1/640sec(トリミング)

Sunspot AR3361.AR3362.AR3363.AR3366
 

 AR3363はまだ太陽面の縁よりにあるので中心に来たらもう少し大きく見えそうですね。晴れたら望遠鏡で撮影をしたいところですが、しばらく梅雨空が続きそうです…。



太陽黒点(SunSpot 3190)

2023年01月21日 | 太陽
久々に肉眼黒点が出ているというのでウオッチングしてみました~。

 久しく使ってない太陽関連グッズBOXから日食グラスをゴソゴソと取り出して、雲が切れたところを見計らって太陽を覗いてみると、

 ほほう、たしかに肉眼で見える黒点があります。驚くほど大きい黒点ではありませんが、ほぼ中央にポツンと黒点が見えてます。次に太陽観測用双眼鏡(10倍)で見てみると… わぉ! 肉眼では一つだけでしたが双眼鏡では黒点がたくさん見えます。こんなにたくさん黒点がある太陽は久しぶりです。

 …ということで、取り急ぎ80mm望遠鏡を出して撮影したのが下記画像です。 

1月20日10時10分の太陽面

2023/1/20 10h10m41s EVOSTAR80ED ZWO ASI174MM UV/IRcut 
Duration=30s Shutter=0.051ms Gain=38 (9%) AS!3 25% of 1311



 SOHOで確かめたところ、黒点群は9つあるようです。一番大きな黒点 AR3190は地球の直径のほぼ5倍だそうです。さすが太陽!スケールが違いますね。

2023/1/20 10h17m18s EVOSTAR80ED ZWO ASI174MM UV/IRcut 
Duration=30s Shutter=0.051ms Gain=38 (9%) AS!3 25% of 1961


2023年 初日の出

2023年01月02日 | 太陽
みなさま新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

 2023年最初のブログは初日の出の観望記録で~す。

仙台の日出時刻は06時53分、日の出時刻が近づくにつれて雲の峰で光るリボン状の縁取りが左右に広がり始めました。太陽光を反射してかすかに円形に見える雲の直下に太陽があるものと思われます。

2023/1/1 6h52m56s D810A f190mm ISO200 f9 1/200sec

 日の出時刻の直後、南空の雲が茜色に染まりました。雲の下側に太陽光が当たる日の出直後や日没直前の雲は息をのむほど美しいですね。しかも見えている時間が一瞬で色合いも刻々と変わるのでまさにマジックアワー限定の芸術品です。(初日の出撮影中にあまりにもキレイだったので撮らずにはいられなかった雲景です)

2023/1/1 6h53m13s D810A f300mm ISO200 f9 1/250sec


 見えました! ご来光です!!

2023/1/1 6h55m25s D810A f600mm ISO200 f10 1/400sec


 毎日見ることができる日の出ですが、元旦に見る初日の出はどこか神々しさを感じます。

2023/1/1 6h56m05s D810A f600mm ISO200 f11 1/8000sec

 今年が良い年になりますようにと思う気持ちがこの太陽を見ていると自然に浮かんできます。たくさん方がこの太陽を見ていましたがこの瞬間皆さんが同じ思いでいるという不思議な感覚を覚えました。

2023/1/1 6h56m53s D810A f150mm ISO200 f16 1/800sec

 では、あらためまして…

2023/1/1 6h57m10s D810A f600mm ISO200 f16 1/4000sec


本日のベストフォト「最も近距離にある恒星 The Sun 」

2023/1/1 6h58m39s D810A f600mm ISO200 f20 1/8000sec

 さて、2023年はどんな天文現象と出逢うことが出来るか楽しみですね。個人的にはH3打ち上げやHAKUTOの月面着陸、NEXT日本人宇宙飛行士の誕生、スペースXスターリンクの打ち上げなど宇宙開発も目が離せないな~とワクワクしています。晴れスター的に気になる情報はこのブログでどんどんゆる~くアップしていきますのでコーヒータイムのお供にしていただけたら幸いです。


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Sun Spot 2863 2864 2866 2868 2869

2021年09月12日 | 太陽
久しぶりに複数の太陽黒点が出現していたので撮影してみました~。



 2020年1月頃から第25期の太陽活動が始まったと言われてましたが本格的に活動が始まったと思っていいのかな?今後の推移を見守ることにしましょう。

 今回の黒点の中でAR2866は面積が大きいので肉眼で見えるかも…と思って確認しましたが、全然見えませんでした~。

 最後に肉眼黒点見たのはいつだったかな? 過去ブログを見てみると2014年10月15日に見てるようだけど、その後は無かったかな?

 過去ブログ→Sun Spot AR2192


Sun Spot AR2192

2014年10月25日 | 太陽
太陽に肉眼黒点がでています。

遮光プレートと太陽観察用双眼鏡では見ていましたが、
写真は撮っていなかったので、本日はその撮影会です。

雲一つない快晴ですが、水蒸気量が多いような透明度です。

2014.10.25 9:21:37 BORG60 Powermate2 NIKON D90 ISO Lo1 1/1250(トリミング)

ToUcamでも撮影しました。


望遠鏡が古いのでレンズがゴミだらけです。

2014.10.25 14:33 D60mm f1200mm ToUcam 1300frame Registax

向きを合わせて一枚の画像にまとめてみました。


黒点関連ブログ→SunSpot1654(*),1339(*),1140(*),1109(*),1041(*),1040(*),1039(*),1035(*)

Sun Spot 1654

2013年01月12日 | 太陽
3連休です。後半は大雪の予報が出てますが今日は晴れです。

「今朝は蔵王の山並みがきれいに見えるよ~」という妻の声を聞き、2階の
ベランダに行っていみると…、

ほほう、これは確かにキレイです。空気がかなり澄んでいます。

2013.1.12 9:56:00 NIKON D90 ISO800 f200mm F10.0 1/4000

若干、薄雲がありますが空はほぼ快晴です。そうそう…たしか、大きな黒点が
出ているはずなので、ちょこっと太陽ウオッチングをしてみることにしましょう。

ほひょ、久々の巨大黒点です。小さな黒点もいくつか見られます。

11:07:27 BORG60 Powermate2× NIKON D90 ISO200 1/4000(トリミング)

P.S.T.で太陽表面を見てみましょう。ふむふむ…、大きなプロミネンスはありませんが、
黒点1654の周りには活発な活動域が見えます。ダークフィラメントも複数見えます。

この様子を撮影できるかコリメート方式ですが試してみました。
アイピースはKasai HC Or12mmです。

Or12mmだとケラレてしまいますが、見た目の拡大率がちょうど良いアイピースです。

11:34:52 P.S.T. D90 f28mm コリメート HC Or12mm ISO200 F6.3 1/1600(トリミング)

シャッスピードを変えて撮影してみましょう。

11:35:17 P.S.T. D90 f28mm コリメート HC Or12mm ISO200 F6.3 1/2000(トリミング)

さらに変えてみましょう。

11:35:46 P.S.T. D90 f28mm コリメート HC Or12mm ISO200 F6.3 1/1000(トリミング)

いろいろ試しましたが、露出は1/2000が一番いいようです。

11:38:43 P.S.T. D90 f28mm コリメート HC Or12mm ISO200 F6.3 1/2000(トリミング)

拡大率を下げて全体が写るようにしてみましょう。アイピースは付属のK20mmです。

11:41:03 P.S.T. D90 f28mm コリメート K20mm ISO200 F6.3 1/2000(トリミング)

う~む、いまイチです。

で、カメラを白黒モードにして撮影してみました。

11:45:33 P.S.T. D90 f28mm コリメート K20mm ISO200 F6.3 1/2500(トリミング)

ふむふむ、こちらの方がコントラストがいいかもしれません。

最後に、国際光器PHOTON ED25mmで撮影してみましょう。

11:50:02 P.S.T. D90 f28mm コリメート PHOTON ED25mm ISO200 F6.3 1/3200(トリミング)

K20mmよりは解像度がいいような感じがします。

上記写真はいずれも画像処理はしていません。全てオリジナル画像です。

こちらは、本日のまとめ…、

Sun Spot 1654は、かなり活動的でP.S.T.で見ている時に何度かフレアを起こしていました。
数日中にさらに大きなフレアを起こす予報も出ているようです。今後の変化に要注意ですね。

金星日面通過 撮影&観測記録

2012年06月06日 | 太陽
どひゃ~、昨日の天気予報を見て「日面通過は無理だな~」と
あきらめていたのですが、雲越しに太陽の位置がはっきり分かります。

今日は「曇りのち昼頃から雨」の予報なので全行程を見ることは無理ですが
第一接触直後くらいまでは見られるかもしれません。こりゃ、急いで出動です。

実は完全にあきらめていたので、全く準備をしていませんでした。現在時刻は6時です。
7時10分の第一接触まで70分しかありません。ふ~む、間に合うのでしょうか?

取り急ぎ、撮影&観測機材とバナナ1本を車に積み込み出発です。

ふう、何とか間に合いました。現在時刻は7時3分です。観測場所は日食の時と同じ。
太陽は雲の中ですが、とりあえず撮影してみましょう。

おっとすでに第一接触時刻を過ぎてます。

2012.6.6 7:11:40 BORG60 Powermate2× ISO1000 1/200(トリミング)

う~ん、雲があるので金星の位置がまったく分かりません。

たぶん中央の切り込みのようなところが金星だと思われます。

2012.6.6 7:11:40 BORG60 Powermate2× ISO1000 1/200(上記写真トリミング)

7時16分、ついに金星を確認できました。

2012.6.6 7:16:41 BORG60 Powermate2× ISO1000 1/200(トリミング)

相変わらず雲がありますが何とか写っています。

2012.6.6 7:19:48 BORG60 Powermate2× ISO1000 1/320(トリミング)

この後、全く見えなくなりましたが8時前に薄雲になり撮影可能となりました。

金星日面通過中!

2012.6.6 7:57:12 BORG60 Powermate2× ISO1000 1/400(トリミング)

雲越しですが、金星日面通過を撮影することができました。太陽投影版
にもくっきり金星の黒丸が写っていて子供たちも大喜びです。

しか~し、この後ドン曇りとなり太陽は姿を現しませんでした。
10時30分過ぎには、小雨も降ってきたので、撤収です。

ところが、どうしたことでしょう。空は急速に晴れ上がり青空が見えました。

おおっと、これは奇跡です! 晴れ上がった空に水平虹が出ています。

水平虹(環水平アーク)

2012.6.6 10:52:53 NIKON D90 ISO400 f18mm F20.0 1/1600

なんと太陽も眩しく輝いています。再度撮影準備です。

ほぼ、雲がない状態で撮影することができました。

2012.6.6 11:14:51 BORG60 Powermate2× ISO400 1/1250(トリミング)

南中が近づいてきたので鏡筒回転です。この時、遮光板で太陽を
見てみると、肉眼でクッキリ金星が見えました。

これが今回のベストフォト

2012.6.6 11:45:58 BORG60 Powermate2× ISO400 1/1000(トリミング)

その後、薄雲が出始め…、

2012.6.6 11:59:23 BORG60 Powermate2× ISO320 1/1000(トリミング)

やがて太陽は雲の中に入って見えなくなりました。

昨日の天気予報からはこんなに見ることができるとは思っていなかったので、
多くの方と一緒に見られて大満足の一日でした。めでたし、めでたし。

ソーラースコープ操作&投影 最終確認

2012年05月13日 | 太陽
昨日に引き続き本日もみごとな晴れです。
土日と連続で晴れたのは最近なかったことです。

で、本日はソーラースコープの操作&投影方法の最終確認です。

今日の日差しは、かなりの手ごわさです。情け容赦なく肌に突き刺さってきます。

眩しさもかなりのものですが、ソーラースコープのサンシェートはよく効きます。

太陽はいい感じの明るさで投影されています。

ほぼ肉眼黒点の半暗部もいい感じで映っています。

まー、それにしても黒点が思うように増えませんね~。

この黒点も5月21日には見えなくなるかな?

日食当日、月に侵食される黒点が見られるといいのですが…、
さて、太陽はどんな素顔を見せてくれるのでしょう。ワクワク…。

Sun Spot 1339

2011年11月07日 | 太陽
太陽活動が活発になっています。

ニコンの双眼鏡にソーラーフィルターをつけて太陽を見てみると…
ほひょ~、黒点がたくさんあります。ほくろのようです。

ふむふむ、真ん中の大きな黒点は肉眼で見えるのではないでしょうか?
試してみましょう。双眼鏡からソーラーフィルターを外して両目に当てると…、

おっと、簡単に認識できました。久々の肉眼黒点です。

2011.11.7 12:41:59 BORG60n Powermate2 D90 ISO200 1/1600 ソーラーフィルタ

SunSpot 1339は土曜日にMクラスのフレアーを起こしています。

予報では24時間以内にMクラス・フレアーを起こす確率が70%、Xクラス・フレアーを
起こす確率は10%だそうです。太陽は本格的な活動期に入ったようですね。

Sun Spot 1140

2011年01月02日 | 太陽
新年あけましておめでとうございます。
本年もたま~にUPしていきますので、お暇な時に
どうぞ覗いてみてください。


年末まで穏やかだった太陽が、新年を迎えたとたんに
活発になり、黒点が数カ所で発生しています。

1.2 14:17:27 BORG60n Powermate2× D90 ISO200 1/1250 ソーラーフィルタ

SunSpot 1140     SunSpot 1141     SunSpot 1142


太陽トピックス
1月4日03時32分、地球が近日点(0.983341AU)を通過します。
ちなみに今年の遠日点通過は7月4日23時54分(1.016740AU)。

その差は距離にして約500万km…、わずかですが冬の太陽は距離が近いので
夏の太陽より大きく見えることになります。(もちろん眼視では気づきませんが…)

北半球では太陽が近いときに冬が来て、遠いときに夏が来ることを考えると
太陽光の照射角度による熱量の差がいかに大きいかがよく分かりますね。