晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

M101「渦巻銀河」

2007年06月29日 | 系外銀河
おおぐま座に「回転花火」というニックネームが付いている
渦巻状の銀河「M101」があります。

銀河系をちょうど真上から見ているため、きれいな渦巻き状に見えます。
このように見える銀河をフェイス・オンと呼びます。

この銀河は視直径が大きいわりには、はっきり見えないので光害のある
仙台ではなかなかお目にかかれない銀河です。

300秒露出でなんとか腕が見えてきましたが、ガイドミスで星像が勾玉のように
なってしまいました。
われわれの太陽系がある天の川銀河も上から見るとこんな感じなのでしょうね。

「あれい星雲」

2007年06月28日 | ☆星見隊
「こぎつね座」にある惑星状星雲M27は
形が筋力トレーニングに使う鉄アレイに似ているので
「あれい状星雲」と呼ばれています。

見方によっては「かじられたリンゴ‥」にも見えるそうですが
いかがでしょうか?

上下に赤い皮が残っているところは、本物のリンゴそっくりですね。

写真ではこのような色と形がはっきり出ますが、肉眼では色は見えません。
眼視では、グレー色をした地図記号の銀行が浮かんでいるようにも見えます。

梅雨の晴れ間

2007年06月27日 | 
梅雨の晴れ間に月齢12.0の月と木星が輝いていました。

月と木星の間にあるのは‥さそり座です。

6月30日は今月2回目の満月です。
「ぶるーむーん」と呼ばれているお月さまです。

ブルームーンといえば、むか~しNHKで放映していた連続ドラマ
「ブルームーン探偵社」を思い浮かべるのですが、知っている人いるかな?
メジャーになる前のブルース・ウィリスが出ていて‥
おもしろおかしく、それでいて、とてもおしゃれなドラマでした。

6月30日は金星と土星の接近も楽しめます。晴れるといいですね。

月と金星の接近

2007年06月18日 | 金星
6月18日は今年6回目の月と金星の接近日です。
梅雨空でさすがに6月は見られないだろうと思っていたのですが
なんと、まだ梅雨入りしていません。まったくの予想外です。

薄雲がありましたが、見えました。

金星はまもなく最大光度に達します。少々の薄雲には負けません。

もう少し近づいたら、もっと見ごたえがあるのになあ~‥などと考えながら
見ていたら、ふと1989年12月2日の金星食のことを思い出しました。

金星が月のすぐそばにあるだけなのになんて美しいのだろう‥と 
えらく感動した覚えがあります。あの時以来、金星食は見てないなあ‥

地球照もきれいに見えました。

さて、来月も月と金星の接近があります。条件はかなり悪くなるので
見るのは難しいでしょうね。
その前に金星が最大光度になるので昼間の金星さがしに挑戦してみることにしましょう。

蔵王の山並み

2007年06月16日 | 天の川

今朝は蔵王の山並みがきれいに見えました。
昨夜は雲が多かったものの、雲間から見える星はとてもきれいでした。
気流が安定していたので、星が瞬くことなく止まって見えました。
雲がなければ最高の星見ができたことでしょう。

こちらは牡鹿半島で撮影した夏の大三角です。
今年は梅雨入りが遅れていますが夏の天気はどうなるのでしょう。
ペルセウス流星群の日は晴れてほしいですね。

垂直に立つ夏の天の川

2007年06月14日 | 天の川
〈昨日の続き〉
急がねばなりません
目的地の牡鹿半島南端までは、まだ10km以上あります。
時計はすでに25時をまわっています。
薄明は26時過ぎに始まります。

夏の夜に星を見ていると夜の短さに
驚きよりも腹立たしさを覚えます。

やっと着きました。湿度はそんなに高くありません。
牡鹿半島の南端は海に囲まれているので、周りは真っ暗です。
空を見ると、天の川が天空を縦断しています。
さっそくSQMで天頂付近を計測してみました

ピッピッピッ‥ 21.06です。十分です。
これだけ暗ければ長時間露出をかけてもかぶりがありません。

しかし気になることが一つ‥目が慣れてくると南西方向に
明らかに光害があります。何の明かりだろう?
この場所からでは仙台は真西に、石巻は北西にあります。
南西にあるの網地島だけです。漁船の灯りか?

そんなことを考えながら黙々と準備を進め‥完了です。
南にカメラを向けて180秒露出。ノイズ処理にも180秒。
出ました。

う~ん、やはり光害の影響でかぶりが出ています。
真南にオレンジ色の光もあるようです。
時間がないのでここで撮影続行です。

時々流れ星も流れています。きれいです。
天の川は見ていてあきることがありません。

写真を横向きにすると宇宙から銀河系を見ているような感じがします。

気がつくと足元がライト無しで見えています。
薄明が始まっています。残念ですが撮影は終了です。

機材を撤収して帰り支度です。
帰り道、牡鹿半島を北上するとすぐ薄曇が広がってきました。
石巻付近では曇空、矢本付近では濃霧でした。
撮影できたのはラッキーだったのかもしれません‥

さて、今度このような天の川を見られるのはいつのことでしょう?

このような天の川が見られる場所でペルセウス流星群を
見ることができたら最高ですね!

日暈

2007年06月13日 | 天の川
日中、太陽の周りに大きな日暈が現れました。

日暈、月暈は天気が崩れる前触れです。
仙台でも梅雨入り近し!と言ったところでしょうか。
露出1/2500 F22 で撮影した太陽を見ると
「あ~太陽も恒星なんだね。」と思えます。

昨夜は天気が安定していたので、あるミッションを決行しました。
「垂直に立つ夏の天の川in宮城」撮影ミッションです。

これは計画としては以前からあったものですが、
撮影場所を正式に決定したのは昨夜の出発直前です。

最終候補地は2ヶ所でした。一つは「蔵王」もう一つは「牡鹿半島」です。
どちらも一長一短があります。昨夜は夜半過ぎの天気の確立が高いことから
撮影地を「牡鹿半島」としました。

ひたすら三陸道を走り、牡鹿半島を南下します。
石巻までは上空にもやが立ちこめ木星しか見えません。
雲も出てきました。いや、工場の煙です。

あきらめムードの中、牡鹿半島を半分ほど南下したところで
木星の輝きが増したので、車を止めて外に出ました。
「うわ!何だこの湿度は‥」空気が重く感じます。

上を見ると‥予想外に天の川がくっきり見えます。
SQMで夜空の暗さを計測すると‥20.68です。悪くないです。
透明度がいまいちですが、とりあえず撮影準備です。

風が吹いてきて、やや透明度が良くなってきました。
チャンスです。対角魚眼レンズ10.5mm f2.8 120secで撮影‥
ノイズ処理のため、待つこと120sec‥ 出ました!

おー、天の川が垂直に立ちあがっています。
この場所は、まだ目的地ではありません。
先を急ぐことにしましょう。
牡鹿半島南端へ向けて出発です。

つづく‥

満天の星に願いを

2007年06月02日 | 隕石・小惑星
今日はバリ君と一緒に東京日帰りツアーに出かけました。
目的地は国際ミネラルフェアーとプラネタリウムです。

プラネタリウムは池袋にあるスターライトドーム満天に行きました。
今日から始まった夏番組「満天の星に願いを」を見ましたが、
星空の美しさに二人とも大満足でした。

満天のプラネタリウムはコニカミノルタ社製の「インフィニウムγ(ガンマ)」で投映しています。この装置では、7等星1万5千個、8~9等星37万個、合計約40万個の星を映し出せます。肉眼で見える星は約6500個ですので、その60倍の星が映し出されていることになります。

7等級以上の実際には見えない星まで投映しているので不自然さがあるのでは?
と思いましたが、実際の星空により近い感じがしました。
光学式投影とデジタル投映の切り替えもスムーズでなかなかでした。

テーマ曲として流れた福耳の「星のかけらを探しに行こうAGAIN」も心地よく
星のお勉強をしながら楽しめた40分でした。

プラネタリウムを見た後は本物の「星のかけら」を探しに行きました。
東京国際ミネラルフェアーです。

すごい混雑です。人がひしめき合って動けません‥

何とか隕石ブースにたどり着きましたが、お目当てのアエンデ隕石はありませんでした。


200万円もするパラサイト隕石があったりして見るぶんには楽しめました。

どの隕石も値段が高めでしたが、2つほど購入して帰りました。

左は普通のコンドライト隕石。表面を研磨して中の様子が見られるようにしてあります。よく見るときれいなコンドリュールが一つ見えるのでつい買ってしまいました。
21.6gで¥2160です。
右は最近良く出回っているMUONINALUSTA隕石です。その表面はギベオンより美しく
世界で最も美しいウィドマンシュテッテン模様と言われて高値で取引されていましたが、最近スェーデンで再発見されたため値段が落ち着いてきたようです。
18.5gで¥2220でした。

バリ君はダチョウのたまごを購入してご満悦です。
(ミネラルフェアーでダチョウのたまご‥? ま、いいか‥)

惑星ぜんぶ見ようよ☆キャンペーン

2007年06月01日 | 水星
国立天文台と日本望遠鏡工業会が主催する
「惑星ぜんぶ見ようよ☆」キャンペーンが今日から始まりました。
期間は2007年6月1日から2008年5月31日までの1年間。
1年間あればなんとか見られそうです。
今日は天気も良いのでさっそく水星の観測にバリ君と出かけました。
仙台で水星が見えるのは19時45分~20時頃です。
19時30分‥まだ見えません。

19時43分‥かすかに見えてきました。

19時43分 露出1秒 F4.0 焦点距離18mm

左上に見えているのが金星、金星の右がふたご座のポルックス、
そして金星の右ななめ下に見えているのが水星です。
今日の等級は金星が-4.3等星、水星は0.4等星、ポルックスは1.2等星です。
5月20日に見たときよりだいぶ暗くなっています。


19時48分 露出2.5秒 F4.0 焦点距離100mm
水星の左に見えている星はふたご座のμ星デジャトポステリオル2.9等星です。

20時を過ぎると水星の高度がだいぶ低くなりファインダーに
土星、金星、水星が入るようになりました。

20時02分 露出6秒 F3.5 焦点距離18mm

日没時は快晴だったのにあっという間に雲が広がってきました。
バリ君は水星を見るのはもちろん初めて。
望遠鏡で見ては、コンデジで撮影すること数十分‥いい写真が撮れたようです。

バリ君にとって今日一番印象に残ったのは‥
夕暮れの空を縦横無尽に飛ぶコウモリだったようです。
「お父さん‥あれ‥何?」
(見たことないのかー)「あれはコウモリだよ」
「なにやってんのー」
「えさの虫を捕っているのさ」
「そーなんだー」

天文学者コペルニクスも見ることができなかったと言われている水星。
見えていた時間は、わずか20分ほどでした。