晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

ラブジョイ彗星(C2014/Q2)1/24観望記録

2015年01月25日 | 彗星
本日の観測地は蕪栗沼近辺です。
GPV予報によると晴れるのは日没から21時頃までなので早めの準備開始です。

ふ~むふむ、今日は五日月ですか~、予想以上に明るい月明かりです。ラブジョイ彗星撮影の前にアウトバーストした15Pフィンレー彗星を撮影しようと思っていたのですが、これでは無理ですね~。とりあえずチャレンジしてみましょう。

今日は風もないのでバーティノフマスクでピン合わせはバッチリです。(ベテルギウス)

2015.1.24. 17:47:24 SE200N D90 ISO3600 10sec

月齢3.6の月、月没時刻は21時20分です。

2015.1.24. 17:55:40 SE200N D90 ISO400 1/250sec

本日のソラノクラサは天頂付近で19.32、月の周辺が18.55でした。
フィンレー彗星(15P)と月の角距離は4°という悪条件でしたがとりあえず撮影してみました。

…写っていましたが、一応位置が分かるかな? 程度の写真です。

2015.1.24. 18:05:40 SE200N D90 ISO1600 30sec

さて、メインのラブジョイ彗星はどうでしょう。今日はさんかく座の近くまで来ているはずです。ふむ、双眼鏡ではかなり大きく見えています。やや暗くなったような気がしますが、肉眼でも十分確認できます。尾は双眼鏡でも見えません。

予報より早く雲がやってきたので、雲間を待っての撮影となりました。19時を過ぎると、雲量が6~7になり、19時30分すぎに撮影を終了させました。

本日撮影した画像はコンポジット処理をしました。画像処理はナチュラルさを出すため軽めの処理にしてあります。


2015.1.24. 18:17:27-18:18:43 SE200N D90 ISO1600 30sec、60sec コンポジット



2015.1.24. 18:17:27-18:21:13 SE200N D90 ISO1600 30sec、60sec 90sec コンポジット



2015.1.24. 18:17:27-18:21:13 SE200N D90 ISO1600 30sec、60sec 90sec 彗星核基準

ラブジョイ彗星(C2014/Q2)1/17観望記録

2015年01月18日 | 彗星
ふ~むふむ、今日(1/17)は夕方から全県エリアで雪模様ですね~。
GPV予報を見ると、晴れるのは石巻北部から登米市付近までのごく一部です。

今日は午後から登米市に行く用事があるので、その帰り際に撮影を試みることにしましょう。

移動中

さて、時刻は18時を過ぎました。撮影場所は登米市東部の広大な田んぼが広がる地域です。今のところ空は晴れていますが、かなりの強風です。気温はすでに-3°です。

ソラノクラサは19.82です。ほうき星を撮影するにはもう少し暗い空がほしいところですが妥協しましょう。さっそく双眼鏡で確認してみましょう…。

ありました! プレアデス星団の西側10度のところ、おひつじ座とおうし座の境界付近にいます。中央集光が強くかなり大きな視直径です。しか~し、ほうき星の尾は確認できません。

今日は、最初に20cm反射で撮影して、最後にズームレンズで撮影をすることにしましょう。
ふう、想像以上の寒さです。完全防備で来たにもかかわらず、強風による寒さで手がかじかみ、セッティング途中で何度か車に避難するありさまでした。

ピンあわせはベテルギウスにしましょう。今回はバーティノフマスクを持参しましたが、強風で飛ばされる可能性があるため使用不可です。トホホ…、おっと気温が-6°になりました。

あちゃ~、問題発生です。強風のためアイピースから覗いたベテルギウスが揺れてます。寒さで体がブルブルでしたが、望遠鏡もブルブルでした。こ~れでは長時間露出ができません。

…というわけで、撮影した画像はメトカーフ追尾をしたわけでもないのに星像がびよ~んと伸びる始末で…、まともな写真が1枚も撮れませんでした。強風が治まるのを車の中で待っている間に望遠鏡がおじぎをしたりと散々でした。

強風が治まる気配がいっこうにないので、20cm反射をあきらめてズームレンズをセット完了した直後に全天曇りとなり撮影終了となりました。

結果的に、何とか見られる写真は下の2枚だけでした。

7380万km彼方のラブジョイ彗星(C/2014Q2)

2015.1.17. 19:20:30 SE200N D90 ISO3200 30sec

近日点通過13日前(日心距離1.3AU)のラブジョイ彗星(C/2014Q2)

2015.1.17. 19:21:47 SE200N D90 ISO3200 70sec

ラブジョイ彗星(C/2014Q2)の近日点通過は1月30日です。それまでに尾の形がさらに変化する可能性があるので、まだまだ目が離せません。来週も天候の状態が良いときは撮影を試みることにしましょう。

金星と水星の接近

2015年01月12日 | 水星

金星と水星が接近しています。

昨日(1月11日)の最接近は天気が悪く見られませんでしたが、今日は晴れているので見られるかもしれません。西空の低いところに雲がありますがとりあえず出かけてみましょう。観測地は家から車で5分のところ、いつもの西空撮影地点です。

時刻は17時を過ぎたばかりですが、すでに金星が見えてます。

2015.1.12 17:07:13 D90 f48mm ISO800 F4.8 1/25

眼視で水星は見えませんが、双眼鏡でははっきり見えます。

2015.1.12 17:07:32 D90 f200mm ISO800 F6.3 1/25

今日の角距離は、0゜43' 51"です。昨日は、 0゜38' 49" でした。

2015.1.12 17:07:59 D90 f78mm ISO800 F5.3 1/25

金星の光度は -3.9等、水星は -0.7等です。

2015.1.12.17:11:51 D90 BORG60 Powermate2× ISO800 1/25

金星は視直径 10.6" 輝面比 0.95、水星は視直径 6.4" 輝面比 0.67 です。

見かけ上の大きさのちがいがよく分かります。

2015.1.12.17:15001 D90 BORG60 Powermate2× ISO1600 1/60

明るさを増したビーナスとマーキュリー(撮影時高度6°)

2015.1.12 17:24:39 D90 f102mm ISO800 F6.0 1/13

水星は18日頃まで高度を上げますが急速に暗くなるので見頃は今週の前半です。
金星はこのあとぐんぐん高度を上げて、宵の明星として輝きます。

ラブジョイ彗星(C2014/Q2)観望記録

2015年01月11日 | 彗星
ふ~むふむ、風がかなり強いようですね~。雪雲も流れ込んでいるので
観測地は石巻方面か県北方面が妥当ですかね~。

時刻は17時を過ぎました。いそぎましょう、本日彗星を撮影できる時間は、
薄明終了の18時08分から月出の21時24分までです。
必要もないのに仮眠を取ってしまったので出遅れてしまいました。

なにげなく妻に「ほうき星の撮影に行くけど、行って見る~?」と聞いたら意外にも
「うん、行く~。」というお言葉をいただいたため本日はレアな星見隊メンバーとなりました。

17時30分、宙ガールを1名乗せていざ出発です。観測地は蕪栗沼方面です。

移動中~

ふう、18時30分過ぎに蕪栗沼近辺に着きました。スカイクオリティメーター(*)でソラノクラサを計ってみると、天頂で20.12、おうし座付近で19.95でした。まずまずの暗さです。さっそく双眼鏡でラブジョイ彗星(C2014/Q2)を見てみましょう…、

ほひょ、肉眼で見えてます。にじんだシミが空に浮かんでいます。けっこう明るいです。
しか~し、双眼鏡で見ても尾は見えません。では、すぐ撮影に取りかかることにしましょう。

ラブジョイ彗星(C2014/Q2)ファーストショット(焦点距離50mm相当)

2015.1.10. 19:28:27 D90 Zoom-NIKKOR*ED 50-300mm(50mm) F4.5 ISO3200 120sec

セカンドショット(焦点距離105mm相当)

2015.1.10. 19:31:09 D90 Zoom-NIKKOR*ED 50-300mm(105mm) F4.5 ISO3200 124sec

かすかに尾が出ているようです。さらにズームアップしましょう。

焦点距離200mmで撮影したラブジョイ彗星(C2014/Q2)

2015.1.10. 19:43:04 D90 Zoom-NIKKOR*ED 50-300mm(200mm) F4.5 ISO3200 122sec

おっと忘れてました、宙ガールさんにほうき星解説です。どーも、ほうき星はあっというまに天空を駆け抜けていくものだと思っていたらしく、「動いてるの?動かないの?」という質問を真っ先にされました。ほうき星も流れ星のように夜空を高速で移動すると思っている人はけっこういるようです。過去に同じような質問をされたことが何度かあります。

最大焦点距離300mmで撮影したラブジョイ彗星(C2014/Q2)

2015.1.10. 19:53:36 D90 Zoom-NIKKOR*ED 50-300mm(300mm) F4.5 ISO3200 94sec

むむ、コマのすぐそばに複数の尾が写っています。こ~れは予想外です。今日はズームレンズだけの撮影にしようと思っていましたが、20cm反射望遠鏡で撮影することにしましょう。気温は-5℃ですので、これから撮影機材をコンバートするのは過酷ですが、頑張ってみましょう。

ふう、30分強の時間でセッティング完了です。バーティノフマスクを持ってきていないのでピン合わせはテキトーです。極軸もビミョーにずれている感じですが、そのまま続行です。

ほひょ、なかなかエキサイティングな尾を伸ばしているようです。

地球に7100万kmまで近づいたラブジョイ彗星(C2014/Q2)

2015.1.10. 20:37:12 SE200N D90 ISO1600 91sec

本日のベストショット

2015.1.10. 20:38:59 SE200N D90 ISO1600 123sec

さて、そろそろ月が昇ってくる時間です。
体も芯まで冷えたのでラブジョイ彗星観望会はお開きにすることにしましょう。

あっ、宙ガールさんはかなり早い時間に観望会を終えていたようですね。

2015年「今年見える細~い月(月齢1前後)」

2015年01月10日 | 「見たい天体現象」
夕方西空の低いところに見える細い月はとってもきれいですね。

細い月そのものは天体現象ではありませんが、月齢1はなかなか見ることができないので…
「2015年見たい天体現象」の3回目は「今年見える細~い月(月齢1未満)」で~す。

これまでに撮影した月齢1前後の細い月は、過去ブログを見ると3回ありました。

2011年2月4日「立春の月(月齢1.2)」→blog
2010年4月15日「月齢1未満の月撮影ミッション!」→blog
2009年2月26日「月齢1.1」→blog、「〈訂正〉月齢1.1→1.3」→blog

かねてから月齢1未満の月は、観察テーマの一つとしていたので、
細い月を見るチャンスは今年何回あるのか調べてみました。

細い月が見える日の条件として「新月時刻と日没時刻が近い」ことがあります。
…で、今年の新月時刻を天文年間で調べてみました。

 1月20日 22時14分 
 2月19日 08時47分
 3月20日 18時36分(日没時刻17時49分)
 4月19日 03時57分
 5月18日 13時13分
 6月16日 23時05分
 7月16日 10時24分
 8月14日 23時53分
 9月13日 15時41分
10月13日 09時06分
11月12日 02時47日
12月11日 19時29分(日没時刻16時18分)

…ということで今年は、3月20日と12月11日の翌日が月齢1前後の月の観望好期となります。白道(月の軌道)が夕方立ち上がっているのは2月~4月なので、見えやすい条件としては3月21日の方がベストです。

実際はどのように見えるのかステラナビでシミュレーションしてみました。月が分かりやすいように、昼光は消してあります。時刻は月が見え始める日没10分後から、日没30分後にしてあります。

3月21日(土)18時00分


3月21日(土)18時20分


12月12日(土)16時28分


12月12日(土)16時48分


幸いどちらも土曜日なので、天気に恵まれたら観測することにしましょう。

2015年「Conjunction(合)」

2015年01月07日 | 「見たい天体現象」
新年あけましておめでとうございます。

いつも、このブログを見てくださっているみなさん、ありがとうございます。
今年もたま~にアップしていきますので、本年もよろしくお願いします。

さて、本日のブログは「2015年見たい天体現象」の2回目です。
主な天体の接近が見られる日を備忘録としてメモしておくことにしましょう。


1月22日(木)「水星と金星と火星と月齢1.8の月の接近」

17時40分頃、水星(0.9等)金星(-3.9等)火星(1.2等)

2月21日(土)「金星と火星と月齢2.4の月の接近」

18時15分頃、金星(-3.9等)火星(1.3等)

2月22日(日)「金星と火星の接近(24分=0.4°)」

18時15分頃、金星(-3.9等)火星(1.3等)

6月30日(火)「木星と金星の接近(29分=0.5°)」

20時15分頃、金星(-4.5等)木星(-1.8等)
ここまでは夕空のConjunctionですが、ここからは早朝のConjunctionです。

10月10日(土)「水星と木星と火星と金星と月齢26.5の月の接近」

04時40分頃、水星(0.8等)木星(-1.7等)火星(1.8等)金星(-4.5等)

10月18日(日)「火星と木星の接近(23分=0.4°)」

04時40分頃、水星(0.7等)木星(-1.8等)火星(1.7等)金星(-4.4等)

10月23日(金)「金星と木星と火星の接近」

04時40分頃、木星(-1.8等)火星(1.7等)金星(-4.4等)

次回、「2015年見たい天体現象」の3回目は「今年見える細~い月」です。