晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

Blue moon in the sky

2020年10月31日 | 
移動性高気圧にすっぽりつつまれて一日中気持ちのよい青空が広がりました。

夕方も空がキレイだったので、10月に入って2度目の満月ブルームーンの撮影に出かけました。

今日の月出は16時42分、火星出は15時41分です。-2.2等級の火星が日没直後に肉眼で見える
のかも確かめてみることにしましょう。


ムーンライズ(新幹線のおまけ付き)




真っ赤なブルームーン。




今日は今年最小の満月ですが月出直後は最小を感じさせない雄大さです。



そろそろ火星が見える頃です。




見えました。青みの残る夕空に赤い火星がポツンと光っています。



ブルームーンと火星のツーショット



ハロウィン満月なのでちょっとカボチャ色?



西の空ではだいぶ近づいた木星と土星がにっこり微笑んでいました。


今日は気流も良さそうです。今日の火星はどんな姿を見せてくれるか楽しみですね。


…火星撮影の結果は次回のブログで。

10月26日の火星

2020年10月28日 | 火星
昼間は小雨の降る不安定な天気でしたが夕方から快晴になりました。


26日の夜は気流の状態がとても良く、撮影直前に望遠鏡で見た火星は
キムメリア人の海とチュレニーの海がはっきり見えました。
PCモニター上でもこれまでないほど模様がはっきり見えています。

この気流なら今夜はいい画像がたくさん取得できるぞ~と思ったのもつかの間
なんと気流が良かったのは撮影を開始した21時30分から21時40分までで…
21時40分過ぎからは火星が大きく揺れるようになりました。

10月26日 21時37分(JST)


2020.10.26 12h37m(UT)  CM=250.7° Diameter=20.94"
ZWO ASI290MC  Shutter=10.34ms Gain=189 (31%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust6 50% of 11599frame AP1



空は雲量0の快星で見た目は何も変わりませんが、上空の気流は常に変化しています。
しばらく気流の良くない状態が続きましたが、22時30分過ぎに火星の揺れが突然収まり、
モニター上で火星の模様がくっきり見えてきました。

10月26日 22時41分(JST)


2020.10.26 13h41m(UT)  CM=266.3° Diameter=20.94"
ZWO ASI290MC  Shutter=3.085ms Gain=283 (47%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust6 50% of 28725frame AP1


10月26日 22時55分(JST)


2020.10.26 13h55m(UT)  CM=269.9° Diameter=20.94"
ZWO ASI290MC  Shutter=3.085ms Gain=298 (49%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust6 50% of 28725frame AP1


10月26日 23時00分(JST)


2020.10.26 14h08m(UT)  CM=271.0° Diameter=20.94"
ZWO ASI290MC  Shutter=3.085ms Gain=298 (49%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust6 50% of 28725frame AP1

気流が落ち着いていたのは23時過ぎまでで、その後はまたフルフル揺れる火星像
となりました。その時の画像が下記写真です。上記3枚と比べるとアルベド模様が
ボケていることが分かります。


10月26日 23時58分(JST)


2020.10.26 14h58m(UT)  CM=285.3° Diameter=20.94"
ZWO ASI290MC  Shutter=3.236ms Gain=294 (49%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust6 50% of 28726frame AP1


撮影は気流の回復が見られなかったので0時30分をもって終了です。
今回は気流の良かった時間に撮影した画像をWinJUPOSを使ってDe-rotation
してみました。1枚目は21時33分~21時43分までに撮影した6画像を南を下
にして重ねています。大きな差異はないようにも見えますが、詳細部分の
抽出は1枚画像より優れていると思います。





2枚目は22時43分~23時00分までの8画像をDe-rotationしました。
こちらはリムに不自然なリングが発生しているのでLDの数値を0.55まで下げましたが
完全には消えませんでした。今後の課題です。



今回の撮影で気流は短時間の周期で変化するので気流が落ち着く瞬間を逃さず
撮影することが重要だと感じました。週間天気を見ると今後も移動性高気圧が
周期的に来るようなので次回のチャンスを待つことにしましょう。

10月20日の火星

2020年10月21日 | 火星
待ちに待った移動性高気圧が仙台にやってきました~。

夜半にかけて高気圧が上空を通過するドンピシャのタイミングだったので
シーイングは良好でした。

windy予報では200hPa風速が50kt前後、500hPa風速が17kt前後と仙台では
ベストとも言える数値が出ていましたが、的確な数値だったように思います。

21時に望遠鏡を設置しましたが筒内気流が収まるまで小一時間はかかります。
22時になって筒内気流が収まりいよいよ撮影開始です。PCモニター上には
火星のアルベド模様、大シルチスがはっきり見えています。いい感じです。


10月20日 22時02分(JST)


2020.10.20 13h02m(UT)  CM=310.0° Diameter=21.73"
ZWO ASI290MC Shutter=3.236ms Gain=274 (45%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust4 25% of 28725frame AP1


10月18日に撮影した時はモニター上で青色に輝く朝霧や北極フードが見えたのですが
今日の火星は朝霧も夕霧もあまり見えません。今日の火星はお天気のようですね~。


10月20日 22時20分(JST)


2020.10.20 13h20m(UT)  CM=314.5° Diameter=21.73"
ZWO ASI290MC Shutter=3.236ms Gain=274 (45%) Duration=60sec
AS!3 Noise Robust4 25% of 14363frame AP1


おぉ、今日はPCモニター上で子午線湾の先にあるアリンの爪をしっかり確認できます。
今日の気流はグッドですね~。いつもこのような環境で撮影できるといいのですが…。


10月20日 22時36分(JST)


2020.10.20 13h36m(UT)  CM=318.2° Diameter=21.73"
ZWO ASI290MC Shutter=3.236ms Gain=274 (45%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust4 25% of 28726frame AP1

現在の火星(Ls=300° )の季節(火星歴)は、地球における1月20日頃になるので、
火星の北半球は冬真っ盛り、南半球は暑さのピークを過ぎたころとなります。

火星には海がないので惑星全体が超大陸性気候となり、ザックリ言うと
北極と南極が熱交換をしている感じの気候です。

南極の夏はドライアイスが昇華するため気圧が上がり、逆に冬の北極は氷床が
大きくなって気圧が下がります。季節で気圧が変わるダイナミックな気候です。

水の惑星地球とは全く違う気候システムなので、人間が住むには過酷な環境と
いえますね。


さ~て、23時を過ぎてサバ人の湾が正面に見えてきました。


10月20日 23時28分(JST)


2020.10.20 14h28m(UT)  CM=331.0° Diameter=21.73"
ZWO ASI290MC Shutter=3.236ms Gain=274 (45%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust4 25% of 28709frame AP1


23時30分を過ぎたころから気流がさらに落ち着いて、南極冠がポチっとクリアに
写るようになってきました。これほどの好気流は今シーズン初ではないでしょうか。
仙台ではなかなかこのような気流には巡り合えません。


10月21日 0時38分(JST)


2020.10.20 15h38m(UT)  CM=347.9° Diameter=21.73"
ZWO ASI290MC Shutter=3.236ms Gain=294 (49%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust4 25% of 26755frame AP1

0時20分から0時40分までの20分間は特に気流が落ち着いていて、この間に
撮影した画像は、ウェブレットをかけてもリンギングが全く出ませんでした。

この後は徐々に気流が悪くなり01時過ぎに撮影会は終了となりました。今夜は気流
だけでなく透明度も良かったので空にはいつもよりたくさんの星が輝いていました。

撤収作業をしているときに東の空に冬の星座がきれいに輝いていることに気付き、
思わず手を止めて見入ってしまいました。

おうし座、オリオン座、おおいぬ座、プロキオンが輝く小犬座、ぎょしゃ座、ふたご座
そして6個の1等星をつないでできる大きな冬のダイヤモンド…とてもきれいです。

振り返って西の空を見ると暗い星しかない秋の星座のなかで場違いなほど明るい火星が
鎮座しています。その圧倒的な存在感は秋の星座の中にあるがゆえですがこれほど威厳の
ある火星は今まで見たことがないような気がします。

今年の火星は準大接近ですが、高度が高く、見えている時間が長かったのでいつもの
大接近時より大いに楽しめた気がします。


10月18日の火星

2020年10月19日 | 火星
10月18日の火星です。

シーイングがやっと落ち着きました。いや、今までがひどすぎゆえに
そう思えるだけで決して良いわけではありません。

今年の天気を考えると今夜は千載一遇のチャンスかもしれませんね。さっそく
撮影を始めましょう。

こちらは撮影を開始した21時30分から23時50分までに撮影した画像を
単純につないだだけの記録写真アニメです。


火星の衝は過ぎましたが今日の火星の輝面比はまだ1.00なので真ん丸の満火星です。
輝面比が0.99になるのは10月24日、そこからは徐々に欠けて視直径も小さくなっていきます。


22時27分の火星

2020.10.18 13h27m(UT)  CM=333.8° Diameter=21.95"
ZWO ASI290MC Shutter=3.858ms Gain=251 (41%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust8 25% of 27992frame AP1


今日の火星は朝霧と夕霧そして北極にかかる雲(北極フード)がはっきり見えてます。
大シルチスはまもなく日没ですね。きっと青い夕日が見えていることでしょう。


2020.10.18 14h46m(UT)  CM=353.0° Diameter=21.95"
ZWO ASI290MC Shutter=3.858ms Gain=251 (41%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust8 25% of 27975frame AP1


今日の雲は青みの強い色に見えます。火星の雲はかなりの高高度を漂っているので、地球で見る夜光雲のようなエレクトリックブルーに光っているのかもしれませんね。あ、そもそも夕日が青いから夕焼け雲は青色?…かな。


2020.10.18 14h48m(UT)  CM=353.0° Diameter=21.95"
ZWO ASI290MC 4.358ms Gain=251 (41%) Duration=120sec
AS!3 Noise Robust8 25% of 27501frame AP1


火星 IR/RGB合成

2020年10月17日 | 火星
火星撮影時のシーイング対策として以前から考えていた近赤外線フィルターで撮影した画像を
L画像としてLRGB合成を行う方法を10月13日に撮影した画像で試してみました。

手持ちの近赤外線フィルターは、ZWO IR850nm パスフィルターです。これをASI290MCに装着します。そのままではカラーバランスが取れないので、マニュアルでWRedとWBuleのパラメーターをそれぞれ50にします。これでモノクロ画像となります。

下の写真は10月13日 23時25分に撮影したカラー画像と23時39分に撮影したIR850画像です。
この日もシーイングは悪かったのでカラーカメラで撮影した画像はボケボケですが、IRパスフィルターを通した画像はそれなりにシーイングの影響を軽減していることが分かります。



この2枚の写真をステライメージでLRGB合成します。ただし、そのままではIR850で撮影した画像をL画像として認識してくれないので、モノクロ画像に変換します。(見た目はすでにモノクロなので見た目は何も変わりません。)あとはLRGB合成コマンドで合成するだけです。完成した画像を比較したものが下記の写真です。


このLRGB画像は合成した直後の取って出しなので色調整などはしていない状態です。これを見るとウェーブレットや色味などの調整は、合成後をイメージして事前に行うのがいいと思いました。RGB画像は色目を強めてやや濃い目の眠たい感じの画像にして、モノクロ画像は階調重視にしてざらつき感をなくしたほうが良い結果になりそうです。

下記写真はスタックするとき1.5倍にDorizzleしたものです。



こちらは合成F59まで拡大したもので、画像としては破綻しているものですが、LRGB合成をすると見られないこともないように思います。



上記写真はいずれもDe-rotationによる中央時刻合わせをしていない画像ですので、合成した写真にかなりのずれがあるはずです。カラー画像がかなりボケボケなので目立たない感じもしますが、時刻合わせと画像処理は今後の課題ですね。

今年の火星はまだまだ視直径が大きいので天気さえよければ観測は十分可能です。天気の具合をみながら撮影にチャレンジしてみることにしましょう。



10月13日‐14日の火星

2020年10月14日 | 火星
久々の火星撮影で~す。
といっても、天気は 時々 といった感じなのでたぶんボケボケの火星だと思いますが、いいんです! 撮影できるだけで大満足です。



…と張り切って21時過ぎに撮影準備を開始しましたが、すぐに曇ってしまいファーストショットは22時25分でした。相変わらず気流の方は良くありませんが、今日の火星はサバ人の湾、アリンの爪、オーロラ湾、アキダリアの海が正面に来ていてなかなかの眺めです。この角度から見る火星もいいですね。


これで気流が落ち着けば最高なのですが、晴れ間は長く続かず、このあと次々と雲が流れてきて撮影はしばし中断です…。

気流が落ち着くことを期待して撮影システムを変更したのですが天候が回復することはなくで気流も悪くなる一方で、撮影を再開できたのは日付が変わるころでした。


その後は1時過ぎにワンショットだけ撮影できましたが、気流はさらに悪化しており画像処理をしてもご覧のとおりで、久々の撮影会は以上で終了となりました。


10月に入ってから、まともな火星を撮影できていません。空は一気に秋空になったので今後の撮影はかなり厳しいかも。広範囲に広がる移動性高気圧が来てくれればチャンスはあるのですがね~。

10月6日・火星最接近

2020年10月07日 | 火星
 今日も日中はずっと曇っていたのですが夕方になってまたもや快晴になりました。

 これで気流が良ければ申し分ないのですが、昨日の今日ですからそこまでは期待できません。晴れただけでよしとしましょう。ふ~む、気流の状態ですが、5日よりはいいものの撮影するにはかなりBadなシーイングです。

 撮影は21時過ぎから始めて気流が落ち着く瞬間を待ったのですが…シーイングの改善はありませんでした。

 こちらは21時06分(CM 59.5°)から22時06分(CM 74.2°)までに撮影した10枚をGIFアニメにしたものです。撮影を開始した21時06分の火星の高度は38°とかなり低いので大気の影響を大きく受けているのが分かりますね。


 22時06分には火星の高度が47°まで高くなりました。本日の火星の南中時刻は0時5分、高度は57°です。地球最接近時刻は国立天文台のHPによると23時18分のようです。




 まもなく地球最接近時刻です。最接近時刻になったから何かが大きく変わるわけではありませんが、この時刻以降、火星が少しずつ地球から遠ざかっていくと考えるとちょっとさみしい気分です。



 今回の準大接近時の地球ー火星間距離は、6,207万kmです。2年後にまた火星が接近しますがその時の距離は8,145万kmです。最接近日は2022年12月1日なので撮影には厳しい時期ですね。


 そろそろ撮影終了の時刻ですが、最後にダメもとでPowermate5×を装着して強拡大で撮影してみました。気流が悪いのでリムが波打っていますが、アルベド模様はそれなりに抽出できたようです。



 最接近を過ぎた火星は明日からどんどん遠ざかりますが10月15日に火星が衝を迎えます。ハイリゲインシャインなど衝の時だけ観測される現象がありますので、10月15日の火星は必見ですね。晴れたら撮影を試みることにしましょう。

10月5日の火星

2020年10月05日 | 火星
 昼間はずっと曇っていたのですが、夕方になってなんと快晴になりました。

 こ~れはチャンスです。撮影してくださいと言わんばかりに木星と土星が輝いています。ふむ、まだ火星は見えませんね~。では、それまで木星と土星を望遠鏡で見てみましょう。

…むむ、木星のしましまストライプが見えません。10月に入って衣替えをしたのでしょうか? そんなはずはありません(嫌な予感…)。土星に望遠鏡を向けてみると…おっと、ゆるやかにフラダンスを踊っています。いったいどういうこと~

 急いでwindyの上空気流情報を見てみると…どひゃ~、200hPa(高度約11,000m)の風速が110kt(時速240km)です。500hPa(高度約5,500m)の風速は時速180kmです。こ~れはMy観測史上最速の風速です。こんなに晴れたのに~、なんてこった。まさに「好事魔多し」です。

 冷静になってベガを見ると、激しくまばたき、いや瞬いています。これは議論するまでもなく間違いなく撮影をしない空です。一瞬躊躇しましたが…撮影会は決行です。明日以降晴れるという保証はどこにもないので「火星に関しては晴れたときには何が何でも撮影する」に徹します。

 撮影を始めた直後…、こんどは空に異変が起きました。なんと天頂で雲が発生しています。西空と東空は晴れているのに天頂だけ雲が湧いています。これは、奥羽山脈を越えてきた西風が波打っているとき、上昇部分で雲が湧き、下降気流の部分で雲が消える現象(波状雲)と思われます。

 その波状雲の尾根が真上にあるようです。そのため、雲はかなりの速さで流れているのですが曇っているところと晴れているところは変わらない状態が続きます。つまり、しばらくは火星が見えないということです。

 この現象は地形性があるのかもしれませんが、我が家では冬にかけて時々見られる現象です。残念ですが撤収です。

 撤収前に撮影した写真がこちら…



 いったいどこの何という惑星でしょう? と聞きたくなるような姿です。
 


 
明日はいよいよ地球最接近日です。何とか晴れてほしいところですね。

月と火星の接近(10/3)

2020年10月04日 | 火星
 10月3日の夜、火星と並ぶ月が見えました。月と火星が並ぶことはそんなに珍しいことではありませんが、今夜の火星は-2.5等級です。これほど明るい火星が月と並ぶのは15年ごとにやってくる大接近の時とその前後の準大接近の時だけです。そういった意味では貴重なツーショットと言えます。



 火星が寄り添う月齢16.1のお月様の周りには大きな月暈が出ていました。月暈は天気が悪くなる前触れです。氷の粒でできた高層雲の西方から中層雲がやってきてやがて本曇りとなります。それまではまだ時間があるはずなので火星を撮影してみましょう。明るさが-2.5等級もあるので薄雲があってもそれなりに写るはずです。




 ふう、軽い気持ちで撮影を試みましたがかなりの難題でした。雲の厚さが均一でないため火星の明るさが目まぐるしく変わって安定した動画が撮れません。23時過ぎにやってきた雲の隙間から撮った動画が一番写りが良かったようです。



 写りが良いと言ってもご覧のとおりこの程度です。火星の目玉と言われている「太陽湖」が左の方に見えています。太陽湖の左下に見える黒い部分が火星のグランドキャニオンと言われる「マリネリス渓谷」です。さ~て、最接近は10月6日です。最接近時にはどんな姿を見せてくれるか楽しみです。10月6日は雨が降らない限り、どんな悪気流でも火星が見えていれば撮影を試みる予定で~す。



10月1日‐2日の火星

2020年10月02日 | 火星
 ふ~む、今夜の火星はかなり手強いです。気流が悪くてピントが合っているかが分かりません。

 試し撮りした動画を画像処理してもボケボケです。このボケがピントが合ってないからなのか、気流が悪いからなのか判断がつきません。

 格闘すること数十分…火星でピントを合わせることをあきらめました。他の天体でピント合わせをすることにしましょう。

 手っ取り早いところでご近所のおひつじ座の恒星に望遠鏡を向けてみましたが…。あー、全くダメです。線香花火のように跳ね回っています。火星の方がまだましです。

 では~、月の欠け際のクレーターはピント合わせに良さそうですが、今日は中秋の名月で満月の前日です。欠け際がほぼありません。しか~し、背に腹は代えられないので月面で合わせることにしましょう。月面北西部はかろうじてクレーターの影が見えるのでそこに望遠鏡を向けてみました。

…で、これがその時の写真がこちら。


せっかくなので、クレータの名前が入った写真はこちら→photo

 月面も相当揺れているので、本当にピントが合ったかどうかは疑問ですがこれで撮影することにしましょう。


…ふう、なんとか撮影できました。

10月1日22時42分(JST)の火星


10月2日 0時40分(JST)の火星


 スタックするときのアライメントポイント数をいろいろと試してみたのですが、今日は4個がベストでした。1個と8個では、若干の違いですが解像度が悪くなりました。

 昨夜は天気が良く、中秋の名月もきれいに見えていましたが、気流はダメダメでした。いよいよ来週は、火星準大接近ウィークです。気流の落ち着く日は何日あるのでしょうか。windy予報を見ると仙台上空は残念ながら期待できない気流となっています。なんとか1日だけ、いや1時間でもいいので夏場のような気流になってほしいですね。