晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

5月29日のLunarX

2020年05月29日 | 月面X
本日、5月29日は今年4回目のLunarX-DAYです。

月面余経度358.0°の日時  日没 月高度(ピーク時) b値
× 1月 3日(金)05時32分 16:29  -53°       
○ 2月 1日(土)20時01分 16:59   41°      -0.87
× 3月 2日(月)10時11分 17:32   1°       
△ 3月31日(火)23時28分 18:00   9°      -1.53
△ 4月30日(木)11時52分 18:28   19°      -1.22
△ 5月29日(金)23時23分 18:53   9°      -0.60 
× 6月28日(日)10時25分 19:05  -11°       
○ 7月27日(月)21時20分 18:52   17°      +0.91
× 8月26日(水) 8時37分 18:16  -47°       
○ 9月24日(木)20時31分 17:31   16°      +1.52       
×10月24日(土) 9時25分 16:48  -45°
×11月22日(日)23時06分 16:48   1°
△12月22日(火)13時32分 16:21   16°      -0.30
(注:上記日時はあくまでも晴れスター的独自予報です。)

本日のピークは23時23分ですが月高度はわずかに9°です。

ということで、本日は月がお隣の家の屋根に隠れるまでの「あとちょっとでLunarXになるのにざんね~ん観望会」です。

さ~て時刻は22時を過ぎました。まもなく月が屋根没します。

ここでおさらいです。
「LunarXの見え方」
・I or Partical X 余経度357.0(±0.6)時間(約2時間前)
・earliest X 余経度357.7(±0.2)時間(だいたい35分前)
・peak X 余経度358.0(±1.2)時間(ジャストタイム)
・latest X 余経度358.2(±0.4)時間(およそ25分後)
現在時刻はピークの約1時間前なのでI or Partical Xに見えるということです。

では、早速確かめてみましょう。本日のテレスコープはCELESTRON MAK C90 です。

ふ~む、ふむ、なるほど、おしいですね~。もう少しでXになるところですが、棒が1本足りません。やはりまだ不完全でした。



次回のLunarXは 7月27日(月)21時20分です。
梅雨が明けていれば条件良く見られるはずですがどうでしょう。

恒例のニイニイゼミの初鳴きから気象庁の梅雨明け発表日を勝手に予想する「ニイニイゼミの梅雨明け発表予報」は今年も行う予定で~す。そちらもお楽しみに~。

水星・金星 観望記録

2020年05月28日 | 水星
天気が良くなりました。

ということで夕方、水星と金星の観望に出かけました。場所は先日、雲間から月と金星を目撃した場所です。たまたま撮影した場所でしたが思いのほか良い場所だったので、観望スポットとして使わせてもらうことにします。

さて、金星は1週間後に内合を迎えます。太陽との離角は10°しかないので条件としてはかなり厳しいですが肉眼で見えるでしょうか。日没時刻18:52を過ぎました。早速双眼鏡で探してみましょう。

ありました。かなり低いところにありますが肉眼でもはっきり見えます。さすがビーナス、輝きがちがいます。今日の明るさは-4.0等級です。水星は…まだ見えませんがデジカメでは写るかもしれません。露出を変えて撮影してみましょう。

肉眼では全く見えませんが、デジカメは水星の輝きをしっかり捉えていました。

水星(-0.1等級 高度14°)金星(-4.0等級 高度4.6°)

2020.5.28 19:14:18 D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8E ED VR
ISO400  f70mm  1/10sec F10(トリミング)

このあと金星は山の端に静かに沈んでいきました。金星から夕空の主役をバトンタッチされた水星は6月4日の東方最大離角まで高度をあげていきます。


2020.5.28 19:40:39 NIKON D90 TAMRON XR DiⅡ(f78mm) ISO1600 F5.6 1/4sec

辺りが暗くなるにつれてまわりに明るい星が見えてきました。ここで本日の観察ポイントです。

水星は小さいので一見するとまわりの恒星と区別がつかないように思いますが、見え方に決定的な違いがあります。そうです。惑星は恒星のように瞬くことはありません。

肉眼で見ても双眼鏡で見ても水星はキラキラしません。さすがです。見かけは小さいですが惑星としての存在感は十分です。


2020.5.28 19:51:13 NIKON D90 TAMRON XR DiⅡ(f18mm) ISO400 F5.6 4sec

最後の冬の星座たちも見納めです。

2020.5.28 19:52:25 NIKON D90 TAMRON XR DiⅡ(f18mm) ISO400 F5.6 5sec

…と言いたいところですが、カペラは明朝3時には東の地平線から昇ってきます。
今は夜が短いのに…不思議ですよね。

月・金星・水星接近 観望記録

2020年05月24日 | 金星
本日、久々に太陽が見えました。

仙台での先週の日照時間を気象庁過去データで確認すると…
5/18(月)~5/22(金)がゼロで、5/23(土)が0.4時間でした。つまり、この1週間で太陽が出ていた時間はわずかに30分弱だったということです。5日連続日照ゼロは5月では1997年の6日連続ゼロ(5/20~5/25)以来のワースト記録です。

今日は久々に太陽が出てますので月・金星・水星の接近を撮影をして今までのうっぷんを晴らすことにしましょう。

しか~し、今日の予報では夕方曇る傾向にあります。とにかく晴れてなければ撮影はできません。日没時刻18:49から月没20:16まで宮城県内で晴れる可能性の高い場所を探してみましょう。

ふ~む、GPV、SCW、Windyのどれを見ても良くないですね~。迷ったあげく今日はロケハンもかねて色麻町のとある場所にしました。家からは30分程度ですので17時30分出発です。

着きました…。早速曇ってきました。トホホです。

標高553mの薬莱山に雲がかかっています。クラウドベースはかなり低いようです。

このあとますます曇って晴れる気配が全くないのでやむなく撤収です。どーもこのところフラれてばっかりです。写真は撮れなくてもせめて一瞬でもいいので見たかったなぁ~。と思いながら一路仙台へ。

七ツ森近辺まで来たとき、西の空低いところに雲の切れ間ができています。しか~し、まばゆいはずの金星は姿を現してはくれません。雲の切れ間が気になりますが、脇見運転は危険です。運転に集中しましょう。

暗くなってきました。おっと、目の前を横切る小動物…むむタヌキです。お出かけタイムのようです。たぬきは左右を確認せずものすごいスピードで道路を横切るので要注意です。車の側面にぶつかってきたことが過去2回ほどあります。

もうすぐ仙台です。ひょっとしたら仙台の方が天気が良かったのかな~と思って西の空をもう一度見ると…おっ金星です。雲間から金星が見えます。かなり低い位置です。ひょっとしたら撮影できるかもしれません。車を安全なところに止めて撮影にチャレンジです。三脚を立てる時間はないので手持ち撮影です。

雲間から見えた金星


金星と月(月齢1.7)


見えていた時間は一瞬でした。このあとは雲に隠れてまったく見えなくなりました。

月・金星・水星のトライアングルは見られませんでしたが、一瞬でも月と金星の並ぶ姿が見られたので満足です。月齢は1.7ですが減光されているからでしょうか、とても細く見えたのが印象的でした。

C/2020 F8 スワン彗星 その4

2020年05月09日 | 彗星
スワン彗星の最新情報です。またしても変化がありました。
以下 SpaceWeather.com Friday, May. 8, 2020 版より

「ANOTHER OUTBURST FOR COMET SWAN?」
スワン彗星(C/2020 F8)を肉眼彗星に引き上げたアウトバーストが終わった直後ですが、新たなアウトバーストが始まったようです。南半球の観測者から彗星の明るさがリバウンドしていると報告がありました。

この進展は5月12日の地球最接近時に明らかになります。最接近時の距離は0.52AU(7,800万km)です。乞うご期待を。

〈補足〉
なるほど、V字回復していますね。まさにリバウンドです。にわかダイエットしたときによく見られるカーブです。データー元はCOBSのようなのでCOBSのHPで最新のLight curveを見てみましょう。

ふ~む、諸手を挙げて喜ぶほどの急上昇ではないようですが、肉眼彗星ラインを下回っていないところは評価できますね。この状態をキープすれば最終的には4等級くらいにはなるでしょうか。日本で見えるスワン彗星は夕方も明け方も高度が10°程度なので大気減光により実視等級は1等級ほど下がります。(下記表参照)

大気による減光
高度  減光量(等級)
天頂  0.00等級
50° 0.06等級
40° 0.1等級
30° 0.2等級
25° 0.3等級
15° 0.7等級
10° 1.0等級
 8° 1.2等級
 6° 1.5等級
 4° 2.0等級
 2° 3.1等級

今後新たなアウトバーストを起こして1~2等級くらいまで明るくならないと肉眼では難しいかもしれませんね。→参考過去ブログ「パンスターズ彗星(C/2011 L4) ~初観望編~」

C/2020 F8 スワン彗星 その3

2020年05月08日 | 彗星
スワン彗星に関する記事が載っていました。
以下5月6日付のSpaceWeather.comです。

「WHAT JUST HAPPENED TO COMET SWAN? 」Wednesday, May. 6, 2020
今週確認されたスワン彗星(C / 2020 F8)の突発的なアウトバーストは南半球の観測者を驚かせました。実際に観測者たちは彗星が明るくなっているのを確認し、肉眼で見ることができました。

スワン彗星に何が起きているのでしょう?彗星の核が断片化したのでしょうか。確かに尾の形は分裂した破片によるものにも見えます。

Above: Comet SWAN photographed by Gerald Rhemann of Farm Tivoli, Namibia on May 1st.

しかし、ワシントンDC海軍研究所のカール・バタムズはそうは思っていません。 「アウトバーストは必ずしも断片化を意味するわけではありません。地上ベースの画像はまだ核が崩壊したという証拠を示していません。」と彼は言います。 「この現象はスワン彗星が特に活発で不安定な彗星である可能性を示しています。」

SWAN彗星は、4月11日にオーストラリアのアマチュア天文学者Michael Mattiazzoが太陽観測衛星SOHOに搭載されたSWANカメラ(太陽風観測カメラ)の画像に奇妙な「ブルーム」があることに気付いて発見されたものです。 SWANカメラがスワン彗星を捉えたときが最初のアウトバーストだったのかもしれません。そして、4月下旬に起きた2回目のアウトバーストにより肉眼で見える明るさになったと考えられます。

太陽に初めて近づく彗星は時にこのような振る舞い(断片化や分裂など)をすることがあります。スワン彗星はまさにその部類だと言えます。今後もさらにアウトバーストを起こす可能性があるでしょう。

スワン彗星は5月12日に地球に最接近(0.56u)します。太陽に最も近づくのは5月27日です。太陽からの距離は0.43au、水星軌道の内側です。いずれも南半球で条件良く観測できるでしょう。

「今月下旬に太陽に最も近づくので、今後数週間でアウトバーストが数回起こっても驚くに値しないことだと思います。」とバタムズは述べています。今後の情報をお待ちください。


〈補足〉
ちょっとまった~!
この記事のどこを読んでも、上記の光度曲線が示すスワン彗星の減光理由を説明していませんよね。グレートコメットを喉から手が出るほど待ち望んでいる北半球の人間からすれば、スワン彗星がアトラス彗星と同じような末路をたどるのか、期待値がまだあるのか、そこを書いてもらわないと困りま~す。

C/2019 Y4 アトラス彗星の光度曲線

スワン彗星の光度曲線の下がり方がアトラス彗星の下がり方に酷似しており、まさにデジャブ? 肉眼彗星はまたしてもまぼろし~? となってしまうのか…

参考までにボートルの法則に当てはめると、スワン彗星の限界値は、7+6×0.43=9.58等級です。現在発表されているスワン彗星の絶対等級は、11.3等級 ± 1.0なので…あら、消滅する運命だったのかも、またしても、ぬか喜びか~、残念!

水星観望とフラワームーン

2020年05月07日 | 
水星を探しに西の空が開けている場所に行った。
外合の2日後なので太陽との離角は3°だが本日の水星の明るさは-2.0等級である。

-2.0等級で輝く水星が見たい。ただその一心で観望場所に赴いた。

日没時刻は18:35分。その時刻を待たずに雲端に太陽が沈む。

水星は太陽の左上方にあるはずだが、高層雲が視界を遮っている。

遠くの場所の高層雲が地平線上で層状に重なって見えている。

きれいなグラデーションではあるが地平線上の雲は今日はいらない。

待つこと十数分。結局-2.0等級の水星は姿を見せてくれなかった。

外合2日後なので当然と言えばそうだが条件がそろえば不可能ではないと思う。次の機会を待って再チャレンジしてみよう。

機材を撤収して後ろを振り返ったとき、月と目があった。

そうだ。今日は満月だ。

五月の満月をネイティブ・アメリカンの暦ではフラワームーンと言うらしい。

最近、Webでそのような呼び方を見かけるが5月は青葉(新緑)が美しい時期なので、仙台としてはGreen leaves Moon とかFresh green Moonにしたいところである。

小惑星2020 JJ

2020年05月06日 | 隕石・小惑星
小惑星接近情報です。
5/5付けのspaceweather「Near Earth Asteroids」に、またしても地球接近距離OLD(ゼロ・ルナディスタンス)の小惑星が載っていました。


*LD(ルナディスタンス)=月軌道までの距離( 384,401 km)
 この軌道内に入る小惑星は地球にとって脅威の対象となる。

小惑星2020 JJ 地球接近時の様子


The watchers.newsに詳しい情報が載ってました。

「Asteroid 2020 JJ flew past Earth at just 0.03 LD on May 4
-- the closest of the year and 6th closest on record」 on May 4, 2020 at 20:20 UTC


新たに発見された小惑星2020 JJは、2020年5月4日12:05 UTCに、0.03 LD / 0.0000896 AU(13,403 km / 8 328マイル)の非常に近い距離で地球を通過しました。

今年発見された月軌道内に入る小惑星としては40個目となります。

2020 JJは、2019年10月31日(2019 UN13)以降、最も近いフライバイであり、記録上6番目に近い小惑星フライバイです。この小惑星は、Mt. Lemmon Survey(アリゾナ州)で発見されましたが、確認できたのは地球に接近する直前です。アポログループに属しており、推定直径は2.7〜6 mです。


〈補足〉
2019年10月31日にフライバイした小惑星2019UN13に引き続き2回目のゼロ・ルナディスタンスです。
→過去ブログ「小惑星2019UN13」

2019UN13の大きさは1mほどでしたが、今回は推定直径が2.7〜6mほどなので2008年にスーダンに落下した小惑星2008TC3とほぼ同じ大きさです。今回もし衝突していれば2008TC3と同じ程度の隕石落下があったと思われます。
関連ブログ→「小惑星2008TC3」「小惑星2008TC3 その後…」「ついに発見!スーダン隕石!!」
watchers.newsには月別小惑星接近数も掲載されてありました。


今年は月軌道内に入り込む小惑星が多いなぁ~と思っていましたが、このグラフを見ると今年はかなり多いことが分かります。2020年は要注意かもしれません。



接近小惑星ランキング(距離編)
■ 1位 5,480km(0.014LD) 2011.2.4 (2011CQ1)* 2m
■ 2位 6,200km(0.016LD) 2019.10.31(2019UN13) * 1m
■ 3位 12,000km(0.031LD) 2011.6.26(2011MD)* 10m
■ 4位 13,403km(0.034LD) 2020.5.4(2020JJ)4m
■ 5位 14,000km(0.036LD) 2009.11.6(2009VA)* 6m
■ 6位 16,913km(0.044LD) 2016.3.5(2013TX68) 30m
■ 7位 26,908km(0.069LD) 2013.12.23(2013YB) 2m
■ 8位 27,700km(0.072LD) 2013.2.16(2012DA14)** 58m
□ 9位 38,000km(0.1LD ) 2008.11.3(2008VM) 4m
□ 9位 40,000km(0.1LD ) 2014.9.7(2014RC) 19m
□10位 55,000km(0.2LD ) 2019.7.25(2019 OK) 79m 
□11位 72,000km(0.2LD ) 2009.3.2(2009DD45)* 35m
□11位 72,000km(0.2LD ) 2014.3.6(2014EC)* 10m
□12位 76,000km(0.2LD ) 2009.3.18(2009FH) 21m
□12位 76,000km(0.2LD ) 2009.10.22(2008UM1) 2m
□13位 79,000km(0.2LD ) 2010.9.8(2010RF12)* 9m
□14位130,000km(0.3LD ) 2010.1.30(2010AL30)*18m
□15位130,000km(0.3LD ) 2013.2.5(2013CY32)* 10m 
□16位153,000km(0.4LD ) 2014.3.6(2014EF)* 7m 
□17位190,000km(0.5LD ) 2009.2.2(2009CC2) 12m 
□18位248,000km(0.6LD ) 2010.9.8(2010RX30)* 16m
□19位266,000km(0.7LD ) 2009.6.1(2009KR21) 21m
□20位342,000km(0.9LD ) 2009.3.6(2009EW) 23m
□20位342,000km(0.9LD ) 2009.10.17(2009TM8) 17m
□20位342,000km(0.9LD ) 2014.3.5(2014DX110)* 319

■<GEO(静止衛星軌道) = 35,786 km、□<1 LD(月軌道) = 384,401 km

C/2020 F8 スワン彗星 その2

2020年05月04日 | 彗星
Spacewerther.comにスワン彗星のUPDATEが載っていました。

「COMET SWAN UPDATE」 Thursday, Apr. 30, 2020
スワン彗星(C / 2020 F8)が急速に明るくなっています。ニュージーランド・ギズボーン在住のジョン・ドラモンドから「2~3日前に観測したときと比べてスワン彗星の明るさは劇的に増光しており、なんと肉眼で見ることができました。」と報告がありました。ジョンのほかにも、複数の観測者から、現在彗星の等級は5.5等級前後で肉眼で確認できる範囲内にあると報告が寄せられています。

ただし、肉眼で見えると言っても、現在のところはぼんやりとした滲みのようにしか見えません。望遠鏡を使って撮影すると素晴らしい姿を見せてくれます。ジェラルドリーマンがナミビアのチボリで撮影した写真です。

「これは口径30cmの望遠鏡で撮影したスワン彗星です。露出は30分です。」撮影したリーマンが述べています。「わずか40分間撮影した映像で作成したアニメーションを見ると、複雑な波と巻きひげ状の尾が波打つのを見ることができます。 Play the movie.

彗星の尾はとても長いので、リーマンはそれを視野に収めることができませんでした。 「私の写真の視野は約1.2度しかありません。」と彼は言います。 「しかし、私はより広いフィールドを撮影した友人から、尾が約8度伸びていることを聞いています。」ちなみに北斗七星のおわん部分の幅が約10度です。イメージの参考にしてください。

5月12日、スワン彗星は地球に0.56 AUの距離で接近します。0.56 AUという距離はそれほど近いものではありませんが、見る価値のある天体ショーになるかもしれません。現在の傾向が続く場合、スワン彗星は3等級あるいはそれ以上の明るさになると予想されます。3等級はプレアデス星団と同等の明るさです。

しかしながらスワン彗星の多くは不明のままです。観測から得られたスワン彗星の軌道は双曲線軌道です。このことはスワンが初めて太陽を訪れる彗星である可能性を示唆しています。そのような彗星は予測できないことで有名なので、今後何が起こるかは誰にも分かりません。今後の情報をお待ちください。

〈補足〉
ふ~む、明るくなっていますね~。2015年のラブジョイ彗星に似ている感じがします。
→過去ブログ「ラブジョイ彗星(C2014/Q2)1/24観望記録
日本でのスワン彗星観望好機は5/17~5/25頃でベストは5/21かなと考えていますが、いずれも高度が低いので期待薄といった感じです。

余談ですが、5/23にあのアトラス彗星とランデブーをします。

アトラス彗星(C/2019 Y4)の核がもっと大きければ、または崩壊せずサンバーンに耐える核であったら、二大彗星の世紀の共演が見られたかもしれませんね。おしいな~

スワン彗星の尾がこのまま10°をキープしたときの予想図

このような彗星が見られたら最高ですが、過度の期待は禁物ですね。薄~い期待を持って今後の情報をまちましょう。

*星図はステラナビゲーター11にて作成