晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

火星と天王星の接近

2021年01月21日 | 天王星
夕方、何気なく西の空を見たら水星がキレイに輝いて見えた~。超ラッキー! (^^)/

ステラナビで調べたら水星の光度は-0.7等級でした。1月24日が東方最大離角なので今が
一番見やすい時期ですね。次回の東方最大離角は5月17日です。高度が20度と高くなるので
5月上旬が2021年で一番の観望好機となります。


さて、本日のターゲットは火星と天王星の接近です。すぐそばに上弦の月がありますが、
チャレンジしてみましょう。


火星と天王星の角距離は1°38′です。満月の約3個分もあるので小接近という感じですね。



天気予報どおり薄雲(高層雲)が出てきました。これ以上の撮影はムリのようです。



こちらはBORG60にPowermate2を装着して撮影した写真。写野角ギリギリでした。(^^ゞ

2021/1/21/ 19h19m43s BORG60 Powermate2 D90 ISO1600 1.3sec


で、こちらは10年前に同じ望遠鏡で撮影した木星と天王星の接近です。

2011/1/12/ 19h04m27s BORG60 Powermate2 D90 ISO800 2.0sec

このときの角距離は1°05′でしたが木星の視直径が大きいのでいい感じの接近に見えますね。

1月19日のISS

2021年01月19日 | ISS(国際宇宙ステーション)
本日の18時過ぎ、野口宇宙飛行士が搭乗するISSが日本列島を縦断していきました。


仙台での最大仰角は86°、ほぼ真上です。


天頂通過後、ぎょしゃ座を過ぎたところで地球の影に入ります。

本日は対角魚眼レンズで地球の影に入るところまで追っかけ撮影です。

…時間です。南西の空の低いところにISSが見えました。撮影スタートです。
カメラは連写モードにして双眼鏡でじっくり天頂パスをウオッチングしましょう。

ふひょ~、ISSの背景にある微光星がけっこうな速さで流れて見えます。
広い宇宙の中では、ISSがごく近い距離にあることを実感します。静かなパスです。

…ん、わぉ! 連続シャッター音が聞こえないぞ! どひゃ~、
なんとシングルモードで撮影してました…。そりゃ静かなわけだ。

で、途中から連写モードにしたので、撮り始めに10秒間分の空隙があるISSパス写真です。

2021/1/19 18h09m29s-18h12m20s NIKON D90 Fisheye 10.5mm f4.5 ISO1600 2sec×77

GIFアニメを見るとISSが地球の影に入って減光していく様子が分かります。



日本列島を縦断したISSは、秋の星座と冬の星座の境界線に沿うように通過して行きました。





オリオン座

2021年01月17日 | ☆星見隊
20時過ぎに外を見たらオリオン座がキレイに見えたのでコンデジでお気楽撮影

2020/1/17 20h16m51s PowerShot G7X-MarkⅡ f8.8mm ISO500 F1.8 2sec 露出補正-1/3


こちらは星空軌跡モードで撮影

2020/1/17 20h09m51s PowerShot G7X-MarkⅡ f8.8mm ISO125 F1.8 6sec×10m 露出補正-2/3


…今夜も空気がキンキンに冷えています。



細い月を求めて 遠征記録

2021年01月15日 | 
 今日のブログは「細い月を求めて出かけたプチ遠征記録 ①1/14 ②12/14 」の二本立てです。
…が、二本ともお月様に出会うことができなかったので月の写真はありませ~ん。


 1本目は昨日の「究極に細い月(月齢1.1)と3惑星の競演」イベントです。

 天気予報の「午後から回復、夕方から快晴」に期待して出かけたのですが、なんと、
月と三惑星のある場所だけ雲がモクモク… しかも、どけてくれない! どっか、行って~


トホホ、全天を見渡しても雲があるのはここだけです。この雲、雲量にすると全天の1/10以下…
雲量1以下は気象用語上、快晴となるので、ハイ、天気予報は間違っていません。快晴です。

雲のスキマから見えそうな気もしたのですが、透明度が悪く、月の撮影はできませんでした。
次回、夕方見える究極に細い月は3月14日(月齢0.9)です。条件が良いので期待しましょう。


さて、もう一つは、
 2020年12月14日「新月 18時間33分前の究極の有明け月」の撮影遠征記録です。

 12/14の月は月齢28.7ですが、輝面比は0.01にも満たない0.0089(0.89%)です。まさに
究極に細い月といえます。月出は 05時57分、日出が06時44分(日出時月高度 6.821°)なので、
撮影可能時間としては06時15分頃が限界と思われます。

 撮影地としては、海岸または水平線の見える標高の高い場所が考えられますが、今回はベタな
海岸を選択しました。撮影地は仙台新港駐車場、ここは高台になっていて海に向かってクルマを
止めることができるので、荷物を下ろしてすぐ撮影できます。

 05時前に駐車場に着きましたが、駐車場のオープンは朝4時からとのこと、夜間は閉鎖
しているようです。機材をセッティングしているとポツリポツリとクルマが入ってきます。

 …こんな早くからなんだろう?と思ったら、みなさんサーファーの方々でした。そうです、
ここは宮城県で知る人ぞ知る有名なサーフィンスポットでした。目をこらしてみると…

 波間には、それなりの数のサーファーが波待ちをしています。うわぁ、真冬のサーファーだー!
ユーミンの歌だぁ、カラスの群れ…というよりは、アシカの群れだぁ、などと思いつつ撮影準備です。

う~む、天気は悪くありませんが、水平線上には山脈のような雲があります。

月出ポイントを方位コンパスでチェックして望遠レンズを向けて月を待ちます。輝面比0.89%は
未知の月です。はたして双眼鏡で見えるのか?デジカメでどのように写るのか?興味津々です。

漁船の明かりがキレイです。漁業は命がけの仕事ですね、夜の海ほど怖いものはありません。


相変わらず水平線上の雲がおじゃまです。空が明るくなってきているのに確認できません。


雲の上まで月が昇る時間を待って撮影しましたが、デジカメ上でも確認できません。


輝面比0.0089は思った以上に難易度MAXです。今回はついに撮影できないまま終了です。


今回は撮影はできませんでしたが、次回の撮影に向けていろいろ気付きがありました。収穫です。
次回のターゲットデーは7月09日(金)月齢28.4(輝面比0.01)です。 

 7/9の月は、新月の29時間57分前で輝面比が0.0156(1.56%)なので、天気さえ良ければ撮影可能
な月です。天気の具合を見てチャレンジしてみることにしましょう。

五つ子低気圧? それは密ですね!

2021年01月10日 | お天気
わぉ! なんじゃこりゃ~ 
今朝の天気図を見てビックリ… 低気圧だらけです。

しかも、至近距離で低気圧が横に5個並んでいます。あきらかに密です!
…いや、200kmは離れているのでソーシャルディスタンスはOK…かな?

ふ~む、このように低気圧が等間隔で並ぶのは珍しいのではないでしょうか…。

で、と~ても気になったので、衛星画像で確認してみました。

1月10日01時00分から10時00分までの様子をGIFアニメにしました。

クリックすると拡大GIFアニメが見られます。

ふ~む、カルマン渦のような動きをしているようにも見えますね~。

補足:カルマン渦とは孤立した山などの風下に現れる特別な並び方をした2本の渦の列。
   チェジュ島の風下にできるのは有名。(気象庁:気象衛星に関する用語より)  
   *カルマン渦のアニメはこちら→カルマン渦(ウィキペディアより)


 衛星画像では五つ子低気圧を確認できなかったので、Windyを見てみました。

 …ありました! 大きさは様々ですが低気圧の渦が確かに5個あります。


この五つ子低気圧…6時の天気図まではありましたが、


その後、合体したようです。

なんだかよく分からないけど、ビックリ天気図でしたね。

2021年1月9日 最強寒波到来!

2021年01月09日 | お天気
三連休の初日の朝です。天気は快晴で~す。


昨日の天気予報で仙台の最低気温が-8℃になるという予報がでていましたが…
実際はどうでしょう。早速、外気温度計で確認してみましょう。

ほひょ、氷点下8度を下回っています。予報どおりです!寒っ

間違いなく記録的な寒さなので、本日の宮城県最低気温をメモしておくことにしましょう。

 1月9日最低気温ランキング(宮城県)
    地名  気温  時刻  標高  〈今朝の寒さは何年ぶり?〉
第1位 古川  -17.6℃ 07:25  28m  観測史上1位 
第2位 新川  -16.3℃ 07:10 265m  観測史上タイ(1977/2/1 -16.3℃)
第3位 駒ノ湯 -15.5℃ 02:50 525m  観測史上1位
第4位 米山  -15.3℃ 06:24  5m  3年ぶり(2018/1/27 -17.3℃)
第5位 築館  -15.2℃ 07:08  25m  3年ぶり(2018/1/27 -17.0℃)
第6位 鹿島台 -14.9℃ 06:13 3m   8年ぶり(2013/1/18 -15.8℃)
第7位 川渡  -14.3℃ 07:11 170m  観測史上1位
第8位 大衡  -13.8℃ 07:27  57m  43年ぶり(1978/2/17 -14.6℃) 
第9位 気仙沼 -11.2℃ 04:13 2m   31年ぶり(1990/1/27 -12.5℃)
第10位 石巻  -11.1℃ 07:36 43m   44年ぶり(1977/2/1 -11.0℃)
第10位 東松島 -11.1℃ 06:19 4m    8年ぶり(2013/1/18 -13.0℃)

第11位 蔵王 -10.9℃ 05:59 112m   7年ぶり(2017/1/25 -11.6℃)
第12位 志津川-10.0℃ 05:03 39m   7年ぶり(2014/2/10 -10.2℃)
第13位 白石  -9.9℃ 06:08  86m   4年ぶり(2017/1/25 -10.6℃)
第14位 塩釜  -9.6℃ 07:12 105m   観測史上1位
第15位 丸森  -9.2℃ 07:05 18m   1年ぶり(2020/2/11 -9.2℃)
第16位 女川  -8.3℃ 07:09 35m   3年ぶり(2018/1/30 -8.6℃)
第17位 仙台  -7.6℃ 07:06 39m   35年ぶり(1986/2/6 -7.7℃)
第17位 名取  -7.6℃ 06:26  2m   3年ぶり(2018/1/30 -9.2℃)
第18位 亘理  -7.4℃ 05:15  4m   3年ぶり(2018/2/13 -9.0℃)
第19位 江ノ島 -2.8℃ 05:42 40m   1年ぶり(2020/2/6 -4.0℃)

ふ~む、ふむ、観測史上1位が4か所、タイ記録が1か所ですか~。このデータ…
よく見るといろいろなことが分かりますね。

注目ポイント〈その1〉
海沿いの町の気温がかなり低い
塩竃→観測史上1位、石巻→44年ぶり、気仙沼→31年ぶり、
考察:最近海水温が高い傾向にある中で沿岸部の気温がこれほど下がったということは
注目すべき点である。このことから今回の寒波は1977年級の大寒波であると推測できる。
ヒートアイランド化している仙台が1984-1985寒波と同じ寒さだったことも、そのことを
裏付けているといえる。

注目ポイント〈その2〉
宮城の天然冷凍庫ともいえる築館、米山の気温がそれほど下がっていない
築館・米山→寒さとしては3年ぶりで驚くほどの低温ではない。
考察:築館・米山は雪が少なく放射冷却で気温が低くなる地域なので昨夜は雲が
あったことで気温がそれほど低くならなかったのでは…と思われる。

 築館の最低気温ランキング
(統計期間 1976/2~2021/1)
第1位 -18.3℃ 2012年2月 3日
第2位 -17.0℃ 2018年1月27日
第3位 -16.5℃ 2021年1月 3日←今シーズン
第4位 -15.9℃ 1980年2月17日
第5位 -15.6℃ 2004年1月24日
第6位 -15.3℃ 1991年2月20日
第7位 -15.2℃ 2021年1月9日←今シーズン(本日)
第8位 -14.9℃ 2020年12月21日←今シーズン
第9位 -14.7℃ 1990年1月27日
第10位 -14.6℃ 1981年1月14日
第11位 -14.5℃ 2001年1月14日
第12位 -14.4℃ 2012年1月29日
第12位 -14.4℃ 2011年1月25日
第12位 -14.4℃ 1986年2月 6日

注目ポイント〈その3〉
雪の多い地域(古川、新川、駒ノ湯、川渡)で観測史上1位の気温を記録している。
考察:これは謎である。この地域は降雪が多いのでそれほど低温にはならない地域だが
昨夜は天気が良くなり放射冷却が起きたのかもしれない。

 総合的に見て、今回の寒波は1977年と同程度の44年ぶりの寒波であるといって
間違いないようですね。現時点では…

…というのは、寒さのピークは例年1月下旬から2月上旬ですから、もし、これから
寒気の第3波、第4波が来ることになると、平均気温が1945年のトンデモナイ大寒波
と同程度になる可能性があるかな~と個人的には思います。

 えー、これ以上寒くなるの、耐えられない~、とお嘆きのあなた…ご安心ください。

 専門天気図の1か月予報資料を見ると、まだバラツキはありますが、1/12以降は
平年を下回る可能性が低いことがことが分かります。

 まー、天気はバタフライ効果で予測どおりには行かない場合もありますが、今回ほどの
寒さはもうないのでは…と思いたいですね。(積雪については今後も注意が必要です)


キレイに晴れた朝空に浮かぶ月齢25.2のお月さま


1月13日の新月に向けてどんどん細くなっていきます。明日も見えるかな~。


…そうそう、先日雪かきをしている時に隣の家のおばあちゃまがゴミ出しに見えたので
「今年はよく降りますね~」と話しかけたら、

「私は中学まで満州に住んでいたので雪が降るととってもうれしいのよ~」
と興味深い話を…「え、じゃぁ、かなり寒かったんじゃないですか?」と伺うと

「ええ、満州は-30℃くらいで、雪もこのへんまで降るのよ~」(と腰に手を
当ててにこやかに話すおばあちゃま、よく見ると部屋着のままの薄着です。)

「父は、そう軍属だったので満州の端から端まで二日間で行き来したのよ~」
(おばあちゃま、話題が変わってきています…、体が冷えますよ。)

 こちらはセーターの上にダウンジャケットを着込んでスノーブーツを履いて
完全防備なのに、薄着のおばあちゃまの足下はつっかけ…、最強です!)

「あの頃は雪の中を走り回って遊んでいたので今でも雪降るととってもうれしいの~」
「いつも雪かきしていただいてありがとね~」と10分ほど立ち話をして戻るおばあちゃま…

 どうみてもおばあちゃまはこの寒さを寒いと感じていない…、そっか~、温暖化した地球で
ぬくぬくと過ごした自分は寒さの耐性がないだけなんだ~、と痛感しました。 (^^ゞ

波状雲と下弦翌日の月

2021年01月07日 | 青空の中の月
早朝、クリアな青空を背景に波状雲がキレイに広がっていました。

キレイに並ぶ波状雲のスキマで下弦の翌日の月がひときわ明るく輝いていました。



今朝の空は澄んでいるので、いつもより月がシャープに見えます。



撮影時月齢は23.3、輝面比は 0.44です。下弦は昨日の18時37分でした。

シーイングも良さそうなので30倍の反射式双眼鏡(*)でウオッチングしてみました。

 今日の月は秤動で西側がよく見えるようです。嵐の大洋の西側にあるグルマルディがはっきり
見えました。湿りの海もよく見えましたが、お気に入りのガッセンディは30倍の双眼鏡でも
確認できませんでした。まー、Daylight Moonではそもそも無理ですね。(^^ゞ


波状雲は天気が下り坂になる予兆の雲です。

まもなく低気圧がやってきます。


こちらは宇宙から見た同時刻の波状雲です。

予想以上に規模の大きな波状雲だったようですね。

2021年の寒波は何年ぶり?

2021年01月04日 | お天気
 寒い寒い、第一級の寒波が到来した12月中旬からとっても寒い日が続いています。
宮城県北部の築館では-10℃を下回る気温をすでに5回も記録しています。

12月18日 -11.9℃
12月20日 -11.5℃
12月21日 -14.9℃
1月2日  -12.7℃
1月3日  -16.5℃

 過去にも年末年始に-10℃を下回る気温を記録したことはありますが、-14.9℃は
12月の記録としては過去最低気温であり。-16.5℃は歴代の第3位になります。

築館の最低気温ランキング
(統計期間 1976/2~2021/1)
第1位 -18.3℃ 2012年2月 3日
第2位 -17.0℃ 2018年1月27日
第3位 -16.5℃ 2021年1月 3日←
第4位 -15.9℃ 1980年2月17日
第5位 -15.6℃ 2004年1月24日
第6位 -15.3℃ 1991年2月20日
第7位 -14.9℃ 2020年12月21日←
第8位 -14.7℃ 1990年1月27日
第9位 -14.6℃ 1981年1月14日
第10位 -14.5℃ 2001年1月14日
第11位 -14.4℃ 2012年1月29日
第11位 -14.4℃ 2011年1月25日
第11位 -14.4℃ 1986年2月 6日

 ふ~む、これを見ると今年は記録的な寒さになりそうですね。
となると今年の寒さは何年ぶりなのか? そして、どの程度寒くなるのか…

…気になったので調べてみました。

始めに今年の冬がどのくらい寒いのか一昨年のデータと比べてみました。

2020年12月の平均気温(築館)
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
 0.4℃   4.9℃ -4.5℃ 11.2℃ -14.9℃
2019年12月の平均気温(築館)
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
 2.6℃   8.3℃ -2.5℃ 15.6℃ -6.7℃

(補足:日平均気温→該当月の平均気温、
 日最高→最高気温の平均、日最低→最低気温の平均、
 最高気温→該当月の最高気温、最低気温→該当月の最低気温)

ふ~む、ふむ、これを見ると日平均気温で約2℃ほど低いようですね~。

築館の過去のデータを見ると、どーも1984年の記録と似ている感じがします。
1984年12月の平均気温
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
 0.8℃   5.2℃ -3.2℃ 12.9℃ -12.5℃
2020年12月の平均気温
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
 0.4℃   4.9℃ -4.5℃ 11.2℃ -14.9℃ 

1984年‐1985年の寒波の時は、年明け元旦から-10℃以下の気温を連続で記録しており
今年の気温傾向とよく似ている感じがします。

この時の寒波はかなり強力で、たしか北上川が河口まで全面結氷した年だったと記憶しています。
もし、今年が1985年と同じくらいの寒波だとすると、どのくらい寒くなるのでしょう?

1985年1月の築館平均気温は下記のとおりでした。
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
-3.9℃   0.5℃ -8.6℃  5.3℃ -14.1℃ 
2020年1月の築館平均気温と比べるととんでもなく寒いことがが分かります。
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
 1.7℃   6.1℃ -2.4℃  9.5℃ -6.3℃ 

1985年1月に築館で-10℃以下の気温を記録した日数は12日間でした。
今年は1月8日に年末寒波を超える寒さが来ると予想されていますので
1985年と同程度の寒さになるのでは…と思っています。

…ということで、今年の寒さが1985年と同じ程度であれば、36年ぶりの寒さといえます。
もし、1985年より寒くなるようであれば、1977年の大寒波以来の44年ぶりの寒さとなります。

 余談ですが、-15℃を下回るとダイヤモンドダスト現象を見ることができると言われています。
スキー場などで見たことがあるという人は多いと思いますが、宮城県では築館‐伊豆沼‐米山付近が
ダイヤモンドダスト現象を見ることができる地域となります。
 
 1977年~1978年ごろですが、築館の近くでダイヤモンドダスト現象を2回ほど見ました。
その時の気温は-11℃程度だったと記憶していますので、高湿度で晴天の条件がそろえば
-15℃にならなくても見ることはできると思います。

 今年はかなり厳しい寒さになりそうですが、寒いからこそできる楽しさを見付けて
過ごしていきたいですね
 
 

 

2021年 元旦

2021年01月01日 | お天気
みなさん、新年あけましておめでとうございます。
2021年がスタートしました。本年もよろしくお願いいたします。

今朝の仙台は、昨夜から降り続く雪で外は真っ白
外気温は、なんとマイナス5度を下回っています。

今日は一日中雪がちらつく予報なので、
初日の出は残念ながら拝めそうにありません。

…ということで、今年の初日の出はNHKアプリのLIVE配信による

ダイヤモンド富士初日の出です!

いや~、実にありがたいサービスですね~。心がほっこりしました。

それにしても、今朝は寒い! 仙台管区気象台の発表によると
仙台での今朝の最低気温は、-5.4℃(05時17分観測)とのこと…

こんなに寒い元旦は、これまであったかなぁ~ あまり記憶にないよね…

ということで調べてみました!

元旦の日限定 最低気温ランキング(仙台)
(統計期間 1927/1~2021/1)
    観測年  最低気温 最高気温
第1位 1977年  -8.2℃  -3.5℃
第2位 1943年  -6.0℃  +2.5℃ 
第3位 1944年  -5.9℃  +0.9℃  
第4位 1946年  -5.8℃  +0.7℃  
第4位 1951年  -5.8℃  -2.3℃  
第4位 1954年  -5.8℃  +5.3℃  
第5位 2021年  -5.4℃  -2.0℃←今年  
第6位 1931年  -4.9℃  +0.7℃ 
第6位 1963年  -4.9℃  +1.0℃  
第7位 1932年  -4.8℃  +4.7℃ 
第7位 1936年  -4.8℃  +5.6℃ 
第7位 1958年  -4.8℃  +6.0℃
第8位 1962年  -4.7℃  +5.8℃    
第9位 1945年  -4.7℃  +3.0℃
第10位 1969年  -4.3℃  +1.3℃

ふ~む、ふむ、堂々の5位にランクインですか~
最高気温が-2.0℃までしか上がらなかったのを見ると
実質、第3位と言っても過言ではないですね~。

ひょっとしたらこの冬は記録的な寒さになるかも…
一年の計は元旦にあり、ですからね。


まー、これまでの地球46億年の歴史を見ると、地球は過去に

「スノーボール・アース(雪玉地球)」と呼ばれる赤道から極域まで凍り付いた時期や
「グリーンハウス・アース(温室地球)」という平均気温が現在より7℃高くて南北両半球の
どこにも氷床が存在しない時代(恐竜全盛の白亜紀:二酸化炭素濃度が今の6倍あった)や
現在の「アイスハウス(氷室地球)」と呼ばれる北極や南極に巨大氷床が常時存在する時代
を経験しているので、多少の気候変動は当たり前と考えるほうが正しいですね。

いずれの時代も地球の持っているサーモスタット機能が働いて金星環境や火星環境に移行しな
かったようですが地球環境はビミョーなバランスの上に成り立っているのは確かですね。

 このことについてはブルーバックス「地球46億年気候大変動」横山祐典著を読むと詳しく
わかります。この本によると

 現在、グリーンランドの氷床が融解して、淡水が北大西洋に注ぎ込むことで起きている
塩分低下により「熱塩循環」が15%低下しているので「地球の寒冷化イベント」が発生する
と提唱している研究チーム(注:しくみは映画デイアフタートゥモロウでも紹介されてます)
や、それとは逆に、人為的地球温暖化により今後「ホット・アース(灼熱地球)」という
これまで地球が経験したことのない新たなステージに突入すると提唱している研究チームが
あるとのこと。

 どちらにしろ我々人類が知っている地球は穏やかすぎるほど平穏だったということで
これが当たり前だとは思わないほうがいいということですね。
 
 おっと、話がだいぶ横道に逸れましたが、今年もたま~にブログをアップしていきます
ので時々お寄りいただけたら幸いで~す。