晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

夕焼け雲と月

2012年08月22日 | 
夕方、西の空に月齢4.7の五日月が見えました。

茜色の雲の傍にあるだけですが、息を呑むほどビューティフルです。

2012.8.22 18:25:57 NIKON D90 f50mm ISO800 F9.0 1/320

夕日に照らされて立体的に見える雲…、芸術的です。

2012.8.22 18:25:05 NIKON D90 f50mm ISO800 F5.6 1/500

おっと、「立体的に見える…」は間違いですね。

雲はとても立体的な存在であって、雲の底を見上げる人間には
ひたすら「平面的に見えている」だけですね。

ISS拡大撮影~HTV3確認編~

2012年08月11日 | ISS(国際宇宙ステーション)
8月7日に撮影した写真を画像処理したところ、当初は写っていないと思っていた
HTV3号機を確認することができたので、メモしておくことにしましょう。

確認できたのはファイルNo.1634の写真…、前後のコマに比べて
このコマだけが抜きん出て解像度の高い写りとなっていました。

こちらはそのオリジナル画像、解像度が高いことが分かります。

2012.8.7 03:34:02 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

オリジナル画像をトリミングしたものがこちら…、これだけで十分細部がわかります。


細部の確認をしやすくするため、画像を24°回転させて水平をとります。

ここから画像処理です。

今回もステライメージを使いました。

レジスタックスのウェーブレットを使うこともありますが、今回は気流が良く
解像度も高かったのでステライメージの画像復元がメインです。

元々の解像度がいいので、画像復元後のシャープ処理は最小限にして、
トーンカーブを、これまたほんの少しだけ調整して完了です。

とりあえず画像処理完了です。

オリジナル画像とほとんど変わらないように見えますが、ここでは構造物の
立体感を出すことを第一として処理してみました。

さて、HTV3号機の確認ですが、そのためには現在のISSの状態を把握する
ことが重要です。

そこで、登場するのが1/700スケールのISSフィギィアです。

TOMYTEC製の技MIX「ISS国際宇宙ステーション完成時」モデルですが
現在のISSの状態をほぼ忠実に再現してあります。

これを使って撮影時のISSを再現してみましょう。

撮影時の仰角60°と同じ角度から見たISSフィギィアと比較してみると…

…ありました。HTV3号機です。

この角度からの撮影はHTV2号機の時に一度チャレンジしてますが
その時は、冬の気流に阻まれ確認できませんでした。(*)

HTV1号機(*)の時と8月7日20時12分(*)の時は天頂通過コースでの撮影、
確認でしたので、この角度からの確認は今回が初めてとなります。

タイミングさえ合えばISSのロボットアームで把持されているHTVを撮影することも可能
だと思います。しか~し、ロボットアームが把持しているのはわずかな時間なので、
相当運が良くなければ撮影はできません…。

いつかそのチャンスが訪れることを期待しましょう。

<2012.8.15追記>
画像処理したところ、N0.1657の写真でもHTV3を確認できました。
こちらの方が本来のHTVの色が出ている感じがします。

2012.8.7 03:34:22 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600 *参考→HTV3

8月10日 下弦の月

2012年08月10日 | 青空の中の月
今日は下弦の月です。

早朝、青空の高いところにポッカリ浮かんで見えました。

2012.8.10 7:24:22 BORG60 Powermate2× ISO400 1/250(トリミング)

撮影時の月は、下弦の3時間25分後、輝面比0.49です。

取り立てて小さく見えるわけではありませんが、今日は最遠の月
(29'34″)なので、今年最も小さく見える下弦の月と言えます。

2012年 月の最遠
1月3日 5時19分 29'32″
1月31日 13時10分 29'33″
2月27日 23時1分 29'31″
3月26日 15時3分 29'04″
4月22日 22時48分 29'24″
5月20日 1時13分 29'24″
6月16日 10時24分 29'26″
7月14日 1時46分 29'31″
8月10日 3時55分 29'34″
9月7日 15時0分 29'33″
10月5日 9時43分 29'29″
11月2日 02時9分 29'25″
11月29日 04時37分 29'24″
12月26日 6時19分 29'25″

8月7日早朝の月・木星・金星

2012年08月09日 | 金星
8月7日早朝のISS拡大撮影直後に、

2012.8.7 03:34:02 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

気流チェックのために撮影した月…

気流が良かったので思いのほかキレイに写りました。

2012.8.7 03:41:44 D300mm F10 D90 ISO800 1/1000

処理なしのシングル画像です。

2012.8.7 03:40:51 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

気流が良い時の月は見ていて飽きません。

2012.8.7 03:40:11 D300mm F10 D90 ISO800 1/1000

こちらは3時47分の木星、高度42°です。

2012.8.7 03:47:03 D300mm F10 D90 ISO800 1/1000

こちらは3時48分の金星、高度26°です。

2012.8.7 03:48:18 D300mm F10 D90 ISO500 1/4000

本日撮影した3天体と1人工衛星を並べてみました。


金星の光度は -4.4等 視直径 26.1" 輝面比 0.45 です。
木星は光度 -2.2等 視直径 36.5" 輝面比 0.99、
ISSは光度 -4.2等  視直径 58.0" のようです。

2012.8.7 03:33:10 D300mm F10 D90 ISO800 1/1250

気流が良いと言っても高度26°の金星はかなり揺れていました。

8月7日20時12分のISS

2012年08月08日 | ISS(国際宇宙ステーション)
今朝に引き続きISSが好条件で上空を通過していきます。


今回の直距離は406kmです。稀に見る好条件と言えます。

しか~し、天気が良くありません。不安定で、気流がかなり乱れています。

雲の状態も、消えたかと思うと現れる…、の連続で落ち着きません。

ピント合わせはアークトゥルスで済ませてありますが…

とりあえず、撮影してみましょう。

おっと、さすが仰角85°です。真下から見た図になってます。

2012.8.7 20:12:04 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

ふむ、ズヴェズダの太陽電池パネルがハッキリ写っています。

2012.8.7 20:12:07 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

昨日、船外プラットフォームに取り付けたHTV暴露パレットが確認できます。

2012.8.7 20:12:23 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

HTV暴露パレットはこの位置に装着しています。


JAXAのプレスリリースによると、こんな感じだそうです。


不鮮明ですが「こうのとり3号機(HTV3)」を確認することができました。

2012.8.7 20:12:41 D300mm F10 D90 ISO800 1/2000

天頂を過ぎた場所に薄雲が広がっていたことが悔やまれます。
しか~し、ISS通過直前までは、ほぼ全天曇りだったので文句は言えません。

次回のチャンスを待つことにしましょう。

8月7日早朝のISS

2012年08月07日 | ISS(国際宇宙ステーション)
8月7日早朝、ISSが東京上空を通過していきます。


ふむふむ、仙台からの直距離は462kmのようです。条件としては…

ベストではありませんが、気流のよい夏場なので撮影してみることにしましょう。

こちらが本日のファーストショット…、

2012.8.7 03:32:09 D300mm F10 D90 ISO800 1/400

大気分散で色が着いています。それにしても今日のISSは明るいですね~。

早朝のこのコースは見え始めから明るいのが特徴ですが…、

2012.8.7 03:33:10 D300mm F10 D90 ISO800 1/1250

1/1250でも露出オーバーのようです。さらにシャッタースピードを速めましょう。

むむ、1/1600でも露出オーバー気味です。

2012.8.7 03:33:32 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

しか~し、このコースは後半で急激に暗くなるので、1/1600で撮影続行です。

最大仰角の頃と思われる写真…、今回のベストフォトです。

2012.8.7 03:34:02 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

距離の割には、よく写っているようです。

2012.8.7 03:34:22 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

残念ながら、こうのとり3号は確認できませんでした。

2012.8.7 03:34:43 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

今回の写真は時間の都合上、画像処理を一切しておりません。100%のフレッシュ生画像です。

ISSの拡大撮影は、ほぼ一年ぶりだったので久々の撮影を十分楽しむことができました。
夏場は気流が良いので、ISS拡大撮影のベストシーズンですね。

1st-magnitude triangle

2012年08月05日 | 火星
2012.8.5付のSpaceweather.comより…。

[WATCH OUT FOR THE MARTIAN TRIANGLE]
「太陽が地平線に姿を消したあと、外に出て南西方向の空を見てみましょう。
地位線からそう遠くない場所に1等星3つで輝く小さな三角形が見えるはずです。
その3つの星の正体は、火星、土星、そして青く光る星がおとめ座のスパイカです。
あなたの目は赤い星、火星に目を奪われることでしょう。そう、右下に輝くその赤い星に、
今夜、火星探査機(キュリオシティー)が着陸します。」

ふ~むふむ、キュリオシティの着陸は今夜でしたか。ここんとこ仙台では
夕方になると湿った海風が入ってきて、曇る日が多かったのですが…、
今日は晴れているので早速外に出て見てみましょう。

ほひょ、ありました。きれいに並んでいます。

2012.8.5 19:53:46 NIKON D90 ISO800 f18mm F4.0 6sec

上が土星、右下が火星、左下がスピカです。火星はこの後、スピカに近づき、
14日頃土星とスピカの間を通過します。

2012.8.5 19:55:19 NIKON D90 ISO800 f112mm F6.0 6sec

写真を撮っていると、ごみ出しに来たおじいさんが、
「星の写真すか~、今日は何が見えるの~」と質問しながら急接近です。
「今日は土星と火星とスピカで小さな三角形になっているんですよ~。」
「ほお~、ホントだ、三角形だね~、上の星が土星すか~」
「そうですよ。あの有名な、輪がある惑星ですよ。」

「東の空には大きな三角形、夏の大三角も見えてますよ。」

2012.8.5 20:05:15 NIKON D90 ISO800 f18mm F3.5 6sec

「あれがおり姫星、七夕の星ですよ。」
「ほお~、あれがおり姫星すか…、きれいだね~」
と、しばしの星座解説です。今日は仙台七夕の前夜祭…、遠くで花火の音が聞こえます。

空には大小2つのトライアングルが…、
地上では三脚と私とおじいさんで小さなトライアングルができていました。

こちらは北の空に輝くビッグ・ディッパーこと、北斗七星…。

2012.8.5 20:00:48 NIKON D90 ISO800 f18mm F4. 13sec

今見えている赤い惑星にまもなくキュリオシティが着陸します。

2012.8.5 20:100:31 NIKON D90 ISO800 f78mm F5.3 2.5sec
SCIENCE@NASAによるイベントの解説はこちら→VIDEO

今回の着陸ではお得意のエアバッグを使わないそうです。なんでもキュリオシティイが重い
のでパラシュートによる減速と、最終的にはスカイ・クレーンを使って降ろすそうです。わお!


個人的には…、

キュリオシティを降ろしたあと飛び去ってゆくスカイ・クレーンの行方が気になります。

ぜひ、行方をキュリオシティ君に探索してほしいですね。