晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

2017年に見える細~い月(月齢1未満)

2016年10月30日 | 「見たい天体現象」
そろそろ来年の天文現象が気になる季節となりました。

天文年間2017年版はまだ発売前ですが、待ちきれないので、年末恒例の「来年ぜひ見たい天体現象」シリーズをフライング・スタートしま~す。天文雑誌等ではすでに「2017年天文現象ハイライト特集」を掲載していますが、ここでは、いつものように晴れスター的オリジナル視点でご紹介していきます。

第1回目は「2017年に見える細~い月(月齢1未満)」で~す。

月齢0.9の細い月 輝面比0.01 撮影時高度3.5° 

2010.4.15 18:46:58 f100mm F6.0 D50 ISO800 1/4(トリミング)

月齢1未満の月が見える日の条件として、新月時刻>日没時刻 という関係があります。
2017年の新月時刻と仙台市の日没時刻は下記のとおりです。

         新月時刻  仙台・日没  翌日の日没時・月齢&高度
 1月28日 09時07分 (16時56分)  1.3  12.689° 
 2月26日 23時58分 (17時28分)  0.7   6.482°
 3月28日 11時57分 (17時58分)  1.3  13.111°
 4月26日 21時16分 (18時25分)  0.9   7.719°
 5月26日 04時44分 (18時52分)  1.6  14.514°
 6月24日 11時31分 (19時06分)  1.3   8.990°
 7月23日 18時46分 (18時57分)  1.0   5.252°
 8月22日 03時30分 (18時23分)  1.6  10.295°
 9月20日 14時30分 (17時39分)  1.1   7.934°
10月20日 04時12分 (16時54分)  1.5  11.149°
11月18日 20時42分 (16時24分)  0.8   7.252°
12月18日 15時30分 (16時20分)  1.0   8.335°

〈考察〉
月齢1.2~1.3は日没直後に簡単に見える。
月齢0.9は日没30分後に見える(撮影可能となる)が空の透明度に依存する。
月齢0.8は不明、2017年11月19日は、日没時高度が7.2°、日没30分後は2.3°になる。
月齢1前後の月の観望好期は白道が立ち上がっている11月~4月までである。

(観測計画)
2月27日(月) 月齢0.7 日没17時29分 日没30分後高度1.1°のため不可
4月27日(木) 月齢0.9 日没18時26分 日没30分後高度は2.3° 可だが条件は厳しい。
9月21日(木) 月齢1.1 日没17時37分 日没30分後高度は2.3° 可、20分後高度は4.2°
11月19日(日) 月齢0.9 日没16時23分 日没30分後高度は2.2°可だが条件は厳しい。
12月19日(火) 月齢1.0 日没16時21分 日没30分後高度は3.6°条件は良。
*月齢1未満ではありませんが、月齢1.0と月齢1.1は撮影したことがないので観測対象日としてあります。

ふ~むふむ、条件的には2016年(*)と同じようですね~。今年は天候に恵まれなかったり、観測日を忘れてしまったりして撮影ができませんでしたが、来年はアクティブにチャレンジしてみることにしましょう。

10月27日の有明の月

2016年10月27日 | 
早朝、月齢25.9の月が青空の中にぽっかり浮かんでいました。

今日の月は下弦から4日後、新月4日前の月です。

太陽離角は41°です。

2016.10.27 06:17 Canon G16 f6.1mm ISO80 F1.8 1/1600

撮影時の仰角38°

2016.10.27 06:17 Canon G16 f30.5mm ISO80 F2.8 1/500


輝面比0.13 

2016.10.27 06:18 Canon G16 f30.5mm ISO80 F2.8 1/400

秋は東の空で白道が立ち上がっているので、春の三日月のような向きをしています。