晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

7月30日の土星

2023年07月30日 | 土星
7月30日未明に撮影した土星です。

0時24分の土星 

2023/7/30 0h24m Shutter=10.50ms Gain=473 (78%) 60% of 17142frames ap1

0時36分の土星 


2023/7/30 0h36m Shutter=10.00ms Gain=479 (79%) 60% of 23989frames ap1


0時43分の土星 


2023/7/30 0h43m Shutter=14.00ms Gain=449 (74%) 60% of 17141frames ap1


1時21分の土星 


2023/7/30 1h21m Shutter=14.00ms Gain=449 (74%) 60% of 12848frames ap1


今朝のシーイングはこんな感じで、この3日間では一番ダメダメ気流でした~。残念…


 明日以降は南下するジェット気流の影響を受けて仙台のシーイングは低下する予報が出ています。7/25から始めた梅雨明け記念惑星撮影会もそろそろ終りのようですね。

 偏西風が北上する8月5日深夜に良シーイングの予報が出ていますが、一時的なもので長続きはしないようです。今年は典型的な梅雨明け10日で仙台にしては惑星撮影を十分楽しめた夏でした~。

 あ、夏はまだ終わっていませんが、仙台の夏は意外と短くて、特に今年はエルニーニョの影響が夏の後半に出る予測もあるので残暑は続いても、晴天率は低下するかも…ですね。

今朝の天気図

 今後は天気図とにらめっこしなが好気流の訪れを待つことにしましょう。土星の衝は8/28、木星の衝は11/3なので惑星撮影会はまだまだ続きますよ~。

スターリンク衛星(G6-7)& ISS 観望記録 7/29

2023年07月30日 | 宇宙開発
スターリンク衛星とISSの観望記録です。

 今回のスターリンクは西の空で地球の影に入るのでプチ遠征も考えましたが結局自宅からのお気楽観望となりました~。

2023/7/29 20h46m14s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO10000 f55mm F2.8 1/3sec

イベントデータ




 お気楽観望と言っても今回の通過は最大光度で3.8等級なので肉眼ではかすかに見える程度でした。月明かりの影響も多分にあったかな?

2023/7/29 20h46m37s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO10000 f55mm F2.8 1/3sec


 双眼鏡ではこの画像と同じように見えました。

2023/7/29 20h47m48s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO10000 f55mm F2.8 1/3sec

 まさに空を駆け抜ける銀河鉄道ですね。

2023/7/29 20h47m55s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO10000 f55mm F2.8 1/3sec

 こちらはスターリンク衛星が地球の影に入っていく様子を捉えたGIFアニメです。



 スターリンク衛星通過の10分後にはISSがほぼ同じコースで通過して行きました。

 こちらもうしかい座で地球の影に入りました。



 今回のISSの光度は-2.9等級でしたが暗~いスターリンク衛星を見た後なのでトンデモなく明るい物体に感じました~。さすが国際宇宙ステーション!


7月28日-29日の土星

2023年07月29日 | 土星
7月28日深夜から7月29日未明にかけて撮影した土星の記録です。

 撮影を開始したのは23時を過ぎた頃、この時間の土星は高度が30°に達したばかりなのでまだ本気の撮影ではありません。機材調整のための撮影ですが、なんと30分もしないうちに雲が湧いてしまいました。機材はいつもの μ210+Powermate2×+ADC+ASI290MC+UV/IR cut filter です。

23時20分の土星 

2023/7/28 23h20m Shutter=51.50ms Gain=347 (57%) 50% of 4660frames ap1
 
 空はあっという間に雲量8~9になって土星も見えなくなりました。今夜はSCW予報にSSI(ショワルター安定指数)=0 の等値線が出ています。弱いレベルではありますが大気が不安定な状態なので、望遠鏡に防滴カバーをかぶせて屋内に避難です。

 幸いなことに雨は一滴も降ることなく空はキレイに晴れ上がったので、0時40分過ぎに撮影を再開できました。土星の高度も38°に達しています。ここから土星が南中する1時45分まで気合いを入れて撮影しましょう!


0時46分の土星

2023/7/29 0h46m Shutter=36.50ms Gain=362 (60%) 50% of 5050frames ap1

 今宵の土星は小刻みに震えていて昨日の方がシーイングは良かったかも…と思える気流でした。ちょっと残念です。


0時52分の土星

2023/7/29 0h52m Shutter=35.50ms Gain=363 (60%) 50% of 6762frames ap1


 こちらはシーイング対策として露出を短くして(そのためゲインは400オーバーになっている)撮影した1時16分の土星画像です。画像処理の違いかもしれないが露出は短い方がキャプチャー数を増やせるのでいい感じがしますね。

2023/7/29 1h16m Shutter=15.00ms Gain=428 (71%) 50% of 15979frames ap1




土星のシーイングはこんな感じでした。


 あと20分ほどで土星の南中時刻1時45分になる時間でしたが、まとわりつくような湿度の高い空気と連日の撮影による蓄積疲労のため、今宵は早めに切り上げることにしました。撮影中は、体中にじっとりと汗をかいて、さらに暑さに拍車をかけるように夜中だというのにアブラゼミがジリジリ鳴いて耐えられなくなったのだが…

 さきほど気象庁のデータをみたら、7月29日0時の気温が27.9°で湿度が80%でした。そりゃ~セミも寝苦しくて鳴くよね~、夏の夜中の惑星撮影は年中行事だけどこれほど暑い夜は初めてです。

 ま、暑いことで、シーイングが良くなっているという恩恵もあるのでありがたいことですが、これぞ嬉しい悲鳴ですね。いや、絶叫…かな。惑星撮影中の熱中症対策は今後必須になるかもですね。

 

スターリンク衛星(G6-7)観望記録

2023年07月29日 | 宇宙開発
7月28日13時01分(JST)にリフトオフしたスターリンク衛星(G6-7)が同日の20時33分頃に秋田→岩手上空を通過する予報が出たのでウオッチングしてみました~。


 今回の通過は打ち上げから7時間後なのでたぶん短めの銀河鉄道に見えるはずです。撮影はいつものATOM Cam2とD810に今回はF2.8(f28mm)レンズを装着して動画撮影をします。で、本日のウオッチャーは私と晴れ時どき宙ガール(妻です)の2名です。

 さて、そろそろ時間です。スターリンク衛星が屋根を越えて見え始めるのが北斗七星の柄の部分なので、通過まであと30秒ほどですが待ちきれない妻は、ほら、あれじゃない? 今、見えたよ… と言ってますが明らかに違います。北斗七星はもう少し北です…と思った瞬間。キター!…見えました~。ほぼ同時に妻も見つけたようです。

 あー、予想どおり短めなので肉眼では光る棒です。が、双眼鏡で見ると20数個の光の隊列にしっかり見えました。色は緑色っぽく見えてとてもキレイでしたが、北の空では白色だったので眼視の偽色?だったのかも…です。

 双眼鏡を覗いている妻が、わ~綺麗!…とご満悦だったので、どうやら本物のスターリンク衛星を視野に捉えたようです。スターリンク衛星は北斗七星とほぼ同じ明るさで輝きながらはくちょう座のデネブに向かって進んでいます。

 予報どおり、りゅう座の頭とはくちょう座の間で徐々に暗くなり地球の影のトンネルに入っていきました~。下図の赤枠はATOM Cam2のおおよその画角で~す。


スターリンク衛星(Starlink G6-7)通過の様子
 デジカメ動画の方は、F2.8のレンズだったらISO12800でなんとか写るだろうと楽観視して撮ったのですが、まーなんとか20数個の隊列は写っていましたが、例によってYouTubeに落とすと画質が5割引き?になってしまったので、全画面ビューにして部屋の電気を全消灯にすると開始14秒から数秒間だけ見えます。(^^ゞ

スターリンク衛星(G6-7)


 以上、スターリンク衛星(Starlink G6-7)のお気楽観望記録でした~。


7月28日の土星

2023年07月28日 | 土星
7月27日の夜に撮影した土星ですがアップした画像はすべて日付が変わってからのものなのでタイトルは「7月28日の土星」となってま~す。

 撮影は23時過ぎには始めていたのですが、大気分散補正プリズム(ADC)の調整がうまくいかず、テスト撮影だけで1時間もかかってしまいました。トホホ…

 気流は撮影開始時から良かったですよ。一番落ち着いていたのは0時~1時の間かな、その後は緩やかに悪くなって、木星の撮影を開始した2時30分には、うそでしょ?と思わず声が出るほどのブルブル気流になったので木星撮影会は急遽中止になりました。なんで~!?

 本日の撮影機材:μ210+Powermate2×+ADC+ASI290MC+UV/IR cut filter 

 で、ここからは比較的写りが良かった土星の画像です。あ、どれも同じに見えますね。(^^ゞ
晴れスタ的には4番目がベストフォトかな…と思ってます。



2023/7/28 0h14m Shutter=38.00ms Gain=350 (58%) 50% of 4738frames ap1






2023/7/28 0h24m Shutter=65.99ms Gain=300 (50%) 50% of 3637frames ap1






2023/7/28 0h27m Shutter=37.72ms Gain=350 (58%) 50% of 6364 frames ap1





2023/7/28 1h06m Shutter=38.00ms Gain=350 (58%) 50% of 6316 frames ap1


こちらは7月27日21時の天気図です。
太平洋高気圧の位置はここ数日変わっていませんが…

 250hPa(10km上空)の気流(風速)は毎日変わってます。Windy予報を見ると明日あさって(7/29早朝と7/30早朝)が一番落ち着いて風速7m前後まで弱くなるようです。

 あくまでも予報なのであてにはなりませんが、7/31日以降は気流が悪くなるようなので、この2日間は気合いを入れて撮影することにしましょう。


〈追記〉
0時29分のser動画を変換してgifアニメにしたものです。当日のシーイングはこんな感じでした。



こちらは同動画をaviに変換してYouTubeにアップしたものです。こちらの方が実際の様子に近いかな?

7月25日の土星と木星

2023年07月26日 | 土星
7月24日の23時過ぎに夜空チェックをすると思いのほか晴れていたので土星を撮影しました~。

 予報では曇るはずだったので望遠鏡の温度順応をしていなかったのですが、いつ雲が湧き出すか分からないので取り急ぎ撮影開始です。

 本日の撮影システムは、μ210+Powermate2×+ADC+ASI290MC+UV/IR cut filter です。今日はADCを装着しているので大気分散補正対策はバッチリです。

 撮影時の土星データ:Diameter=18.53" Magnitude=0.57 輝面比1.00


ファーストショット、撮影開始時刻は0時36分、土星の高度は 36°です。

2023/7/25 0h36m Shutter=97.82ms Gain=327 (54%) 50% of 1841feames ap8



01時25分に撮影した土星、撮影時高度40°

2023/7/25 1h25m Shutter=27.23ms Gain=416 (69%) 25% of 8815frames ap11

 この直後、雲に覆われて土星が見えなくなったので撮影を終了、撤収前に木星の試し撮りを2カットほど行う。撤収しようとした2時25分過ぎに土星付近の雲がクリアになったので撮影を再開。この時の気流が一番落ち着いていたが、2時35分過ぎに再び雲に覆われたので撮影は終了となった。


本日のラストショット、撮影時高度40°

2023/7/25 2h33m Shutter=54.50ms Gain=372 (62%) 50% of 3304frames ap8



こちらが今シーズン初撮影の木星です。高度が33°と低く、望遠鏡口径の半分が庭木に遮られていたのであくまでも試写的な撮影で~す。木星の衝は11月3日ですが条件良く撮影できるのは8月中旬以降ですかね~。

02時16分の木星、撮影時高度33°  光度 -2.6等級 視直径44.3"  輝面比 0.99

2023/7/25 2h16m Shutter=7.079ms Gain=445 (74%) 50% of 12702frames ap37


02時18分に撮影した木星

2023/7/25 2h18m Shutter=24.00ms Gain=349 (58%) 50% of 2501frames ap41

7月24日21時11分28秒頃に流れた火球

2023年07月25日 | 隕石・小惑星
ATOM cam2 カメラが爆発的火球を捉えてました。

方位は南南西、さそり座のアンタレスの上を西に向かって流れたようです。

7月24日21時11分28秒頃に流れた火球

 この火球は何等級なのだろう? 薄雲で光が拡散したのか最後はかなり明るくなっていますね。


〈追記〉
 動画から切り出した画像を繋いで作成したGIFアニメです。



〈7月31日 追記〉
 平塚市博物館 天文担当学芸員の藤井大地さんが同じ火球と思われる動画をTwitterで公開していた。それによるとやぎ座α流星群の可能性があるとのこと、さっそく天文年鑑で「2023年の流星 7月~9月」を確認すると…
 「梅雨の終りが見えつつある7月中旬には、夜半過ぎの南天で盛夏にピークをむかえる流星群たちの息吹を感じるようになる。その代表格は、…(一部略)みずがめ座δ南群と、出現数はともかく爆発的増光を繰り返す火球の出現頻度が高いやぎ座α群だが、両方とも極大をむかえる7月下旬には満月直前の月明かりの影響を受ける。やぎ座α群については月明かりを蹴散らす火球に期待したい…」とあった。
 やぎ座α群についてはこれまでその存在を認識していなかったが、天文年鑑の解説のとおりの流星群だと感じた。藤井さんは別日に撮影したやぎ座α群のカラー動画もツイートしている。

東北地方 梅雨明け!

2023年07月22日 | お天気
仙台管区気象台が「東北地方は7月22日ごろ梅雨明けしたとみられる」と発表しました。

 仙台でも昨日までの天気とは打って変わって朝から青空が広がりました~。

2023.7.22 8:17 Canon PowerShot G7 X Mark II  ISO125 F5.6 1/1250sec

東北南部は平年より2日、東北北部は平年より6日早いそうですが、昨年は梅雨明けを特定しなかったため2年ぶりの梅雨明け発表(確定すればですが…)となりま~す。

 本日の天気図(拡大図)(仙台管区気象台 報道発表

さて「ニイニイゼミの梅雨明け発表予報」ですが、今年は11日後の予想に対して10日後の発表だったのでニアピン賞といった感じですね。これで2020年から3回連続で(特定できなかった昨年は除く)「初鳴きから10日後の梅雨明け発表」となりました~。
 
 で、これまでは平均値から「ニイニイゼミの初鳴きから11日後説」を標準パターンとしていましたが、ここ4年間の推移を見ると今後は「初鳴きから10日後の梅雨明け発表」をスタンダードにしてもよさそうな感じですね。
 
観測年  初鳴き  晴れスタ予報  発表日(初鳴きから)  梅雨明け(確定値)
2007年  7月20日→  予報なし →  8月 1日(11日後)→ 8月 1日ごろ  
2008年  7月11日→  7月23日 → 7月19日( 8日後)→ 8月 6日ごろ
2009年  7月 6日→7月13日~16日→ 梅雨明け発表なし →   -
2010年  7月 7日→  7月18日 → 7月18日(11日後)→ 7月18日ごろ
2011年  7月 9日→  7月20日 → 7月11日( 2日後)→ 7月 9日ごろ
2012年  7月16日→  7月27日 → 7月26日(10日後)→ 7月26日ごろ
2013年  7月15日→  7月25日 → 8月 3日(19日後)→ 8月 7日ごろ
2014年  7月12日→  7月23日 → 7月28日(16日後)→ 7月25日ごろ
2015年  7月12日→  7月23日 → 7月26日(14日後)→ 7月26日ごろ  
2016年  7月10日→  7月21日 → 7月29日(19日後)→ 7月29日ごろ
2017年  7月 9日→  7月20日 → 8月 2日(24日後)→  特定せず
2018年  7月 2日→  7月14日 → 7月14日(12日後)→ 7月14日ごろ 
2019年  7月25日→  8月 1日 → 7月30日( 5日後)→ 7月25日ごろ
2020年  7月23日→  8月 4日 → 8月 2日(10日後)→ 8月2日ごろ 
2021年  7月 6日→  7月17日 → 7月16日(10日後)→ 7月16日ごろ
2022年  7月 1日→    -   → 6月29日( 2日前)→  特定せず
2023年  7月12日→  7月23日 → 7月22日(10日後)→ 

気象庁の報道を見ると、今年は4年ぶりにエルニーニョ現象が発生している(6月に+0.7℃を超えた)ようですが、ふと、エルニーニョ現象/ラニーニャ現象の発生とニイニイゼミの初鳴きから梅雨明けまでの日数には、何か相関関係があるのだろうか?…と疑問が湧いたので調べてみました~。

 こちらは「エルニーニョ監視海域における海面水温の基準値との差(℃)」と「エルニーニョ現象発生期間(赤)」「ラニーニャ現象発生期間(青)」を表したグラフです。(データ:気象庁)


で、こちらが初鳴きから梅雨明け(確定値)までの日数と発生していた現象(期間)の一覧です。

観測年   初鳴き   確定値(初鳴きから)   現象発生期間
2007年  7月20日  8月 1日ごろ(12日後)   ラニーニャ (2007年夏~2008年春)
2008年  7月11日  8月 6日ごろ(26日後)
2009年  7月 6日    -           エルニーニョ(2009年夏~2010年春)
2010年  7月 7日   7月18日ごろ(11日後)  ラニーニャ (2010年夏~2011年春)
2011年  7月 9日   7月 9日ごろ ( 0日後)
2012年  7月16日  7月26日ごろ(10日後) 
2013年  7月15日  8月 7日ごろ (23日後)
2014年  7月12日  7月25日ごろ(13日後)  エルニーニョ(2014年春~2016年春)
2015年  7月12日  7月26日ごろ(14日後)  エルニーニョ(2014年春~2016年春)  
2016年  7月10日  7月29日ごろ(19日後)   
2017年  7月 9日    -           ラニーニャ (2017年秋~2018年春)
2018年  7月 2日  7月14日ごろ(12日後)   エルニーニョ(2018年秋~2019年春)
2019年  7月25日  7月25日ごろ ( 0日後) 
2020年  7月23日  8月 2日ごろ(10日後)  ラニーニャ (2020年夏~2021年春)  
2021年  7月 6日  7月16日ごろ(10日後)  ラニーニャ (2021年秋~2023年2月)  
2022年  7月 1日    -           ラニーニャ (2021年秋~2023年2月)
2023年  7月12日  7月22日ごろ(10日後)  エルニーニョ(2023年6月?~    )

 これを見ると…ザックリですが、ラニーニャ期間は短め(10~12日)でエルニーニョ期間は長め(12~14日)の感じがします。もっとも特定できなかった年が両方の現象発生期間にあるのですが、
 
 そこは無視して、これまたザックリ平均をとると、ラニーニャ現象が10.7日で、エルニーニョ現象が13日になるので、エルニーニョ現象が発生しているときはニイニイゼミの初鳴きから梅雨明けまでの期間がやや長くなる傾向があると言えそうです。

 気象庁HPの「エルニーニョ現象が日本の天候へ影響を及ぼすメカニズム」をみると「エルニーニョ現象発生時は夏季に太平洋高気圧の張り出しが弱くなる傾向がある」とあるので梅雨明けが遅くなるのは予想できることですね。

来年はこの点も加味して「ニイニイゼミの梅雨明け発表予報」をすることにしましょう。


〈参考資料〉
「エルニーニョ/ラニーニャ現象に伴う太平洋熱帯域の大気と海洋の変動」


「インド洋熱帯域の海洋変動が日本の天候へ影響を及ぼすメカニズム」


「エルニーニョ/ラニーニャ現象に伴うインド洋熱帯域の海洋変動」


「エルニーニョ現象及びラニーニャ現象の発生期間(季節単位)」


「エルニーニョ/ラニーニャ現象が発生しているときの梅雨明けの時期」

*統計期間(1951~2021年)
棒グラフの数字は出現率を示す。地域名の赤い帯と棒グラフの太黒枠は統計的に有意な傾向を示す。


7月17日の土星

2023年07月20日 | 土星
スターリンク衛星観望後の深夜、梅雨の晴れ間が広がっていたので土星を撮影しました~。

 撮影を開始したのは日付が変わった0時過ぎ… 空は雲量0で気流はそれほど悪くはないように見えましたが、写りはなぜかイマイチでした~。今回の撮影はADCを入れなかったのでRGB AlignはAutoStakkert 3におまかせしたのですがそれがイマイチの要因かも…です。


ファーストショット 撮影時高度31° 光度 0.7等 視直径 18.5" 輝面比 1.00

2023/07/18 0h17m51s Shutter=42.00ms Gain=345 (57%) Duration=90s 25% of 2143frames


 1時48分の土星です。気流はやや荒れたのですが発色は若干ですがいい感じでした。

2023/07/18 1h48m53s Shutter=39.03ms Gain=350 (58%) Duration=120s 25% of 3075frames


2時04分撮影(高度40°)の土星、気流が悪くなったのでこれがラストショットとなりました~。

2023/07/18 2h04m09s Shutter=15.11ms Gain=429 (71%) Duration=90s 25% of 2143frames

撮影時の天気図はこんな感じでした。これを見ると気流がいい状態ではないことが分かりますね。



 こちらは昨年7月1日に撮影した土星です。2022年は6月29日に暫定梅雨明け発表があってこの頃は気流が安定していたようですね。今年の画像と比べると環の傾きの違いが分かります。

2022/07/1 0h20m18s Shutter=83.13ms Gain=294 (49%) Duration=120s 25% of 1444frames


こちらは2022/7/1-7/2の天気図です。え?40℃以上6地点!?だったの …

そんなに暑かったかな~、まさに喉元過ぎれば熱さ(暑さ)忘れるですね。

本日(7/20)気象庁が「中国、近畿、東海が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。今年の梅雨明けは梅雨前線が北上するパターンではなく南下して消滅するパターンのようですね。

…ということは、まもなく関東、そして東北地方の梅雨明けも近い感じがしますね。ワクワク…


スターリンク衛星(Starlink G5-15) 観望記録

2023年07月18日 | 宇宙開発
7月16日12時50分(JST)にリフトオフしたスターリンク衛星(Starlink G5-15)が、7月17日20時35分頃に日本上空を通過する予報が出ていたのでウオッチングしてみました~。

 今回の通過はリフトオフから31時間後なのでいい感じの銀河鉄道に見えると思われますが、最大光度が2.8等級なので光害のある郊外でははたして見えるのかビミョーなところです。

 で、撮影計画ですが、動きのある銀河鉄道を記録するためにスチールは捨てて動画のみ! 
キャノン50mm(F1.4)のオールドレンズをD810に装着して感度はISO12800+0.7段増感で撮影します。

 待ち伏せポイントはしし座の尻尾のデネボラと背中のδ星ゾスマ付近にして双眼鏡で捕獲します。

 さて、時間です。時報が20時34分を告げています…が、双眼鏡で見てもなにも見えません。ふむ、20時35分になりましたが、まだ見えません。あれ~、今日は見えないのか~と思った瞬間です。キター!

 おっと、まさしく銀河鉄道です。カメラをスタートさせて双眼鏡で確認しましたが、おとめ座に入ったところから急に暗くなって肉眼ではほぼ見えなくなりました。ラッキーなことに動画では見え始めの明るい部分が写っていました~。

スターリンク衛星(Starlink G5-15)通過の様子

 ↑ 元動画ではもっとたくさん写っているのですがYouTubeに落とすとほとんど見えませんね~。画面の中央でピカピカ光っている星はおとめ座のε星(2.8等級)です。全画面で見た方が見えるかな?

7月19日にも通過予報が出ていますが日にちが過ぎているので明るくは見えないかな? 

天気がよかったらダメ元でウオッチングして見ることにしましょう。


〈追記)
スターリンク衛星がへびつかい座で地球の影に入る様子