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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

金星内合 観望記録(3/23)

2025年03月24日 | 金星
3月23日は黄経座標の金星内合だけど春霞でムリだよね~と思って撮影する予定はまったくなかったのですが、おとといとは真逆の透明度の良い空だったので観望と撮影にチャレンジしてみました。

 それにしても今日の青空は、いわゆる天文界隈で言うところの「抜けの良い空」でクリアですね~。ま、春霞を吹き飛ばした強い風が今も吹いているのは玉に瑕ですが良しとしましょう!

 で、導入ですが望遠鏡のファインダーでもかすかに金星が見えたので時間はかかりませんでした。25mmアイピースを挿入して96倍で見た金星は糸のように細くてとてもキレイでした。

 輝面比は0.010ですが優に180°はある円弧が輝面比0.01の月と違うところで神秘的です。

2025/3/23 14h42mμ210+ADC+Apollo-C(UV/IRcut) Shutter=0.401ms Gain=171 (35%) 25% of 4403frames トリミング


 こちらは IR850 フィルターを装着して撮影したモノクロ・ビーナスですがイマイチでした。(^^ゞ

2025/3/23 15h00m μ210+ASI290MM+ZWO IR850 Filter Shutter=1.759ms Gain=260 (43%) 25% of 3697frames トリミング

 で、本日のまとめメモφ(.. )です。

*メモというよりはステラナビと国立天文台 惑星地心座標と撮影画像のコラージュですね。失礼しました~。(^^ゞ

 さて、気になる次回の金星内合ですが調べてみると2026年10月22日で太陽離角は6.5°、輝面比は0.008でした。その次は 2028年6月1日、太陽離角0.8°、輝面比0.00、のようです。

 2028年6月1日はムリですが、2026年10月22日はギリ観望できそうですね。

宵明けの明星 観望記録(3/21)

2025年03月22日 | 金星
3月21日は日の出前に明けの明星として見えた金星が夕方に宵の明星として見える日なので、一日で金星を二度見する「宵明けのダブル明星ウオッチング」に挑戦してみました~。

 宵明けのダブル明星が見られると言っても条件的にはかなりキビシイです。仙台では日の出時の金星高度が5.1°で日没時の金星高度が3.9°です。

 実は前日の3月20日も日の出時の金星高度が4.3°で日没時が5.4°とほぼ同条件だったのでウオッチングに挑戦しましたが雲に阻まれまったく見えませんでした。

 で、3月21日は天気も良好だったので金星出の時刻05時09分から双眼鏡で磁方位84°付近を捜索したのですが… なぜかまったく見えません。光度は-4.2等級なのにどして見えないの~?

 5分~10分~15分と時間だけが過ぎていき、頭の中がはてなマークで埋め尽くされた直後のことです。あー、あった… 発見です! しか~し、これで-4.2等級もあるか~? いやいや絶対ないでしょ~

2025/3/21 5h27m00s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 f/6.3 1/500sec

 春霞で透明度が悪かったのは確かですが、いつも見慣れた金星のイメージにはほど遠い姿で… 少なくとも明星という称号は今日に限っては与えられない容姿でした。

 撮影画像を確認したらカメラが金星を捉えたのは双眼鏡で発見する23秒前のショットでした。

2025/3/21 5h26m37s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f340mm ISO1600 f/5.6 1/500sec 金星高度2.7°

 本日の観望ポイントとしては輝面比0.012の金星が肉眼ではどのように見えるのか、3倍の双眼鏡でも三日月型に見えるのかを確かめることだったのですが…

2025/3/21 5h36m08s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 f/6.3 1/1000sec 金星高度4.6°

 7倍の双眼鏡でやっと見えている状態なので肉眼ではおろか3倍の双眼鏡でもその存在を確認することはできませんでした。視直径は59".4もあるのですがね~。

2025/3/21 5h39m02s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO800 f/6.3 1/800sec 金星高度5.1°

 おっと、太陽が顔を出しました。本日の日出時刻は05時38分です。

2025/3/21 5h39m22s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO800 f/6.3 1/500sec 

 あちゃ~しまった!太陽が見えて反射的にカメラを太陽に向けてしまったので金星を見失ってしまいました。う~む、双眼鏡で探しても金星が見つかりません。トホホ…

2025/3/21 5h40m24s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO640 f/5.6 1/5000sec 

 今回の金星内合の離角は約9°もあるので太陽の直近にあるという感じではなくて焦点距離150mmの望遠レンズで撮るとこんな感じで離れています。

 ということで、内合当日の金星を昼間に拡大撮影しようと準備をしたのですが雲がモクモクで昼間の金星も宵の明星も撮影することはできませんでした。ざんねん!

 3月21日の金星輝面比は0.012ですが、3月23日の輝面比が0.010で最も細くなるので天気が良かったら拡大撮影にチャレンジしてみることにしましょう。

 メモメモφ(.. )
・天文年鑑では金星内合日を赤道座標(太陽と金星の赤経が等しくなる日にち)であらわしているが、国立天文台では黄道座標(太陽と金星の黄経が等しくなる日にち)で金星内合日をあらわしているので若干のズレがある。天文年鑑に記載されている赤道座標での金星内合は3月21日だが、国立天文台の暦象年表では3月23日が内合となっており、この日の方が離角(約8°)も輝面比(0.010)も小さい。
〈参照:国立天文台「暦象年表 令和7年 2025」より抜粋〉



金星最大光度(-4.9等)観望記録 2/15

2025年02月16日 | 金星
金星が最大光度(-4.9等)に達した2月15日に白昼の金星が見えるかウオッチングしてみました~。

 気になる天気ですが… 県内の鉄道網の多くを計画運休にさせた二日連続の強風もおさまって朝から雲ひとつ無い快晴になりました。気温も上昇して春のような体感です。

 ファースト観望タイムは12時を少し過ぎた頃… この時の金星は南東の空、高度50°付近にあります。まずは双眼鏡で捜索です。ふむ、ありました。さすが最大光度です。クッキリ見えます。

 しか~し、肉眼では目をこらしてもまったく見えません。ま、これは想定内です。肉眼で見える金星チャレンジは金星が南中する14時13分以降とふんでいるので、ここでは昼間の金星拡大撮影です。

 惑星カメラを装着したμ210を自動導入で金星に向けてファインダーで微調整をして PCモニター見ると… ほひょ、金星がいません。ファインダーの十字線の中心に金星はいるのですが… なぜ?

 しかたないので25mm十字線入りアイピースに交換して金星を導入です。ずいぶんズレたところにいるなぁ~と不思議に思いながらファインダーを覗くと… え!? ファインダーが大きくズレてます!

 なぜだ?… あ、あれだ… 先日、望遠鏡撤去の時にファインダーをコツンとぶつけたのですが、μ210のファインダーは望遠鏡の把手にもなっているので少々ぶつけたくらいではズレるはずないよね~という正常バイアスが働いてそのままにしていたやつだ。ガックリです。

 結局、ファインダー修正に1時間ちょっとかかりました。トホホです。 そんなこんなでやっとPCモニターに映った金星は、なんとブルブル震えていて最悪の気流です。まさに踏んだり蹴ったりです。

最大光度の金星(-4.9等、輝面比0.271、視直径39".3)

2025/2/15 14h01m μ210+WREYMER PLAN 5×+TCA-4+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=7000mm (F/30)
Shutter=0.401ms Gain=350 (72%)  Duration=20s AS!3.25% of 6545frames  


 ふう、ここは気を取り直して肉眼で青空の中の金星が見えるかチャレンジしましょう。2回目の観望タイムは金星が南中した直後で日没2時間前の14時15分と思っていたのでちょうどいい時間です。

 まず、双眼鏡で金星の位置を確かめて、そこから双眼鏡をそっとずらして肉眼で青空の中の金星を探します… う~む、見えません。あの場所にあるはずですが… 何度やっても見えません。

 ここで双眼鏡を7×50から3×50にチェンジです。ふむ、3倍でもしっかり見えます。ここで双眼鏡から目をはずして青空を見ると… あれ~、やっぱり見えません。なぜ~? 透明度が悪い?

 たしかに、いわゆる抜けの悪い空ではあります… 14時35分まで粘りましたが肉眼では見えませんでした。仕方ないです。日没1時間前の3rd観望時刻16時15分に賭けましょう!

 で、時刻はあっという間に16時15分です。双眼鏡で見るこの時間の金星はギラギラしてます。太陽高度は10°です。さっそく双眼鏡から視線を外すと… あら、くっきりはっきり金星が見えます。

 青空の中に白い点像の星がポツンと浮いている姿は何度見ても不思議な感じがします。それにしてもこの40分間でこうも変わるかね~と思えるクリアな見え方です。

焦点距離600mmの望遠で撮った金星は五日月のような形で写っていました。

 現在宵の明星として輝いている金星は、3月21日に内合を迎えたあと3月末頃から明けの明星として東の空で輝き始めます。それから1か月後の4月27日に明けの明星としての最大光度(-4.8等)を迎えます。

 日の出時の高度は20°ほどで、南中時でも52°とやや低めですが青空の中で見えるのか再度チャレンジしてみることにしましょう!

金星と土星の接近 観望記録 1/19

2025年01月30日 | 金星
天気が良かったので1月18日に続いて19日も金星と土星の接近ウオッチングができました~。

2025/1/19 17h23m10s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f340mm ISO800 f/7.1 1/3sec

 1月18日の離角は2°11′ でしたが、19日もほぼ同じで 2°14′ でした。離角は2°をこえているのでこの間には確実に満月が4個入るはずですが…どう見てもそのようには思えません。

 ということで、今回は満月がほんとうに4つ入るのか大実験を行いました。ココに満月を持ってきて当てはめることはできないので、満月とほぼ同じ大きさと言われている5円玉の穴を使いました。

 方法は5円玉を右手に持って、腕を伸ばして5円玉の穴を金星と土星の間に合わせます。その間が5円玉の穴で4つ分あれば満月が4つ入るということになります。

 では、さっそくやってみましょう! ヒアウィゴ~、1こ、2こ、3こ… ほひょ?…穴の大きさ3つと半分で土星にたどり着いてしまいました。ふ~む、何度やっても3つと半分です。

 5円玉の穴には満月がスッポリ入ると言われているので5円玉の穴は満月よりけっこう大きいのかも… う~む、困りました。考えたあげく、ここは光学的に調べてみることにしました。

 方法としては、焦点距離340mmで金星と土星の接近を撮影して、1月14日の火星と満月の接近時に焦点距離340mmで撮影した満月と比較してみます。

 で、その結果がこちらの画像で~す。なんと余裕で4つ入りました。なんか不思議な感じです。

*満月と火星の接近で撮影した月は赤かったのでモノクロに変換しています。

 実際の満月ってそんなに大きくないのに、なぜ人間の目には満月が大きく見えるのでしょうね~。そういえば建物などの比較物が無い砂漠などで見ても天頂の満月と比較して月出直後の満月の方が大きく見える(感じる)という現象は、まだ科学的に解明されてないとか…

 人類と月の関わりは太古から続いているので、それが関係しているのかも…ですね。

こちらは今回の「金星と土星の接近」まとめのphotoで~す。


〈関連ブログ〉
金星と土星の接近 1/18
満月と火星の接近 1/14

金星と土星の接近 1/18

2025年01月18日 | 金星
雲の多い天気でしたが雲のスキマから金星と土星の接近を見ることができました~。

2025/1/18 18h19m47s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f210mm ISO8000 f/5.3 1/1.6sec

 撮影時の金星と土星の離角は2°11′(満月4個分)なので、この間に満月が4つ入るはずですが…
実際の空で見ると、いやいや絶対入らないでしょ!と思ってしまいます。

2025/1/18 18h21m37s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f210mm ISO8000 f/5.3 1/2.5sec

 5円玉を持って腕を伸ばすと穴の大きさがほぼ満月と同じ(←これもほんとか~?と思ってしまいますが)になるので、天気が良かったら明日確かめてみることにしましょう。

 明日は土星がやや下がって見えますが、離角は2°14′なので接近の間隔は1月18日とほぼ同じです。

金星と土星の接近 1/22

2023年01月23日 | 金星
 1月22日の金星と土星の接近観望記録です。

 撮影を開始したのは17時を過ぎた頃、眼視で見えるのは金星のみでしたが画像では土星がしっかり写っていました。撮影時刻は日没の22分後、金星の高度は14°です。

2023/1/22 17h10m17s D810A f150mm ISO1600 f5.6 1/160

 金星と土星の離角は43′16″、23日の最接近では34′54″まで近づきます。

2023/1/22 17h18m19s D810A f150mm ISO1600 f5.6 1/80


 こちらは600mmで撮影した画像をトリミングしたものですが、なんとな~く金星と土星の形が分かります。金星は左上方が少しだけ欠けています。土星の方が視直径が大きいというのは意外でした~。

2023/1/22 17h28m25s D810A f600mm ISO2000 f8 1/10(トリミング)

 17時30分頃からは雪雲が流れてきて見え隠れする状態が続いて、結局土星を肉眼で確認することはできませんでした。これは日没40分後の写真ですが、やぎ座のδ星(2.85等と)、その下にやぎ座のγ星(3.69等)を確認することができます。

2023/1/22 17h33m27s D810A f600mm ISO1600 f8 1/4

 さて、本日23日は最接近した金星と土星に二日月が近づきます。はたしてみえるでしょうか。天気は良くありませんが雲が切れることを期待して待ち構えることにしましょう。

金星と木星の大接近(5/2)

2022年05月02日 | 金星
昨日は曇りで見られなかった金星と木星の大接近を1日遅れで観望してきました。

 昨夜のSCWでは快星になる予報が出てましたが、思ったほど晴れませんでした~。

2022.5.2 03h34m39s D810A NIKKOR 24mm-70mm F2.8 f29mm ISO1600 2sec f5

 ご覧のように雲間からの観望です。金星-木星と土星の間に雲があって火星が見えません。

2022.5.2 03h35m04s D810A NIKKOR 24mm-70mm F2.8 f35mm ISO1600 2sec f5

 火星が見えた時は土星が見えず…という状況で、4惑星がそろうことはありませんでした。

2022.5.2 03h36m15s D810A NIKKOR 24mm-70mm F2.8 f70mm ISO1600 8sec f9

 時刻は3時45分です。薄明が始まって45分がすぎたので空はかなり明るくなっています。

2022.5.2 03h45m45s CELESTRON C90 MAK(f1,250mm) D810A ISO10000 1sec

 その後も雲が消えることはなく…撮影待ちをする時間だけが過ぎていきました。

2022.5.2 03h54m21s D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 1sec f8

 4時を過ぎて雲が薄くなりましたが半月状の金星とガリレオ衛星を従えた木星の写真を
撮ることはできませんでした。ざんねん~。

2022.5.2 04h08m36s EVOSTAR80ED Powermate2× D810A IS01600 1/100sec

 有明の空で輝きを残す金星と木星がとてもキレイでした。

2022.5.2 04h18m05s D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO3200 1/80sec f7.1

 この後、雲に覆われて1日遅れとなった金星と木星の大接近撮影会は終了となりました。

 接近距離は2020年12月の木星と土星の大接近ほどではありませんが、木星と金星という明るさランキング1位と2位を誇る2大惑星の接近は圧巻のひと言です。(木星と土星の大接近→photo

 撮影地に向かう車の中で接近した木星と金星が突然視界に入ってきたときは、金星と木星がいつもより数倍も明るく見えてその荘厳さに感動を覚えました。

 惑星の接近はどれもキレイですが金星と木星の接近は別格だなとあらためて感じました。昨日の大接近を見られなかったのは残念ですが、2023年3月2日の日没後、西の空で角距離30分(満月1個分)の大接近があるので期待しましょう。

金星内合 観望記録(1/9)

2022年01月09日 | 金星
 金星内合の観望及び撮影準備は薄明が始まる05時20分から始まった。

 目的は望遠鏡のアライメントである。本日の天気は時折青空も見えるが北西の季節風が雲を運んできて小雨が降る予報になっている。となると望遠鏡に防雨シートを被せて晴れた瞬間に金星を自動導入して撮影するのが一番確実な方法となる。その準備のためのアライメント調整である。

 アライメントはアークトゥルスとベガのツーアライメントで完了させて試しにアークトゥルスと火星に望遠鏡を向けてみた。特に大きな誤差はなかったので火星追尾のままシートを被せて準備完了である。

 昨日は山の端に沈む金星を撮影したが、本日から金星は明けの明星として東の空にやってくる。日の出時刻の金星高度は2.5°だが気象条件によっては見えないこともない。

 …ということで06時30分過ぎに明けの明星を探しに出かけたが、透明度が悪く金星を見つけることはできなかった。そもそもカメラを向けているところが正しい金星の方向であるかよく分からなかった。


 さて、家に戻ってあらためてSCW予報を見ると、本日の天気はどちらかと言うと午前中の方が晴天域が広がる予報である。しかし、スマホの雨雲アラームが知らせるとおりに小雨が降ってきて望遠鏡のシートを外すことはなかなかできなかった。

 チャンスは09時前にやってきた。雲量が2~3になり青空が広がった。シートを外して火星追尾している状態から金星導入をスタートさせる。望遠鏡の動きが完全に止まったのを確認しておそるおそるファインダーを覗く。幸い太陽光は差し込んでいなかった。ファインダーの中の青空をよく見ると… 

 ありました~! 細い細い内合の金星です。25mmアイピースで覗くと、キラキラ輝きながら揺れ動く細い金星がはっきりクッキリ見えました。今回の内合は離角が5°もあるので究極の細さではないが、それでも弧は半円を超えているように見えました。

 さて、ずっと観望をしていたいところですが天気が不安定なので早速撮影です。始めはカラーで撮影ですが本日はADCを入れて大気分散を一応キャンセルさせています。30秒露出を30%スタックさせてレジスタックスで処理した画像が下記の写真です。


Venus Diameter=62.77" Magnitude=-4.04

2022/1/9 08h54m15s µ210 ADC UV/IRcut FocalLength=2200mm 
ZWO ASI290MC Duration=30s Shutter=0.744ms Gain=185 (30%)


実際の金星はもっと細いのですがどーも見た感じには処理できませんでした。

2022/1/9 09h00m39s µ210 ADC UV/IRcut FocalLength=2200mm 
ZWO ASI290MC Duration=30s Shutter=0.694ms Gain=189 (31%)

今回の金星内合の正確な時間は国立天文台Webページによると09時48分のようです。

…なのでこちらは内合47分前の金星となります。

2022/1/9 09h01m19s µ210 ADC UV/IRcut FocalLength=2200mm 
ZWO ASI290MC Duration=30s Shutter=0.694ms Gain=189 (31%)

ここからIR Pass Filter を装着した174MMにチェンジしましたが、雲がやってきて2動画を撮影したところで一時中断となり…その後天気が回復しなかったので撮影は終了となりました。



2022/1/9 09h12m19s µ210 IR Pass Filter(685nm)FocalLength=2200mm  
ZWO ASI174MM Duration=30s Shutter=1.000ms Gain=191 (47%)

 予定ではPowermate2×を装着して拡大撮影をするはずでしたが、それはできなかったのでちょっと心残りですが、このような天気の中で内合を望遠鏡で観望できたのですからそれだけで文句なしの100点満点ですね。

内合前日の金星 観望記録(1/8)

2022年01月08日 | 金星
いよいよ金星内合前日となりました。

 SCWの予報どおり15時過ぎから雲量が少なくなって常時太陽が顔を出すようになったの観望開始です。本日も安全を考慮して太陽が山際に沈むのを待って、その直後からベランダで撮影を行いました。

 この時間の金星は見かけ上、太陽の右斜め上(離角5°)のところにあるはずですが、双眼鏡で捜索してもなかなか見つかりません。すでに時刻は16時15分を過ぎているので。金星の高度は6° です。

 うゎ~、このまま金星が見つからないまま金星没か~と思った直後、やっと見えました。一昨日と比べて細さはそれほど変わらないように見えますが輝度はかなり低く、背景の夕空と同化しています。

 それはさておき、急いで撮影です。本日の機材は一昨日と同じ80mm屈折望遠鏡(EVOSTAR80ED f600mm F7.5)ですが惑星カメラを装着しています。しか~し、ここで問題発生です。なんと双眼鏡では見えた金星が望遠鏡のファインダーではどういうわけか全く見えません。どういうこと?

 なるほど、単に光学スペックの差のようです。金星と夕空のわずかなコントラストから位置を特定して導入しましたが、時間がないので ASI290MCで数カット撮影して、すぐにPowermate2× と ASI174MM にチェンジして拡大撮影を試みるが導入できず失敗…

 結局、虻蜂取らずの中途半端な撮影となりました。ま、画像的にはイマイチですが内合前日の金星を撮影したということでよしとすることにしましょう。(^^ゞ

Venus Diameter=62.78" Magnitude=-4.04

2022/1/8 16h24m58s EVOSTAR80ED ZWO ASI290MC UV/IRcut
Duration=30s Shutter=0.713ms Gain=147 (24%)Autostakkert3 25%


撮影時金星光度 4° 

2022/1/8 16h25m59s EVOSTAR80ED ZWO ASI290MC UV/IRcut
Duration=30s Shutter=0.713ms Gain=147 (24%)Autostakkert3 25%

  Powermate2× と ASI174MM を使った撮影は狭視野すぎて導入できなかったので(なにせ経緯台固定撮影だったので当然の結果です!)最後はASI290MCに戻して山の端に沈む金星を撮影しました~。金星の内合は明日の午前9時48分なので内合17時間前の金星で~す。

   山の端に沈む金星(撮影時の金星高度 1.2° )撮影時刻16時40分

        ↑ 早送りではなくリアルタイムの30秒動画です。


 明日も撮影したいところですが残念ながら天気はイマイチのようです。
一応準備はしますが… なんとか晴れてほしいですね。

内合3日前の金星(1/6)

2022年01月07日 | 金星
1月6日に撮影した内合3日前の金星観望記録です。

 内合3日前になると太陽と金星の離角はわずかに5°です。さすがに日中の撮影は文字通りの目玉焼きや望遠鏡から狼煙を上げることになりかねないので安全を考慮して日没後の夕空で観望と撮影を行いました~。

 仙台の日没は16時32分ですが16時20分過ぎに蔵王山が太陽を遮ってくれたので撮影開始です。本日の撮影は80mm屈折望遠鏡(EVOSTAR80ED f600mm F7.5)による直焦点撮影です。

本日のファーストショット 視直径62.6″  光度-4.1等級  輝面比0.01の金星です。

2022/1/6 16h23m35s EVOSTAR80ED D810A IS200 1/1600sec

撮影開始時の高度は6°です。

2022/1/6 16h26m30s EVOSTAR80ED D810A IS400 1/1250sec


さすがに視直径が大きいので双眼鏡で見てもくっきりシャープに見えてとてもキレイです。

2022/1/6 16h27m04s EVOSTAR80ED D810A IS640 1/640sec


内合3日前なのでもう少し細く見えると思いましたが実際の見た目もこんな感じでした。

2022/1/6 16h27m04s EVOSTAR80ED D810A IS640 1/1000sec(トリミング)


山並みが迫ってきました。現在の高度は3°です。

2022/1/6 16h43m05s EVOSTAR80ED D810A IS640 1/250sec(トリミング)


夕焼けが異常なほど赤く見えますが画像調整は一切していません。実際のソラの色そのものです。

2022/1/6 16h43m39s EVOSTAR80ED D810A IS640 1/320sec(トリミング)


電線に近づいたので肉眼で見えるか確かめましたが私の眼力では確認できませんでした。

2022/1/6 16h44m37s EVOSTAR80ED D810A IS640 1/250sec(トリミング)


電線ゾーンを抜けて低層の雲に突入です。高度は2°です。

2022/1/6 16h47m32s EVOSTAR80ED D810A IS640 1/125sec(トリミング)


本日のラストショット

2022/1/6 16h47ms EVOSTAR80ED D810A IS640 1/sec(トリミング)

内合直前の金星を双眼鏡でじっくり見たのは初めてですが望遠鏡を使わなくても金星をぐるっと取り巻くように見える光環がこれほどキレイに見えるものかと驚きを感じました。とにかく美しくてキレイで… 時を忘れるほど見入ってしまいました。

 日没後の観望は太陽の恐怖を感じることなく観望できるので安心ですね。さて、めまぐるしく変わる天気が続いていますが、雲のすきまを見つけて夕空の金星ウォッチングをもう少し続けることにしましょう。