晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

皆既月食 天王星食(2022/11/8)

2023年06月25日 | 天王星
本日のブログはお蔵入りにした「皆既月食・天王星食」の蔵出しスペシャルで~す。

 世紀の天体ショー「皆既月食中の天王星食」は好天に恵まれて各地で観測されましたが、なぜか自宅からは月方向に動かぬ雲が発生して全行程の8割が雲で撮影できない状態でした~。

 それでも雲が動くのを待って、ほそぼそと撮影は行いましたがイメージしていた写真は撮れずじまいで… さすがにへこみました。なのですぐにブログにまとめる元気もなくお蔵入りになったわけです。

 しか~し、「皆既中の天王星食」という世紀の天体ショーです。記憶が薄れる前に記録に残すべく(すでにかなり記憶がうす~くなってはいるが)フォルダを開いて発掘作業をすることにしました~。

 時は2022年11月8日、指おりかぞえると約7か月前のことですが、す~っと昔のことのように感じます。当日は天気が悪くなる予報はなかったので早めに準備をして、月が屋根の向こうに見えだした17時30分過ぎから撮影を始めたのですが…

こちらがファーストショット 半影開始42分後(本影開始28分前)月高度14°
 今思うとすでにこの頃から不穏な雲が月の周りに発生していたがまさか曇るとは思っていなかった。
 
2022/11/8 17h44m22s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 f9 1/500sec

本日の皆既月食イベントデータ
 17時02分 半影開始
 18時09分 本影開始
 19時17分 皆既開始
 19時59分 食の最大
 20時42分 皆既終了
 21時49分 本影終了
 22時56分 半影終了

本影開始直前18時8分、月高度19°
 この写真を撮影した直後に雲が月を覆って以後30分間まったく見えなかった。
 
2022/11/8 18h08m03s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 f9 1/500sec


本影開始31分後、食分0.48、月高度25°
 やっと月が見えたがご覧のとおり薄雲越しの撮影だった。
 
2022/11/8 18h40m44s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1000 f9 1/250sec


本影開始57分後、食分0.80、月高度29°
 皆既開始前ではこれが一番条件が良い時の画像ですね。 
 
2022/11/8 19h02m01s D810A SE200N ISO1600 1/250sec



皆既開始4分前、食分0.96、月高度31°
 薄雲越しのためターコイズフリンジの確認はできなかった。
 
2022/11/8 19h13m29s D810A SE200N ISO1600 1/15sec



皆既開始2分前、食分0.99、月高度32°
 雲越しに撮影した皆既直前の画像、この後雲に隠されて撮影再開は皆既6分後。

2022/11/8 19h15m36s D810A SE200N ISO1600 1/15sec


皆既食の始め19時17分、食分1.00 → 雲で撮影できず


皆既開始6分後、食分1.09、月高度33°、天王星潜入 1時間21分前
 この頃から雲が急速に晴れて月の周りの恒星と天王星が見え始めた。
 
2022/11/8 19h23m34s D810A SE200N ISO1600 1/3sec

天王星食イベントデータ(仙台)
 20時44分32秒 潜入開始
 20時44分46秒 潜入終了
 21時31分57秒 出現開始
 21時32分12秒 出現終了

皆既開始44分後、食分1.36、月高度40°、天王星潜入 43分前
 
2022/11/8 20h01m01s D810A SE200N ISO4000 1/4sec



皆既開始57分後、食分1.30、月高度43°、天王星潜入 30分前
 
2022/11/8 20h14m39s D810A SE200N ISO4000 1sec



皆既終了4分前、食分1.04、月高度48°、天王星潜入 6分前
 
2022/11/8 20h38m09s D810A DOB300mm+Powermate2× ISO12800 1/30sec  


皆既終了1分30秒後、食分0.98、月高度48°、天王星潜入 1分15秒前
 
2022/11/8 20h43m31s D810A DOB300mm+Powermate2× ISO12800 1/30sec  


天王星潜入20時44分46秒 → カメラ操作をミスって動画撮影失敗…


天王星潜入 31秒後、皆既終了3分後、食分0.95、月高度49°、
 
2022/11/8 20h45m17s D810A DOB300mm+Powermate2× ISO12800 1/30sec  


皆既終了6分後、食分0.90、月高度49°、天王星潜入 4分07秒後
 
2022/11/8 20h48m53s D810A SE200N ISO6400 1/30sec



皆既終了7分後、食分0.89、月高度50°、天王星潜入 4分31秒後
 
2022/11/8 20h49m17s D810A SE200N ISO6400 1/640sec



皆既終了36分後、食分0.47、月高度55°、天王星出現 14分01秒前
 
2022/11/8 21h18m11s D810A SE200N ISO6400 1/125sec


皆既終了36分後、食分0.47、月高度55°、天王星出現 13分23秒前

2022/11/8 21h18m49s D810A SE200N ISO6400 1/4000sec



皆既終了40分後、食分0.41、月高度55°、天王星出現 10分01秒前
 
2022/11/8 21h22m11s D810A DOB300mm+Powermate2× ISO6400 1/1000sec  

天王星出現まで、まだ10分もありますが、ここで潜入撮影失敗の教訓を生かして余裕を持って動画撮影の準備です。さて、テスト撮影も成功して準備万端ですが、スムーズにことが進みすぎるときこそ要注意です! そうです!「好事魔多し」です。で… 事実はその格言どおりで、突然、黒雲が湧いてきました~。

 あちゃ~、このタイミングで雲が湧くか~? と嘆いてもしょうがありません。あとは運を天にまかせましょう! 動画スタートです! ポチッ!… はたしてカメラは天王星出現を捉えることができたのでしょうか? 結果は動画をご覧ください~ 笑

「天王星食 出現」
 *視聴は全画面をおすすめします。オリジナルより画質がかなり低下しているので…   (^^ゞ



 動画撮影後は本格的に天気が悪くなったので、以上をもって世紀の天体ショー「皆既月食・天王星食」撮影会は終了となりました。今回撮影に成功した画像はホントにわずかでしたが、お蔵入りせず記録に残せたのでめでたしめでたしですね。(自己満足!)

6月17日の中国宇宙ステーション(カラー撮影)

2023年06月21日 | CSS(中国宇宙ステーション)
6月17日に撮影した中国宇宙ステーション(CSS)の記録です。

 CSSのカラー撮影はこれまでPowermate2×を外して短焦点( f1,500mm)で撮影していましたが、今回からは Powermate2× を装着して超拡大撮影( f3,000mm)に挑戦です。

 今回の通過は最大仰角が60°で距離は424km、光度も-1.7等級なのでベストとは言えないイベントですが太陽高度が -17.8° と薄明がほぼ終了した暗い空なのでテスト撮影には最適です。


 
 撮影システムは、30cmドブ+Powermate2×+ASI290MC+UV/IRcut 、露出は Shutter=0.860ms、Gain=270 (45%) に設定しました。 撮影開始ポイントはしし座と北斗七星の中間にあるこじし座付近、屋根で見えなくなる東北東が撮影終了ポイントです。

 このコースは逆光の状態で西の空に現われるので見え始めはそれほど明るくなりません。なのでスムーズな撮影開始のためには双眼鏡を使って早めに位置を確認しておくことがマストです。

 双眼鏡を覗いていると高度15°付近で移動光点が見えました。CSSです。まだ眼視では見えません。肉眼で見えたのはしし座のレグルスを過ぎたところ… 予定どおりこじし座付近で撮影開始です!

 最大仰角付近から光度が増してきましたが、こぐま座を過ぎた直後に屋根に隠れて撮影終了です。ではさっそく動画を見てみましょう。

6月17日の中国宇宙ステーション(カラー撮影)


 ふむ、当てずっぽうの割には露出がバッチリだったようです。さすが超拡大撮影です。これまでの焦点距離1,500mmで撮影したCSSとは格段に解像度が違います。

 では、ここから画像処理です。今回は大気の揺れでコンポジットできる画像がほとんど無かったので最大で4枚しかコンポジットできませんでした~。

20:57:12 高度52° 推定距離468km 4枚コンポジット画像(photo


20:57:13 高度53° 推定距離466km 4枚コンポジット画像(photo


20:57:19 高度55° 推定距離452km 4枚コンポジット画像(photo


20:57:30 高度59° 推定距離437km 1枚画像 (photo


20:57:34 高度60° 推定距離435km 4枚コンポジット画像(photo


 コンポジット画像は画質が滑らかになることと強めの画像処理に耐えられるという利点がありますが、そもそも大気の揺らぎでピッタリ重なることの無い画像を無理にスタックしているので、どーしても細部がつぶれてしまいますね~。結果的に今回は1枚画像の方が解像度が良かったようです。

 さて、今回のテスト撮影を終えて、視直径が小さいのでカラー撮影はムリと思っていたCSSで予想を上回る高解像度画像が撮れたことに正直オドロキを感じました。運良く好条件通過と気象条件が重なれば今回以上の高解像度画像が撮れる可能性もあります。

 この夏は暑くなるという予報もありますので期待を込めてそのチャンスを待つことにしましょう。


二日月(月齢1.2)観望記録 6/19

2023年06月20日 | 
天気が良かったので二日月のウオッチングに行ってきました~。

 6月19日はブログ「見たい天体現象 2023年に見える細~い月(月齢1)」で紹介した月齢1.2の二日月が見える日です。月齢1.2と言ってもこの月は月齢1.3に近いので日没20分後には見えるはずです。

 で、日没時刻は19時04分だったので、19時15分頃から月がある西の空(方位297° 高度10°)を双眼鏡で探すこと約5分…  おっと、ありました! 月齢1.2のお月様ゲットです! まだ肉眼では確認できませんが双眼鏡でははっきり見えます。

本日のファーストショット
月齢1.24 輝面比0.015 撮影時高度9°(新月から29時間42分後の月)(photo
 
2023/6/19 19h19m34s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f400mm ISO400 F6.3 1/125sec


こちらは600mm望遠レンズで撮影した画像をトリミングしたものです。(photo
 
2023/6/19 19h22m52s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO320 F7.1 1/13sec(トリミング)


肉眼で見た様子はこんな感じです。19時30分頃からは眼視ではっきり見えました~。(photo
 
2023/6/19 19h25m42s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO320 F7.1 1/20sec


この時間の月が一番キレイでした~。(月齢1.25 輝面比0.0153 高度7°)(photo
 
2023/6/19 19h30m38s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO400 F7.1 1/10sec(トリミング)


グラデーションが美しい空に浮かぶ月齢1.2の二日月、いいですね~。(photo)
 
2023/6/19 19h40m40s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f350mm ISO640 F8 1/4sec


日没38分後の月。高度が低くなると大気の揺れで細月はふにゃふにゃになっていきます。(photo
 
2023/6/19 19h42m12s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F8 1/6sec(トリミング)


あんなに天気が良かったのに急に雲がわいてきて、このあとは雲に突入です…(photo
 
2023/6/19 19h46m24s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F7.1 1/5sec


結局、山の端に沈む前に雲に隠されて見えなくなりました~。(photo
 
2023/6/19 19h48m32s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F7.1 1/1.3sec


 これまで月齢1.2の月は撮影したことがなかったので今回撮影に成功して月齢0.9から月齢1.3までの細月アーカイブ、コンプリートです。さて、次回のターゲットは8月17日の月齢1.0です。

 
8/17の二日月は2023年で最も細い繊月なので、いい天気になってほしいですね~。



横田基地友好祭2023 観覧記録

2023年06月13日 | Weblog
米軍横田基地友好祭の観覧記録です。
 
 さて、今回、米軍横田基地友好祭に行くことになった経緯ですが、前日にユーミンのコンサート(5/20・さいたまスーパーアリーナ)があって、その期日がたまたま友好祭(5/20~5/21)と重なったので、それならばということで、1日目コンサート→2日目航空祭という日程で行くことになりました~。

 横田基地のフレンドシップ・デーは数十年前(どんだけ昔のこと!?)にも行ったことがありますが、横田基地はとにかく規模が大きく基地内はアメリカそのもので… そう、当時は最新鋭戦闘機の前で米軍兵士が機銃を持ってにらみをきかしている状態でかなりビビった記憶があります。

 その当時は福生駅で降りてメインゲートから入りましたが、最近の入場ゲートは牛浜駅に近い第5ゲートのようで、案内によると「牛浜駅からは第5ゲートまで徒歩10分ですが混雑するので1つ前の拝島駅をご利用ください」とあります。

 拝島駅からは徒歩で20分もかかるので混雑してもゲートから近い駅にしよう…と妻と相談して降車駅は牛浜駅に決定! とココまでは前日(5/20)の話… 5月21日は宿泊した大宮から車を走らせ昭島駅近辺に車を駐車してそこから牛浜駅まで電車でGO!です。

 電車の中は長玉レンズを装着したカメラを持った航空ファンが多数いましたが(私もその一人です…ハイ)、それほど混んでいる感じはしません。大宮から昭島までの移動は渋滞もあってけっこう時間がかかってしまったので現在時刻は11時を過ぎています。

 混雑のピークは過ぎたのかな…と思っていると電車は拝島駅に到着、すると車内放送が「この先の牛浜駅は混雑しているので友好祭へ向かう方はここで降車のご協力を…」とアナウンス。一瞬迷いましたが多くの乗客が降り始めたので流れに乗ってここで降車です。

 人の流れに乗って駅から歩くこと5分、目の前にルート16(国道16号線)が見えてきました。横断歩道を渡ってルート16沿いに右に進めば横田基地方向ですが…ガーン、横断歩道の向こうは長蛇の列が… 長~い列は左の方に伸びていて最後尾が見えません…。いやな予感です。

 横田基地から離れる方向に向かって歩きますが行けども行けども最後尾が見えません。途中でネクタイ姿の案内人が誘導していましたが、腕章を見ると警視庁の方です。なんと警視庁の方が誘導と案内をしています。ご苦労さまです。

 10分以上歩いてやっと最後尾プラカードが見えました。ふう、列に並んで地図アプリで現在地を確認すると、う~む、第5ゲートまで1.8kmもあります。拝島駅前で飲み物を売っていたお兄さんが「入場まで2時間ありますよ。飲み物はここでどうぞ~」と謎の言葉を発していましたが、その理由が分かりました。1.8kmなら徒歩30分の距離ですが、列は遅々として進まず15分で200mしか進んでいません。

 確かにこの進み方だと2時間かかります。現在時刻は11時30分…ということはゲート入場は13時30分頃…甘かった~となげいてもどうしようもありません。「え、入るだけで2時間かかるの?…」と言う妻の言葉に返す言葉が見つからない自分がいましたが、妻の方から「ま、新年一般参賀の5時間待ちよりはいいか…」とポジティブな声が…

 …そうです、令和初の新年一般参賀(2020/1/2)の時にたまたま東京にいたので思いつきで皇居に向かったらなんとこれまでで最高の15万4000人が一般参賀に参列したらしく10時から並んで15時の最後のお手振りにギリギリ間に合ったということがありました。それに比べたらたしかに2時間は余裕で待てる気がします。

 とは言っても2時間待ちは楽ではありません。約1時間後に拝島駅前の横断歩道についてやっと振り出しに戻りました。このころからデモ飛行が始まったらしく基地上空の方から飛行機の爆音が聞こえてきました。基地方面を見るとたくさんの落下傘が見えます。C130による空挺団降下が行われているようです。それが2回… その他には2機編隊のF16が腹に響く轟音を響かせながら超高速で通過していきましたが、その後は飛行機の音も聞こえず、またしても退屈な時間が過ぎていきました。

 待つこと2時間弱、13時20分頃に第5ゲートが見えました。なるほど、列が進まない理由は信号待ちです。基地はルート16の東側にあるので横断歩道を渡らないと入れませんが、よくよく見ると、入場の列が3方向からやって来ています。拝島駅列の他には牛浜駅方面からが一つ、さらには福生駅方面からも列が1本あるようです。

 さらに第5ゲートでは帰る人たちの列が順番待ちをしています。つまり、お帰りの列→福生駅入場列→牛浜駅入場列→拝島駅入場列の順で動くので青信号を4回待つことで列が1巡するわけです。こりゃ~DJポリスが穏やかな声で誘導しても時間がかかるわけです。

 入場してからは、身分証(免許証)の提示→荷物チェックで入場完了でした。やった~、久々の横田基地です。おっと、けっこうお帰り組の方がいますね。みなさんは何時に来たのでしょうね~。

 会場案内図を見ると、ハンガーに挟まれた通路を進む先に出店が並ぶ広いブースエリアがあるようです。その真ん中には待ち合わせポイントとしてC-130Jを展示しているようですが…

 わわ、何じゃこりゃ~、おびただしい人がいます。出店で囲まれたブースエリアは対面の出店が小さく見えるほど広いのですが歩くスキマがないほど人でごった返しています。

 さすが横田基地、広すぎます! ブースエリアの向こうに航空機展示エリアがあるはずですが遠すぎて機影が見えません。そして、人が多すぎます… たしかに今回の友好祭は入場制限が無くて誰でも入れるのですが、この状態は想像していませんでした。

 とりあえず時間も時間なので昼食を調達することにしましたが、出店はたくさんあるもののお目当ての店がどこにあるのかさっぱり分からず、行き着いたブースでピザチリソースホットドッグを購入。ピザはクオーターサイズで800円、ホットドッグは1000円(8$)でした。円安の影響で値段はすべて高めです。この時点でかなり疲労が蓄積していましたが、意を決して航空機展示エリアへ…

 一番手前にいたのはイルカのような顔をしたホンダ・ジェット、余談ですが設計者の藤野道格さんはハワイで見たフェラガモのハイヒールから得たイメージを生かしてノーズ部を設計したそうです。わぉ!

 主翼上にあるホンダジェットのエンジンのカウリング、デザインが秀逸です。


ホンダジェットの近くには、軍用機ではありませんが見たことのない水上機もありました。

 この水上機はニセコアビエーション所有の飛行機のようです。

 なかなかカッコイイ機体です。


 航空機地上展示エリアの3ブース目はヘリコプターエリアです。ここでは5機のヘリを展示していますが、写真を見て分かるように展示機の間隔がとても広くてこの5機を見るだけでもかなりの時間と労力を必要とします。お~っと、ここで妻が白旗宣言です! まもなく始まるオスプレイの展示飛行をここで座って見ているのでこの先はおひとりさまで~ とのことでした。

 無理もないです。2km以上歩いて休憩無しの3時間立ちっぱなしはさすがにきついです。で、ここからは一人ぶらり旅です。小型ヘリコプターエリアの目玉は何と言ってもAH-1Z ヴァイパーです。

 AH-1Z ヴァイパーはアメリカ海兵隊が運用する攻撃ヘリコプターで、機首にはヘルメット表示照準システムと連動した3砲身ガトリング砲(M197 20mm機関砲)を装備しています。ヘリコプター展示は規制線がないので機体に触れることもできます。なので、記念に20mmガトリング砲の銃口に指先を入れる貴重な?体験をしてきました~。笑

 さて、このあと小型機展示エリアの最終ブース(T4とブルーインパルスを展示)まで行きましたが、そこから先の大型展示エリアまではかなりの距離があったので、やむなくここで断念です。あとは反対側の小型機展示エリアを見ながら戻ることにしましょう。

 T4の反対側にあるF-35までもけっこう距離あるな~と思って歩いていると「オスプレイのデモ飛行が始まります」のアナウンスが…タイミング悪いな~と思いながらもいちどT4のところに戻ると…

 お~、見えました! CV-22 オスプレイです! 思った以上に軽快な動きです!

↑ 固定翼モードで飛行するオスプレイ、最大巡航速度446km/h 航続距離3,590km

      CV-22オスプレイ デモ飛行 垂直着陸(VTOL)→短距離離陸(STOL)

    
 直径11mの3枚ブレード「プロップローター」は固定主翼の両端にあるターボシャフトエンジンで駆動されていますが、左右の駆動出力軸が主翼内で連結されているためターボシャフトエンジンが片発停止になってもプロップロータが止まることなく安全に飛行できるようになっています。

 
 ホバリング中のオスプレイ、騒音はヘリコプターより小さく感じました(遠かったから?)

 ホバリングしながら後ろに進んだり、向きを変えたりと動きはとても機敏でした。

 
      デモ飛行の最後に会場の皆さんにお辞儀をしてから退場していきました~。

 さて、ここからは急ぎ足で見ていきましょう。

 F-35の向こうに見える3発エンジンの飛行機は退役が決まっている空中給油機KC-10エクステンダーです。これ1機でF-35、51機分の燃料を積むことができるそうです。


 こちらは「太平洋空軍デモンストレーションチーム」のF-16展示ブースです。三沢では派手なアクロバット飛行を見せてくれましたが、横田では2機編隊による高速パスのみだったようです。(入場待ちに見たF-16はデモチームのパスだったことが判明)



 F-16のおとなりには「C-12J ヒューロン」という見たことのない飛行機がありました。エンジンカウリングの形から一瞬「YS11か?」と思いましたが、アメリカ陸軍/空軍ご用達の輸送機でした。

 C-12J ヒューロンのプロペラ先端は鏡面仕上げのピカピカでキレイでした。



 さて、時間はすでに15時を過ぎています。20時に打ち上がる1万2000発の友好祭フィナーレ花火も見たいところですが、そろそろ体力的に限界なので帰ることにしました。

 妻と合流後は飲食ブースを見ながら第5ゲートへと足を進めましたが、お目当だったチーズケーキ、スモークドターキー、アメリカンバーガーのお店は見つかりませんでした。(バーガーはあちこちで売っていましたが日本人が出店しているお店が多くて、人気の外人バーガーは2時間待ちで諦めざるを得ませんでした…)

 あ、フライドオレオは見つけましたよ。第5ゲートに一番近いFブースで何気なく寄ったお見せで偶然にも発見! 即刻買いました~。3個で600円でした。高いのか安いのか分かりませんが念願のGET! です。

 見た目はこんな感じで上には粉砂糖がかかってます。さっそく口に入れてみると…わぉ! あま~い! 甘味しか感じません。甘味以外の味を舌の味蕾が総出で捜索しましたが、ひとかけらも感じませんでした~。妻は口にするなり「甘すぎる…」と絶句していましたが、疲労困憊の体が欲していたのか、めずらしく1個食べきりました~笑

 いいんです。この甘さで正解です! これくらいの糖分を摂らなければあの広い大陸では生きていけません! フライドオレオ最高です! これはリピート確実ですね。横田基地公式Webでは事前に飲食店ブースリストを公開しているので帰宅後に画像を拡大して調べたところフライドオレオを出しているお見せは2店舗だけでした。その内の1店舗を見つけたのですから超ラッキーですね。

次回行くときはこのブースリストを精査してから出かけることにしましょう。

 そうそう、公式発表によると今回の友好祭の入場者数は19万3000人で過去最高だったようです。この人数なら、あの広~い横田基地が人で埋め尽くされるのも納得ですね。

5月31日のISS撮影記録

2023年06月03日 | ISS(国際宇宙ステーション)
5月31日19時45分のISS撮影記録です。


 今回の通過は日没50分後(太陽高度-8°)なので空に見える星は金星と月とアルクトゥールスとベガのみでした。天頂付近のアルクトゥールスはそれほど瞬いてなかったのですが、東の空のベガは激しく瞬いていました。

 Windy予報では気流はそんなに悪くないはずですが、ベガの瞬きを見ると期待できる気流ではないようです。気流も問題ですが今回はさらに大きな問題がありました。それは通過コースに居座る意地悪な雲です。全天の雲量は2~3なのですが北天の通過コースにだけ張り付いたように動かない雲があります。

 う~む、これは奥羽山脈を超えてやってくる波状雲の一部で、たぶん上昇気流による雲発生ポイントとなっていて動かないものだと思われます。このままだと最大仰角を過ぎて距離が遠くなったところでしか撮影できません。

 おっと、通過まで、あと5分です。お~い、お願いだから雲よどいてくれ~、と心の中で叫んだら、なんと通過直前に雲が北へ移動しました… まじ!? いや~、超ラッキー! おかげさまで撮影開始ポイントと決めていたおおぐま座の頭を通過するISSがはっきり見えました。

 しか~し、今回は雲越しの撮影だなと思って、露出はやや多めの Shutter=0.920ms、Gain=285 (47%) にしていたので雲なしでは露出オーバーかなぁ~と思いながらの撮影スタートです。

今回の通過コース、北天から南東へ抜けていきます。

最大仰角は73度、距離は436kmで

秋田から岩手を通って太平洋へ抜けるコースです。


 幸いなことに通過コースの雲は見事に無くなったのでISSが見えなくなることは無かったのですが、どーも、北天コースの追尾は苦手で最大仰角付近はロストする時間がかなりありました。

 で、こちらが動画のフルバージョンです。後半はかなりの露出オーバーとなっています。

 5月31日19時45分のISS


 こちらは画像処理を終えたISSフォトです。

撮影仰角51°、推定距離509km、1枚画像(photo



撮影仰角52°、推定距離505km、4枚コンポジット画像(photo



撮影仰角54°、推定距離491km、3枚コンポジット画像(photo



撮影仰角73°、推定距離437km、3枚コンポジット画像(photo



撮影仰角47°、推定距離570km、1枚画像(photo


 さて、今回撮影した動画では最大仰角付近でISSが写っていない時間がたくさんありましたが、これは追尾でロスとしたことが理由のひとつですが、もう一つの理由としてキャプチャーソフトのコマ落ちがあります。

 実は、5月12日の撮影からキャプチャー数を多くするためノートPCをハイスペックのゲーミングPCにしてあるのですが、インストールしたFire Capture の設定がイマイチ決まらず、フレームレートが安定しないトラブルが起きています。

 現在、カメラを接続して机上で行うベンチテストを続けているのですが、もう少し時間がかかりそうです。安定するセッティングが見つかったらブログで報告したいと思いま~す。

 次回のISS好条件通過は6月26日、6月27日です。それまでにはセッティングを確立したいのですが、その頃は梅雨入り後で天気が悪いかな?