晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

火星と木星の接近(撮影テスト)

2015年10月17日 | 火星
おっと寝過ごしたぞ~…
今日は火星と木星の接近のテスト撮影日です。

現在時刻は04時45分です。急ぎましょう。

今日の火星と木星はこんな感じです。

2015.10.17 5:02:14 NIKON D90 50mm ISO640  F4.8  2sec

角距離にして35分離れています。

2015.10.17 5:02:27 NIKON D90 80mm ISO640  F5.6  2sec

明日は23分弱に近づきます。

2015.10.17 5:02:47 NIKON D90 200mm ISO640  F6.3  2sec

薄明が進んでいます。撮影テスト即開始です。

はじめは、BORG60+Powermate2×です。焦点距離は650mmになります。

2015.10.17 4:57:07 D90 BORG60 Powermate2 ISO800 1sec

ふ~むふむ、このBORG60は色にじみが大きく出る望遠鏡でしたね。


次はCELESTRON C90 MAKです。焦点距離は1,250mmになります。

2015.10.17 5:11:17 CELESTRON C90 MAK D90 ISO3200 1/20sec

F14なのでISO感度は3200にしてあります。

2015.10.17 5:11:29 CELESTRON C90 MAK D90 ISO3200 1/20sec

本日の撮影は画角テストなのでカメラ三脚の固定撮影です。

2015.10.17 5:11:45 CELESTRON C90 MAK D90 ISO3200 1/20sec

画角としては CELESTRONがちょうど良いので明日は赤道儀に載せて撮影することにしましょう。


2015.10.17 5:11:56 CELESTRON C90 MAK D90 ISO3200 1/30sec

明け方の空に見えてきた火星は来年のプレ大接近(2016年5月30日)に向けて視直径がどんどん大きくなります。

前回の中接近(2014年4月21日)では視直径が 15.1"でしたが、来年のプレ大接近では視直径が
18.6”になります。そして、2018年の大接近では視直径が、な、なんと24.3”にもなりま~す。

こ~れは楽しみです。大接近まではまだ3年もあるので、まずは来年5月30日のプレ接近で撮影スキルをじっくり高めることにしましょう。

2014年4月13日の火星

22:04 SE200N  5×パワーメイト 2°ウエッジプリズム DBK21AU618AS 30fps 1600frames 
光度 -1.5等 視直径 15.1" 輝面比 1.00 地心距離 0.61767 AU

(参考データ)
2014年 4月21日 光度-1.4等級 視直径 15.1” 地心距離 0.621 AU
2015年10月18日 光度 1.7等級  視直径 4.1”  地心距離 2.294 AU
2016年 5月30日 光度-2.1等級 視直径 18.6” 地心距離 0.503 AU
2018年 7月30日 光度-2.9等級 視直径 24.3” 地心距離 0.385 AU



冥王星とカロン

2015年10月12日 | 冥王星
2015年7月14日に冥王星に最接近したニュー・ホライズンズから
送信されてくる写真の数々は、どれを見ても想像を遙かに超えるものばかり…

とても興味深い写真がたくさんあるのでメモしておくことにしましょう。

2006年までは太陽系第9惑星とされていた冥王星、その直径は2370km
衛星カロンは直径が冥王星の半分以上(1208km)もあり、冥王星から1.9万kmの
近傍を周回していることから二重天体と称されることも…、→動画




冥王星とカロンの直径はこれまで不確実だったのですが今回の観測で確定されました。

地球、月と比べるとこんな感じだそうです。月よりかなり小さかったんですね。


有名になったハート形をこちらに向けている冥王星


セピア色は調整前の色だと思っていたのですが、これがリアルカラーのようです。

こちらは疑似カラー画像

地表の様子のちがいがよく分かります。

そして、こちらがカロン

クレーターが少ないことに気づきます。太陽系外縁天体にクレーターが少ないのは、
太陽系生成の過程に関係があるのかもしれません。

トンボー領域の拡大写真

冥王星がこんなに多様性のある地表をしているとは想像できませんでした。

スプートニク氷原のクローズアップ

興味深い地形がてんこもりです。

地表の詳しい様子は次回のブログで…