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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

X-37B 観望記録(10/28)

2022年10月29日 | X-37B
10月28日18時10分過ぎに通過したX-37Bの観望記録で~す。

 現在地球周回軌道上で運用中のX-37Bはミッションとしては通算6回目(OTV-6)2号機としては3回目の飛行である。OTV-6は2020年5月17日にケープカナベラルからリフトオフしたものだが現在もミッションを継続中でX-37Bとしての宇宙滞在記録を更新中である。(設計上の滞在期間は270日だがOTV-6は900日を超えている。わぉ!)

 さて、X-37Bの拡大撮影はこれまでに何回かチャレンジしているが全長が8.92m、翼幅が4.55mの大きさなのでこちらがイメージしたようにはなかなか写らない。予報では明るいときの光度が0等級ほどだが最近は予報を下回ることが多く眼視ですら見えないことがほとんどだ。

 これまでD300mm(合成焦点距離3000mm)にASI174MMやASI290MCを装着して撮影を試みていたが、今回はこれまで試していない組合せ、D300mm(f1500mm)+ASI290MMでテスト撮影を行う。

 今回の通過は高度43°で地球の影に入るイベントだが…

 最近は眼視で発見できず撮影まで至らなかったことが続いていたので、へび座の頭部をターゲットポイントとして双眼鏡で通過を待った。18時11分0秒、予報どおりにへびの頭を通過する移動光点を発見! X-37Bだ!

 明るさはへびの頭の星とほぼ同じで約4等級…このあと0.9等級まで明るくなるので惑星カメラをONにして通過コースを眼視で凝視!来るぞ、来るぞ…… あれ!? 待てど暮らせど移動光点は見えません…

 うわ~、デジャブです。イヤホンから聞こえる時報が「もう通過時間は過ぎてますよ」という心の声を含んだ音声で時刻を告げてます。まただ…

 X-37Bを眼視で発見するためのメモ書き…

 予報ではアルタイルとほぼ同じ明るさに増光してから地球の影に入るはずだったのですが…全く見えませんでした。う~む、またしても逃げられた。X-37Bの捕獲は難易度MAXです。OTV-6は宇宙滞在900日を超えているのでそろそろ帰還すると思われますが、次回のチャンスを待つことにしましょう。


↓過去ブログ
X-37B 撮影記録 2022年1月28日 NEW
X-37B 観望記録  2021年11月13日
X-37B 撮影記録  2021年10月4日
X-37B 撮影記録  2021年8月1日
X-37B 観望記録  2021年6月25日
X-37B 観望記録  2021年5月14日
X-37B 観望記録  2020年12月9日
X-37B (OTV-6)  2020年5月29日&5月31日
X-37B (OTV-5)  2019年9月15日
X-37B (OTV-2)  2011年11月3日
X-37B (OTV-1)  2010年5月30日
The military space shuttle X-37B  2010年5月27日



X-37B 観望記録(1/28)

2022年02月02日 | X-37B
これは2022年1月28日に仙台上空を好条件で通過したX-37Bの観望記録であるが、同時に2022年最初のサテライト拡大撮影記録でもある。

 本来なら、拡大撮影のスタートは気流が落ち着き始める2月下旬以降を予定していたが、今回のX-37Bのコースが最大仰角90°という最良の条件だったので観望だけでなく拡大撮影もすることにした。

">


 しかし、終わってみると欲を出すと良いことはないという教訓を残すのみの結果だった。今回の撮影システムはいつもの30cmドブ(Powermate2×)+ASI174MM+IRフィルター、露出はShutter=0.933ms Gain=295 (73%) で撮影している。

 冬の気流でボケボケだが強調処理で浮かんだのが下記画像である。どれも大気の揺らぎを受けているのでX-37B本来の姿を捉えたものは1枚もないと思われる。























X-37B 観望記録(11/13)

2021年11月13日 | X-37B
 ふと目が覚めてスマホを見るとグーグルカレンダーがX-37B通過を通知していた。
天気が悪くなる予報だったので撮影は諦めていたのだが天窓からは星が見えている。

 現在時刻は5時10分、通過は5時18分なので撮影は無理としても観望だけはできるかも
と思い外に出てみる。空気の冷たさに11月であることをあらためて気付かされる。

 空を見上げると目の前にしし座が大きく広がっている。東の空には春の大曲線の中間駅
であるアークトゥルスも見えている。どちらも春の星座だが星の瞬きは冬の装いである。

 西の空にはオリオン座が見えているが北西からの季節風に乗った雲が流れていた。
何とか見えそうだなと思いカメラを準備する。この時点で通過1分前なのでテキトーに
カメラを向けてX-37Bが地球の影から出るタイミングで連続シャッターを切った。


 時報が5時18分を告げたがX-37Bはいっこうに視界に入ってこない。軌道が変わったのだろうか?
ここ最近、X-37Bは何かのミッションを遂行中らしく短期間に軌道を何度も変えている。

 通過前日に通過コースを確認したらコースが変わっていた…はまだ良い方で通過そのものが
なくることもあった。軌道高度も600kmになったり300km台まで下がったりと、ホントか~?
と思うような動きをしている。

 などと考えているとカペラ付近を移動する光点が見えた。X-37Bだ。光度は約2等級… 予報より暗い。
撮影時は気付かなかったが比較明合成をしたらX-37Bの通過前にサテライトフレアが写っていた。

X-37B:2021/11/23 05h18m22s~ 05h18m36s D810A 24-70mmf2.8 fl24mm ISO2000 1sec×12
Meteor 1-27:2021/11/23 05h17m04s~ 05h17m10s D810A 24-70mmf2.8 fl24mm ISO2000 1sec×6

調べてみるとフレアを起こしたのはMeteor 1-27というロシアの衛星のようだ。

 1977年製とはこれまたずいぶんと長いこと地球のまわりを回っている衛星だ。軌道高度を見ると
当分は落ちてくる心配の無い衛星だが、言葉を変えれば放置された宇宙ゴミだ。困ったもんだ。

 最大高度を過ぎたX-37Bは徐々に暗くなり北東の空で見えなくなった。気象状況が悪かった影響は
多分にあるが、それを差し引いても今日のX-37Bは予報光度よりもずっと暗い通過だった。


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X-37B 撮影記録  2021年10月4日
X-37B 撮影記録  2021年8月1日
X-37B 観望記録  2021年6月25日
X-37B 観望記録  2021年5月14日
X-37B 観望記録  2020年12月9日
X-37B (OTV-6)  2020年5月29日&5月31日
X-37B (OTV-5)  2019年9月15日
X-37B (OTV-2)  2011年11月3日
X-37B (OTV-1)  2010年5月30日
The military space shuttle X-37B  2010年5月27日


CZ-7 R/B & X-37B 撮影記録(10/4)

2021年10月09日 | X-37B
10月4日早朝に撮影したCZ-7 R/B と X-37B の撮影記録です。

イベントデータ




10月4日のCZ-7 R/B (↓ クリックで拡大)


 高度20°で影から出る通過だったのでさすがに眼視では見えませんでしたが写真には写っていました。一脚固定の手押しシャッターなので微妙に画角がずれてますね。

こちらはX-37Bのイベントデータ



 カラー惑星カメラで拡大撮影を試みましたが画角が狭いのでほとんど写っていませんでした。カラーでは解像度も悪すぎてX-37Bは無理ですね。次回からはモノクロで撮影することにしましょう。
10月4日のX-37B

Shutter=0.900ms Gain=300 (50%)

X-37B 撮影記録(8/1)

2021年08月01日 | X-37B
毎日天気が不安定で拡大撮影ができない日が続いています。

今日もだめかなぁ~と思いながら外に出てみると…ほひょ!? 思いのほか晴れています。見える範囲ですが雲が一つもありません。さっきまで弱い雨が降っていたはずですが急速に晴れたようです。これなら拡大撮影が十分できます。現在時刻は02時30分…今朝の通過時刻は03時18分ですので十分間に合います。急いで準備をすることにしましょう。

 撮影終了後にwindyで確認したところこの時間だけ晴れていたようです。ラッキー!


 さて、本日のターゲットは直距離461kmのX-37Bです。拡大撮影するにはやや遠いパスですが、今回のミッションはまだ成功していないX-37Bを動画で撮影することなので条件としては十分です。

 最大予報光度は0.8等級ですがX-37Bの場合この数値は当てになりません。予報より暗いことが何度もありましたので眼視で補足することが撮影成功のカギとなります。

 さて、そろそろ時間です。時報が03時17分を告げました。ふ~む、木星の下を見てますが…見えませんね~。時報が03時18分を告げましたが…まだ見えません。今日も見えないままで終わるのか~と思った瞬間、見えました! うお座で発見です!

 う~む、かなり暗いですね~。月明りの影響があるのかもしれませんが、どーみても2等級です。2回目の導入でファインダー捕捉成功です。撮影システムは30cm(F5)+Powermate2×+ASI174MM+UV/IR cut filterです。本日の露出は前回の教訓を生かしてShutter=0.994ms、Gain=300 (75%)にセッティングしてトライです。

 ふう、撮影終了です。暗かったので露出不足かと思いましたが十分写っていました。X-37Bの動画撮影成功です!

2021年8月1日03時18分のX-37B(↓飛翔体が小さいので全画面表示でご覧ください。)


 動画を再生してみるとグニャグニャしていて形がよく分かりません。動画から画質の良いフレームをセレクトして画像処理をしてみましたが、なぜこれほど形が変化しているのか、X-37Bをどの角度から見ればこのような形になるのかがが全くもって分かりません。

↓frame.№3839 03h18m47.860s Shutter=0.994ms



↓frame.№3944 03h18m51.219s Shutter=0.994ms



↓frame.№4072 03h18m54.667s Shutter=0.994ms



↓frame.№4076 03h18m54.698s Shutter=0.994ms



↓frame.№4078 03h18m54.713s Shutter=0.994ms



↓frame.№4079 03h18m54.713s Shutter=0.994ms



 今回の撮影では、形をはっきり捉えることはできませんでしたが貴重なデータを得ることができました。今後、気流の良いときに適正露出で撮影できれば形を特定できるかもしれません。次回のチャンスを待つことにしましょう。



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X-37B 観望記録  2021年6月25日
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X-37B 観望記録(6/25)

2021年06月26日 | X-37B
 6月25日はX-37Bが好条件で通過する日でしたが天候が良くなかったので
双眼鏡で通過の確認だけでもしようと思って待ち構えていると…



 なんと通過の時間だけ天頂部分がぽっかりと晴天域となって、最高の条件で
X-37Bが通過して行きました。しかも予想等級を上回る明るさで…トホホです。

 アークトゥルスは若干瞬いていましたが気流も良さそうで拡大撮影も十分可能な
気象条件でした。通過後にwindyで確認すると200hPaの風速が47m/sで500hPaは
1m/sという最良の条件だったので千載一遇のチャンスを逃してしまったようです。

 今日のX-37Bはとにかく明るくてアークトゥルスとほぼ同じ等級に見えました。

天頂を通過するX-37B

2021/6/25 19h58m50s~ 19h59m02s D810A 24-70mmf2.8 fl24mm ISO1600 1.3sec×8 DX

GIFアニメ(クリックで拡大)

 
 前回の観望(5月14日)では予報等級が0.6等級だったのに2等級までしか明るくならならかったので今日は双眼鏡を首から提げて待っていたのですが、結局、双眼鏡を一度も使うことなく観望終了となりました。X-37Bの予報等級は当てになりませんね~。


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X-37B 観望記録  2021年5月14日
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X-37B 観望記録

2021年05月15日 | X-37B
 5月14日、ISS通過の30分前にX-37Bが好条件で通過した。

 惑星カメラによるISS撮影の直前だったのでX-37Bも惑星カメラで撮影しよう
と思って待ち受けていたのだがみごとに失敗した。

 以下、その観望&撮影失敗記録である。

X-37Bのイベントデータ



明るさ0.6等級はX-37Bではベストと言って良い明るさである。

 撮影計画としては、20時06分にカストルとポルックスの間を通るのでここを
第1発見ポイントとして待っていたのだがそれらしき衛星は全く見えなかった。

 そうこうしているうちに時報が20時07分を告げたので慌ててしし座を見ると…
おっと、いました! かすかな微弱光点がししのしっぽを通過しています。

 うわ~、かなり暗いです。2等級あるかないか…といった感じです。すぐファインダーで
追尾しましたが、撮影後に動画を確認してもなにも写っていませんでした。

 惑星カメラはIRパスフィルターを外してシャッターは3ms、ゲインも400のマックスにして
いたので感度的には写っていておかしくないので追尾できなかったのが原因かと思います。

 こちらは記録用に撮影したしし座を通過するX-37Bです。

 これを見ると、しし座の頭で明るくなり始めているのが分かります。下から昇ってきた
Cosmos2278Rocketの明るさがMAXで2.1等級なのでX-37Bがいかに暗かったかが分かります。

Cosmos2278のイベントデータ



 最近ツイッターで話題になったX-37Bに関する写真があります。



 写真の出所は不明のようですが1枚目はカーゴベイの中に収納された状態の太陽電池パドル
が写っています。カーゴベイは荷物室だと思っていたのですがメインは太陽電池パドル収納庫
だったのですね。(太陽電池パドルの下には荷物室があります)

 スペースシャトルは太陽電池ではなく燃料電池に依存していたので長期滞在が出来なかった
のですが、X-37Bはその点を見事に解決した往還型宇宙船といえます。

 2枚目の写真は太陽電池パドルを展開した状態を軌道上で撮影した写真ですが、これまた
初めて見る写真で超ビックリです。他にも数カットの写真が公開されており、太陽電池
パドルが興味深い動きをしていて、なるほどと思うことがたくさんあったのですが…

 あれ? これってブログネタにしていいのかな…??

 このページがいつのまにか削除されているときは何らかの警告があったんだ~ 
とお察しください。(笑)

X-37B 観望記録

2020年12月10日 | X-37B
12月9日の夕方、仙台上空をX-37Bが通過した。以下その観望記録である。

本日のイベントデータ


これを見るとカシオペヤ座付近で最大仰角67°、光度0.5等級まで明るくなる予報になっている。
以前は明るさ不明となっていたが最近になって具体的な光度が表記されるようになった。

0.5等級と言えばベガとアルタイルの中間程度の明るさ、現在の土星と同じ明るさである。
本当にそんなに明るくなるのだろうか? 本日は今後の拡大撮影に向けて明るさをチェック
することが重要な目的である。

イベントデータで分かるように、X-37Bは高度が低いときはとにかく暗くて、最大高度にならないと
眼視で確認することができない飛翔体である。

さ~て、まもなく時間です。カシオペヤ座に狙いを定めて注視していると…

え!? 突如、視界の片隅にISS級の移動する光点を感じて西の空を見ると、ベガの近くで
ベガよりはるかに明るい人工衛星がぐんぐん高度を上げています。なんじゃ、こりゃ…

…もちろんISSではありません。明るさは天頂に見えている火星とほぼ同じ、-1等級はあります。
え? カシオペヤ座に向かっていくこのコースはひょっとして …そうです。X-37Bです。

驚きです。夕方のパスは最大高度を過ぎてから明るくなるのが普通ですが、全く逆です。

X-37Bは高度を上げながら徐々に暗くなり、カシオペヤ座付近はほぼ予報どおりの明るさで通過した。

2020.12.9 17:28:47~17:29:52 NIKON D90 VR24-70mm(f24mm) ISO1600 1.6sec F2.8

カシオペヤ座付近の通過経路


カシオペヤ座を通過するX-37B

2020.12.9 17:29:19 NIKON D90 VR24-70mm(f24mm) ISO1600 1.6sec F2.8(トリミング)

〈X-37Bが西空でマイナス等級まで明るくなった事象に関する考察〉
 通常、夕方のパスでは逆光になるため西空ではISSでもそんなには明るくならないが、X-37Bが長時間西空でマイナス等級を維持していたことは興味深い現象である。全長が9mしかない飛翔体があれほど明るくなることは通常では考えにくのだが、今回のX-37Bのミッションの一つにマイクロ波方式宇宙太陽光発電システム実験があるので、大きめの太陽光パネルを展開していたと考えれば説明はつく。

 今回の観測でHeavens Avobeの予報光度は概ね合っていることが分かった。これから気流の悪い時期が続くが機会を見て拡大撮影にチャレンジしてみることにしよう。

X-37B(OTV-6)

2020年06月01日 | X-37B
X-37B(OTV-6)が5月17日13時14分(JST22時14分)にケープカナベラル空軍基地からアトラスV 501ロケットで打ち上げられた。

前回までの5回の飛行はすべて空軍によるテストフライトであったが、今回から宇宙軍(USSF)が主管となって発射、軌道上運用、着陸を担当する。
(USSF:United States Space Forceは、2019年12月19日に「第6の軍」として新しく発足された軍種である。軍の新設は1947年以来72年ぶりとなる。)

宇宙軍が統括することでより秘匿性が高くなると思ったが、以外にもミッション内容がオープンに公開されている。それによるとNASAによる実験が2つ、アメリカ海軍調査研究所の実験が1つとなっている。

NASAは「選択した材料の空間条件に対する反応を評価するサンプルプレート」と「種子に対する周囲空間の放射線の影響調査」を、海軍研究所 (NRL)は太陽光を無線周波数のマイクロ波エネルギーに変換し、そのエネルギーを地球に伝達する実験を行う。

海軍研究所の実験は「マイクロ波方式宇宙太陽光発電システム」と呼ばれるもので、日本でも経済産業省やJAXAが2045~50年ごろの実用化を目標にして研究しているワイヤレス給電技術である。

さて、今回もリフトオフ直後から通過情報が公表されているので撮影を試みた。以下、その記録である。

1回目のチャンスは5月29日にやってきた。

相変わらず明るさは不明となっている。


アルタイルの南側で最高仰角になるのでここを撮影ポイントとして待ち伏せ作戦で撮影を行いましょう。時間になったら目を皿にして移動光点の探索です。

来ました。へびつかい座近辺は明るい星がないのですぐ見つかりました。

2020.5.29 03:27:50 NIKON D810A VR24-70mm(f38mm) ISO1600 8sec F5.6
明るさは2等級程度です。この明るさなら拡大撮影ができそうです。

…ということで2回目はドブで拡大撮影に挑戦しました。X-37Bの拡大撮影は2011年11月4日以来です。→過去ブログ「X-37B 拡大撮影

5月31日に好条件で仙台上空を通過します。チャンスです。


仰角72°は感覚的には真上ですが頑張りましょう。


X-37Bはりゅうの頭の上を西から東へと駆け抜けていきました。

2020.5.31 3:07:47~3:08:52 NIKON D90 NIKKOR 28mm F2.8 ISO1600 5sec×10

X-37Bは全長が8.9m 翼幅が4.5m 高さが2.9mです。HTVは全長約10m 直径約4mなので大きさはほぼ同じと言えます。撮影対象としてはかなり小さいですが複雑な形状をしているので変化のある写真が撮れます。






ふう、ひさびさの拡大撮影で追尾が大変でしたがなんとか撮影できました。


X-37B(OTV-6)

2020.5.31 03:08:58 D300mm F10 D810A ISO1600 1/500


今回の撮影も時間によって形がかなり変化していたのでサンプルとして何カットか並べてみました。たぶんシャトルがスピンしながら飛行しているからだと思いますがどの角度から見ればこのような形になるのかいまだにイメージできません。



次回の撮影までにイメージトレーニングが必要ですね。

X37B(OTV-5)

2019年09月15日 | X-37B
Heavens-Aboveによると本日X37Bが好条件で仙台上空を通過するらしい。



しか~し、通過時刻の18時32分は日没後わずかに45分後…、太陽高度も-9°ではバリバリの絶賛薄明中です。前回観測したときはX37Bの明るさが2等級だったので眼視は無理そうです。今回も待ち伏せ作戦で写真をとることにしましょう。



待ち伏せは最高高度になるヘルクレズ座の付近で固定撮影、ISO感度は3200、露出は4秒の連続撮影、ズームレンズの焦点距離は38mm(F4.5)かな…。あとは双眼鏡でOTV5を探すことにしましょう。

さて、時間です。双眼鏡を覗こうと上を見上げたとき…、おお!、なんだ!?、ISSのように明るい衛星が高速で移動しています。え!? わお! この時間に明るい衛星って何~? ほひょ、ふひゃ~、これは…、なんとX37Bでした…。明るすぎます!!

待ち伏せ作戦のカメラの画角にもしっかり入ってきました。

2019.9.15 18:32:09 NIKON D90 ISO3200 4sec f38mm F4.5

光度はデネブより若干暗い程度の明るさです。

2019.9.15 18:32:19 NIKON D90 ISO3200 4sec f38mm F4.5

移動速度はISSに比べてかなり速いスピードです。

2019.9.15 18:32:24 NIKON D90 ISO3200 4sec f38mm F4.5

OTV-5号機のデータを見ると近地点が295km、遠地点が339kmとかなり低いようです。この距離なら拡大撮影でかなりの詳細が分かるかもしれません。太陽電池パドルを開いているシャトルの様子を撮影できる可能性があります。機会を見てチャレンジしてみましょう。

*OTV-5号機は2017年9月7日のリフトオフから数えて今日で738日目(2年と8日)で飛行日数記録を更新中です。