晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

2月21日の火星

2010年02月21日 | 火星
2月21日の早朝、まもなくSTS-130通過の時間です。
さて天候は…、ふひょ、雪が降っています。

しかも積もっています。残念ながら撮影断念です。

STS-130は明日の朝も通過するので明日再チャレンジしましょう。
Appears 4h52m33s 0.6mag az:350.2° N h:18.3°
Culmination 4h53m51s 0.8mag az: 30.6° NNE h:25.0°
distance: 748.4km height above Earth: 350.1km elevation of sun: -17°
Disappears 4h58m32s 5.6mag az:103.8° ESE horizon

STS-130
8h34m PAYLOAD BAY DOOR CLOSING
11h14m ENDEAVOUR Deorbit Burn
12h20m KSC LANDING

さて、天気予報によると本日仙台上空を高気圧が通過します。
そのため、この時期としてはめずらしく、冬型の気圧配置が崩れ
落ち着いた気流になると予想されます。

そこで、今宵は火星撮影です。たぶんラストチャンスになる
でしょう。今日は日没時から望遠鏡をセットして温度順応に
たっぷり時間を掛けましょう。

撮影予定時刻は火星が南中する21時30分頃です。

ふむふむ、気流はいいです。パソコンの画面上でも
模様がはっきり見えます。今シーズンのベストです。

2010.2.21 21:20 SE200N ToUcamProⅡ 15fps 1998frames
視直径12.8"、光度-0.8等、地心距離 0.73042AU

前回、1度のウエッジプリズムでは大気分散による色ずれが
思うように消えなかったので、今回は新たに購入した0.5度の
ウエッジプリズムを使用しています。若干色ずれが残って
いますが、適切な位置合わせは今後の課題です。

火星の視直径は12秒台になってしまいました。かなり小さく
なりましたが、今週は天気が良さそうなので気流の状態が
すこぶる良いときは再度チャレンジしてみることにしましょう。

STS-130 まもなく帰還!

2010年02月20日 | STS(スペースシャトル)
STS-130が無事ISSから分離し帰還の準備を始めました。

帰還は2月22日12時16分(JT)の予定です。

こちらは今回のミッションで設置された観測用窓「キューポラ」。

ニコラス・パトリック宇宙飛行士がさっそく外を眺めています。

この窓は地球側に設置してあるので外を見ると…、

つねに頭の上に地球が見えます。わぉ、絶景ですね!


野口宇宙飛行士…、何かを撮影中です。

ロボットアームの操作卓がキューポラ内に移設されて今後は
ここから操作するそうです。

STS-130は2月21日の早朝、日本上空を通過します。

1回目は北海道の北方上空、時刻は4時30分頃
Appears 4h30m37s 1.6mag az: 15.2° NNE h:12.6°
Culmination 4h30m54s 1.7mag az: 21.7° NNE h:12.7°
distance: 1166.7km height above Earth: 352.0km elevation of sun: -22°
Disappears 4h35m09s 5.5mag az: 81.8° E horizon

2回目は仙台の上空、時刻は6時5分頃
Appears 6h01m59s 1.8mag az:309.9° NW h:2.3°
Culmination 6h06m24s -1.2mag az: 39.0° NE h:80.7°
distance: 356.1km height above Earth: 351.8km elevation of sun: -4°
Disappears 6h11m19s 5.1mag az:128.3° SE horizon

上記データはいずれも仙台から見た場合です。

1回目は最大仰角が12度、光度1.7等級なので見えない可能性が
高いと思われます。

2回目は太陽高度が-4度なので、Daylight Passになります。
仰角は80度もありますが、光度-1.2等級では、これまた
見えない可能性の方が高いと思います。

しかし、いずれも20秒後方をISSが飛行しています。
ISSは1回目が-1.4等級、2回目が-4.2等級もあるので
ISSを目安にその前方を探すとSTSが見つかるかもしれません。

デジカメでは天気次第ですが、ランデブー飛行を撮影できるはずです。
明朝は早起きして待機することにしましょう。

三日月(月齢2.2)

2010年02月16日 | 
昨日の2月15日は月齢1.2の月を撮影できる日だったのですが
天気は一日中曇り…、撮影はできませんでした。

今日も一日中曇っていましたが夕方になって
雲の切れ間から三日月が見えました。

2010.2.16 17:45 BORG60 D90 ISO640 1/20 (固定撮影)

今日の三日月は月齢2.2です。

2010.2.16 17:49 BORG60 D90 ISO640 1/40 (固定撮影)トリミング

このあとすぐに曇ってしまい三日月は見えなくなってしまいました。
どーも、天気がすっきりしませんね~。

2月12日の火星

2010年02月13日 | 火星
ふ~む、天気が良くなりません…。

1月28日の最接近以降、気流が良くなる日を
待ち続けて半月…、気流が良くなる以前に
晴れる日がほとんどありません。

たまに晴れても、気流は最悪…、

その間に火星はどんどん遠ざかっていきます。

と言うことで12日の夜、撮影を決行しました。
天候は天頂より西側が雪雲で曇、東側は若干の晴れ、

雲間をねらっての撮影です。雲がある分、気流は
そこそこですが、その分透明度は良くありません。

透明度が悪いのでピントあわせに四苦八苦、
雲が切れる瞬間をひたすら待っての撮影となり
2時間粘って撮影できたのは5回だけ、ほとんど釣りの境地です。

パソコン画面上では朝霧と夕霧、北極冠が
はっきり見えるのですが火星の模様は見えません。

で、撮影した画像をレジスタックス&画像処理してみました。

2010.2.12 22:45 SE200N HC Or12mm 20fps 1600frames

左下の方をよく見ると山にかかる雲のようなものが2つ見えます。
ウエッジプリズムは1度を使用していますが、雲で調整できなかったため
大気分散による色ずれが取り切れていません。今になって思うと、
最接近の乱気流の日が一番良く撮れたように思えます。


ということで、最接近の日に撮った動画を再処理してみました。

ガウス2の階乗+画像復元+シャープ処理

関連ブログ→最接近の火星

火星の視直径は現在13.5秒、今月末には12.1秒になります。
日に日に遠くなっていますが再チャレンジの機会を待ちましょう。

さて、3月23日に衝を迎える土星は現在、視直径が19.0秒
南中時刻は02時24分です。そろそろ観望期ですね。
天気のよい日は土星にも望遠鏡を向けてみることにしましょう。

STS-130 打ち上げ成功!

2010年02月08日 | STS(スペースシャトル)
日本時間18時14分、スペースシャトル最後の夜間打ち上げと
なったSTS-130のリフトオフは完璧と言えるほど見事なものでした。

「リフトオフを待つSTS-130」

昨日は悪天候で打ち上げ9分前に延期が決定しましたが
今日は大丈夫のようです。


カウントダウンは順調に進み… 3,2,1,0


リフト・オフ!


雲を突き抜け、漆黒の空へ進んでいきます。


地上管制官から推力全開の指令…、緊張の瞬間です。


ブースター分離を終えると宇宙はすぐそこ…、


緊急時のリターンポイントを通過! もう地上へは戻れません。


外部燃料タンク分離!


STS-130はゆっくりタンクから離れていきます。実際はタンクが地上に
落下しているのですが…、このシーンはいつ見ても感動です。

しかもリアルタイムで見ることができるのですから驚きです。
リフトオフから約9分、今回の打ち上げは完璧と言えるでしょう。

今回が最後の夜間打ち上げ…、見納めです。暗闇の中を突き進む
スペースシャトルを見ることはもうできません。この打ち上げを
リアルタイムで見ることができたことは感慨深いものがあります。

今回カーゴベイに積んであるトランクウィリティーとキューポラを
取り付けるとISSは90%完成します。実際のところアメリカ分の
組立は今回のミッションで終了と言えるでしょう。

初期の計画に比べるとずいぶん簡略化された感があるISSですが
いよいよ完成です。STSがドッキングした完成直後のISSを撮る
チャンスですが、今回はタイミングがあまり良くないようです。

昼間の通過も含めて撮影できる日をリサーチしてみましょう。

野口宇宙飛行士がISSから撮影した夜光雲

2010年02月01日 | 夜光雲
野口宇宙飛行士が撮影した夜光雲がTwitterに
掲載されていました。

2010年1月28日撮影

Noctilucent cloud over Antarctic, near Showa Base.

南極の昭和基地付近の上空で撮影したようです。
写真の上の方に筋状に伸びている細い雲が夜光雲です。

2010年1月30日撮影

Noctilucent clouds. Antarctic. Priceless

こちらも南極上空で撮影したもの、
こちらの写真は夜光雲の微細な構造が鮮明に
写っています。とてもきれいな写真ですね。

関連Blog→夜光雲ユタ州の大火球で発生した雲

野口宇宙飛行士のTwitterはこちら→Twitter