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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

二十九日月と水星の接近 観望記録(4/26)

2025年04月26日 | 水星
お天気情報では 4月26日未明が快星になる予報だったので「二十九日月と水星の接近」観望に出かけました~。

 で、観望地に着いたのは土星出時刻の3時20分頃… はて、この時刻は金星高度が3°を超えているはずですが、どういう分けか -4.8等級の金星がまったく見えません。なぜ~?

 いや、理由は分かっています。認めたくないだけです… 低層にぶ厚い雲が横たわっているのは見た瞬間に分かりました。トホホ…です。 しばらく待つと金星は雲抜けしましたが、

 土星が雲を突き抜けたのは4時03分でした。雲の高度はざっと見て6°はあります。これでは水星が雲抜けをした頃はかなり空が明るくなるので水星確認はムリっぽいかも…

2025/4/26 04h03m23s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO2500 f/5.6 1/2.5sec

 4時15分には市民薄明が始まるので、1.2等級の土星が見えている時間はあと十数分です。

2025/4/26 04h04m24s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f230mm ISO2500 f/5.6 1/3sec

 月が雲を抜けて見えてきました。月齢27.3の二十九日月(新月2日前)です。

2025/4/26 04h12m49s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO2500 f/5.6 1/30sec

ここで「月齢27.3と金星・土星の競演」ゲットです!

2025/4/26 04h15m45s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO2500 f/5.6 1/20sec

 いやいや、今日の本命は「二十九日月と水星の接近」です。時刻は4時20分… 水星は月の下で離角は3°です。う~む、まだ雲の中ですかね~。水星が雲抜けする時間と空が明るくなってしまう時間とどちらが早いか勝負です!とりあえず撮影を続けて帰宅後にPCで確認しましょう。

2025/4/26 04h20m56s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO2500 f/5.6 1/50sec

 気付けば日の出まであと15分です。見上げるとマジックアワーの空で月と金星が輝いていました。

2025/4/26 04h29m49s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 f/5.6 1/100sec

 で、帰宅後に確認したところかすかですが写っていました。確認できたのは4時27分47秒~4時28分27秒に撮影した4コマだけでした。この直後の画像からは雲の影響なのか確認はできませんでした。

2025/4/26 04h28m27s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f450mm ISO1600 f/6 1/125sec

 水星は4月22日に西方最大離角を迎えましたが、しばらくは高度が下がらないので5月上旬までは観望好機が続きます。5月5日にマイナス等級(-0.1等)になるのでむしろ見やすいかも… 金星は明日4月27日が最大光度(-4.8等級)になるのでこちらも観望好機ですね。

水星と土星の接近 観望記録(2/25)

2025年02月26日 | 水星
水星と土星の接近観望記録で~す。

 水星と土星の離角は1°26′(満月3個分)なのでなかなか見応えのある接近イベントなのですが、日没30分後の高度はわずかに5°です。そこから水星没までは約30分… かなりタイトなイベントです。

 このような日没後のイベントはいつも時間とのたたかいなので事前に観望メモを作成して出かけてます。今回のメモはこんな感じでした~。φ(.. )

〈日没-17時26分 水星:-1.2等、土星:1.1等〉
・17時26分 水星磁方位260° 高度11°←水星可視
・17時36分 水星磁方位262° 高度9.2°
・17時46分 水星磁方位264° 高度7.4°←土星可視
・17時56分 水星磁方位265° 高度5.6°
・18時06分 水星磁方位267° 高度3.8°←天文薄明開始
・18時16分 水星磁方位268° 高度1°←観望終了
*磁方位はコンパスグラスで確認してます。20年前に購入したモノですがコンパクトで視認性も高いので重宝しています。

 さて、今宵の水星は光度が-1.2等もあるので日没時には肉眼でラクラク見えるよね~と思ったのですがこのような天気だったので双眼鏡でも見つかりませんでした。

 帰宅後に画像を確認したところカメラが水星を捉えたのは17時47分でした。

2025/2/25 17h47m07s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO200 f/6.3 1/15sec

 天気が良ければ土星も見え始める時間ですが水星も眼視では見えずあきらめムードがよぎった直後…

2025/2/25 17h53m19s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO640 f/5 1/10sec

 17時55分、双眼鏡で水星発見です! キラキラ輝いていてこんなに明るいのになぜ見つけられなかったのだろう?と思うほどでした。惑星なのにまるで恒星のように輝いています。かなり明るいぞ~

2025/2/25 17h57m01s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 f/6.3 1/13sec

 と思ったのもつかの間… 水星は雲に隠れて、入れ替わるように土星が見えてきました。トホホ…

2025/2/25 18h00m09s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 f/6.3 1/13sec

 この土星もすぐに雲に入ったので、水星と土星が接近している様子は撮れなかったな~と撮影中は思ったのですが上の写真をよ~く見たら、かすかですが水星が写っていました! で、露出補正をかけてみたらそこそこ見えるようになりました~。さすが -1.2等級! 雲越しでもしっかり写ってます。↓

2025/2/25 18h00m09s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 f/6.3 1/13sec
 最後の最後で幸運の女神さまが微笑んでくれたようです。「幸運の女神は常に準備している人にのみ微笑む」という言葉がありますがこれはフランスの細菌学者パスツールの言葉が元のようです。

 メモメモφ(.. )
*パスツールは自身が学長に就任した大学の開設記念式典のスピーチで「(デンマークの物理学者ハンスが電磁気作用を発見したエピソードに言及して)…偶然だと仰るかもしれませんが、思い出しましょう、観察の分野では準備のできている精神だけを好む(幸運は用意された心にのみ宿る)のです…」と述べたそうです。

 深いですね~! この言葉、天体観望にも通ずるところがあるように思います。偶然は準備のできていないものには微笑まない…ということですかね~。肝に銘じておきます。

本日のラストフォト! 水星と土星の大接近~自宅で確認したら偶然写っていたフォトです

2025/2/25 18h00m51s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 f/6.3 1/10sec

 撮影中は土星と水星の接近を撮れなかった…というガッカリ感満載でしたが、金星から天頂の木星、それに続く火星がキレイに見えたので600mm望遠でスナップショットを撮りました。で、写っていた水星と土星も並べて五惑星の集合写真を作ってみました~。

火水木金土~集合写真!

2025/2/25 17h57m~18h03m D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640~1600 f/6.3 1/10~1/40sec トリミング

新月2日前の月と水星、アンタレスの接近 12/29

2024年12月29日 | 水星
天気が良さげだったので新月2日前の月と水星・アンタレスの接近をウオッチングしてきました。

2024/12/29 05h47m06s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 F5 1/1.3sec

 月が雲の峰から顔を出したのは月出から14分後で月高度は約2度でした。

2024/12/29 05h42m10s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 F5 2sec

 今日は旧暦の11月29日ですが月の呼び方としては朝なのでこれは二十八夜月…でいいのかな。

2024/12/29 05h42m36s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 F6.3 2sec


 雲間からの観望だったので3天体が見えていた時間はわずかでしたが、とってもキレイでした~。

2024/12/29 05h45m42s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 F5 1/1.3sec

 12月25日に今年3回目の西方最大離角を迎えた水星ですが、最大光度(-0.4等)は12/26-1/4で、水星高度が最も高くなるのは12/29(本日)でした。明日から高度が下がるので観望好機は1/4までですかね~。

2024/12/29 05h52m56s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 F5 1/1.6sec(トリミング)

 本日のラストフォト(月齢27.6、輝面比は0.05)

2024/12/29 06h03m56s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1250 F9 1/40sec

 この直後に月が雲に突入して3天体が全て雲のムコウガワになって観望会は終了~となりました。観望場所に着いたときはそれほど雲は無かったのですが日の出が近づくにつれて雲がモクモクと湧いてきたので3天体の接近を見られたのは超ラッキーでした。

水星と木星の接近 観望記録(6/5)

2024年06月05日 | 水星
6/5は見たい天体現象で紹介した「新月前日の月と木星、水星の競演」が見られる日なので早起きをして観望に行ってきました~。

 残念ながら月は雲のムコウガワに隠れて出てくる気配がなかったので、ターゲットを水星と木星の接近にしぼって木星出の時刻になった03時32分から双眼鏡で探したのですが…

 目をこらして見てもまったく見えず…双眼鏡で確認できたのは3時40分を過ぎてからでした。

水星と木星の接近(離角37’22”)

2024/6/5 03h45m06s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F6.3 1/30sec

 画像では水星が写っていますが双眼鏡では確認することはできませんでした。木星の高度が2°になったところで雲に突入したので撮影は一時中断です。

2024/6/5 03h48m44s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f550mm ISO640 F6.3 1/80sec

 その後も雲間に見え隠れする木星を双眼鏡で追い続けたのですが04時03分に見えなくなりました。水星の光度は-1.2等だったので見えると思ったのですが眼視では見つけられませんでした。ざんねん~

2024/6/5 03h55m22s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f210mm ISO640 F5.6 1/125sec

 以上、水星と木星の大接近 観望記録でした~。

新月前日の月と水星・火星の接近 観望記録(1/10)

2024年01月10日 | 水星
1月10日早朝の観望記録です。

 観望地は昨日と同じ朝日がよく見えるところです。寒さも緩んで天気も悪くなかったのですが、東の低層にはおじゃまな雲が鎮座しています。このままでは月も火星も高度2°になるまでは撮影できないなぁ~と思いながら待つこと十数分…

 う~む、すでに月は高度1.7°に、火星は高度0.9°に達していますが雲のムコウガワです。

2024/1/10 06h05m44s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO1600 f62mm F5.6 1/2sec

 月が見えたのは6時11分を過ぎた時…

2024/1/10 06h11m56s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 F5.6 1/5sec


 輝面比0.04の黄色い尖った月が見えました!

2024/1/10 06h12m27s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO1600 F6.3 1/5sec

 ついに新月前日の月が姿を現しました!遅いぞ~

2024/1/10 06h14m13s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 F6.3 1/30sec

 時刻はすでに6時14分を過ぎて空はかなり明るくなっています。火星は月より約1°ほど高度が低いので昇るまでさらに時間がかかります。はたしてこの明るさで火星はカメラに写るのでしょうか。

2024/1/10 06h20m06s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO2500 F5.6 1/30sec

 撮影中のプレビュー画面では拡大しても火星を確認できなかったので、帰宅後にPCモニターで確認したのですが…火星は写っていませんでした。

 火星出から20分後の空は1.4等級の火星をかき消してしまったようです。グラデーションの美しい空に浮かぶ新月前日の月と水星はとてもキレイだったのですが残念です。

2024/1/10 06h23m54s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO2500 F5.6 1/80sec

 撮影時の月齢は27.9、新月38時間29分前の月です。

2024/1/10 06h28m17s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f290mm ISO1600 F5.6 1/125sec


 今日の月は新月前日にしてはやや太めの月ですね。

2024/1/10 06h31m30s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 F6.3 1/320sec


 やや太めでも新月前日の月は日の出とともに空に溶け込んで見えなくなります。

2024/1/10 06h42m20s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 F6.3 1/500sec

 今日の仙台での日の出は6時52分です。あと10分で日の出ですがこの日の出直前が最も気温が低くなるときです。今日の気温は-1.0°なので昨日よりは暖かいのですが、さすがに体が冷えてきたので日の出は見ずに撮影会終了で~す。

 ということで日の出の写真はないので代わりに2024年の初日フォトをご覧ください~。

 遅ればせながらですが今年も晴れ時々スターウオッチングをよろしくお願いしま~す。

金星と月の接近

2022年06月26日 | 水星
今朝の雲量は7~8でしたが雲間から金星と月の接近が見えました~。
撮影時月齢は26.6、輝面比 0.10、金星との離角は約5°でした。(photo


 さて、水星はどうでしょう? 肉眼では全く見えませんが、双眼鏡で探すと… かなり低いところにありました~。(photo

2022.6.26.03h32m04s f70mm f2.8 1/100sec ISO1600

 水星の光度は-0.3等、撮影時の高度は5°でした。さすがマイナス等級になると
薄雲があってもしっかり写りますね。とは言っても、時刻は市民薄明が始まる
時間です。刻一刻と空は明るくなり、あっという間に輝きを失っていきます。(photo

2022.6.26.03h37m56s f55mm f2.8 1/50sec ISO1600

 今後、水星は高度を下げますが、光度は徐々に増して7月4日にはマイナス1.0等級に
なるので、天気が良ければ数日は観望できますね。(^^)/ そして、明日は…

2022.6.26.03h40m50s f170mm f5 1/125sec ISO1600(photo

 以前「2022年見たい天体現象」で紹介した「有明の月と金星、水星の接近」です。そして明後日は新月31時間前の究極に細い有明の月が見える日です。明日、あさってと仙台では北上した梅雨前線の名残が停滞して不安定な天気ですが、空の具合を見ながら撮影を試みることにしましょう。


6月27日「有明の月と金星、水星の接近」(2021年11月18日のブログより→blog

 こちらは月を挟んで2つの惑星が並ぶ現象です。月の両側に明るい惑星が並ぶと写真的に
はとてもフォトジェニックでいいなあといつも思っています。晴れスター的には月と惑星
の接近の中でもおすすめの一品です。


「2022年に見える細~い月(有明の月)」(2021年11月14日のブログより→blog
 2022年新月前日  月出 太陽出 月高度 
 6月28日(火) 03:06 04:14 10.668° 

 新月まで  輝面比 月齢
 31時間18分 0.0155 28.3
  

三日月と水星とプレアデス星団(5/3)

2022年05月04日 | 水星
5月3日は予報どおり天気が良くなったので3天体の観望に出かけました~。

 始めは青空の中の三日月で試し撮り~

2022.5.3 18h37m45s D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO3200 1/640sec f7.1

 本日の水星の光度は0.8等級なのでアルデバラン(0.87等)とほぼ同じ明るさです。

2022.5.3 19h15m55s D810A NIKKOR 24mm-70mm F2.8 f70mm ISO3200 1/13sec f6.3

 カメラがプレアデス星団を捉えたのは19時20分を過ぎた頃ですでに高度は8°でした。

2022.5.3 19h23m18s D810A Zoom-NIKKOR*ED 50-300mm ISO3200 1sec

 プレアデス星団とペルセ38οの間にはパンスターズ彗星(C/2021 O3)があるはずですが…
この画像からC/2021 O3のあるべき位置は特定できました。その詳細は次回のブログで~

2022.5.3 19h24m56s D810A Zoom-NIKKOR*ED 50-300mm ISO3200 1.6sec

 低層の視程は予想より悪く、すでにプレアデス星団は霞の中です。

2022.5.3 19h32m44s D810A Zoom-NIKKOR*ED 50-300mm ISO6400 1.6sec

 空が明るいことと低層の雲でプレアデス星団の輝きは弱く、イメージしていた写真は
撮れないまま水星とプレアデス星団部門の撮影は終了となりました。

 ここからは月を含めた全景と三日月の撮影会にチェ~ンジです。本日の撮影はすべて
赤道儀なしのお気楽な固定撮影です。


 「里山の夕暮れ in Japan 」 いいですね~、これぞクール ジャパン!

2022.5.3 19h33m10s D810A Zoom-NIKKOR*ED 50-300mm ISO6400 1.6sec


 「三日月の地球照」

2022.5.3 19h36m59s D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 f550mm ISO6400 1.3sec f6.3


 「初夏の訪れを告げる沈む冬の星座たち」

2022.5.3 19h45m53s D810A NIKKOR 24mm-70mm F2.8 f24mm ISO4000 2sec f3.5


 こちらは試し撮り中にカメラが偶然捉えたおうし座の恒星(6等級)が潜入する瞬間です。
撮影中はまったく気づきませんでした~ (^^ゞ   

2022.5.3 19h11m53s,19h12m15s,19h12m20s (↑ クリックで拡大 )
D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO3200 1/30sec f6.3

 昨日は遠征しても収穫がなく徒労感だけが残る撮影会でしたが、今日は天気に恵まれて
久々に星見と撮影を十分楽しむことができました~。めでたし、めでたし

二日月と水星とプレアデス星団(5/2)

2022年05月03日 | 水星
昨日、5月2日の二日月と水星とプレアデス星団接近の観望記録です。

 5月2日は月.水星.M45の接近日だったので撮影計画を立てていたのですが、夕方になっても
全天曇りだったので遠征撮影はないなあ~とあきらめムードでした。

 夕方、ダメ元で西空をチェックすると、なんと、雲間から月齢1.6の二日月が見えてます。

2022.5.2 19h01m32s D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 600mm ISO6400 1/250sec f7.1


 西空の低いところの雲が切れているので運が良ければ見えるかも… と思って撮影に
出かけたのですが、今日は運の良くない日だったようです。

2022.5.2 19h29m24s D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 150mm ISO6400 1.3sec f5.6


 出かける時間が遅かったので月は沈んで無理だったのですが、せめてと思った水星と
プレアデス星団の接近も雲に阻まれ撮影できませんでした~。

2022.5.2 19h34m18s D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 150mm ISO6400 1sec f8

 明日は月がだいぶ離れますが水星はプレアデス星団の近くにいますので、天気が良かったら
撮影に出かけることにしましょう。




金星と水星の接近

2021年12月30日 | 水星
夕方、水星と金星の接近日であることを急に思い出して、急いでベランダから西空を見ると…
雲上に金星を発見! 水星は眼視で確認できなかったがコンデジを最大ズームにして撮影したところ、ラッキーなことに雲に隠れる直前の水星が写っていた。

2021/12/30 17h12m32s Canon Powershot G7 X MarkⅡ f36.8mm F6.3 1/40sec


撮影時の金星高度は5°で水星の高度は4°、最接近日は昨日(4°13′)で本日の離角は4°44′だった。

2021/12/30 17h12m37s Canon Powershot G7 X MarkⅡ f36.8mm F6.3 1/15sec

明日以降水星は徐々に高度を上げて1月7日に2022年1回目の東方最大離角を迎える。その時の日没時高度は14°で光度は-0.6等級なのでとても見やすくなる。

 その後光度は落とすが1月13日に水星と土星が西空で3°22′まで接近する。土星が0.7等級で水星が0.2等級なので低高度であるがはっきり見ることができるはずである。

 これほど接近する水星と土星は、2030年6月9日早朝の大接近(離角18′)まで見ることがでないので是非見ておきたい天体現象ですね。

月と水星の接近(月齢28.4)

2021年11月05日 | 水星
天候に恵まれて新月前日の月と水星の接近を見ることができました~。
しかも昨日の月は2021年で見ることのできる最も細い究極の有明け月でした。

〈 2021年新月前日の月出 太陽出 月高度  新月まで 輝面比 月齢 〉
  1月12日(火) 05:57 06:52 7.630°  31時間08分 0.02 28.2
  2月11日(木) 06:25 06:32 0.330°  21時間14分 0.01 28.7
  3月12日(金) 05:36 05:54 2.307°  37時間27分 0.03 28.1
  4月11日(日) 04:59 05:07 0.803°  22時間54分 0.02 28.4
  5月11日(火) 04:16 04:29 1.663°  23時間32分 0.01 28.7
  6月09日(水) 03:17 04:13 9.340°  39時間41分 0.02 28.0
  7月09日(金) 03:13 04:20 10.686°  29時間57分 0.01 28.4 
  8月07日(土) 02:52 04:44 18.540°  42時間07分 0.03 27.8
  9月06日(月) 03:49 05:10 13.947°  28時間43分 0.02 28.3
  10月05日(火) 03:45 05:35 19.879°  38時間30分 0.03 27.3
11月04日(木) 04:53 06:05 12.096°  24時間10分 0.01 28.4
  12月03日(金) 04:56 06:35 15.291°  18時間33分 0.03 28.0 

 今回の撮影機材は樹木や建物で月出が見えない場合にすぐ移動できるように
150mm-600mmの望遠レンズと三脚のみとしてフットワークを軽くしました。

月出は04時53分ですが、月を確認できたのは05時00分でした。撮影時の高度は0.5°です。

2021/11/4 5h00m40s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO2000 f6.3 1/2sec


 月出後は低層の雲に隠されていましたが05時05分過ぎに水星と月のツーショットを見る
ことができました。撮影時の月高度は1.6°、水星の高度は2.6°です。

2021/11/4 5h06m10s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f250mm ISO1600 f7.1 1/2sec


 水星の明るさは-0.9等級、水星の下に見える星はおとめ座の恒星(82vir)5.02等級です。

2021/11/4 5h08m59s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO2500 f6.3 1/2.5sec


 今日の月は月齢が28.4、輝面比はわずかに0.01なので見た目は細い糸のようです。

2021/11/4 5h16m45s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO2500 f6.3 1/25sec


 大気は揺らいでいましたが、かすかにクレーターも確認できました。

2021/11/4 5h26m00s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO2500 f7.1 1/60sec


 辺りが明るくなってきました。肉眼では地球照が見えなくなって月はさらに細くなった
ように感じます。

2021/11/4 5h27m26s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f360mm ISO2500 f7.1 1/50sec


 あと30分ほどで太陽が昇ってきます。東の空に見えるのは月と水星だけになりました。

2021/11/4 5h27m26s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f360mm ISO2500 f7.1 1/50sec


 今日の月と水星の離角は1.5°で満月の3個分も離れていますが今日の接近は月の細さも
相まって近年ではベストとも言える美しい接近でした。

2021/11/4 5h30m25s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f370mm ISO2500 f7.1 1/60sec


 空が明るくなり水星はついに見えなくなりました。終わってみればわずか30分間だけの
天文ショーでした。まもなく月も空に溶け込んで見えなくなります。

2021/11/4 5h35m41s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO2000 f7.1 1/160sec

 
本日のラストショット(月齢28.36、新月24時間27分前、輝面比1.64%、撮影時高度32°)

2021/11/4 5h48m25s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 f7.1 1/400sec



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月と水星の接近 2020.11.14