晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

日食観測ツアー ~2日目~

2009年07月31日 | 日食
2日目の朝、天候は晴れ
この天気が明日まで続くといいのですが…、

さて今日の朝食は20Fの回転レストランでバイキングです。
早速行ってみると、ほほう~眺めがバツグンです。西湖がきれいに見えます。

眺めの良い席を探していると亀仙人のような中国人のおじさんが
手招きをしています。どうやら、自分の前の席が空いていると
無言で言っているようです。まー、せっかくですから座りました。
そのおじさんの向かいの席に…、


この回転レストランは円筒形をしていて、ゆっくり回っています。
眺めはとっても良くて、料理もとっても美味でした。


なかでも小龍包は絶品でした。中からジュワッと肉汁があふれて
ほっぺたが落ちそうなほどのおいしさです。さすが本場の小龍包です。

今日は観測地安吉への移動日ですが、午前中はフリータイムです。
さっそく、バリ君と西湖までお散歩に行ってみました。

意気揚々とホテルを出たのですが、そうです。ここは中国…、
朝の最低気温が33度です。外に出た瞬間に汗が滝のように流れます。

中国の信号機…、なかなか興味深いものでした。


車は要注意です。歩行者用信号が青でも考えれないスピードで
つっこんできます。思わず立ち止まったら、車のほうが先に
行ってしまいました。


こちらはカーネルおじさんがいるお店…、何となく読めますね。
おっ…、お茶屋さんがあります。杭州は中国一おいしい龍井茶の
産地です。おみやげに買っていきましょう。龍井茶は日本で言う
玉露と同じお茶です。奮発して80元のお茶を購入です。

…やっと着きました。西湖です。

ここはマルコポーロが「この世で最も美しく華やかな土地」と讃えた場所。
風光明媚な場所であることに違いはないのですが、暑さが限界です。


バリ君と意見が一致しました。速やかにホテルに直帰です。
ホテルに戻ってからは涼みながら明日の天気チェックです。
う~ん、良くないです。雨か雷雨か大雨です。トホホ…

昼食は歩いて2分のマルコポーロホテルでした。

左は雪碧(スプライト)で右は可口可来(コカコーラ)です。
どちらも中国人の嗜好に合わせてあって味はかな~り甘めです。
ガイドさんの話ではペットボトルのお茶にも砂糖が入っているそーです。

バスに乗っていよいよ観測地の安吉へ移動です。

杭州は都会です。これから行く安吉はかなりの田舎だそうです。

車窓の景色が田舎風に変わってきました。

安吉は中国人が行くリゾート地で何もないところ…らしいです。

着きました…

想像以上の田舎です。観測には最高のロケーションです。

さっそく庭に出て観測場所の下見です。

この天気…、明日までもつといいのですが、

明日の朝、いよいよ皆既日食が始まります。

日食観測ツアー ~1日目~

2009年07月30日 | 日食
今回のツアーは成田発です。よって、仙台から新幹線に乗って
東京駅まで行き、そこから成田エクスプレスで空港へと向かいます。

空港は比較的空いていましたが中国行きのカウンターだけ
日食ツアーに参加する人で長蛇の列ができていました。
なんでも、約15,000人の日本人が中国に行ったそーです。

搭乗する飛行機は中国東方航空MU524便。

機種はエアバスA330、出発は13:50発の予定でしたが
成田到着が遅れたので、20分遅れで出発しました。
上海浦東空港までは約3時間30分のフライトです。

MU524便はJAL共同運行なので日本人のCAもいましたが
ほとんどが中国人のCAさんでした。機内食は鳥ごはんと
なつめのような形のトマトときんつばのような甘いお菓子
そしてフルーツ(メロン)とのど飴です。味付けは、ずばり
チャイナフードです。日本で食べる中華料理の味とは
似て非なるもの…、といった感じです。

フライトは気流も安定して快適でした。まもなく着陸です。
「ポ~ン、当機はまもなく着陸いたします。上海の天気は晴れ、
上海浦東空港の気温は37度です。」

ふひゃ~!気温は体温を越えています。未体験ゾーンです。

飛行機を降りると体感温度は予想を遙かに越えたものでした。


上海空港からは、バスに乗って宿泊地の杭州へ移動です。


上海から杭州までバスで約3時間、車窓からは中国の一般的な
家並みが見えました。どの家も3階建です。不思議なのですが、
どの家にも屋根にテレビアンテナがありません。ケーブルテレビ
なのでしょうか、それともテレビは見ない派なのでしょうか?
夕方になって暗くなっても、ほとんどの家に明かりが灯っていな
いのが印象的でした。

2時間ほど走ったところでSAに止まって休憩です。

こちらが今回の同行者、有能な助手でもあるバリ君です。

さらに高速道路を走ること1時間、やっと杭州に着きました。
到着時刻は20:00(日本時間では21:00)です。夕食は、近くの
マルコポーロホテルの日本料理レストランに行って食べました。
杭州は東坡肉(トンポーロー) が中国一おいしい場所です。
早速頼んで見ました。ほひょー、これはうまい!絶品です。
味付けはやや甘めですが、さすが本場の東坡肉です。

明日はいよいよ観測地の安吉へ移動です。天気が心配な
ところですが、明日に備えてテレビも見ずに就寝です。

満点の星空

2009年07月27日 | 天の川
日曜だというのに激しい雷雨
梅雨明けはいつのことやら…

F1グランプリも終わり、さてそろそろ
寝ようかなと思ったそのとき、不思議なことに
星空のにおいを感じました。あれ?ひょっとして…
外は晴れているのでは?

外に出てみると、ほひゃ~、星が見えます。
しかも、尋常な数ではありません。天の川も見えています。
おっと、流れ星です。湿度は高いのですが透明度は抜群です。

夏の大三角がきれいに見えているので写してみましょう。

2009.7.26 25:58 D90 NIKKOR 28mm F2.8 15sec (固定撮影)

~夏の大三角撮影中~

ふと、南東の空を見ると高度30度付近に見慣れない1等星…
はて?あんなところにあったかな? おや、明るくなっています。
ISS?今日は見えないはずだが、おおー、かなり明るくなりました。
ふひゃ~、イリジウムフレアです!-5等級はあります。
動きが遅いので、恒星と見間違えてしまいました。
いや~、なんか得した気分です。

天頂にはペガスス座が見えています。

2009.7.26 26:20 D90 NIKKOR 28mm F2.8 20sec (固定撮影)

ソラノクラサをはかってみましょう。ピッ!…19.23です。
おお!これは新記録かもしれません。う~ん、雨上がり
なのに、この数字はビックリです。

次にカシオペヤ座を撮影しましょう…、あら、雲が出てきました。
ソラノクラサも18.73になっています。ふ~む、満天の星空は
一瞬の出来事だったようです。
それでは寝ることにいたしましょう。

日食動画キャプチャー画像

2009年07月25日 | 日食
今回の日食の撮影機材NIKON D90及び、
コンデジには動画機能がついているので、
いくつかの動画も撮影しています。

NIKON D90で撮影した動画から皆既中の太陽と
第3接触を静止画キャプチャーしてみました。

「皆既中の黒い太陽と内部コロナ」

これは肉眼で見た様子に近い感じがします。雲の流れが
速いので、内部コロナも見えたり見えなかったりを繰り返す
状態でした。

「第3接触」

こちらはダイヤモンドリングになる直前の状態。

ダイヤモンドリングの写真はたくさん見ましたが
肉眼で見るダイヤモンドリングがあんなにきれいだとは
思いませんでした。まさにダイヤモンドの指輪が空に
浮かんでいるように見え、こんなに美しいものが世の中に
あったのか~、とひたすら感動してしまいました。

日食病になる人の気持ちがよ~く理解できました。いや、
すでに軽い日食病になってしまったかもしれません。

天文ショーと言われる現象は多々あります。
しかし、日食ほどプロローグからエピローグまで劇的に
変化する天文ショーは他にありません。そして皆既中は
まさにクライマックス!たぶん何度見ても平常心では
いられないでしょう。それほどすごい現象です。

日食は見るに限る!どーせ撮影してもあの美しさを
表現することはできないし、撮影は単なる自己満足に
過ぎないことだなー、と強く思いました。
でも、たぶん撮るだろうな、シャッター押しまくるだろうなー

今回は皆既5分間の内、前半は写真、後半は見る、と言う予定を立てて
いたので、写真撮影は前半だけにして、後半は動画を撮りっぱなしにして
約2分間双眼鏡で黒い太陽を見続けました。実は写真撮影がほぼ全滅状態
だったので(原因は平常心を失ったことにある)後半に取り直すことも
できたのだが撮影はあえてやめました。その決断は正解でした。
おかげでじっくり見ることができました。

今回のツアーに参加していた中高年のお姉さん方がニコンのフィールド
スコープを立ててみんなで見ていたのを見て、あれが一番いいのかな、
と思いました。

奇跡の日食観測ツアー

2009年07月24日 | 日食
帰ってきました。超ハードスケジュールでした。
ヘトヘトです。でも、行った甲斐がありました。
なんと、この悪天候の中第1接触から第4接触まで
すべて見ることができました。まさにミラクルです。

「皆既中の黒い太陽」

2009.7.22 9:34 BORG60 NIKON D90 F5.4 1/25

日食ツアーの詳細は随時アップしていきます。
「奇跡の日食ツアー旅行記」は20日~23日のブログに
アップしますので、ご覧下さい。



日食観測準備

2009年07月19日 | 日食
14日~16日の3日間、どーみても
「梅雨…明けてるよね」と思わせる天気が続いたが
今年の気象庁はやけに慎重…、昨年の例もあるので→WEB
梅雨明け発表は梅雨前線が消えてからでしょうかね~。
ちなみに昨年の梅雨明け(確定日)は8月6日ごろ(東北南部)でした。→WEB

さて、いよいよ46年ぶりに日本で黒い太陽が見られる日が近づいてきました。

部分食はBORG60にアストロフィルターを付けて撮影です。
ところが、F5.4のBORG60にD4のフィルターを付けると、ベース感度が
ISO200のD90では1/4000にしても、ご覧のように露出オーバーです。

撮影用フィルター(BAADER PLANETARIUM D4) BORG60 F5.4 1/4000

さて、こまった…、すると天体観測のエキスパートのKさんが
「ちょうど良い減光フィルターがあるから1枚あげるよ~」
「え!いいんですか~、ありがとうございます。…これはD3ですか?」
「う~ん、わからないけどD4と重ねるとちょうどいいよ」
なんでも、むか~しアメリカ人のなんとかさんからもらったものらしい…。

さっそくD4と組み合わせてスペシャルフィルターの作製です。

左下がバーダープラネタリウム社製の撮影用D4フィルター、
右下がKさんがアメリカ人のなんとかさんからもらった謎のフィルター、
左上はBORG60の筒先に付けるフィルター枠、右上はD4のみで作った
フィルター。

さっそくテスト撮影です。

BORG60+スペシャルフィルター F5.4 1/100

おっ、バッチリです。露出は1/100~1/200くらいが適正のようです。
これで部分食はOK。皆既中のコロナはフィルターを外して多段階露出です。

今回の日食観測隊は私とバリ君の二人。観測地は中国、
杭州のやや北西のあたり…、ツアーでの参加です。
明日、成田を出発し帰国は23日…、旅程を見ると
観光一切無しの観測オンリー弾丸ツアーです。

果たして黒い太陽は見えるのか?
天気予報では、22日杭州の天気は一日中雨…
現地での第一接触は8時20分、第2接触が9時33分、
皆既時間は5分47秒、一瞬でもコロナが見えるといいのですが、
結果は帰国後のブログで…

ご当地限定・梅雨明け発表予想!

2009年07月08日 | お天気
7月に入り、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃…
梅雨明け日を知らせるニイニイゼミが、ついに鳴きました。

今年の初鳴きは7月6日の月曜日です。2カ所で確認されました。
初鳴きの7日~10日後に梅雨明けになることが多いので、今年は
7月13日~16日頃、東北南部の梅雨明けが発表されるでしょう。
(あくまで、ご当地限定ニイニイゼミ梅雨明け発表予想です。お間違えなく…)

昨年は、初鳴き(7月11日)→梅雨明け発表(7月19日)でした。
ということは昨年より4~5日早い梅雨明けとなりそうです。
昨年のブログはこちら→WEB

今年は日食があるので7月22日には全国的に梅雨が明けていると
いいですね!