晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

4月27日の木星

2015年04月29日 | 木星
ほひょ~、仙台でも夏日を記録しました。
仙台での25°は7月下旬の気温になります。4月なのに気分は完全に夏モードです。

…ということは、上空の気流も真夏モードかも…とかすかな期待をもって
望遠鏡を木星に向けてみましたが、そんなにあまくはありませんでした。

気流はぜんぜん良くないですが、2013年に購入した「DBK21AU618AS」カメラによる
撮影システムをいまだ確立していないので、本日は久々のプラクティスです。

拡大システムは 5xPowermate のみ、とにかくDBK21の扱いに慣れることが最優先です。
トライ&エラーを繰り返して、適切な撮影方法を探ってみました。


2015.4.27 20:10 SE200N DBK21AU618AS  5xPowermate

ふ~む、しばらく使っていなかったので、使い方をすっかり忘れてしまいました。
惑星撮影をここ最近ずっとしていなかったので、すべてにおいて手際がイマイチです。


2015.4.27 20:44 SE200N DBK21AU618AS  5xPowermate

木星の観望好期はそろそろ終わりですが、気流の良い日があったら
撮影にチャレンジしてみることにしましょう。

2015年「C/2014 Q1 (PANSTARRS彗星) 」

2015年04月19日 | 「見たい天体現象」
ど~もスッキリしない天気が続いています。相手は気まぐれなお天気ですから仕方ないですね。
こんな時は、今後の観測計画を立てて楽しむことにしましょう!

と、いうことで本日は「2015年見たい天体現象」第4弾!「C/2014 Q1 パンスターズ彗星」です。
え~!?、今頃ですか~? しかも「パンスターズ彗星」ってなんのこと?…
という声が当然聞こえてきそうですが、個人的には昨年末から気になっているほうき星です。

C/2014 Q1 パンスターズ彗星は「今年肉眼彗星になる可能性のある彗星」と紹介されてある2つの彗星の一つなのです。(引用:天文年間「近く訪れる彗星」)しか~も、近日点距離は0.3AUで、水星軌道の内側まで食い込みます。*ちなみに「肉眼彗星になる可能性のある彗星」のもう一つはC/2013USカタリナ彗星(q:0.8AU)です。

C/2014 Q1 パンスターズ彗星は7月6日の近日点通過後に3等級まで明るくなると予想されていますが、まったく話題に上がりません。なぜでしょう?

それは、地球との位置関係にあります。近日点通過後のC/2014 Q1は太陽をはさんだ向こう側にいます。条件としては最悪です。なので、明るくはなるが、観測はできない…とされています。

近日点通過後の位置関係はこちら…

しか~し、この位置関係…皆さん見覚えありませんか?そうです、あの大彗星になると期待されてイマイチだった…C/2011 L4 パンスターズ彗星の位置関係と酷似しているので~す。

…ということはC/2011 L4パンスターズ彗星と同等程度の肉眼彗星になるのかも…!?
と晴れスター的には予想をしております。↓C/2011L4パンスターズ彗星(

2013.3.15 18:34:26 NIKON D90 ISO800 f200mm F6.3 2sec

…で、さっそくC/2014 Q1 パンスターズ彗星の動きをステラナビでシミュレーションしてみました。

2015年6月17日03時00分の図

近日点通過前の観望好期は6月17日(日の出:4時11分)3時の高度は約6°、予想光度は6等級

近日点通過:7月6日、0.315AU

2015年7月10日19時45分の図

夕空で観望できるのは10日頃から(日没:19:05)予想光度3等級、19:45の高度は約3°

2015年7月10日19時57分の図

19時57分(日没から50分後)の高度は約2°

C/2011 L4パンスターズ彗星の時は、日没50分後にこのように見えました。(高度約3°)

2013.3.15 18:44:56 NIKON D90 ISO800 f65mm F5.3 4sec

2015年7月18日19時40分の図

C/2014 Q1 パンスターズ彗星が観測できるのは7月18日頃まで…、
この後は急速に高度が低くなります。

C/2014 Q1 パンスターズ彗星の5月1日現在の位置はこちら…

C/2014 Q1 パンスターズ彗星の周期は約35,000年、たぶんオールトの雲から
初めてやってくるほうき星です。

さ~て、C/2014 Q1 パンスターズ彗星は本当に肉眼彗星になるのでしょうか?
今のところ、どの天文雑誌でも取り上げていないので、このままマスコミに気づかれなければ、
大バケする可能性が出てきますね(笑)。
期待しながら推移を見守ることにしましょう。

4月4日皆既月食

2015年04月05日 | 月食
天気はあまり良くありませんでしたが、仙台で皆既月食を見ることができました。
以下、その観望記録です。
昼間は快晴のお天気でしたが、日没前から雲がモクモクと出て…
こりゃ~無理かな、と思いつつ機材をセッティング…、
本日の月食は高度が低いので観測場所は北観測所(玄関前駐車場)です。

部分食開始時刻を過ぎて数分後、雲が薄くなってきました。
撮影を開始しましょう。すでに下側がかなり欠けています。

食分0.18

2015.4.4 19:28:14 SE200N D90 ISO200 1/100
高度がまだ17°しかないので月縁がゆらゆらです。

食分0.39

2015.4.4 19:44:36 SE200N D90 ISO200 1/160

ふ~む、雲間をねらって撮影してきましたが、雲が厚くなってきました。
このあとドン曇りになる可能性大です。しばし自宅で待機しましょう。

~自宅待機を利用して夕食中~

おっと、20時をすぎました。お天気チェックに出てみましょう…
わお!どうしたことでしょう、まさかの快星です!雲が一つもありません。 あわてて撮影再開です。

食分0.71

2015.4.4 20:12:34 SE200N D90 ISO200 1/100

食分0.82

2015.4.4 20:23:22 SE200N D90 ISO200 1/125

食分0.95

2015.4.4 20:42:23 SE200N D90 ISO200 1/30

食分0.95

2015.4.4 20:42:34 SE200N D90 ISO200 2sec

食分0.99(皆既1分前)

2015.4.4 20:53:20 SE200N D90 ISO200 1/2


食分1.00(最大食時刻)

2015.4.4 21:00:33 SE200N D90 ISO200 1.3sec

今回は透明度が悪かったせいか、2014年10月8日()、2011年12月10日()の時に見たようなきれいなターコイズフリンジが見えませんでした。

食分1.00


2015.4.4 21:01:11 SE200N D90 ISO200 3.0sec

今回の皆既時間はあっという間です。…というより10時方向に明るい部分が残っていて、イマイチ皆既中という実感があまりないまま光が戻ってきました。

食分0.93


2015.4.4 21:23:34 SE200N D90 ISO200 2.0sec


食分0.79


2015.4.4 21:40:01 SE200N D90 ISO200 1/80

食分0.61


2015.4.4 21:57:38 SE200N D90 ISO200 1/80

食分0.33


2015.4.4 22:20:33 SE200N D90 ISO200 1/1000

皆既後は、雲が流れる中での撮影でしたが、雲が多くなってここで撮影断念です。

美しさという点では、2014年10月8日の皆既月食にかないませんでしたが、土曜日だったことから撮影を十分楽しむことができました。次回の皆既月食は2018年1月31日です。ちょっと先ですが条件的には食分も深くて申し分ないので楽しみ待つことにしましょう。