晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

ブログ再開

2011年03月29日 | Weblog
しばらくブログの書き込みができない状態でしたが、本日再開しました。

今回の震災で多くの方が被災され、数え切れないほどの方々が犠牲となったことに
心を痛めています。震災直後は、毎朝目が覚めた時に「夢でなかったのか…」と
現実を受け入れることのできない自分がいました。

幸い、我が家の被害はそれほどでもなく家族も全員無事です。
地震直後は足の踏み場が全くないほど物が散乱し、食器の多くが落下して
砕けていました。冷蔵庫も洗濯機も固定されてない家具は全て場所が移動しており、
その移動距離が今回の地震のエネルギーのすごさと長時間の揺れを物語っていました。

地震発生時、家には娘が一人でいましたがすぐ外に逃げて無事でした。
娘の話だと、揺れがおさまって自宅に入ったときに最初に目にしたものが…、

がれきの中を縫うように動く自走式掃除機「ルンバ」だったそうです。
地震の衝撃でスイッチが入ったらしく、健気にも一生懸命掃除をしていたそうです。

地震が発生する数日前、我が家では不思議なことがいくつかおこっており、
今思うと地震の前兆現象だったのかもしれません。その話はそのうちブログで
紹介していきたいと思います。

現在ブログの書き込みは昔のノートPCで行っています。実は
地震の五日前に自宅のデスクトップパソコンが突然クラッシュし、
まったく動かなくなってしまいました。さて、困ったぞ、新しいPC
を買わねば…、と思っていた矢先の大地震です。

そこで10年前に使っていたノートPCを引っ張り出して書き込んで
いますが、スペックが低いので写真のアップは不可能な状態です。

今回の震災に際し、全国からあたたかいご支援を頂いていることに心から
感謝しております。本当にありがとうございます。

今、宮城県の中を走っている緊急車の多くは他県から災害派遣として
来て頂いている車です。ライフラインの復旧作業を行っている方々も、
全国各地から応援として来ている方々です。今、自宅近辺で作業を
しているのは大阪ガスの職員の方々です。毎日地下ガス管の復旧作業を行って
います。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

震災の日の夜、やっとたどり着いた家の前で見上げた夜空は一生忘れることの
できない、悲しすぎるほどきれいな星空でした。街明かりが全く消えた仙台の
夜空に広がっていたのは、まさに満天の星空でした。6等星までの全ての星が見え
ていて、あのプレセペ星団が手に取れるほどはっきり見えました。

今思うと、あの瞬間、あの星の何倍もの数の方々が星になってしまったと考えると
この震災の被害の大きさに胸が締め付けられる思いです。

しばらくはブログの更新も滞りがちになると思いますが、落ち着いたらまた以前のような
ブログを続けたいと考えております。気が向いたときに時々覗いて頂けたら幸いです。

Proposed ultimate space station photo op rejected

2011年03月02日 | STS(スペースシャトル)
ロシア・ミッション・マネージャーはNASAが提案した、ソユーズを
アンドックさせてISSの写真を撮る提案を未承認と決定しました。

この提案が承認されなかった大きな理由は、やはり「リスクが
大きすぎる」のひと言に尽きるようです。

このオプションを実施するには、ソユーズTMA-01Mをアンドックさせ、
さらに、ISSの向きを微調整する必要があるそうです。

ミッション完了までの時間は約1時間で済むそうなので、簡単では
ありませんが、出来ないことはなさそうに思えます。

では、なぜ承認されなかったのか?

ロシア側がGOサインを出さなかった理由はアンドックするソユーズが
新型機TMA-01Mだったからだそうです。

新型機のTMA-Mは基本的にはTMAと同じですが、36個の古い電子デバイスを
19個の新型デバイスに交換し、ソユーズの船内コンピュータとISSのロシアモジュール
間のデータ通信をデジタル多重通信に変更してあります。

その1号機であるため、最大の任務はこのシステムのチェックと地球への帰還を
予定通り行うことです。よって今回の提案は想定外のマニューバであるため
起こりうる不具合の予測ができず、危険すぎるという判断のようです。

あれ?ISSにはもう1機ソユーズがドッキングしているはず…、しかも、旧型ソユーズ
だからそれを使えばいいんじゃないの?、と誰しも思うところだが、それは始めから
想定していないそうです。

理由はドッキング位置です。TMA-20はPMMのすぐとなりにあります。

ここからアンドックすれば、まちがいなくTMA-20のスラスター噴射がSTSを直撃します。

ですから、この選択肢は最初からありません。TMA-20がTMA-01Mの位置にあれば
可能性はあったと思われます。HTV2がシールドとなるのでTMA-01Mの噴射は
STSにまったく影響を与えないとはっきり述べています。(あれ~? たしかに
HTVは燃やされる運命にありますが、まだミッションの途中ですよ…)

今回の提案はそもそも、NASAの中でも、リスクを冒してまで行う価値があるのか?
と言う意見が多数だされていたそうです。

さらに、ISSのコマンダー、スコット・ケリー船長が難色を示していたようです。
延長された1日は荷物の搬出とクルーの休息に使いたいと述べていたようです。

さすが、コマンダーですね。冷静で適切な判断です。

残念ながら、コンプリートなISSの撮影をコンプリートすることはできないようです。

できることなら、6月のラストフライトまでにカメラ内蔵の小型衛星を開発して、
STSがドッキングしているISSの写真を撮影してほしいものですね。

恒久型多目的モジュール(PMM)設置完了!

2011年03月02日 | ISS(国際宇宙ステーション)
3月2日午前0時05分、恒久型多目的モジュール(PMM)が、「ユニティ」の
地球側に無事、結合されました。

PMMは多目的補給モジュール(MPLM)「レオナルド」を恒久的に使えるように
改造したもの、イタリア宇宙機関(ASI)が製造。イタリー製です。

「レオナルド」は、これまでにSTSで地球ーISS間を7回も往復しています。わお!
ちなみにレオナルドとは…、そうです。モナリザの生みの親ダヴィンチのことです。

MPLMを建造したのはASI ですが、所有権はNASAにあります。ASIはMPLM建造の
対価としてISSでの米国の研究時間を利用する権利を手に入れたそうです。

MPLMはASIの建造と言いましたが、正確にはイタリアのタレス・アレニア・スペース社が
製造したものです。ちなみに、欧州宇宙機関(ESA)のコロンバスも構造体のベースは
タレス・アレニア・スペース社が製造したものです。

しか~し、ソフトウェアを含む機能アーキテクチャの設計と最終組立、及びシステム試験は
全体主契約者であるEADSの手で行われたため(管制も)コロンバスはメイド・イン・ドイツ
となっています。

*EADS社:(European Aeronautic Defence and Space Company、欧州航空宇宙防衛会社)
ヨーロッパの大手航空・宇宙企業。法的所在地はオランダのアムステルダムだが、本拠地は
ドイツのミュンヘン南方のオットーブルンにある。

さて、NASAはPMMからの荷物の搬出とHTVへの荷物(ゴミ)の搬出作業等を考慮して
ステーションへの滞在を1日延長することを決めたようです。

ということは…、いよいよ記念撮影実施決定か!? と思ったのもつかの間、
なんと「station photo op 」はリジェクトされたようです。残~念!

その顛末は次回のブログで…、