
三沢航空祭2023の観覧記録 で~す。
今年は他の航空祭と同じように三沢も入場制限無しなので昨年以上の混雑が予想されるけど、お出かけプランとしては昨年と同じ当日朝の現地入りでファルコンゲートだなぁ~と考えていると…
傍らで「どうしようかなぁ~、やっぱ行こうかな~」という妻のつぶやきが… その言葉を内耳センサーは捉えていたがその直後の「わたしも三沢に行くよ」という発言で航空祭への参加宣言だと判明!
…え!? まじ? 現地着が03時頃で車で仮眠をとるからプチ車中泊だよ~大丈夫?と尋ねたがかまわないとのこと…、ということで今年はおふたり様での三沢航空祭2023ツアーとなりました。
で、仙台を出発したのが22:00頃で紫波SAでいつもの珈琲タイム→八戸自動車道 折爪SAに着いたのは01時40分頃… 折爪SAは今年もたくさんの誘導員がいて駐車場は満車に近い状態でしたがコンビニの中は激混み準備が終わって店員さんは普段どおりの感じでした~。
昨年の教訓を生かしてココでは軽い夜食だけを購入してすぐ
三沢臨時駐車場に向かいます。三沢の臨時駐車場はたくさんありますがファルコンゲートに近い
A2を目指して三沢空港交差点にナビを設定して向かうこと約1時間…
予定通り02時40分頃に三沢空港交差点に到着!ココを右折すればまもなく臨時駐車場ですが…ほひょ! 車が並んでいます!! 三沢空港交差点まで縦列駐車がつながっています。
はて?とりあえず縦列駐車の最後尾に停車して情報収集です。前の車のドライバーに「これって駐車場オープン待ちですか?」と聞いてみたところ「この先に行ってないから分からないけど…たぶん…」と話をしていると後からきたドライバーに「これってオープン待ち?」と聞かれる立場に… 笑
しばらく待って3時を過ぎたときに車が動き出して駐車場には入れましたが、A2、A1は満車で案内されたのはB1でした。大人数の誘導員が灯りをともして案内していたので混乱無く入れましたが昨年とは違う状況でちょっとビックリでした~。
早速仮眠モードに入って6時に起床!ファルコンゲートの最後尾到着が6時40分だったので昨年よりは遅かったのですが列はかなりファルコンゲートに近いところです。ラッキー! と思ったらファルコンゲート脇に広~い待機スペースが確保されてて道路上の列が短かっただけでした~。
並んだ直後は雨が降ってきて傘を差しながらの待ちでしたがXで「基地職員が7時30分にオープンすると言っていた」というつぶやきがあったので期待して待つと…その情報どおり7時30分にはゲートがオープン!徐々に列が動きだして8時過ぎには広いエプロンに着くことができました~。めでたしめでたし…
妻が観覧場所をキープして椅子を広げて撮影用ホームベースを確保できたので荷物を置いてオープニングフライトまでエプロンを探索です。昨年は自衛隊と米軍で展示スペースを分けていましたが今年は混在しているいようです。→参照:
エアフィールド・レイアウト
ブルーインパルスの
駐機場までいったところでオープニングフライトが近づいて来たのでマイホームベースへ戻って撮影準備です。今年は悪天候のため展示飛行の予定に一部変更がありました。
〈当初の予定〉
08:30~09:00 オープニングフライト(E-2、F16s、P-8、F-35)
09:15~09:30 機動飛行(自衛隊 F-35A)
09:30~09:40 訓練飛行(自衛隊 F-15)
09:40~10:00 機動飛行(米軍 F-16)
10:00~11:30 曲技飛行(ブルーインパルス)
12:45~13:00 訓練飛行(自衛隊 UHー60J)
13:05~13:25 訓練飛行(自衛隊 CH-47J)
13:30~13:40 航過飛行(自衛隊 F35A、米軍 F-16)航過飛行
13:55~14:05 訓練飛行(米軍 CV-22)
14:10~14:25 機動飛行(自衛隊 F-35A)
14:35~14:50 機動飛行(米軍 C-17)
15:00 航空祭終了
〈変更後の予定〉
08:50-09:00 オープニングフライト(E-2、F16s、P-8、F-18s and F-35)
09:15-09:30 機動飛行(自衛隊 F-35A)
09:30-09:40 訓練飛行(自衛隊 F-15)
09:40-10:00 機動飛行(米軍 F-16)
12:45-14:15 曲技飛行(ブルーインパルス)
14:15-14:30 訓練飛行(自衛隊 UHー60J)
14:35-14:55 訓練飛行(自衛隊 CH-47J)
15:00-15:10 航過飛行(自衛隊 F35A、米軍 F-16)航過飛行
15:15-15:30 機動飛行(自衛隊 F-35A)
15:00 航空祭終了
さて、時刻はまもなく8時50分… 幸い雨は上がって少し青空も見えてきました。

いよいよ三沢基地航空祭2023の開幕です!

オープニングフライト E 2-D アドバンスド・ホークアイ

オープニングフライトF-16

オープニングフライトF-35A

オープニングフライトEA-18G グラウラー

オープニングフライトP-8ポセイドン

オープニングフライト・ベストフォト!
JASDF E-2D「アドバンスド・ホークアイ」警戒航空団創立40周年記念特別塗装
USA F-16
JASDF F-35A (第302飛行隊)
別アングルphoto→アフターバーナーON、アフターバーナーOFF
USA EA-18G グラウラー
USA P-8 ポセイドン

こちらはオープニングフライトを終えた機体の写真集で~す。



さあ、次はお待ちかねのF-35Aによる機動飛行です! 09時15分にテイクオフします!

F-35A 機動飛行 テイクオフ!
緑色の右翼端灯がキラリン!

ステルス機特有のヌメッとした表面はなんとなく両生類っぽい!?

F 35A 機動飛行 ヴェイパー出まくりの飛行に注目!
翼端ヴェイパーが2本!

左旋回をするF-35A、垂直尾翼の角度と上面のフォルムが分かりますね~。

F- 35A 機動飛行 右90°ナイフエッジから捻りを入れて左360°旋回する機動は圧巻のパフォーマンス!

こちらはウエポンベイ・オープンの絶賛サービス中!

う~む、ウエポンベイの中はメカむき出しですね~。よく見ると左右非対称!?


いや~今年も迫力満点のF-35A機動飛行でした~。

妻にとっては初めて見る戦闘機の機動飛行だったらしく爆音の大きさには心底驚いたようでした。「攻撃されて撃たれるかもと思った~」と冗談混じりに言ってましたが「…カッコイイと思う気持ちが少し分かった」とも言ってました。
9時30分からの自衛隊 F-15の訓練飛行は1回だけ通過する航過飛行のみだったので会場に落胆の声がひびきました。ま、天気が悪かったのしょうがないですね~。
9時40分からのPACAF F-16デモチームのアクロバット飛行も雲が低かったので水平系のみのアクロとなりました。ざんねん~!

F-16デモチーム・テイクオフ!

マッハ0.95(時速1100km以上)で会場を通過するハイスピード・パス!

ヴェイパー・コーンが出来そうだったのですがはっきり捉えることはできませんでした~。

ファルコン・ターン(攻撃を回避するための急旋回機動!)

ロースピード・パス

動画の15秒付近から星条旗グローブのお手振りが見えますよ~。

デディケーション・パス(別名:トップガン・パス)

映画トップガンの名シーン!管制塔の上官がコーヒーをこぼすあのシーンを彷彿とさせるパスです。至近距離をハイスピードで通過するのでカメラでは追いきれないパスですが今回初めて動画におさまりました~。どうぞご覧ください。
(注:デディケーション・パスは現在テロと戦っている,または自由を守るために命を落とされたアメリカ合衆国および同盟国の勇敢な兵士に捧げるフライトで映画とは何の関係もありませんのでお間違いなく…)
いや~水平系のみということを感じさせない見事なフライトでしたね~。満足!満足! さて、これで午前の展示飛行は終わりなので、ここで撮影用ベースを撤去して展示スペースを散策することにしました。
〈エア・フィールド写真集〉
航空自衛隊 無人偵察機 RQ-4B グローバルホーク(全長15m 翼長40m 航続時間 約36時間)
海上自衛隊 哨戒機 SH-60J
陸上自衛隊 対戦車ヘリコプターAH-1S コブラ
CH-53スタリオン
(写真では伝わりにくいのですが、これ飛ぶの?と思えるほどの巨大ヘリコプターでした~)
A-10サンダーボルトⅡ

知る人ぞ知る地上攻撃機A-10サンダーボルトⅡ(別名:低空のイボイノシシlow-flying warthog)はマニアにとって垂涎ものの航空機だけあってたくさんの人が撮影していました~。
30mmGAU-8ガトリング砲

低空を低速度で侵入し敵戦車,装甲車を攻撃するために開発された航空機だけあって対防御性はとても高く、油圧を失っても人力操作で操縦できて機体もエンジン一基、垂直尾翼1枚、昇降舵1枚、片方の外翼を失っても飛行可能な設計となっているそうです。わぉ!
F-15E ストライクイーグル

こちらは今回の展示で一番人気の嘉手納基地から飛来したF-15Eストライクイーグルです。F-15と言えば制空戦闘機ですがF-15Eは戦闘爆撃機として改良された機体で、見た目の大きな違いは復座になっていることくらいですが機体構造は全体の6割が再設計されているそうです。

F-15Eは攻撃能力の高さから2030年代まで運用が続けられます。ちなみにA-10は1970年代に初飛行した最古参機ですがF-35やF-16でA-10の代わりが務まると証明されるまで運用を続けるとして退役の無期限延長がきまり2030年代まで運用するとのこと。なので航空祭でまだ見られそうですね。
F-15Eストライクイーグルの色は渋~いガンメタリック・カラーで超クールでした~。写真では色がビミョーに違うのでコチラの動画で実際の色をご覧ください。奥にいるF-35Aも嘉手納基地飛来です。
さて、午後のブルーインパルスまではまだ時間があるのでここでランチタイムです。今年もUSAバーガーキングに行ってみましたが相変わらずの激混みだったのでUSA屋台で念願の
ターキーレッグをゲットして軽めの昼食としました~。お値段は10ドルでしたが円安のため日本円で1500円でした。

同じお店で
チョコ・ブラウニー(500円)も買ったのですが、これがめちゃおいしくて妻も大喜びでした。ランチスペースは米軍基地航空祭ではおなじみの大型機の翼下です。飛行機の影の形に沿ってたくさんの人が座り込んでランチタイムを楽しむっていいですよね~。
さあ、午後のメインイベントはブルーインパルスです。三沢では4年ぶりの飛行となるようですがこの天気ではさすがに第1区分はムリなので…どのようなアクロを行うのか、そもそもアクロができるのか不安と期待が入り交じります。
さて、ウオークダウンが終わってパイロットがコックピットに乗り込みましたがなかなかタキシングを始めません…。空は晴れていますが雲量は多めです。上層雲はそれほどアクロに影響は無いと思いますが問題は海から流れてくる低層の雲です。う~む,これをどう判断するのか…ですね。
タキシングを始めて全機が滑走路に移動しても離陸を開始せず、どうしたんだ~と思う時間がしばらく過ぎてからやっと「天候調査のため5番機だけが単独で離陸します」のアナウンス…。5番機がかなりの長い時間慎重に
天候調査を行った後「これから1番機から順に単独離陸を行います」のアナウンス。
全機が離陸した後、最初のアクロはなんだろうと思いながら待っていると「正面をご覧ください。6機によるダイヤモンド・ローパスです」のアナウンスが… あー、ということは今日はアクロをしない航過飛行だけか~、とちょっとガッカリしましたが、雲から突然あらわれたデルタローパスはこれぞブルーインパルス!青い衝撃だ~!と思わせる素晴らしいパスでした!
デルタ・ローパス(登場のインパクトは最高でしたがこの後すぐ雲にかくれました~)
リーダーズ・ベネフィット・ローパス
ポイント・スター・ローパス(かなり低空飛行で侵入してきたなぁ~と思ったのですが…)
直上通過でビックリ! わぉ!これほど低いローパスは見たことがありませ~ん!
なんと、管制塔をかすめるように通過して行きました~。トップガン・パスだ~!
スワン・ローパス
グランドクロス・ローパス(こちらも管制塔をかすめるような超低空飛行!)
エシュロン・ローパス(6機によるエシュロンはレア!)
ピラミッド・ローパス(これまた超低空飛行でした~)
ツリー・ローパス
(6番機が写ってませんが三角形を二つ組み合わせて大きな木を形作る隊形です)
フェニックス・ローパス(なぜかこの1枚しかありませんでした~。疲れているな…)

以上が本日の課目のすべてです。今回のブルーインパルスの展示飛行はこの状況の天候の中では最高と言えるパフォーマンスだったのではないでしょうか。というのも低層の雲が低かったので規定からすると飛行そのものが中止になってもやむを得ない状況だったと思います。
φ(.. ) ミニ知識:ブルーの展示内容はその日の「雲の状態」で決まる!
各区分の実施基準(すべて視程8km以上)
*シーリング:全天のうち8分の5以上を覆う雲の底の高さ,雲底高度
・第1区分 シーリング10,000フィート(約3,000m)
・第2区分 シーリング7,000フィート(約2,100m)
・第3区分 シーリング5,000フィート(約1,500m)
・第4区分 シーリング3,000フィート(約900m)
・編隊連携機動飛行 視程5km シーリング3,000フィート(約900m)
・編隊航過 視程5km シーリング1,500フィート(約460m) ← 今日はここ!
*視程5km シーリング1,500フィート(約460m)を下回った場合は中止
ブルーインパルス展示飛行後は帰りの激混みを避けるためちょっと早めに退場しました。帰りはシャトルバスに乗ったのですが、これがまさかのロングドライブでした~。

バスに乗ってまもなくオカゲートに着いたのですが停車することなくバスは基地内を北へ走り続けます。滑走路端を横断して格納庫が建ち並ぶところまで行き、三沢航空科学館の裏にあるBus Turn-around(Museum Taxiway)でUターンをしてオカゲートまで来た道を戻るというコースでした。
時間はかかりましたが、プチ基地内見学ツアーという感じで楽しめました。バスに乗るまでの待ち時間は30分でしたが、その間に遠目ですが UHー60J、CH-47J の訓練飛行と自衛隊 F35A、米軍 F-16の航過飛行が見えました。米軍 CV-22の訓練飛行と米軍 C-17の機動飛行は時間が押してたので中止になったようです。
台風通過でどうなるかと思った三沢基地航空祭2023でしたが結果的には十分楽しめた1日となりました。今年の入場者数は昨年の2倍で7万人だったようですが、横田基地友好祭の2日で19万人を経験してるのでそれほど混んでいるようには感じませんでした。慣れってスゴイですね。
〈関連ブログ〉
松島基地航空祭2023 観覧記録 2023.9.14
横田基地友好祭2023 観覧記録 2023.6.13
三沢基地航空祭2022 観覧記録 2022.9.13