晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

昼間の土星食

2014年09月28日 | 
今日は昼間の土星食がある日です。天気はどうでしょう。チェックしてみましょう。

ほひょ、こ~れは見事な秋晴れです。雲が一つも見あたりません。
それでは、昼間の土星食をじっくり観望することにしましょう。ワクワク…

…といっても、昼間の土星食を見るには天文台級の望遠鏡とクリアな透明度が必要なので、本日のテーマは「デジカメ+小型望遠鏡で土星食は撮影できるだろうか?」です。

本日の観望にあたって大事なことは、自動導入望遠鏡ではないので、青空の中で月齢4の五日月を見つることが絶対条件です。さっそく、双眼鏡で探してみましょう…

…お、見つかりました。ふむ、肉眼でも何とか見えます。

2014.9.28.10:55:46 D90 BORG60 Powermate2× ISO200 1/1000(トリミング)

しか~し、かなりきびしいですね~。透明度が悪すぎます。

仙台での潜入時刻は12時12分55秒です。すでに土星がかなり近づいているはずですがまったく写っていません。0.4等級の土星は、この透明度では無理ですかね~。

潜入50分前の様子

2014.9.28.11:21:39 D90 BORG60 Powermate2× ISO320 1/640

土星の位置をステラナビで確かめてみました。

残念ながら写っていませんね~。

…ということで、出現を待つことにしました。出現は13時36分過ぎです。

あっという間に出現の時刻になりました。さて、どうでしょう?

2014.9.28 13:37:10. CELESTRON C90 MAK D90 ISO320 1/160sec

ふ~む写っていませんね~。

ステライメージを駆使して画像強調をしてみたのですが…

2014.9.28 13:37:40. CELESTRON C90 MAK D90 ISO320 1/500sec
土星を確認することはできませんでした。

この位置に土星があるはずですが…

土星からやってくる淡い光は濃い大気の中で拡散してしまったようです。

残念ながら、土星食を見ることも撮影することもできませんでしたが、
日没直後(7分後)に月と並ぶ土星を見ることができました。

日没直後の空で並ぶ月と土星

2014.9.28.17:34:31 D90 BORG60 Powermate2× ISO640 1/60

日没30分後の月と土星

2014.9.28.18:02:42 D90 BORG60 Powermate2× ISO800 1/40

中秋の名月前日の月(月齢12.8)

2014年09月07日 | 
今日は朝方強い雨が降っていましたが、急速に天気が回復して午後からは
空一面に青空が広がりました。明日は旧暦8月15日、中秋の名月です。

17時過ぎに中秋の名月・イブの月が見えてきました。

2014.9.7.17:13:59 CANON PowerShot G16 ISO80 f30mm F2.8 1/1002

昨日は丸くなるかと心配したのですが、一気に丸くなりました。

2014.9.7.17:29:46 CANON PowerShot G16 f30mm F2.8 1/806 20×デジタルズーム

今日お月見しても良いほどのまん丸お月様です。

2014.9.7.17:51:44 D90 BORG60 Powermate2× ISO400 1/200(トリミング)

昼間スーパーで見かけたお月見団子を買えば良かった…、と後悔です。

2014.9.7.17:54:37 D90 BORG60 Powermate2× ISO200 1/125(トリミング)

明日、お月見をする頃(19時~20時)の月齢は13.8~13.9、輝面比が0.99です。
22時を過ぎると輝面比が1.00となってまん丸の満月になりま~す。

しか~し、満月の瞬間は9月9日午前10時38分なので、明日の夜半前に見える月は
満月の前日の月となります。日付が変わると正真正銘の満月です。(カレンダー上ですが…)

小惑星2014RC

2014年09月07日 | 隕石・小惑星
今夜、直径20mサイズの小惑星がニュージ-ランド上空40,000km付近を通過していくようです。
9月4日付のSpaceWeather.comに記事が載っていたので要約してみました。

<WEEKEND ASTEROID FLYBY:Thursday, Sep. 4, 2014>
今週末、ハウスサイズの小惑星2014RCが静止衛星軌道付近を通過していきます。

直径20mサイズの小惑星が最接近する時刻は、9月7日18時18分UT(9月8日02時18分JT)、
ニュージーランド上空40,000kmを通過します。接近時の様子は下記ダイアグラムを参照ください。

この小惑星が地球に衝突する可能性はありません。

小惑星2014RCは8月31日、アリゾナ・ツーソンにあるカタリナ・スカイ・サーベイによって発見されました。翌日ハワイ・マウイにあるPan-STARRS 1 telescopeにて確認され、軌道計算によってこの小惑星が火星軌道の外側から来ていることが分かりました。

再接近時には、うお座付近で11.5等級程度まで明るくなるのでアマチュア天文家でも観測できます。さすがに肉眼では見えませんが、CCDカメラを装着した望遠鏡では簡単にその軌跡を追うことができます。2014RCは今後も定期的に地球に接近する軌道を描きますが、将来的に地球に衝突する可能性はないことが確認されています。

ふ~むふむ、接近距離0.1LD(40,000km)は、接近小惑星ランキングでは7位になります。
19mという直径は2012DA14(58m)ほどではありませんが、接近する小惑星としては、
かなり大きい方ですね。

接近小惑星ランキング(距離編)
■ 1位 5,480km(0.03LD) 2011.2.4 (2011CQ1)* 2m
■ 2位 12,000km(0.05LD) 2011.6.26(2011MD)* 10m
■ 3位 14,000km(0.05LD) 2009.11.6(2009VA)* 6m
■ 4位 26,908km(0.07LD) 2013.12.23(2013YB) 2m
■ 5位 27,700km(0.09LD) 2013.2.16(2012DA14)** 58m
□ 6位 38,000km(0.1LD ) 2008.11.3(2008VM) 4m
□ 7位 40,000km(0.1LD ) 2014.9.7(2014RC) 19m 
□ 8位 72,000km(0.2LD ) 2009.3.2(2009DD45)* 35m
□ 8位 72,000km(0.2LD ) 2014.3.6(2014EC)* 10m
□ 9位 76,000km(0.2LD ) 2009.3.18(2009FH) 21m
□ 9位 76,000km(0.2LD ) 2009.10.22(2008UM1) 2m
□10位 79,000km(0.2LD ) 2010.9.8(2010RF12)* 9m
□11位130,000km(0.3LD ) 2010.1.30(2010AL30)*18m
□11位130,000km(0.3LD ) 2013.2.5(2013CY32)* 10m 
□12位153,000km(0.4LD ) 2014.3.6(2014EF)* 7m 
□13位190,000km(0.5LD ) 2009.2.2(2009CC2) 12m 
□14位248,000km(0.6LD ) 2010.9.8(2010RX30)* 16m
□15位266,000km(0.7LD ) 2009.6.1(2009KR21) 21m
□16位342,000km(0.9LD ) 2009.3.6(2009EW) 23m
□16位342,000km(0.9LD ) 2009.10.17(2009TM8) 17m
□16位342,000km(0.9LD ) 2014.3.5(2014DX110)* 31m

■<GEO = 35,786 km、□<1 LD = 384,401 km

月齢11.8

2014年09月06日 | 
夕方、ふと見上げた空に昇ってきた直後の月が見えました。

2014.9.6.16:47:20 CANON PowerShot G16 ISO80 f14mm F2.8 1/1244

調べてみたら月出1時間後の月でした。撮影時の高度は10°です。

2014.9.6.16:47:27 CANON PowerShot G16 ISO80 f30mm F2.8 1/1244

月齢は11.8です。

2014.9.6.16:48:18 CANON PowerShot G16 ISO80 f30mm F2.8 1/1250

あさって9月8日が中秋の名月のお月見です。それまでに丸くなるのかな?
…と、ちょっと心配になりましたが、今年のお月見は満月の前日でしたね。

今年は天気の悪い日が続いています。せめてお月見の日は晴れてほしいですね。