さあ、新企画「世界の天文台から~」のスタートです。
お気づきとは思いますが、タイトル名は某番組を参考にしております。
このコーナーでは世界中で活躍している知られざる天文台と大型望遠鏡を
たま~に紹介していきます。どうぞご期待下さい~。
さて、記念すべき第1回は南アフリカ天文台にある
「南アフリカ大型望遠鏡:SALT(Touthern African Large Telescope)」です。

「南アフリカ大型望遠鏡(Southern African Large Telescope: SALT)は、南アフリカ共和国・サザーランド近郊に設置されている、口径10mの可視光赤外線望遠鏡である。南アフリカ天文台がポーランド、アメリカ合衆国、ドイツ、ニュージーランド、イギリスとの協力の元に運営している。 SALT(「ソルト」と読む)は、91枚の球面鏡からなる口径10mの六角形の主鏡を持つ。これは南半球に設置されている光学赤外線望遠鏡としては最大口径を誇る。2000年9月に建設が開始され、2005年9月にファーストライトを迎えた。撮像装置SALTICAM、分光装置RSS、HRSを備え、波長320nm~2500nmの可視光・近赤外線を観測することができる。」(「」内はウイキペディアより)
管理人による補足説明~
SALTは2008年現在、大型望遠鏡ランキングの第2位である。
ちなみに、第1位はアリゾナ州にあるLBT(Large Binocular Telescope)の口径11.8m…。しかし、こちらは8.4mの主鏡を2つ並べることで集光能力が口径11.8mに匹敵するという意味であるため、単一の鏡(注:SALTはモザイク構造)を用いた望遠鏡としては実質、SALTが第1位である。SALTの主鏡は11.0mもある。
この望遠鏡…、構造が変わっています。
「国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡やVLT等の一般的な望遠鏡とは異なり、SALTの主鏡面は水平面から37度傾いた状態に固定されて設置されている。そのため高度方向の駆動はできず、水平回転のみが可能な構造になっている。これは、テキサス大学のホビー・エバリー望遠鏡と同じ構造である。このような仕組みを採用することにより、高度方向の駆動をしなくてよいため望遠鏡の構造が簡単になり、建設コストが抑えられる。」

「上記のように望遠鏡本体が高度方向の駆動を行わないため、望遠鏡を取り囲むドームの構造も独特なものになっている。高さ17m、直径26mの円筒状の建物に、望遠鏡周辺の空気の乱れを軽減するための61枚の窓があり、その上に半球状のドームが乗っている。ドーム開口部はよくあるスリット状ではなく、ドームの一部分(11m)がスライドして大きく口を開く形状になっている。やや形状は違うが、福岡ドームの屋根と似た構造である。」
ふむふむ、斬新な構造ですね~。
ところでゴミ焼却場にあるような煙突があるのですが何でしょうか?

「ドームの隣には曲率中央調整センサータワー (Center of Curvature Alignment Sensor Tower: CCAS tower)と呼ばれる高さ34mの構造物が作られている。円筒形のタワーの上に球状の構造物が乗った形になっているこの構造物はSALTの概観を印象的なものにしているが、これは主鏡の調整のために使用される。SALTの主鏡は91枚の六角形球面鏡からなっているが、それらを精密に調整し、全体として1枚の球面鏡として機能するようにしなければ望遠鏡本来の性能を達成することができない。このため、CCASタワー頂上部に取り付けられたセンサーによって主鏡面を測定し、各球面鏡の向きを微調整することによって主鏡面全体を理想的な球面に合致させるのである。」
ほほ~、めんどくさそうですね~。
それにしても美しい外観ですね。南アフリカ天文台のHomePageを見ると、この外観はオリジナルではないそうです。モデルとした望遠鏡がありました。それはマクドナルド天文台にある「ホビー・エバリー望遠鏡」です。

なるほど、そっくりです。こちらの口径は9.2mです。
さて、今年も今日で終わり‥、
今年も、このブログを見てくださった
みなさん、本当にありがとうございます。
来年も、たま~にアップしていきますので、
時々のぞいてみてくださいね。
それでは皆さん、よいお年を~!

お気づきとは思いますが、タイトル名は某番組を参考にしております。
このコーナーでは世界中で活躍している知られざる天文台と大型望遠鏡を
たま~に紹介していきます。どうぞご期待下さい~。
さて、記念すべき第1回は南アフリカ天文台にある
「南アフリカ大型望遠鏡:SALT(Touthern African Large Telescope)」です。

「南アフリカ大型望遠鏡(Southern African Large Telescope: SALT)は、南アフリカ共和国・サザーランド近郊に設置されている、口径10mの可視光赤外線望遠鏡である。南アフリカ天文台がポーランド、アメリカ合衆国、ドイツ、ニュージーランド、イギリスとの協力の元に運営している。 SALT(「ソルト」と読む)は、91枚の球面鏡からなる口径10mの六角形の主鏡を持つ。これは南半球に設置されている光学赤外線望遠鏡としては最大口径を誇る。2000年9月に建設が開始され、2005年9月にファーストライトを迎えた。撮像装置SALTICAM、分光装置RSS、HRSを備え、波長320nm~2500nmの可視光・近赤外線を観測することができる。」(「」内はウイキペディアより)
管理人による補足説明~
SALTは2008年現在、大型望遠鏡ランキングの第2位である。
ちなみに、第1位はアリゾナ州にあるLBT(Large Binocular Telescope)の口径11.8m…。しかし、こちらは8.4mの主鏡を2つ並べることで集光能力が口径11.8mに匹敵するという意味であるため、単一の鏡(注:SALTはモザイク構造)を用いた望遠鏡としては実質、SALTが第1位である。SALTの主鏡は11.0mもある。
この望遠鏡…、構造が変わっています。
「国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡やVLT等の一般的な望遠鏡とは異なり、SALTの主鏡面は水平面から37度傾いた状態に固定されて設置されている。そのため高度方向の駆動はできず、水平回転のみが可能な構造になっている。これは、テキサス大学のホビー・エバリー望遠鏡と同じ構造である。このような仕組みを採用することにより、高度方向の駆動をしなくてよいため望遠鏡の構造が簡単になり、建設コストが抑えられる。」

「上記のように望遠鏡本体が高度方向の駆動を行わないため、望遠鏡を取り囲むドームの構造も独特なものになっている。高さ17m、直径26mの円筒状の建物に、望遠鏡周辺の空気の乱れを軽減するための61枚の窓があり、その上に半球状のドームが乗っている。ドーム開口部はよくあるスリット状ではなく、ドームの一部分(11m)がスライドして大きく口を開く形状になっている。やや形状は違うが、福岡ドームの屋根と似た構造である。」
ふむふむ、斬新な構造ですね~。
ところでゴミ焼却場にあるような煙突があるのですが何でしょうか?

「ドームの隣には曲率中央調整センサータワー (Center of Curvature Alignment Sensor Tower: CCAS tower)と呼ばれる高さ34mの構造物が作られている。円筒形のタワーの上に球状の構造物が乗った形になっているこの構造物はSALTの概観を印象的なものにしているが、これは主鏡の調整のために使用される。SALTの主鏡は91枚の六角形球面鏡からなっているが、それらを精密に調整し、全体として1枚の球面鏡として機能するようにしなければ望遠鏡本来の性能を達成することができない。このため、CCASタワー頂上部に取り付けられたセンサーによって主鏡面を測定し、各球面鏡の向きを微調整することによって主鏡面全体を理想的な球面に合致させるのである。」
ほほ~、めんどくさそうですね~。
それにしても美しい外観ですね。南アフリカ天文台のHomePageを見ると、この外観はオリジナルではないそうです。モデルとした望遠鏡がありました。それはマクドナルド天文台にある「ホビー・エバリー望遠鏡」です。

なるほど、そっくりです。こちらの口径は9.2mです。
さて、今年も今日で終わり‥、
今年も、このブログを見てくださった
みなさん、本当にありがとうございます。
来年も、たま~にアップしていきますので、
時々のぞいてみてくださいね。
それでは皆さん、よいお年を~!
