晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

月齢3.0

2009年01月29日 | 
1月29日の夕方、月齢3.0の月が見えました。

2009年1月29日 17時17分 D50 F14 1sec

この時の月の高度は26°なので、かなり高い位置に感じます。

2009年1月29日 17時29分 D50 200mm F6.3 2.5sec

天気は下り坂、薄雲の中を飛行機雲が横切っています。

2009年1月29日 17時41分 D50 BORG60 F5.4 1.6sec
明日は金星と月の接近ですが、予報では雨のようです。

月齢2.0

2009年01月28日 | 
1月28日の日没直後…
西の空低いところに月齢2.0の細い月が見えました。

2009年1月28日 17時34分 D70 F4 1/5

春は細い月がよく見える時期です。
28日は新月の翌々日の三日月でした。
正午月齢は1.8ですが撮影した時の月齢は2.0です。

月齢1の月を撮影する機会はめったにありません。

そのチャンスが2月26日に訪れます。その日は
新月の翌日で月齢1.3 太陽離角が14° 
日没40分後の月高度は約6°です。
天候に恵まれれば十分撮影可能な条件です。

もっとも西の空が開けている場所でないと見られません。
標高の高いところほど条件は良くなります。
天候も大事ですが撮影場所の選定が鍵となりますね。

ルーリン彗星(C/2007 N3)

2009年01月26日 | 彗星
まずいまずい寝過ごした、夢見てた…

薄明開始まで15分…、ぎりぎり間に合うかな?
双眼鏡でルーリンを探すと…、ほほ~、ありました。
あまり明るくないですね~、それはさておき準備です。

望遠鏡にかけていたシートを外すと表面には氷が…
デジカメが冷凍CCDになっています。氷結!

う~ん、問題発生です。カメラではありません。
庭木がじゃまでルーリンが見えません。トホホ…

いまさら赤道儀を移動する気力はありません。
あと5~6分で見えるようになるでしょう。

やっと見えました。早速撮影です。しかし、
なかなかファインダーに入りません。あれ~
もう薄明が始まってます。

寒さのせいなのか、脳のブドウ糖が足りないからか
手際が悪い…、いた!やっとお出ましです。

ルーリン彗星のファーストショット

2009年1月26日 05:44 SE200N D50 62sec

空が明るいので長時間露出は無理です。
短時間露出で複数枚撮影してコンポジットしましょう。

2009年1月26日 05:49~05:54 SE200N D50 60sec×4

薄明で空が青いのでカラーバランスの調整をしています。

さて、まだ6等級のルーリン彗星ですが、今後どのような
変化を見せてくれるのでしょうか。楽しみですね。

季節外れの好天気

2009年01月25日 | 系外銀河
昨日に続き、今日も好天気の予感…

1月としてはめずらしく、
気温上昇、偏西風南下、透明度抜群…

ふ~む、どこか春先を思わせる天気です。

ということで、今夜はひさびさの星空撮影会です。
今夜は透明度がいいので、冬の星雲を撮影してみましょう。

M42オリオン大星雲

2009年1月25日 22:15 SE200N D50 120sec×2

NGC2024

2009年1月25日 22:54 SE200N D50 180sec
オリオン座の三つ星の左側の星の東側にある
「燃える木」と呼ばれている散光星雲。

M1

2009年1月25日 23:54 SE200N D50 180sec、95sec
おうし座の角のすぐ近くにある「M1(かに星雲)」は1054年に
爆発した超新星の残骸、現在も膨張している。

IC443

2009年1月25日 24:35 SE200N D50 180sec
ふたご座のη星付近に広がる淡い星雲「クラゲ星雲(IC443)」
を撮影したのですが、残念ながら写っていません…。
非常に淡い星雲なのでノーマルカメラではなかなか写らない
天体です。こちらも超新星の残骸です。
写るととってもきれいな天体なのですが…、

さて、日付が変わりましたが、今日の撮影会のメインは
ルーリン彗星です。現在てんびん座付近にあります。
昇ってくるのは朝方なので、それまで仮眠をとることにしましょう。

冬型の気圧配置がCHANGE!

2009年01月24日 | お天気
しばらく続いた冬型の天気…

このまま続くかと思いきや突然のchange!

1月24日の夜、突然天気が変わった。What change !

21時ごろ日本海と太平洋に低気圧と高気圧が同時に発生…
その間に位置する仙台では夜半過ぎに天気が好天する。
そして、みごとな快星となった。

1月25日03時の赤外線画像

すっぽりと晴天域におおわれていることが分かります。

こちらは1月25日03時の水蒸気画像

ジェット気流が南下し、乾いた空気が上空を通過しています。

そのためこの時期としては非常に珍しく、透明度の高いきれいな
夜空となっていたのです…。これほどきれいな空はそうそうありません。

夜中に夜空チェックをしていれば見られたのですが…、残念!
いや、がっかりすることはありません。

この天気、今夜も続けば私たちは見ることが出来ます。
そう、きれいな星空を! Yes We can !

The Sky in Motion

2009年01月08日 | Weblog
2009年はイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を
夜空に向け、宇宙への扉を開いた1609年から、400年の節目の年です。
国際連合、ユネスコ(国連教育科学文化機関)、国際天文学連合は、
この2009年を「世界天文年(International Year of Astronomy:略称 IYA)」と定めました。

世界中の人々が夜空を見上げ、宇宙の中の地球や人間の存在に思いを馳せ、
自分なりの発見をしてもらうこと。それが世界天文年の目的です。

空を見上げると、そこには雲が流れ太陽が昇る日常がある。
夜になれば、たくさんの星が輝き、季節の星座が昇っていく。
毎日同じように見える空だが、一日として同じ日はない。
そんな空を見上げ、宇宙の広さや地球に生まれた自分に
ついて考えてみよう…。THE UNIVERSE: YOURS TO DISCOVER

Astronomy Picture of the Day から世界天文年のプロローグとも
いえる美しい映像が配信されています。The Sky in Motion

土星RegiStax4

2009年01月07日 | 土星
今年、輪の消失を迎える土星…
8月と9月は太陽の近くにあるので
条件がよい状態で一番輪が細く見えるのは
この年末年始だけ…

しか~し、天気がよくな~い!
1月中旬以降は輪の傾きがやや戻ってしまうので
土星RegiStax4ミッション決行です。

1月4日の夜、準備開始
雲量5~6、北西から次々と雲が流れている。
シーイング悪し、星が激しく瞬いている。

土星の南中時刻は1月5日04時11分、

天候が心配なのでセッティング完了後
撮影開始、ToUcamは1/25で90秒露光、

1回目は途中で雲が来てブラックアウト…
2回目は薄雲でぼけぼけ…
雲量が増えて8~9になる。しばらく待機、
雲の隙間を見計らって露光スタート
3回目は何とか成功…、その後雲量10になり
03時05分撤収。


1月5日02時47分撮影ToUcam SE200N KasaiHC Or-12mm

方位:324.560゜  高度: 51.671゜  地心距離: 8.94388 AU

う~ん、とりあえず撮れたという映像ですが、
細い輪が写っているので良しとしましょう。
光軸がずれているのも気になります。

冬型の気圧配置はしばらく続きそうですが
次のチャンスを待ちましょう。

1月5日05時52分 北東の空を通過するISS

2009年01月05日 | ISS(国際宇宙ステーション)
1月5日(月)午前5時52分、ISSがまあまあの条件で
仙台上空を通過…、仰角45°直距離486km

今回の天空経路情報…
日付:2009年1月5日
飛翔体:国際宇宙ステーション
観測地:仙台市泉区

仰角が0度を超えた直後 05:47:30(JST) 314(北西)0°2097km
見え始めのとき 05:50:30(JST) 328(北北西)20°894km
仰角が最大の時 05:52:30(JST) 54(北東)45°486km
見え終わりの時 05:55:00(JST) 111(東南東)11°1273km
仰角が0度を下回る直前 05:57:00(JST) 118(東南東)0°2092km

薄明開始05時20分、日出06時52分
雲量2~3 
    
今回の撮影データ
WHITEY DOB 30cm 焦点距離1500mm
2×Powermate (合成焦点距離3000mm)
簡易ピントゲージ(19.29mm)
Nikon D50 (直焦点)

写真①② ISO800  1/800
写真③ ISO1600  1/500

写真は全て640×425でトリミング

写真①05時50分42秒(ファーストショット)


写真②05時52分02秒(アンシャープ処理)


写真③05時54分02秒(仰角15°付近)

今回の飛行コースは2008年7月5日午前2時43分のISS
とほぼ同じ…こちら

フォーカスは輝星でピントをあわせて…19.29mm?
以前は18.84mm前後でジャスピンだったはず、

はて…?、ひょっとして恒星でピントを合わせると
400km上空のISSには会わないのではないだろうか?

たしかに、以前から月や恒星で合わせてもピンぼけに
なることが多かったが、それはシーイングや透明度等の
撮影条件によるものと単純に思っていた。

ISS撮影当初は撮影後に必ずピントゲージで記録をしていたのだが、
その結果18.84mmがジャスピンだったというだけで、
恒星・月でジャスピン=18.84mmなのかは確かめていない。

冬場は気流が悪いので単にそれがピンぼけの理由
かもしれませんが、検証しておく必要がありますね。

水星が見頃…

2009年01月03日 | 水星
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

4日に東方最大離角を迎える水星が西の空で見頃となっています。
しかも、木星とランデブー中です。

2009年1月2日17時03分 BORG60 1/8 F5.4
左上が水星(-0.6等) 右下が木星(-1.9等)

このあと水星は見かけ上高度を上げますが、
観望好機は7日までです。
それ以降は高度が下がり見るのが難しくなります。
木星は右下に下がり、水星から離れていきます。

こちらは同時刻の金星(-4.3等)

2009年1月2日17時04分 BORG60 1/3 F5.4

今でも十分明るい金星ですが、2月20日の最大光度に向かって
現在、増光中です。
1月7日~-4.4等、
1月23日~-4.5等、
2月7日~-4.6等、
2月20日~最大光度-4.6等、

2月中旬は青空の中で輝く白い星として
金星を見ることが出来ます。

月と金星の接近は1月30日(角距離 2.5°)
と2月28日(角距離 4.5°)に見られます。
要チェックですね。