晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

8月16日のISS

2011年08月17日 | ISS(国際宇宙ステーション)
8月16日19時、ISSが8月13日とほぼ同じ条件で日本列島を縦断していきました。


天頂より南側の通過なので、条件としては今回のほうが良いと言えます。


今回のイベントデータ


しか~し、天気は最悪です。雲量が9~10です。天頂のみ雲が切れています。
ラッキーなことにベガが見えます。ピンあわせをベガでしておきましょう。、

ドローチューブは13日に撮影したままですがほぼ合っているようです。

2011.8.16.18:55:10 D90 ISO2500 1/5 (バーティノフマスク)

このまま撮影続行です。ふ~む、天頂付近も雲で覆われてきました。
ISSはとても明るいので薄雲でも見えますが、さすがに今日の状態では
鮮明な画像は無理ですね。しか~し、今日以降は好条件の通過が
しばらくないので、とりあえず撮影してみることにしましょう。


ISSが見え始めたのは、仰角で70度くらい…、ほぼ真上です。

2011.8.16 19:00:58 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

やはり、不鮮明です。

2011.8.16 19:01:06 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

これでも、ピンとは合っているはず…。

2011.8.16 19:01:07 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

一番後ろにくっついているのが、ソユーズかな?

2011.8.16 19:01:07 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

天頂通過後の鏡筒回転で手間取ってしまいました。

2011.8.16 19:01:21 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

どこもかしこも薄雲だらけのようです。

2011.8.16 19:01:25 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

太陽光が良く当たる好みの角度ですが…、イマイチです。

2011.8.16 19:01:33 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

これが今回のベスト・フォト…、

2011.8.16 19:01:34 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

幸運にも8月の好条件通過3回をすべて撮影することができましたが、
天気には恵まれませんでした。次回のチャンスを待つことにしましょう。

宮城県ソラノクラサ・マップ(SQM)

2011年08月15日 | Weblog
ソラノクラサを測るSQM(スカイクオリティメーター)

これを使うとソラノクラサ(光害)の様子がわかります。

天体写真を撮影するときに計測したデータをマップにプロットしてみました。

自宅以外は宮城県内で天体撮影に適していると思われる場所です。
と言うより、今まで撮影に行った場所で空が暗かった地点です。

SQMの数値は気象条件によって変わるので目安とお考えください。自宅は
光害の影響が大きく、きれいに星が見えることはほとんどありませんが、
たま~に、ビックリするほどきれいに見えることがあります。

自宅からきれいに見えた「みなみのかんむり座といて座」

2009.9.8 21:22:43 NIKON D50 f28mm F2.8 6sec
星座線入りの写真はこちら(

天の川が見えた「夏の終わりの大三角」

2006.8.31 0:01:21 NIKON D50 f18mm F3.5 76sec

透明度がすこぶる良かった「秋の星座たち」

2008.7.30 0:29:16 NIKON D50 f28mm F2.8 20sec

8月13日 20時19分のISS

2011年08月13日 | ISS(国際宇宙ステーション)
8月13日20時過ぎ、ISSが日本列島を縦断していきました。


今回の通過条件はかなりよいのですが、天頂より西側なのでやや逆光です。


今回のイベントデータ

Calskyのイベントデータはこちら(

今回は、前回撮影した時にずれていた光軸もきっちりあわせてあります。
あとは天気と気流がよければバッチリなのですが…、

空を見た感じ…、高積雲と高層雲が広がっているようです。透明度は
よくありません。ISSがうまい具合に雲の薄いところを通過すれば写る
かもしれません。露出を考えるとかなり難易度の高い撮影になります。

ピンあわせはベガで行っていましたが、途中で曇って見えなくなったので、
アークトゥルスに変更です。しか~し、

どーも、ピンあわせがしっくりいきません。薄雲があるためシャッタースピードを遅く
しなければならず、満足のいくジャスピンには、どーしてもなりません…。

2011.8.13.20:02:42 D90 ISO3200 1/250(バーティノフマスク)

で…、妥協しました。ピンあわせ終了です。

2011.8.13.20:04:53 D90 ISO3200 1/200(バーティノフマスク)

時間です。ISSが南西の空に見えてきました。いや、見え隠れしています。
おっと、見えなくなりました。雲の中を通過中です。ふ~む、露出はかなり
遅めにしないとだめですね。シャッタースピードは、1/640~1/800程度にしましょう。

本日のファーストショット。

2011.8.13 20:17:24 D300mm F10 D90 ISO1000 1/640

かなり近づいていきました。今日の再接近距離は388kmです。

2011.8.13 20:18:46 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

画像処理による違いをメモしておきましょう。

オリジナル画像です。ラジエターパネルに露出が合っていて全体的にはアンダーです。

2011.8.13 20:19:22 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

露出アンダーなので始めに明るさを調整して…、


次に画像復元とバクグラウンドスムースとトーンカーブ゛とカラー補正を施して…

とりあえず完成です。今回は透明度の影響でコマによって写りが違います。
画像処理は写り具合にあわせてテキトーにやっています。スタンダードはありません。

今回は通過の後半、北東の空に行ってからの写りが良かったようです。

2011.8.13 20:19:37 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

船外実験プラットフォームに装着されている実験装置が写ってました。

仙台では8/16も条件がいいので天気が良かったら挑戦してみましょう。

8月11日早朝のISS

2011年08月11日 | ISS(国際宇宙ステーション)
8月11日早朝、ISSが仙台上空を横断していきます。


通過条件はなかなかいいようです。


イベントデータ(JAXA)


イベントデータ(calsky)

8/11早朝は晴れる予報なので、久しぶりに拡大撮影をしてみることにしましょう。
震災後は一度も撮影していなかったので、ISS拡大撮影の再開第1弾となります。

3時30分起床…、予定より30分遅れです。とりあえず外に出て見ましょう。 
ふ~む、雲量3~4です。雲は流れていますが、気流はあまりよくありません。

星が瞬いています。とりあえず木星を撮影してみましょう。

ふひょ、大変です! 光軸が著しくずれています。

2011.8.11 03:59:31 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

通過まであと2分です。このまま撮影続行です。考えてみると震災以後、
光軸の調整をしていませんでした。次回までに調整することにしましょう。

時間です。しか~し、北西方向に雲がありISSが見えません…。
おっと、やっと見えました。が、街路樹の影です。しばらく待ちです。

そして、こちらがファーストショット…、すでに仰角高度は40度を超えています。

2011.8.11 04:03:45 D300mm F10 D90 ISO800 1/1250

早朝コースは太陽電池パドルを進行方向に向けていることが多く、天頂通過前は
前方から朝日を浴びて太陽電池パドルが明るく輝いて見えます。

2011.8.11 04:04:01 D300mm F10 D90 ISO800 1/1250

最大仰角77°通過中…

2011.8.11 04:04:20 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

やや露出アンダーのようです。

2011.8.11 04:04:26 D300mm F10 D90 ISO800 1/1600

光軸のずれ、ピントの追い込み不足、気流の乱れの三拍子に加えて
久々の撮影で手際も悪く、ボケボケのISSとなってしまいました。

古川宇宙飛行士が搭乗してから、まだ鮮明な写真を撮影していません。
今月はあと2回、好条件の通過があるので次回のチャンスを待ちましょう。