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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

春の系外銀河

2008年04月29日 | 系外銀河
晴れました!快晴です!
さて夜はどうでしょう。

う~ん、透明度はよくありませんが雲は全くありません。
高気圧にすっぽりと覆われているので一晩中、星見ができます。

ということで、ひさびさのスターウォッチングです。
まず、コップ座にいるボアッチーニ彗星です。
7×50の双眼鏡で見てみました。…見えません…
次に、最近購入したWHITEY DOB30で見てみました。…見えませんねぇ~
光害が最も強い方向なので無理ですね、写真を撮っても難しいでしょう。


ボアッチーニはまたの機会と言うことにして
今日のメインは春の系外銀河です。

20cm反射を出して準備開始です。
撮影地は自宅です。さて、仙台の空で系外銀河はどのように
写るのでしょうか?空の条件はあまりよくないですが
さあ、始めましょう!トップバッターはM51です。
りょうけん座の子持ち銀河として有名です。
光度 8.1等 視直径 12'×6' 距離 3,700万光年 です。

本日の写真はすべて複数枚の写真をコンポジットした上で
画像処理をかけてトリミングしています。撮影時刻は21:30~26:30頃、
露出は120秒~240秒、ソラノクラサは17.89~18.32です。

次はM101です。
おおぐま座の渦巻き銀河、回転花火です。
光度 9.6等 視直径 10'×8' 距離 2,300万光年

M101は淡いのではっきり写すのは難しい銀河です。

次はりょうけん座の銀河、M63です。ひまわり銀河
(Sunflower Galaxy)と呼ばれているかわいい銀河です。
光度 10.1等 視直径 10'×5' 距離 2,380万光年

春に咲くひまわりですね。

次はかみのけ座のM64です。中心部に暗黒帯があるので
黒眼銀河(Black-eye Galaxy)」と呼ばれています。
光度 6.6等 視直径 8'×5' 距離 1,180万光年

中心部がつぶれないよう処理してみました。

さあ、次はNGC4565です。
銀河を真横から見る、いわゆるエッジオン銀河です。
光度 10.2等 視直径 15.8'×2.1' 距離 4,500万光年

この銀河、長辺が満月の半分もあるんですねぇ~。
M51と同じくらいの幅があります。

さて、そろそろ月出の時間です。
バッテリーも限界のようです。

天頂近くにはこと座とヘルクレス座が見えていますので
最後にM57とM13を撮影して終わりにしましょう。

バッテリーがないので、コンポジットなしの1枚画像です。


こちらも1枚画像です。

透明度はいまいちでしたが、春の銀河を十分楽しめました。
ゴールデンウィークの後半は晴れの予報が出ているので
期待できそうですね。

角田宇宙センター 一般公開

2008年04月20日 | 宇宙開発
ひさびさのブログです。
今年の春はぜんぜん晴れません。
よって星の写真は撮れません…。
ゴールデンウイークの頃が新月なので
その頃に晴れることを期待しましょう。

さて、本日「角田宇宙センター」の一般公開に
行ってきました。

広い施設なので職員は自転車で移動しています。

角田宇宙センターのおすすめ見学施設は
世界最大、最高性能の高温衝撃風洞です。

高温衝撃風洞は、圧縮管、衝撃波管、ノズル及び試験部までが
一直線上に結合された構造で、全長は80mあります。
スペースプレーンの実際の飛行状態を地上で完全に模擬することが
できる世界で唯一の設備です。

てくてくと歩いて、空気を圧縮する発射装置の部分を見せてもらいました。

こちらが入り口の部分、内径60cm、長さ80mのトンネルです。

のぞいてみると…そこには不思議な空間がありました。
ステンレス状の輝きが同心円状に重なっていて、
80m先に小さな出口があります。な、なんだこれは…?

じーっと見ていると、飛びこみたい衝動がふつふつと湧いてきます。
そーだ。むか~し、テレビで見たことがある…。
たしか…飛びこむと時空を超えていろんな時代にいく…
そうだ!タイムトンネルだ! そっくりでした…。

さて、また80m歩いて今度は計測部の見学です。

ここが宇宙往還機やスペースプレーンを入れて実験するところです。
ありました。日本版スペースシャトルHOPE-Xのモデル実験機です。

職員の話によると、この計画が凍結され(事実上は中止)て、
現在研究が停止しているが、この実験をしているときの日本の技術は
まちがいなく世界一だった。しかも他の国の10年先を進んでいた。
それが停止している間に他の国に追随され、今は追いつかれた状態にある。
今年中に追い越されることは確実だ。とのこと。
悔しそうに話す職員が印象的でした。

管理棟内では宇宙食試食コーナーがありました。
JAXAとハウス食品が共同開発したリアルスペースカレー
の試食は大盛況で、数量限定ということもあり
大賑わいでした。で、食べてみました。

これは、うま~い。ビーフカレーです。
おっと、後からきました。味、かなり濃いめです。

宇宙では味覚が鈍感になるので刺激のある食べ物が
ほしくなるという、ニーズにしっかりあわせた味ですね。

う~ん、この刺激的な後味はなんだろう?
いままで味わったことのないスパイシー感が
ありますねぇ~。きっと宇宙で食べると
もっと、おいしく感じることでしょう。
ISSのなかで味わってみたいですね。