

2月14日は月齢4.4の五日月です。顕微鏡対物レンズはPlan5×を使用、惑星カメラ装着時に16mmほど引き出して拡大率を約2.2倍にしてあります。
投影法による撮影は光路長で画角が変わるので、倍率2.2倍で画角がどのくらいになるのか、そもそも顕微鏡対物レンズで月面がどのように写るかを確かめるのがテスト撮影の目的です。
月面撮影後に木星のテスト撮影も控えていたので撮影は4カ所のみですがご覧ください。



2024/2/14 17h46m(JST)Duration=30s Shutter=13ms Gain=300 (50%) 25% of 2307frames ap466
直径:アトラスクレーター(87km)、エンデュミオンクレーター(125km)、フンボルト海(273km)


2024/2/14 17h40m(JST)Duration=21s Shutter=21.5ms Gain=255 (42%) 25% of 1000frames ap592(photo)
直径:スネリウスクレーター(83km) ペタヴィゥスクレーター(177km) ロッテスリークレーター(57km)


2024/2/14 17h44m(JST)Duration=30s Shutter=16ms Gain=300 (50%) 25% of 1875frames ap402(photo)
直径:ブサンゴークレーター(131km) ハゲツィウスクレーター(76km) ビーラクレーター(76km)


↓ そしてこちらが本日のラストフォト、ヘラクレスクレーター と アトラスクレーター の夜明けです。ヘラクレスクレーターにはまだ朝日が差し込んでいませんが、アトラスクレーターには朝日が当たって底面にある複雑な細溝群がよく見えますね。


2024/2/14 17h48m(JST)Duration=24s Shutter=24ms Gain=300 (50%) 50% of 1000frames ap345
直径:ヘラクレスクレーター(69km) アトラスクレーター(87km) エルステッドクレーター(42km)
いや~、顕微鏡の対物レンズで月面を撮影するとはなんとも不思議な感じがしますが、思った以上に解像度が良くてビックリです。2/15以降はSLIMが着陸したSHIOLIクレータに日が当たるようになるので天気の具合を見て撮影を試みることにしましょう。
