晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

STS-133「ディスカバリー号」ドッキング完了!

2011年02月27日 | STS(スペースシャトル)
2011年2月27日午前4時14分(JST)、予定より2分早い時間に
「ディスカバリー号」はドッキングを完了しました。

ISSとドッキングするのはこれが本当の最後、正真正銘のラストミッションです。
退役STSを民間が買い上げて再利用する話もうわさされていますが…、
オフィシャルではラストフライトとなります。

今後の予定は下記の通り…、
2月27日 STS-133 ISSへドッキング(4時16分)4時14分完了
3月 2日 PMM設置(Unity NODE-1)
3月 6日 STS-133 アンドック(21時44分)
3月 7日 HTV-2 地球側ポートへ移動
3月 8日 ケネディ宇宙センター帰還(2時39分)

*「Soyuz photo op」実施の場合
3月 6日 SoyuzTMA-01M undock(capture photo and video)
3月 7日 STS-133 アンドック
3月 8日 HTV-2 地球側ポートへ移動
3月 9日 ケネディ宇宙センター帰還

予定通りミッションが完了すれば3月6日に記念撮影ですね。ワクワク…、
ぜひNASATVで生中継をしてほしいものです。今後の情報を待ちましょう。

〈ディスカバリー号がドッキング中のISS〉
2008年6月9日撮影

2008.6.9.19:41:11 D300mm F10 D50 ISO800 1/400

2009年3月18日撮影

2009.3.18.19:27:10 AF Nikkor 28mm F2.8 10秒露出(トリミング)
STS-119ミッション、若田宇宙飛行士の長期滞在1日目です。

2009年9月8日撮影

2009.9.8.19:03:04 D300mm F10 D50 ISO800 1/640

2009年9月8日撮影

2009.9.8.19:03:37 D300mm F10 D50 ISO800 1/640

2010年4月10日撮影

2010.4.10.04:18:16 D300mm F10 D50 ISO800 1/800
野口宇宙飛行士と山崎宇宙飛行士が乗っているISSです。

ディスカバリー号 リフトオフ!

2011年02月25日 | STS(スペースシャトル)
ディスカバリー号 まもなくリフトオフです!


あと3分です!


いよいよ ラストフライトにゴーが出ました!

ブラスト・オフ!!!


力強く上昇していきます!


ブースター分離!


宇宙空間に出ました!


補助タンク分離!


見事成功です。ディスカバリーのラストフライト・ミッションは
順調なスタートを切りました。

以上、速報でした

ATV2「ヨハネス・ケプラー」ドッキング完了

2011年02月25日 | ISS(国際宇宙ステーション)
2011年2月25日午前0時59分(JST)、ATV2号機「ヨハネス・ケプラー」は
予定より10分遅れましたが、無事、ISSへドッキングしました。

ATV1号機のドッキングが2008年4月3日でしたので、約3年ぶりの
ドッキングとなります。

ATV1号機がドッキングしていたのは2008年4月3日から2008年9月6日までの
5ヶ月間でしたが、ATV2号機の分離予定は6月4日なので約4ヶ月のドックと
なるようです。

期間は短いですが、分離までにATV2号機がドッキングしているISSの拡大撮影に
挑戦してみることにしましょう。

〈ATV1号機がドッキング中のISS〉
2008年5月23日撮影

2008.5.23.19:41:16 D300mm F10 D50 ISO800 1/500

2008年6月9日撮影

2008.6.9.19:41:11 D300mm F10 D50 ISO800 1/400

2008年8月6日撮影

2008.8.6.19:43:08 D300mm F10 D50 ISO800 1/1000

2008年8月6日撮影

2008.8.6.19:43:00 D300mm F10 D50 ISO800 1/1000

ISSによる恒星食を観測

2011年02月19日 | ISS(国際宇宙ステーション)
2月19日18時36分過ぎ…、ISSがシリウスのすぐそばを通過します。


自宅から1.4km西の地点ではシリウスと重なるようです。

こんなチャンスはめったにありません。プチ遠征して観測することにしましょう。

Calsky.comでは恒星食が起きる場所を地図上で示してくれます。

ISSの日面通過や月面通過の時はライン幅が約8kmもありますが、恒星食は
まさにピンポイントです。ライン幅は多分±50m程度でしょう。

ISSの軌道はビミョウに変化しているのでこのラインは時間の変化とともに移動します。
2~3日前からモニターしていたのですが、WEBページを見るたび位置が変わってます。

直前の情報をもとに観測地を決めて、いざ出発です。観測は200mmレンズで
10秒間露出撮影と反射20cm直焦点で動画撮影の二本立てです。

さて、時間です。ISSが南南西の空に見え始めました。


まもなくISSがシリウスの前を横切ります。

撮影開始です。

2011.2.19 18:36:24(10sec) D50 ISO800 200mm F6.3

ふひょ~、残念! わずかに下です…。

こちらはトリミングした画像

ふ~む、わずかですがずれてます。100mほど東寄りの地点…だったかな?

動画の方は静止画をキャプチャーしてコンポジットしてみました。

こちらの焦点距離は1,000mmです。本日のISSの視直径は27"ですので、
約30"~40"ほど(木星1個分)はなれていたことが分かります。

かくして、ISSによる恒星食の観測は失敗に終わりました。
いや~、難しいものですね。チャンスがあったら、また挑戦することにしましょう

ISS完成記念撮影会?

2011年02月13日 | STS(スペースシャトル)
NASAはSTS-133がドッキングした状態のISSを撮影する計画が
あることを明らかにしました。

現在ISSにはソユーズ宇宙船が2機(TMA-20、TMA-01M)
プログレス補給船が2機(39P、40P)そしてHTV2がドック中です。

今後のミッション計画
2月18日、HTV2をハーモニーの上部ポートに移動
2月20日、プログレス39P切り離し
2月23日、ATV-2ドッキング
2月27日、STS-133ドッキング
3月 2日、恒久型多目的モジュールPMMをユニティ下部ポートに設置

3月 6日、STS-133分離

つまりSTS-133ドック時にはソユーズ2機、プログレス1機、
HTV2とATV2、さらに恒久モジュールPMMも設置され、
まさにISSの完成形となります。

これはISSにとってまちがいなくメモリアルな日となるはずです。

STSの打ち上げは残すところ3回ですが、
・STS-133ディスカバリー(2/24)
・STS-134エンデバー(4/19)
・STS-135アトランティス(6/28)
STSとHTVとATVが同時にドッキングしているのは今回だけです。
(HTV2は3月18日切り離し、ATV2は6月4日切り離し)

まさに千載一遇のチャンスということになります。

しか~し、写真を撮るといっても全体像を撮るには
当然ISSから離れたところで撮影しなければなりません。

では、どうするのか?

TMA-01Mを切り離して撮影するそうです。

この提案をロシア側が簡単に承諾するとは思えません。

なぜならSTSがドックしているときにソユーズをアンドックさせたことが無いからです。
いや、正確なことを言うと過去に一度だけありました。

第1回シャトル・ミールミッションの時です。(1995年7月4日)

この時、大変なトラブルが発生しました。
シャトルには帰還するために7人の宇宙飛行士が乗っています。

写真を撮影するため、ミールに残っている2人の宇宙飛行士、アナトリー・ソロビョフとニコライ・ブダリンがTM-21を操縦してミールを離れました。

つまりこの瞬間、ミールには誰も乗っていないのです。

Atlantis undocks after its first visit at Mir. Credit: Roscosmos/NASA

問題はSTS-71が分離した瞬間に起こりました。分離で発生したきしみを感知したミールのメイン・コンピュータがなんとシャット・ダウンしてしまったのです。ソユーズはなんとかドッキングに成功して、再立ち上げで事なきを得たのですが非常に危険な状態でした。

今回ISSの撮影にOKが出るとしたら、シャトルを切り離さないという条件が出されるかもしれませんね。それ以前にリスクが多すぎるという理由でOKが出ない可能性があります。

1998年11月20日にザリャー打ち上げでスタートしたISS組立ミッションが2011年3月2日に一つの完成形に到達します。STSがドッキングしている完成形のISSを撮影するチャンスは今回だけですのでSTS-133が予定通り打ち上がったらぜひ撮影してほしいですね。

今の技術だったらカメラ内蔵の小型衛星を放出して撮影することは朝飯前だと思うのですが、今からでは間に合わないですかね~。

地上から拡大撮影するという手もありますが…、ちなみにこの時期、日本から条件よく見えることはありません。う~ん、残念!

ISS拡大撮影~データ記録編~

2011年02月11日 | ISS(国際宇宙ステーション)
昨日のISS拡大撮影ではHTV2の確認をすることは出来ませんでしたが、冬期の
早朝という悪条件での撮影に成功したのでデータを記録しておくことにしましょう。
イベント・スケジュール

トランジット・データ


File01.6時7分46秒~6時9分4秒(78秒間)


File02.6時9分20秒~6時9分53秒(33秒間)


File03.6時9分55秒~6時9分58秒(4秒間)


File04.6時9分59秒~6時10分19秒(20秒間)


File05.6時10分23秒~6時10分40秒(17秒間)



最大仰角スターチャート






HTV2拡大撮影~ドッキング編~

2011年02月10日 | ISS(国際宇宙ステーション)
2月10日午前6時過ぎ、ISSが日本を横断していきます。
通過条件としてはベストではありませんが、2月中はこれより条件の
良い日がありませんので、HTV2の撮影に挑戦することにしましょう。

この時刻、仙台では常用薄明中のためJAXA予報では「×」になっていま
すが、常用薄明中でも見えることは以前確認()したとおりです。

今回の通過の特徴は太陽に向かって航行するため見え始めから、-1.6等と
とても明るく、天頂を過ぎてから逆光になるため急速に暗くなることです。


しかし、日の出20分前という空が明るい状態の中での通過なので、実際
どの程度の明るさに見えるかは全く不明です。

直距離は391km、最大仰角65°、天頂より南側を飛行するため全コース
にわたって半逆光となり、撮影するにはやや難しいコースです。

アークトゥルス付近が最大仰角となるようです。

さて、時刻は5時30分です。バーティノフマスクを使ってピントあわせです。
アークトゥルスを使って眼視で合わせましょう。

確認のため撮影してみましょう。

ISO2500 1/5 

あれ…?ずれてます。眼視では合っているように見えたのですがずれてます。
ピントあわせは眼視ではなく、撮影画像で確認した方がいいようです。

これでジャスピンになりました。

ISO2500 1/5 

今日の撮影計画です。今日のコースでHTV2を写すには天頂通過前がベストです。
ISO800、露出は1/1000から始めて、あとは撮影画像を確認して露出修正です。

時間です。う~ん、空が明るいですね~。見えている星は金星とアークトゥルスと
かすかに土星だけです。青空に近い感じがします。

さて、そろそろISSが見えて…、どっひゃ~、ものすごい明るさで見えています。

まだ仰角は10°もないのに木星以上の明るさです。なんということでしょう。
とりあえず撮影して露出を変えていきましょう。撮影開始です!

形が分かるくらいの距離に近づいていきました。

2011.2.10 06:09:04 NikonD90 ISO800 1/2500


2011.2.10 06:09:20 NikonD90 ISO800 1/3200


2011.2.10 06:09:42 NikonD90 ISO800 1/4000


2011.2.10 06:09:58 NikonD90 ISO800 1/4000


2011.2.10 06:10:12 NikonD90 ISO800 1/4000

天頂通過後は露出がアンダーになったので、露出を修正して空を見上げると…、
ほひょ?今まで見えていたISSがかき消すように見えなくなっていました。

ふむ、金星は見えていますがアークトゥルスと土星も見えなくなっています。
この時間は急速に薄明が進んでいくようです。

残念ながらドッキング中のHTV2を確認できる写真は撮れませんでした。
しか~し、貴重なデータと経験を積むことが出来ました。

HTV2の切り離しは3月18日です。まだチャンスはあるはずです。

次回のチャンスを待つことにしましょう。

月齢4.2

2011年02月07日 | 
今日の月齢は4.2…、五日月です。春の月は高いところを通ります。

まもなく日没だというのに仰角は45°もありました。

2011.2.7.16:46:09 BORG60 Powermate2× ISO200 1/250

太陽が沈むと月のすぐそばで木星が輝いていました。

2011.2.7.16:46:09 TAMRON XR DiⅡ150mm ISO2000 F7.1 1/2

小惑星2011 CQ1 - Very Close Approach

2011年02月06日 | 隕石・小惑星
2月4日19時35分(UT)、小さな小惑星が地球近傍をかすめていきました。

その距離は、なんと…、5480km! 衝突しなかった小惑星としては
もちろん最接近距離のワールドレコードだそうです。わぉ!

小惑星2011 CQ1が発見されたのは最接近のわずか14時間前、
カタリナスカイサーベイの0.68mシュミットカメラで発見されました。

発見時は19等級、大きさは2~3m、最接近距離は11,855 km(0.03LD)
と見積もられていました。これは静止衛星軌道(36,000km)の内側です。

この距離でも近年まれに見る大接近ですが、実際は5480kmという、
まさに手を伸ばせば届きそうな高さをかすめて行ったそうです。

5480kmという距離は地球半径の0.85倍です。衝突しなかったのが不思議なくらいです。

あまりにも地球に近づいたのでフライバイ後は地球引力の影響を受けて軌道が60°も変わり、
アポロ型小惑星からアテン型小惑星に変わってしまったそうです。
(アポロ型小惑星は軌道長半径が1天文単位以上、アテン型は1天文単位以内)

この小惑星の実際の大きさは当初の見積もりよりも小さく、1~2m程度だそうです。
この大きさの小惑星が発見されることは非常に希で今回は偶然発見されたということです。

実は、この大きさの小惑星は地球近傍には10億個以上あって、平均すると2~3週間に
1個の割合で地球にヒットしているそうです。大気圏に突入しても被害を及ぼす大きさでは
ありません。隕石となって地面に落ちることもほとんどないサイズだそうです。


関連ブログ
Near Earth Asteroids(
地球をかすめる奇妙な小惑星(
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