晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3) 1st 観望記録 9/30

2024年09月30日 | 彗星
紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)の初観望記録です。

 結論を先に言うと…まったく見えなくて、写真も撮れませんでした~。トホホ…

 観望に出かけたのは9月30日未明のこと、天気が良くなる気配がないので晴れ間を探して遠征することを決めたのは昨日で、遠征先は天気と疲労対効果を考えて陸前高田の箱根山展望台にしました。

 02時に出発して三陸道を順調に北上していると道路表示の電光掲示板に「9月30日から夜間工事のため区間通行止」の表示が… なぬ~、これから下道では間に合わないぞ~、と思ったのですが…

 冷静に考えると、今現在は9月30日で時間的には夜だけど…9月30日の夜間工事は今日の日没以降のことなのでセーフです!ふう、箱根山展望台(標高447m)には03時45分頃に到着しました。

 で、こちらが展望台からのファーストショットです。高度6°付近まで雲がありました。

2024/9/30 04h07m47s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f40mm F2.8 ISO3200 5sec

 結局、その雲がおじゃまで紫金山・アトラス彗星はまったく見えません。

2024/9/30 04h20m45s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO6400 5sec

 空は航海薄明になりました。雲がなければ3等級のほうき星は十分写る明るさですが、

2024/9/30 04h29m56s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f40mm F2.8 ISO3200 2sec

 雲がその位置を変えることはなかったので、早めの撤収となりました。

2024/9/30 04h37m30s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO1600 2sec

 本日のラストフォト、空に見えるのは寂しげに傾く二十八夜月(月齢26.7)だけでした。

2024/9/30 04h52m15s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO1600 1/30sec

 紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)の見かけの位置は日々太陽に近づいています。日の出前に見えるビフォー・サンライズの姿を見たいところですが、そのチャンスはあと数日です。

 その後、紫金山・アトラス彗星が日没後の西の空で見えるようになるのは10月12日以降ですが、10月9日には前方散乱効果で光度が-4~5等級になって昼間の空で見える可能性があると言われているのでこちらも要チェックです。

 さて、日々注目されている紫金山・アトラス彗星ですが、その話題が霞んでしまうほどのビッグニュースが本日飛び込んできました。「数日前にATLASサーベイで発見された彗星(仮称:A11bP7I)がサングレージング彗星で発見時の明るさから推測して池谷・関彗星(C/1965 S1)のように明るくなる可能性がある」とのことです。(参照→SpaveWeather.com

 池谷・関彗星(C/1965 S1)は白昼に-10等級で見えたというグレートコメットですが、仮称:A11bP7I彗星は同じ距離で池谷・関彗星よりは少なくとも4〜5等分は暗いのでやや小降りのようです。それでも肉眼彗星になる可能性は十分あるようなので期待したいですね。

 A11bP7I彗星の観望好機は10月下旬から11月上旬のようです。今後の情報を待つことしましょう。

37,000ftの上空から見た中秋の名月

2024年09月25日 | 
2024年の中秋の名月観望記録で~す。

 9月17日17時55分、岐阜県上空11,300mで撮影した中秋の名月(月齢14.3)

iPhone ƒ/1.5 1/294 5.7 mm ISO 50 岐阜県中津川市上空

 今年は山下達郎コンサートの当選会場が松山市民会館(ちなみに昨年は石川県)だったので、ついでのプチ観光旅行(広島~淡路島)を終えて帰るときに搭乗した飛行機(神戸→仙台SKY156便)から中秋の名月が見えました。

 搭乗中の時間がたまたま月出の時間と重なったので、思いもがけず空からのお月見を楽しむことができました~。(離陸直後に撮影した明石海峡大橋→photo

 神戸空港の出発時刻は17時25分、9/17の月出は帰宅後に天文年鑑で調べたところ大阪で17時41分でした。離陸直後は進行方向が月出方位だったので月出の瞬間は見えなかったのですが、飛行機が進路をやや北向きに旋回した直後から月が見え始めました。 

17h46m iPhone ƒ/2.8 1/154 9 mm ISO 32 滋賀県上空

 飛行機は高度9,784mを時速867kmで地球の自転方向に進みます。

17h49m iPhone ƒ/2.8 1/99 9 mm ISO 32  三重県いなべ市上空

 愛知県多治見市上空では月の上方を通過する飛行機(Boeing747)がみえました~。(photo1photo2MAP)

17h53m iPhone ƒ/1.5 1/480 5.7 mm ISO 50 愛知県多治見市上空

ハートマークのウイングレットが夕日を浴びてオレンジ色になってきました。

17h56m iiPhone ƒ/1.5 1/133 5.7 mm ISO 32 長野県南木曽町上空

夕日に染まる中秋の名月と富士山

17h59m iPhone ƒ/1.5 1/121 5.7 mm ISO 50  長野県南伊那市上空

 なんじゃこりゃ~な薄明光線も見えました。笑

18h02m iPhone ƒ/1.5 1/71 5.7 mm ISO 125  長野県茅野市上空


仙台に近づくと雲が多くなって月は見えなくなりましたが、着陸直前に雲間から月が見えました。
仙台湾に浮かぶ月の道「ムーンロード」がとてもキレイでした。(撮影時飛行高度、約1,000m)

18h27m iPhone ƒ/1.5 1/5 5.7 mm ISO 1600  仙台湾上空

 帰りの飛行機では富士山を見ようと右側の座席を予約したのですが、その日が中秋の名月だったということと月出の時間と合致していることは予約時には(実は旅行中も)気付いていませんでした。

 飛行機の中から中秋の名月(しかも月出直後!)を見る機会はめったにないので貴重な体験となりました。旅行前に気付いていればそれなりのカメラを用意したのですが、iPhoneの画像処理アルゴリズムは優秀なので撮影した写真は十分すぎるほどキレイですね。

以上、2024年中秋の名月観望記録でした~。

三沢基地航空祭2024 観覧記録

2024年09月24日 | Weblog
三沢基地航空祭2024の観覧記録 です。

 今年は無料駐車場の注意書きとして「5時30分の開場時間前に車を止めることができません」となっていたので、駐車場オープン時刻に現着するよう折爪SAで仮眠を取って時間調整をしました~。

 折爪SAに到着したのは23時頃で、まだ誘導員の方もいない状態でしたが仮眠を終えて目を覚ました03時30分頃には駐車場は満車状態でたくさんの誘導員の方々が車の出入りを誘導していました。

 そこからゆるりと出発して三沢の無料駐車場に着いたのは4時30分を過ぎた頃…いつものように駐車場オープンを待つ車が縦列駐車をしていましたが5時を過ぎた頃に駐車場がオープンして車は少しずつ進んで5時30分に駐車完了!
 
 今回はシャトルバスで基地に入場するオカゲートを利用します。オカゲートこんな感じで簡易トイレもあります。バス待ちの人はロープに沿って並びますが目の前が開けているので基地内を見ながら待つことができます。(この時は左にある格納庫が開いてF-35のエンジンスタートが見られました)

 各ゲートのオープン時刻は8時の予定でしたが基地側の配慮でなんと7時26分にゲートオープン!オカゲートは4台のシャトルバスでピストン輸送をしていたので7時46分にはバスに乗車できて7時53分には基地内に到着!ここまではとてもスムーズでしたが荷物検査はずいぶん時間がかかりました。

 今年はサイズにかかわらず三脚、脚立、レジャーシート、テーブルが持ち込み禁止品になったこともあってチェックはとても厳しいものでした。カメラリュックは全てのポケットをチェックされて、スマホケースの小さなサイドポケットも開いて確認されました。

 荷物検査待ちの時間は長かったのですがオープニングフライト機のF-35とF-16が続けざまにテイクオフしていったのでテンションは爆上がりでした~。

 さて、荷物検査とボディチェックを終えて基地内に入ると、おー、F-35とF-16が並んで展示されています。あとでわかったことですがこの2機は兵装展示用で、実際にサイドワインダーミサイル(模擬弾)を実装する様子を見せていました。

 で、今回の撮影場所は昨年とほぼ同じ右側のT-4が展示されている付近にしました。今回も写真と動画の同時撮影を行いますがiPhonでの動画は望遠側の画質が悪くなるので今年は新システム導入です。

 なんとD810イチデジのシューアダプターにCanon G7Xを装着! G7Xの光学系最大ズーム(35mm換算焦点距離f100mm固定)で動画の撮影をします。このシステムは3日前に思い付いたのでぶっつけ本番ですが、10時40分からのF-16曲技飛行までには間に合うようにスキルを高めましょう。

 さて、時間は8時30分になりました。オープニングフライトの時間です。今年のオープニングフライトはF35の4機編隊とF-16の2機編隊とE-2Dの単機飛行です。

 お~、F-35がやってきました!手前2機がオジロワシの第302飛行隊で、奥の2機がカエルくんの第301飛行隊ですね。4機編隊は迫力がありますね~。

 さあ、次はF-16です。三沢に配備されているF-16(36機)は配備強化のためF-35(48機)に入れ替わるという発表が7月4日にありました。配備時期は未定ですがいずれ三沢でF-16の飛行が見られなくなるということになりますね。F-16 Demo Teamがどうなるのか気になるところです。


 オープニングフライトのフィナーレは E-2D アドバンスド・ホークアイです。

 オープニングフライトは以上ですが、今年はオープニングセレモニーとしてWings of Blue(米空軍士官学校)によるパラシュートジャンプがありました。オープニングフライト中も上空でC-130が待機していましたがオープニングフライト直後に間髪を入れず降下が始まりました!

 今年の三沢航空祭は待ち時間なしで様々な飛行展示を見せてくれます。9時00分からはRQ-4 グローバルホークの展示飛行(航空祭では初公開!)もあるので期待度MAXです!
 
 Wings of Blueのパラシュートジャンプが終わると待っていたかのようにオープニングフライト機が次々に着陸してきます。で、タキシングしているF-16とF-35を撮影しているときのことです。ふと、 静かなジェット音が聞こえてきたので、はて?…と、思った瞬間!

 わぉ!なんと目の前をRQ-4 グローバルホークが… テイクオフです。飛んでいる姿は初めて見ました~。全長は13mですが翼幅は35mもあります。その姿は怪鳥ですね。実用上昇限度は19,800mです。

 三沢に配備されているRQ-4 グローバルホークは3機ありますがこの機体は001の初号機のようです。RQ-4は攻撃能力を持たない純粋な偵察機で本日は14時20分まで基地上空を飛び続けるようです。


こちらはオープニングフライトを終えた機体の写真集です
F-35A 第301飛行隊

F-35A 第302飛行隊

F-16

JASDF E-2Dアドバンスド・ホークアイ

 このあとWings of BlueのC-130も降りてきましたが、なんかもう1機降りてきたぞ~と見てたら、羽田発のJAL153便ボーイング737が降りてきました。三沢は自衛隊・米軍・民間共用の空港ですからね。

さあ、次はお待ちかね!F-35Aの機動飛行です。今回の機動飛行は天候が良かったことも相まってF-35のスペックをすべて惜しげもなく見せたまさに後世に語り継がれる伝説のデモ飛行となりました。

 これはけっして大げさな言い回しではなく(自衛隊規定の範囲内では)これ以上の飛行は無いと言い切れるほどのパフォーマンスでした。なので、あえて動画は編集なしのノーカットバージョンでお送りします。

 フレームアウトやフォーカスアウトでお見苦しい箇所もありますがまずはご覧ください。(視聴は全画面で、可能であれば音量は大きめにすると会場の雰囲気が味わえると思いま~す)
 いや~いかがだったでしょうか?最大仰角での低速急旋回は常時アフターバーナーONです!それでいて超低速ターンと急上昇をタイムラグなしで行うとは、もはやUFOの動きに近いモノがありますね。

 そして何と言っても動画6分15秒から始まるこの機動がスゴイ!わずか数秒で機体を120°~130°方向転換したと思ったらそこから急上昇、そして何度見ても理解不能なのはロールをせずにロー方向に機首を180°転換して急降下する機動… これはまるでスペースシャトルの動きですね。驚愕です。拡大GIF


 機動飛行も凄かったのですがハイスピード・パスでのヴェイパー・コーンはオドロキでした。これほど完璧なヴェイパー・コーンは初めて見ましたが、ボボ・ボ・ボゥという空気の振動も感じられて鳥肌モノでした。会場からも待ってましたと言わんばかりの歓声が上ってプチ興奮状態でした。


 そして、こちらの「ナイフ・エッジ」はBGM効果もあってこれまた会場が興奮のるつぼとなりました。

 今回のF-35A機動飛行のマイ・フェイバリット・フォトはナイフ・エッジの瞬間を捉えたこの1枚です。

 F-35の背面をこれほどの至近距離で撮影したことはなかったので貴重な写真です。

 これまで、F-35は有り余るパワーを振りかざして飛ぶ戦闘機というイメージがあったのですが…

 その実態は、第5世代FCSであり得ない動きをする近未来の飛行機だということを実感しました~。

 ↑ 右側のエルロン・ラダー・エレベーターの動きに注目!なんなの、これ~!? ですね! いや~スゴイものを見せてもらいました。

 機動飛行を終えてタキシングしているF-35の背後ではCH-47Jチヌークが展示に向けて飛行を開始していました。今年の三沢は息をつくヒマがありません。


 こちらのチヌークも大暴れでその力強さと、とてもヘリとは思えぬ軽快動きには驚きました。

 これは、チヌークのタッチ&ゴー!?ですね…

 UH-60の救難デモは遠い場所で行っていたので戻ってきたところで撮影です。

 さあ、時刻はまもなく10時です。10時05分からF-2Bの機動飛行が始まりますがテイクオフした様子が見られないので、たぶん松島基地からの飛来ですね。…と待つこと数分、

 お、やって来ました! オープニングフライト機と同じように東側から侵入してきました。

 基地上空を通過した後、西側からのスローフライトで機動飛行開始です!フライトの様子は動画でご覧くださ~い。(今回はフォーカス固定で編集もしてあるので見やすくなっておりますよ~) (^^ゞ

F-2B 機動飛行

 機動飛行後はそのまま松島基地へ帰投だぁ~と思ったら、

 なんとドラッグシュートを開きながら降りて、そのまま地上展示機となりました。

 F-2B機動飛行のあとは、F-15による訓練飛行です。千歳基地から飛来した2機のF-15の飛行時間は短かったのですが、青空の中で見るF-15はとってもキレイでした。(↓ クリックで拡大GIFアニメが見られます)


さあ、次はお待ちかね!午前中のメインイベント「PACAF F-16 DemonstrationTeam」によるデモフライトです!PACAF F-16 デモ・パイロットの任期は2年です。

 イーサン・"バンタム"・スミス大尉は任期2年目なので三沢フェスは今年がラスト・イヤーになる可能性大です。きっと迫力あるアクロを見せてくれることでしょう。期待しましょう!

 演技課目の№1「タキシング」は撮影場所からは見えないので、動画は課目№2「アフターバーナー・テイクオフ」から始まります。どうぞご覧ください。

MISAWA 20204 「 PACAF F-16 DemonstrationTeam」デモフライト
 う~む、ざんねんですが何らかの機体トラブルで後半の課目はキャンセルになったようです。 

 ちなみにキャンセルなった課目は「ロー・スピード・パス」「ナイフ・エッジ・パス」「マックス・クライム・ウィズ・ロール」「スパイラル・ダイブ」「デディケーション・パス」「ローリング・ピッチ」です。ここからが見どころ満載だったのですが…

 とくに「マックス・クライム・ウィズ・ロール」で高度100mからイッキに5,000mまで上昇して、そこから急転直下の急降下を行う「スパイラル・ダイブ」が最大の見どころだったのでその動画を撮りたかったのですがね~ またの機会ですね。

 今年は松島基地航空祭でのお披露目がなかったので来年はぜひ来てほしいですね。

 …ということで、これで午前の展示飛行はすべて終わりました。ふう、では、ここから地上展示機を見に行くことにしましょう。

 目の前にはT-4がありますが、その隣はヘリ・エリアのようです。展示してあるヘリは対潜哨戒ヘリDH-60K、多用途ヘリUH-1J、対戦車ヘリAH-1S、救難ヘリUH-60Jの4機でした。

 その向こうには胴体にエンジンが付いているリア・ジェットが並んでいます。自衛隊機の展示は、救難捜索機 U-125A、飛行点検機 U-680A、基本操縦練習機T-400、訓練支援機U-36Aの4機でしたが、

 リア・ジェットというくくりでしれっと米軍A-10を一緒に展示しているところがなんともおもしろかったですね~。

 そうそう、滑走路側ではなく格納庫前のオープンスペースでは全方向から見ることができる360°ビュー展示機があります。なんとそこにRQ-4 グローバルホーク003号機がありました。わぉ!

 日本に配備されているRQ-4グローバルホークはブロック30という第3世代の機体ですが、米空軍では2022年度でブロック30を全機退役させていて運用中のブロック40も2027年までに退役させるようなので機密解除といったところなのでしょうね。

 360°ビュー・スペースには巨大なP-8ポセイドンが当たり前のようにおいてあって、それが通行のジャマになるわけでもなく、冷静に考えるととんでもなく広いのですが脳がバグって遠近感まひでした~。

 さて、滑走路展示スペースをさらに進むと、おー、ガンメタリックの機体がずらりと並んでいます。

 ふむ、松島基地航空祭で見た第301飛行隊のスペシャル・マーキングF-35(デカかえるくん)と第302飛行隊のスペシャル・マーキングF-35がいますね~。オジロワシのスペマは初公開のようです。



 と、ここで360°ビュー・エリアで砂糖に群がるアリのような人の集団を発見!

 おー、A-10です。みなさん思い思いの場所でA-10をベタベタ触ってます。え!? いいの?

 よく見ると、規制線(ロープ?ひも?)はあるのですが、明らかに位置がおかしいです。前輪と後輪を囲む形でゆる~く張られているだけなので機体にも翼にも手が届いてしまいます。

 いや~、せっかくですからガトリング砲の感触を楽しませていただきました。さすが、絶対墜落しない機体と言われているだけあってゴツイですね。空飛ぶ戦車といった感じでした。

 さて、滑走路側に戻って展示機見学の続きです。ここからは中型機の展示スペースとなります。一番目だってたのは青空をバックにいぶし銀ボディーが光っていた中型輸送機C-1の試作機001号機です。

 C-1と言えば川﨑重工業の飛行機として有名ですが、この試作機と試作002号機は日本航空機が作っていたようですね~。知りませんでした。

 そのほかの中型機としては海上自衛隊の対潜哨戒機P-3Cが2機展示してありました。


 そう、なぜか滑走路展示エリアの端っこにはリア・ジェットの多用途支援機U-4が展示されてました。

 U-4(ユー・フォー)だけに、未確認飛行物体扱いとして滑走路の端に展示したとしたら粋な計らいですが真偽のほどは未確認です。 (^^ゞ

 中型機の360°ビュー展示機としては自衛隊のオスプレイと米軍のC-130がありました。これらは見学ができたようで長蛇の列ができていました。



 さあ、最後は大型展示機です。大型機としては、輸送機・川﨑C-2、自衛隊の空中給油機KC-767、米軍の空中給油機・KC-135ストラトタンカーの3機ですが、これらの機体はすべて360°ビュー・スペースにドドンおいてあります。その広い展示スペースですが、

 自衛隊の空中給油機KC-767の奥に見える赤いフェンスが広い展示エリアの西側エンドの端っこです。グーグルマップで見ると現在位置はここでした。ふう、思えば遠くに来たものだ~。

 さて、そろそろ小腹も空いたのでここでアメリカングルメ&スイーツ探検隊の出動です!露店が並ぶ売店エリアはここからすぐの場所ですが、目指すはテントの屋根が青い露店です。

 青い屋根のテントは米軍基地の方々が出店している露店なので
本場のテイストが味わえます。

 で、今回はフィリーチーズステーキをチョイスしてみました。フィリーチーズステーキはフィラデルフィアが発祥で炒めた牛肉と溶けたチーズをホーギーロール(フィラデルフィア地域のローカルなパン)に挟んだ温かいサンドイッチです。

 ステーキサンドイッチとありますがよく見ると中身はひき肉です。アメリカでは肉を焼いたものを総じてステーキと呼ぶそうでフィリーチーズステーキの中身はお店(家庭)によってちがうようです。

 今回のスイーツとしては、ソーダケーキ(ホイップクリームとカラースプレー付き)とキャロットケーキを買ったのですが、午後の展示飛行が始まったので家に帰ってからいただきました~。

 午後は第302飛行隊のF-35×2機による機動飛行からスタートです。

 こちらもキレッキレの飛行でしたがG7Xのバッテリーが尽きたので動画はなしです。(^^ゞ


 さあ、そして展示飛行のトリを飾るのはF-35とF-16の…おっと、機動飛行となってます。昨年はF-35とF-16の航過飛行だったはずですが、これは、どういうことでしょう?



 なんと、今回はアナウンス付きで同じ課目を交互に行う機動飛行対決です!こ~れはスゴイ。見応えありです! 見ていた場所は西の端だったのでアナウンスは良く聞こえませんでしたが、「9G 360°ターン」や「スローフライト」からの「ハイレートクライム」などF-16 vs F-35 の性能対決を惜しげも無く見せていました。

 こちらは「ハイ・スピード・パス」によるベイパー・コーン対決の様子です。

 午前ほどの激しさはなかったのですが彩雲っぽいベイパー・コーンが出現しました。

 F-16でも同様のベイパー・コーンが現れました。ラッキーなことに直上通過時にベイパー・コーンが現れたので大迫力で見ることができました~。

 F-16 vs F-35 の機動飛行対決はとっても見応えがあったのでぜひ来年も行ってほしいですね~。

 今年の三沢基地航空祭は天気も展示飛行もこれ以上は無いというほど素晴らしいもので大満足でした。帰りもシャトルバスに乗りましたが待ち時間は50分でした。やはり帰りは混みますね~。

*三沢基地航空祭2024:入場者数(40,000人)

〈航空祭ブログ〉
三沢基地航空祭2023 観覧記録 2023.9.10(70,000人) 
三沢基地航空祭2022 観覧記録 2022.9.11(35,000人←入場制限あり

松島基地航空祭2024 観覧記録 2024.8.25(30,640人)
松島基地航空祭2023 観覧記録 2023.8.27(40,000人)

横田基地友好祭2024 観覧記録 2024.5.18(302,000人)
横田基地友好祭2023 観覧記録 2023.5.21(193,000人)


松島基地航空祭2024 観覧記録

2024年09月03日 | Weblog
今年も行ってきました!松島基地航空祭の観覧記録で~す。

 昨年は利用した駐車場が松島基地から2.5kmと遠かったので、今年は基地まで1.3kmで100台のスペースがある第9駐車場JAいしのまき矢本支店)にねらいを定めて自宅を5時30分に出発!

 で、第9駐車場に着いたのは6時20分でしたが… え!?100台あるスペースがすでに満車で入れません。駐車場開放時間が6時00分だったので大丈夫だろうと思ったのですが甘かったようです。

 幸い、200mほど北にある第2駐車場東松島市矢本保険相談センター)に駐車できたので良かったのですが、ここもほぼ満車状態で50台ある駐車スペースで空いていたのは2台分だけでした。

 ここから歩いて今年は若松門から基地内へ入場しますがこれにはわけがあります。若松門から入場するとRWA15エンド(風向が北西の時に離発着する副滑走路)のタキシングウエイを通って基地内へと進みますが、このタキシングウエイ沿いが航空祭では滑走路に一番近い撮影ポイントとなります。

 ただし、ブルーインパルスの飛行を見るには展示基準点を正面から見る基地内中央がベストですが、F-2B機動飛行やF-16デモチーム(今年は来ないけど…)の飛行を見るにはオススメの場所です。

 さて、撮影ホームベースを確保できたのでオープニングフライトまで基地内展示航空機の見学です。今年は、U-125A、UH-60J、F-15、C-130H、EC-1、US-2 の展示が予定されていましたがUS-2は来なかったようです。

U-125A 救難捜索機、オープニングフライト機


UH-60J 救難救助機、こちらもオープニングフライト機です。


F-15Jイーグル( 第203飛行隊 創隊60周年 記念塗装機)

 今年の展示機の目玉はコチラ↑ スペマのF-15J第203飛行隊 創隊60周年 記念塗装機)です。展示飛行を予定しているので背中にマーキングされている赤いちゃんちゃんこを着た還暦ヒグマが見えるか要注目です。

C-130H


EC-1電子戦訓練機 入間基地より飛来

 そして、今年の展示機の大目玉はこのEC-1電子戦訓練機です。EC-1は通称カモノハシと呼ばれている電子戦訓練機で入間基地(航空戦術教導団電子作戦群)に1機のみ配備されている超レア機です。今年度中に退役が予定されているので入間基地以外でも展示してほしい!という航空ファンのリクエストにお答えした形での飛来ですね~。ありがたいことです。(別アングルフォト→photo1 photo2 photo3 photo4 photo5 photo6 photo7 photo8 photo9

 さて、そろそろオープニングフライトの時間なのでホームベースに戻って待機です。


 おー、9時ぴったりに最初のオープニングフライト機 UH-60Jがやって来ました! が~、この侵入経路は…撮影ポイントの真上通過コースです! これじゃぁ~、機体の下面しか見えないぞ~

 …の懸念どおり、UH-60Jも、U-125Aも、F-2Bも、つまらな~い写真になってしまいました。トホホ…ま、それだけ滑走路に近いということで次のF-2B機動飛行に期待しましょう!(←ポジティブシンキング)
T-4(ブルーインパルス)のオープニングフライトはキャンセルになったようですね。

 オープニングフライト直後の9時10分(ジャストタイム!)に海側からF-2Bの2機編隊が侵入してきました。F-2B機動飛行の始まりです!今回は詳細レポート(解説イラストボード付き)でお送りしますよ~。

F-2B機動飛行(午前の部
1.ハイレートクライム&270°ターン
2.コンバット・ブレイク


3.スローフライト

4.ファンブレイク&720°ターン

*「スローフライト」&「ファンブレイク&720°ターン」の動画はこちら↓

5.ハイ・スピード&クライム
6.ナイフ・エッヂ
7.オーバーヘッド720°ターン(コックピット拡大photo


8.RWA33 T&G(タッチ&ゴー)

ギュイーンとフルパワー急上昇!(コックピット拡大photo

9.仙石線ブレイク
 以上がF-2B機動飛行(午前の部)でした~。いや~気合いの入った機動飛行でしたね~。タッチ&ゴーを目の前で見られたのは鳥肌もんでした。満足満足…

 さあ、次はブルーインパルスの訓練飛行です。このような天気なのでアクロは無しだと思いますが、ホームベースの松島基地で見るブルーは格別です。しかも午前と午後の2回も飛行が見られるのは松島基地航空祭だけですからね~、ワクワク…


9時32分に離陸したブルーインパルス6機が会場正面から侵入してきました!


1.デルタ・ダーティー・ローパス


2.リーダーズ・ベネフィット・ローパス


3.ポイント・スター・ローパス


4.スワン・ローパス


5.グランドクロ・スローパス


6.エシュロン・ローパス


7.ピラミッド・ローパス


8.ツリー・ダーティー・ローパス


9.フェニックス・ダーティー・ローパス


10.ダブルライン・ローパス


 終わってみれば、今回の航過飛行はダブルライン・ローパスを含む全10課目のパーフェクト・バージョンでした~。ダブルライン・ローパスは初見でしたが高速で通過するダブルライン・ブルーは思いのほか迫力があってプチ感動でした。

 さて、ブルーインパルスのあとはU-125A 救難捜索機とUH-60J 救難救助機による救難訓練飛行です。上空周回して要救助ポイントを確認したU-125Aが放出した救難物資は見事にターゲットエリアにピンポイントで着地! その正確さは予想以上で超ビックリでした。

 要救助者をリフトアップするUH-60J

微動だにしないホバリングの安定性はこれまた想像以上で
その操縦技術の高さに驚きました。(photo

 さあ次は、F-35の展示飛行です。さきほどスペマのF-15はこのあとの展示飛行に向けてテイクオフしていきましたが、F-35は三沢基地からの飛来なので到着を待ちます。

 お、見えました!海側から2機編隊でアプローチしてきました。F-35の展示飛行は11時00分からですが、ファーストショットの撮影時刻は10時59分47秒でした。なんという正確さでしょう!オドロキ~

 高めの飛行高度と曇天の逆光でステルスグレーのF-35Aを撮影するにはキビシイ条件でした。

 撮影時は気付きませんでしたが、2機編隊の1機は第301飛行隊 50周年 記念塗装機でした。

 301飛行隊マークのマフラーをしたカエルくんがビッグなカエルくんになっています。

 ノーズギア・カバーにも 50th Anniversaryの文字がマーキングされているようです。

 マーキングの詳細は9月8日の三沢基地FESで確かめることにしましょう。

 F-35AのあとはF-15J(第203飛行隊 創隊60周年 記念塗装機)の展示飛行です。

 還暦ヒグマも見せてくれましたよ~。
 

 アフターバーナーON! F-15の爆音はF-35Aに負けず劣らずのナイス・サウンドですね。

 以上で展示飛行の午前の部は終了で~す。午後に備えて食料調達と昨年見学できなかったB格納庫(救難隊・管制隊・気象隊装備品展示)に行ってみることにしましょう。

 B格納庫にはU-125A 救難捜索機が展示されてありました。U-125Aは戦地での捜索救難を想定しているので、あえて視認性が低い青色塗装が施されているとのことです。それは知らなかったぞ~。

 気象隊装備品コーナーには「携帯型気象観測装置(TACMET-R)」なるものが展示されていました。これがあればピンポイントで気象情報が分かるわけですね。自衛隊活動と気象は直結してますからね~。


 さて午後の展示飛行はF-2B機動飛行とブルーインパルス曲技飛行ですが、午前中はりきって撮影しすぎたためイチデジのメモリーカード残量とスマホのバッテリー残量が少なくなってしまいました。(^^ゞ

 …ということで最小限のフォトギャラリーとなっています。まずは F-2B機動飛行(午後の部)からご覧くださ~い。午後の機動飛行は2機編隊×2の4機構成でした。

F-2B機動飛行(午後の部)

 こちらは青空を背景に撮影できた唯一の写真です。航空祭中に雨が降らなかったのは奇跡的!

 メモリーカード残量とスマホバッテリー温存のためF-2B機動飛行(午後の部)photoは以上です!

 さあ、いよいよ次はブルーインパルスの曲技飛行です!…とは言っても天気は変わっていないので午前と同じ航過飛行になってしまうのは、いたしかたないことです。

 しか~し、航過飛行では脚とフラップを下ろしたままのダーティー・ローパスと脚を格納したハイスピード・ローパスの2種類があるので同じ課目でもその違いを楽しむことができます。

 とくに、ダーティー・ローパスは着陸灯をキラキラと輝かせながら太いスモークを曳いて低速で通過して行くので曇天の日はとてもキレイに見えますよ~。

  ブルーインパルス曲技飛行フォトギャラリー
1.デルタ・ローパス


2.グランドクロス・ダーティー・ローパス

*ここでお隣さんの航空無線レシーバーから興味深い交信内容が…
・地上管制「シーリング7000になりました」→参照
・1番機隊長「(5番機のZEEKさんに向けて)ジーク、ファンブレイクから入れる?」
・5番機「ウエザーチェックします」
・5番機「え~、ベース7000、滑走のベース2500ぐらいのが8分の3、たまたま開いているぐらいなイメージ」
・1番機隊長「了解、3~4区分だったら行けそう、ファンブレイクから入るよー」
このあと「ここからアクロに切り替えます」の場内アナウンスが流れて観客から大拍手!


3.ファン・ブレイク


4.フォー・ポイント・ロール


5.チェンジ・オーバーターン


6.インバーテッド&コンティニュアルス・ロール


7.レベル・オープナー

8.インバーテッド・ロール

9.スロー・ロール


10.レター・エイト


11.ハーフ・スロー・ロール


12.トレイル・トゥ・ダイヤモンド・ロール


13.オポジット・コンティニュアス・ロール


14.フォー・シップ・インバート


15.オリジナル・レベル・キューピッド

 φ(.. ) ミニ解説:ハートを大空に描く課目「キューピッド」には、ハートをほぼ垂直に描く{キューピッド(矢の貫き有り)」とハートを斜めに描く「スラント・キューピッド(矢の貫き有り)」とハートを水平に描く「オリジナル・レベル・キューピッド(矢の貫き無し)」の3種類がある。今回は雲が低いので水平バージョンでした。

16.シングル・クローバーリーフ・ターン

 φ(.. ) ミニ解説:1~4番機が旋回しながらトレイル隊形→ダイヤモンド隊形→アローヘッド隊形へと移行していくシングル・クローバーリーフ・ターンは全区分の課目の中で唯一、アローヘッド隊形が見られるマニア垂涎の課目。

17.シックスカード・ライン・ローパス

 φ(.. ) ミニ解説:トランプのファイブカードを模した隊形はあるが、このシックスカード隊形は見たことがない。超レア!
 この直前に1番機隊長の「オポジットトライアングル、ダブルロールバック、サクラはスキップ」のコールに対して「ダブルロールバックは雲に入るかも…」の交信があってキャンセルになったので、次の課目のボントンロールへのつなぎとして行った隊形なのかもしれない。


18.ボントン・ロール

 φ(.. ) ミニ解説:ボントン・ロールはデルタ隊形の6機がスモークオフと同時に右ロールを実施して会場を抜けていく課目で、6機の息の合ったロール機動が見どころの人気課目である。今回の撮影ポイントはたまたま1番機の直下だったため120m上空という至近距離(しかも真上で!)6機がロールする瞬間を見ることができた。その迫力と美しさには度肝を抜かれてしばし立ち尽くすほどであった。ほれぼれ~、

19タック・クロスⅡ


20.ローリング・コンバット・ピッチ


21.コーク・スクリュー

 以上が本日のブルーインパルス曲技飛行の全課目でした~。

 今回の曲技飛行は雲底の高さが2500m程度という中で天候に合わせて課目を変更しながら21課目もアクロを実施できたのは毎日訓練を行っているホームベース基地ならではのことですね。期待どおりのすばらしいアクロでした~。

 さ~て、次は9月8日の三沢基地AIR FEST です。Misawa Air BaseのホームページにはF-22、A-10 のデモフライトを行う予定とあります。天気が心配ですがF-22、A-10のフライトはぜひ見たいですね。

*松島基地航空祭2024:入場者数(30,640人)

〈航空祭ブログ〉
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