三沢基地航空祭2024の観覧記録 です。
今年は
無料駐車場の注意書きとして「5時30分の開場時間前に車を止めることができません」となっていたので、駐車場オープン時刻に現着するよう折爪SAで仮眠を取って時間調整をしました~。
折爪SAに到着したのは23時頃で、まだ誘導員の方もいない状態でしたが仮眠を終えて目を覚ました03時30分頃には駐車場は満車状態でたくさんの誘導員の方々が車の出入りを誘導していました。
そこからゆるりと出発して三沢の無料駐車場に着いたのは4時30分を過ぎた頃…いつものように駐車場オープンを待つ車が縦列駐車をしていましたが5時を過ぎた頃に駐車場がオープンして車は少しずつ進んで5時30分に駐車完了!
今回はシャトルバスで基地に入場する
オカゲートを利用します。
オカゲートは
こんな感じで簡易トイレもあります。バス待ちの人は
ロープに沿って並びますが目の前が開けているので
基地内を見ながら待つことができます。
(この時は左にある格納庫が開いてF-35のエンジンスタートが見られました)
各ゲートのオープン時刻は8時の予定でしたが基地側の配慮でなんと7時26分にゲートオープン!オカゲートは4台のシャトルバスでピストン輸送をしていたので7時46分には
バスに乗車できて7時53分には
基地内に到着!ここまではとてもスムーズでしたが
荷物検査はずいぶん時間がかかりました。
今年はサイズにかかわらず三脚、脚立、レジャーシート、テーブルが
持ち込み禁止品になったこともあってチェックはとても厳しいものでした。カメラリュックは全てのポケットをチェックされて、スマホケースの小さなサイドポケットも開いて確認されました。
荷物検査待ちの時間は長かったのですがオープニングフライト機のF-35とF-16が続けざまにテイクオフしていったのでテンションは爆上がりでした~。
さて、荷物検査とボディチェックを終えて基地内に入ると、おー、F-35とF-16が
並んで展示されています。あとでわかったことですがこの2機は兵装展示用で、実際にサイドワインダーミサイル(模擬弾)を実装する様子を見せていました。
で、今回の撮影場所は昨年とほぼ同じ右側の
T-4が展示されている付近にしました。今回も写真と動画の同時撮影を行いますがiPhonでの動画は望遠側の画質が悪くなるので今年は新システム導入です。
なんとD810イチデジのシューアダプターにCanon G7Xを装着! G7Xの光学系最大ズーム(35mm換算焦点距離f100mm固定)で動画の撮影をします。このシステムは3日前に思い付いたのでぶっつけ本番ですが、10時40分からのF-16曲技飛行までには間に合うようにスキルを高めましょう。
さて、時間は8時30分になりました。オープニングフライトの時間です。今年のオープニングフライトはF35の4機編隊とF-16の2機編隊とE-2Dの単機飛行です。
お~、F-35がやってきました!手前2機がオジロワシの第302飛行隊で、奥の2機がカエルくんの第301飛行隊ですね。4機編隊は迫力がありますね~。
さあ、次はF-16です。三沢に配備されているF-16(36機)は配備強化のためF-35(48機)に入れ替わるという発表が7月4日にありました。配備時期は未定ですがいずれ三沢でF-16の飛行が見られなくなるということになりますね。F-16 Demo Teamがどうなるのか気になるところです。
オープニングフライトのフィナーレは E-2D アドバンスド・ホークアイです。
オープニングフライトは以上ですが、今年はオープニングセレモニーとしてWings of Blue(米空軍士官学校)によるパラシュートジャンプがありました。オープニングフライト中も上空で
C-130が待機していましたがオープニングフライト直後に間髪を入れず
降下が始まりました!
今年の三沢航空祭は待ち時間なしで様々な飛行展示を見せてくれます。9時00分からはRQ-4 グローバルホークの展示飛行(航空祭では初公開!)もあるので期待度MAXです!
Wings of Blueの
パラシュートジャンプが終わると待っていたかのようにオープニングフライト機が次々に着陸してきます。で、タキシングしているF-16とF-35を撮影しているときのことです。ふと、 静かなジェット音が聞こえてきたので、はて?…と、思った瞬間!
わぉ!なんと目の前をRQ-4 グローバルホークが… テイクオフです。飛んでいる姿は初めて見ました~。全長は13mですが翼幅は35mもあります。その姿は怪鳥ですね。実用上昇限度は19,800mです。
三沢に配備されているRQ-4 グローバルホークは3機ありますがこの機体は001の初号機のようです。RQ-4は攻撃能力を持たない純粋な偵察機で本日は14時20分まで基地上空を飛び続けるようです。
こちらはオープニングフライトを終えた機体の写真集です
F-35A 第301飛行隊
F-35A 第302飛行隊
F-16
JASDF E-2Dアドバンスド・ホークアイ
このあとWings of Blueの
C-130も降りてきましたが、なんかもう1機降りてきたぞ~と見てたら、羽田発のJAL153便
ボーイング737が降りてきました。三沢は自衛隊・米軍・民間共用の空港ですからね。
さあ、次はお待ちかね!F-35Aの機動飛行です。今回の機動飛行は天候が良かったことも相まってF-35のスペックをすべて惜しげもなく見せたまさに後世に語り継がれる伝説のデモ飛行となりました。
これはけっして大げさな言い回しではなく(自衛隊規定の範囲内では)これ以上の飛行は無いと言い切れるほどのパフォーマンスでした。なので、あえて動画は編集なしのノーカットバージョンでお送りします。
フレームアウトやフォーカスアウトでお見苦しい箇所もありますがまずはご覧ください。(視聴は全画面で、可能であれば音量は大きめにすると会場の雰囲気が味わえると思いま~す)
いや~いかがだったでしょうか?最大仰角での低速急旋回は常時アフターバーナーONです!それでいて超低速ターンと急上昇をタイムラグなしで行うとは、もはやUFOの動きに近いモノがありますね。
そして何と言っても動画6分15秒から始まるこの機動がスゴイ!わずか数秒で機体を120°~130°方向転換したと思ったらそこから急上昇、そして何度見ても理解不能なのはロールをせずにロー方向に機首を180°転換して急降下する機動… これはまるでスペースシャトルの動きですね。驚愕です。
(拡大GIF)
機動飛行も凄かったのですがハイスピード・パスでのヴェイパー・コーンはオドロキでした。これほど
完璧なヴェイパー・コーンは初めて見ましたが、ボボ・ボ・ボゥという空気の振動も感じられて鳥肌モノでした。会場からも待ってましたと言わんばかりの歓声が上ってプチ興奮状態でした。
そして、こちらの「ナイフ・エッジ」はBGM効果もあってこれまた会場が興奮のるつぼとなりました。
今回のF-35A機動飛行のマイ・フェイバリット・フォトはナイフ・エッジの瞬間を捉えたこの1枚です。
F-35の背面をこれほどの至近距離で撮影したことはなかったので貴重な写真です。
これまで、F-35は有り余るパワーを振りかざして飛ぶ戦闘機というイメージがあったのですが…
その実態は、第5世代FCSであり得ない動きをする近未来の飛行機だということを実感しました~。
↑ 右側のエルロン・ラダー・エレベーターの動きに注目!なんなの、これ~!? ですね! いや~スゴイものを見せてもらいました。
機動飛行を終えてタキシングしているF-35の背後では
CH-47Jチヌークが展示に向けて飛行を開始していました。今年の三沢は息をつくヒマがありません。
こちらのチヌークも大暴れでその
力強さと、とてもヘリとは思えぬ
軽快な
動きには驚きました。
これは、チヌークのタッチ&ゴー!?ですね…
UH-60の救難デモは遠い場所で行っていたので戻ってきたところで撮影です。
さあ、時刻はまもなく10時です。10時05分からF-2Bの機動飛行が始まりますがテイクオフした様子が見られないので、たぶん松島基地からの飛来ですね。…と待つこと数分、
お、やって来ました! オープニングフライト機と同じように東側から侵入してきました。
基地上空を通過した後、西側からのスローフライトで機動飛行開始です!フライトの様子は動画でご覧くださ~い。
(今回はフォーカス固定で編集もしてあるので見やすくなっておりますよ~) (^^ゞ
F-2B 機動飛行
機動飛行後はそのまま松島基地へ帰投だぁ~と思ったら、
なんとドラッグシュートを開きながら降りて、そのまま
地上展示機となりました。
F-2B機動飛行のあとは、F-15による訓練飛行です。千歳基地から飛来した2機のF-15の飛行時間は短かったのですが、青空の中で見るF-15はとってもキレイでした。
(↓ クリックで拡大GIFアニメが見られます)
さあ、次はお待ちかね!午前中のメインイベント「PACAF F-16 DemonstrationTeam」によるデモフライトです!PACAF F-16 デモ・パイロットの任期は2年です。
イーサン・"バンタム"・スミス大尉は任期2年目なので三沢フェスは今年がラスト・イヤーになる可能性大です。きっと迫力あるアクロを見せてくれることでしょう。期待しましょう!
演技課目の№1「タキシング」は撮影場所からは見えないので、動画は課目№2「アフターバーナー・テイクオフ」から始まります。どうぞご覧ください。
MISAWA 20204 「 PACAF F-16 DemonstrationTeam」デモフライト
う~む、ざんねんですが何らかの機体トラブルで後半の課目はキャンセルになったようです。
ちなみにキャンセルなった課目は「ロー・スピード・パス」「ナイフ・エッジ・パス」「マックス・クライム・ウィズ・ロール」「スパイラル・ダイブ」「デディケーション・パス」「ローリング・ピッチ」です。ここからが見どころ満載だったのですが…
とくに「マックス・クライム・ウィズ・ロール」で高度100mからイッキに5,000mまで上昇して、そこから急転直下の急降下を行う「スパイラル・ダイブ」が最大の見どころだったのでその動画を撮りたかったのですがね~ またの機会ですね。
今年は松島基地航空祭でのお披露目がなかったので来年はぜひ来てほしいですね。
…ということで、これで午前の展示飛行はすべて終わりました。ふう、では、ここから地上展示機を見に行くことにしましょう。
目の前には
T-4がありますが、その隣はヘリ・エリアのようです。展示してあるヘリは対潜哨戒ヘリ
DH-60K、多用途ヘリ
UH-1J、対戦車ヘリ
AH-1S、救難ヘリ
UH-60Jの4機でした。
その向こうには胴体にエンジンが付いているリア・ジェットが並んでいます。自衛隊機の展示は、救難捜索機
U-125A、飛行点検機
U-680A、基本操縦練習機
T-400、訓練支援機
U-36Aの4機でしたが、
リア・ジェットというくくりでしれっと米軍A-10を一緒に展示しているところがなんともおもしろかったですね~。
そうそう、滑走路側ではなく格納庫前のオープンスペースでは全方向から見ることができる360°ビュー展示機があります。なんとそこにRQ-4 グローバルホーク003号機がありました。わぉ!
日本に配備されているRQ-4グローバルホークはブロック30という第3世代の機体ですが、米空軍では2022年度でブロック30を全機退役させていて運用中のブロック40も2027年までに退役させるようなので機密解除といったところなのでしょうね。
360°ビュー・スペースには巨大なP-8ポセイドンが当たり前のようにおいてあって、それが通行のジャマになるわけでもなく、冷静に考えるととんでもなく広いのですが脳がバグって遠近感まひでした~。
さて、滑走路展示スペースをさらに進むと、おー、ガンメタリックの機体がずらりと並んでいます。
ふむ、松島基地航空祭で見た第301飛行隊の
スペシャル・マーキングF-35(デカかえるくん)と第302飛行隊の
スペシャル・マーキングF-35がいますね~。オジロワシのスペマは初公開のようです。
と、ここで360°ビュー・エリアで砂糖に群がるアリのような人の集団を発見!
おー、A-10です。みなさん思い思いの場所でA-10をベタベタ触ってます。え!? いいの?
よく見ると、規制線(ロープ?ひも?)はあるのですが、明らかに位置がおかしいです。前輪と後輪を囲む形でゆる~く張られているだけなので機体にも翼にも手が届いてしまいます。
いや~、せっかくですから
ガトリング砲の感触を楽しませていただきました。さすが、絶対墜落しない機体と言われているだけあってゴツイですね。空飛ぶ戦車といった感じでした。
さて、滑走路側に戻って展示機見学の続きです。ここからは中型機の展示スペースとなります。一番目だってたのは青空をバックにいぶし銀ボディーが光っていた中型輸送機C-1の試作機001号機です。
C-1と言えば川﨑重工業の飛行機として有名ですが、この試作機と試作002号機は
日本航空機が作っていたようですね~。知りませんでした。
そのほかの中型機としては海上自衛隊の対潜哨戒機P-3Cが
2機展示してありました。
そう、なぜか滑走路展示エリアの端っこにはリア・ジェットの多用途支援機
U-4が展示されてました。
U-4(ユー・フォー)だけに、未確認飛行物体扱いとして滑走路の端に展示したとしたら粋な計らいですが真偽のほどは未確認です。 (^^ゞ
中型機の360°ビュー展示機としては自衛隊のオスプレイと米軍のC-130がありました。これらは見学ができたようで長蛇の列ができていました。
さあ、最後は大型展示機です。大型機としては、輸送機・
川﨑C-2、自衛隊の
空中給油機・
KC-767、米軍の空中給油機・
KC-135ストラトタンカーの3機ですが、これらの機体はすべて360°ビュー・スペースに
ドドンと
おいてあります。その広い展示スペースですが、
自衛隊の空中給油機KC-767の奥に見える赤いフェンスが広い展示エリアの
西側エンドの端っこです。グーグルマップで見ると現在位置はここでした。ふう、思えば遠くに来たものだ~。
さて、そろそろ小腹も空いたのでここでアメリカングルメ&スイーツ探検隊の出動です!露店が並ぶ
売店エリアはここからすぐの場所ですが、目指すはテントの屋根が青い露店です。
青い屋根のテントは米軍基地の方々が出店している露店なので
本場のテイストが味わえます。
で、今回はフィリーチーズステーキをチョイスしてみました。フィリーチーズステーキはフィラデルフィアが発祥で炒めた牛肉と溶けたチーズをホーギーロール
(フィラデルフィア地域のローカルなパン)に挟んだ温かいサンドイッチです。
ステーキサンドイッチとありますがよく見ると中身はひき肉です。アメリカでは肉を焼いたものを総じてステーキと呼ぶそうでフィリーチーズステーキの中身はお店(家庭)によってちがうようです。
今回のスイーツとしては、
ソーダケーキ(ホイップクリームとカラースプレー付き)とキャロットケーキを買ったのですが、午後の展示飛行が始まったので
家に帰ってからいただきました~。
午後は第302飛行隊のF-35×2機による機動飛行からスタートです。
こちらもキレッキレの飛行でしたがG7Xのバッテリーが尽きたので動画はなしです。(^^ゞ
さあ、そして展示飛行のトリを飾るのはF-35とF-16の…おっと、機動飛行となってます。昨年はF-35とF-16の航過飛行だったはずですが、これは、どういうことでしょう?
なんと、今回はアナウンス付きで同じ課目を交互に行う機動飛行対決です!こ~れはスゴイ。見応えありです! 見ていた場所は西の端だったのでアナウンスは良く聞こえませんでしたが、「9G 360°ターン」や「スローフライト」からの「ハイレートクライム」などF-16 vs F-35 の性能対決を惜しげも無く見せていました。
こちらは「ハイ・スピード・パス」によるベイパー・コーン対決の様子です。
午前ほどの激しさはなかったのですが彩雲っぽいベイパー・コーンが出現しました。
F-16でも同様のベイパー・コーンが現れました。ラッキーなことに直上通過時にベイパー・コーンが現れたので大迫力で見ることができました~。
F-16 vs F-35 の機動飛行対決はとっても見応えがあったのでぜひ来年も行ってほしいですね~。
今年の三沢基地航空祭は天気も展示飛行もこれ以上は無いというほど素晴らしいもので大満足でした。帰りもシャトルバスに乗りましたが待ち時間は50分でした。やはり帰りは混みますね~。
*三沢基地航空祭2024:入場者数(40,000人)
〈航空祭ブログ〉
三沢基地航空祭2023 観覧記録 2023.9.10(70,000人)
三沢基地航空祭2022 観覧記録 2022.9.11(35,000人←
入場制限あり)
松島基地航空祭2024 観覧記録 2024.8.25(30,640人)
松島基地航空祭2023 観覧記録 2023.8.27(40,000人)
横田基地友好祭2024 観覧記録 2024.5.18(302,000人)
横田基地友好祭2023 観覧記録 2023.5.21(193,000人)