晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

10月30日未明の火星

2022年10月31日 | 火星
10月30日も撮影を03時過ぎから始めたがこの日の気流は今季最悪だった。30cm望遠鏡(300倍)で見ても模様は何一つ見えなかった。

05時10分撮影 中央経度 98゚ 光度 -1.2等 視直径 14.9" 輝面比 0.93

2022/10/29 20h20m(UT)  μ210 + Powermate2 + ASI290MC
Duration=120s Shutter=9.717ms Gain=219 (36%) Autostakkert3 25% of 5303



10月27日未明の火星

2022年10月30日 | 火星
10月27日未明に撮影した火星です。

 10月26日の夕方に土星を撮影した時は気流が良かったので期待したが、この時間は気流が良くなくてかろうじて模様が写ったという感じだった。今日も北極域に白雲が広がっている。

03時25分撮影 中央経度 100°  -1.1等 視直径 14.5" 輝面比 0.92

2022/10/26 18h25m(UT)  μ210 + Powermate2 + ASI290MC
Duration=90s Shutter=3.991ms Gain=307 (51%) Autostakkert3 25% of 3129


03時30分撮影 中央経度 102°

2022/10/26 18h30m(UT)  μ210 + Powermate2 + ASI290MC
Duration=90s Shutter=3.491ms Gain=307 (51%) Autostakkert3 25% of 11551


04時44分撮影 中央経度 120°

2022/10/26 19h44m(UT)  μ210 + Powermate2 + ASI290MC
Duration=90s Shutter=3.491ms Gain=317 (52%) Autostakkert3 25% of 12212

 日の出直前に気流が落ち着くことがあるので1時間ほど撮影を続けたが気流の改善は見られなかった。

X-37B 観望記録(10/28)

2022年10月29日 | X-37B
10月28日18時10分過ぎに通過したX-37Bの観望記録で~す。

 現在地球周回軌道上で運用中のX-37Bはミッションとしては通算6回目(OTV-6)2号機としては3回目の飛行である。OTV-6は2020年5月17日にケープカナベラルからリフトオフしたものだが現在もミッションを継続中でX-37Bとしての宇宙滞在記録を更新中である。(設計上の滞在期間は270日だがOTV-6は900日を超えている。わぉ!)

 さて、X-37Bの拡大撮影はこれまでに何回かチャレンジしているが全長が8.92m、翼幅が4.55mの大きさなのでこちらがイメージしたようにはなかなか写らない。予報では明るいときの光度が0等級ほどだが最近は予報を下回ることが多く眼視ですら見えないことがほとんどだ。

 これまでD300mm(合成焦点距離3000mm)にASI174MMやASI290MCを装着して撮影を試みていたが、今回はこれまで試していない組合せ、D300mm(f1500mm)+ASI290MMでテスト撮影を行う。

 今回の通過は高度43°で地球の影に入るイベントだが…

 最近は眼視で発見できず撮影まで至らなかったことが続いていたので、へび座の頭部をターゲットポイントとして双眼鏡で通過を待った。18時11分0秒、予報どおりにへびの頭を通過する移動光点を発見! X-37Bだ!

 明るさはへびの頭の星とほぼ同じで約4等級…このあと0.9等級まで明るくなるので惑星カメラをONにして通過コースを眼視で凝視!来るぞ、来るぞ…… あれ!? 待てど暮らせど移動光点は見えません…

 うわ~、デジャブです。イヤホンから聞こえる時報が「もう通過時間は過ぎてますよ」という心の声を含んだ音声で時刻を告げてます。まただ…

 X-37Bを眼視で発見するためのメモ書き…

 予報ではアルタイルとほぼ同じ明るさに増光してから地球の影に入るはずだったのですが…全く見えませんでした。う~む、またしても逃げられた。X-37Bの捕獲は難易度MAXです。OTV-6は宇宙滞在900日を超えているのでそろそろ帰還すると思われますが、次回のチャンスを待つことにしましょう。


↓過去ブログ
X-37B 撮影記録 2022年1月28日 NEW
X-37B 観望記録  2021年11月13日
X-37B 撮影記録  2021年10月4日
X-37B 撮影記録  2021年8月1日
X-37B 観望記録  2021年6月25日
X-37B 観望記録  2021年5月14日
X-37B 観望記録  2020年12月9日
X-37B (OTV-6)  2020年5月29日&5月31日
X-37B (OTV-5)  2019年9月15日
X-37B (OTV-2)  2011年11月3日
X-37B (OTV-1)  2010年5月30日
The military space shuttle X-37B  2010年5月27日



10月26日の土星

2022年10月28日 | 土星
10月26日の土星撮影記録です。
 この日は移動性高気圧がゆっくり移動したため朝までいい天気が続きました。

 日没時刻は16時46分で薄明終了は18時13分ですが、17時30分過ぎには土星が見えてきたので早めに撮影開始です。まだ時間が早いこともありますが心なしか土星が暗く見えたので光度を確認すると…

 ふむ、0.6等です。8月15日の衝の頃は0.3等でしたのでやはり暗くなっていますね。視直径も衝の時は18.8" だったのですが、今は17.4”です。だいぶ地球から遠ざかったようですね。

 こちらがファーストショット。今の時期にしては気流が落ち着いているほうです。

2022/10/26 17h42m24s Shutter=44.58ms Gain=350 (58%)  25% of 3000frames

 北半球の一番色が濃いベルトNEB(北赤道縞)と北極の色が暗くなっているところNPR(北極地方)も確認できます。カッシーニの空隙も確認できますが、やはり夏場に比べると写りはかなり悪くなっています。

2022/10/26 18h05m02s Shutter=42.72ms Gain=355 (59%)  50% of 4000frames



 やぎ座にある土星は12月まで南西の空で見ることはできますが、高度が低くなるので2022年の撮影は今夜がラストになるでしょう。今年は通算で土星を7回ほど撮影しましたが、一番良く写ったのはいつだろうと思って調べてみたら… 


ベストフォト2022は、7月2日に撮影した今年のファーストショットでした。(photo
この時の土星の光度 は 0.6等で 視直径は 18.2"です。
2022/07/02 0h19m08s Shutter=83.19ms Gain=294 (49%) Duration=120s 90% of 1444


 で、2022年のベスト2は、8月21日に撮影したC冠が写った土星です。(photo
この時の光度は 0.3等、 視直径は 18.8"でした。ちなみに衝(8/15)の時と同じ光度・視直径です。

2022/08/21 23h30m20 sShutter=74.47ms Gain=294 (49%) Duration=240s 50% of 3223frames


 来年の土星は「2025年・環の消失」の2年前になるので輪の傾きがだいぶ小さくなります。その分、今まで見えなかった南半球が見えるようになるので「南半球の色と縞模様の観察」がポイントですね。


細い月を求めて(月齢0.9はどこ?)

2022年10月27日 | 
10月26日は今年2回目となる月齢0.9の月が沈む日です。

 前回は5月31日でしたが天気に恵まれずチャレンジできなかったので初挑戦です。今回は日没時の月高度がわずかに3.6° なので条件的に厳しいなぁと思ってましたが、やはり、見えませんでした~。

こちらは試し撮りで撮影した画像、右の方で金星のように輝いている光点は飛行機です。

2022/10/26 16h44m57s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F6.3 1/2500sec


 月齢1の月は日没から15分を過ぎた頃に見え始めるので、今回は日没15分後の17時01分頃から見え始める計算になります。ステラナビによると17時01分の月高度は0.8°なので直径が0.5°ある月の下端が地平線上0.5°ということになります。

 つまり実質的には眼視では絶対無理という条件です。ですが~、画像処理をガリガリすれば細月と背景のコントラストの差を見つけられるのでは…と考えたのですが結局見つけることはできませんでした。

 下の写真を撮影した時の月高度は2.1°、山の一番高いところが高度1°なのでこのどこかに月があるはずですが、日没8分後ではまだ空が明るすぎるようでコントラストを調整しても見つけられず…でした。

2022/10/26 16h54m37s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F6.3 1/500sec

 こちらは日没12分後、月高度1.4° の写真です。そろそろ月が山の端にかかる時間です。

2022/10/26 16h58m45s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F6.3 1/320sec

こちらがラストフォト。日没15分後で月高度は0.8°です。満月だったら見えるのですがね~。

2022/10/26 17h01m52s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F6.3 1/320sec

次回、今年最後の細い月(月齢0.9)は12月24日です。日没時の月高度は4.3° なので今回と同じようにむずかしい条件かというと、そうではなく十分可能性のあるイベントです。

 今回は日没から月没まで22分間でしたが12月24日は日没ー月没が35分間です。春に向けて白道(月の通り道)が立ち上がっていくのでこれから条件は少しずつ良くなっていきます。しかも12/24は水星と金星が近くにあるので撮影できたらフォトジェニックな写真になりますね。

12/24 日没20分後の様子(月高度1.4°、金星高度6°、水星高度10°)


 仙台ではこの時期、季節風が奥羽山脈を越えてくるので西の空は雲で覆われることが多いのですが、天気の具合を見てウオッチングしてみることにしましょう。

10月26日未明の火星

2022年10月26日 | 火星
10月26日未明の火星撮影記録です。

 Windy予報では10月26日0時~4時における250hPa(10km上空)風速が13m/sだったの2時過ぎから撮影を試みたのだが予想に反してそれほど安定した気流ではなかった。


2022/10/26 03h17m  μ210 + Powermate2 + ASI290MC
Duration=90s Shutter=8.472ms Gain=230 (38%) Autostakkert3 25% of 10618

 予報では下図のように偏西風が途切れて夏場なみの風速13m/sになっていたが、眼視で見たシリウスはしっかり瞬いており、リゲルも控えめであるがはっきり目視できる瞬きであった。

 ベテルギウスの瞬きは眼視で確認できないほどかすかであったのでこの時期としては確かに気流は良かったと思うのだが、ウエーブレット処理をしてもなぜか模様は浮かび上がらなかった。

 PCモニタに映し出された火星はそれほど大きく揺れてはいなかったが模様はほとんど見えなかった。風速が弱かったのは事実だが、透明度的なものか気流の質によるものか分からないが模様がクッキリ見える条件ではなかったようだ。

 今夜は移動性高気圧が通過するので一晩中快星の予報になっている。Windyの風速予報は16m/s~21m/sなので期待したいところだがはたしてどうだろうか? 今宵は夕方の土星から撮影を始めて木星と明け方の火星まで撮影する計画である。

10月21日のISS

2022年10月24日 | ISS(国際宇宙ステーション)
10月21日に撮影したISSの記録で~す。

 前回の撮影は8月22日だったので、なんと2か月ぶりの拡大撮影です。
今年は7月~9月で撮影できたのがたったの2回… まさに開店休業の状態でした。


 そして、時はすでに10月下旬、上空の気流は早くも冬の趣です。

 まーぼやいても仕方ないですね。天気には抗えません。 で、今回の通過ですが、通過時の太陽高度は -6°の市民薄明なので灯りがなくても外で新聞が読める明るさです。空に星は見えずシリウスだけが輝いている状態です。(注:ISSはマイナス等級なので問題なく見える通過です)

 今回のISSは北西の空を仰角65°で通過して北東へ進みます。太陽に向かって進むので前半は明るく、後半が逆光になって減光するパターンです。(↓ 見た感じに近づけるため通過図を反転しています)


 今回の撮影システムはいつもの30cmドブ+Powermate2×+ASI290MC+UV/IR cut Filter です。さて、時間です。最近はプラネタリウムアプリでISSの接近を見ながら待っているのでISSが今、空のどこにいるかがすぐ分かります。

 今日のコースでは仰角10°で屋根の狭間に見えるはずです。おっと、来ました! ん!? やけに明るいぞ… 仰角10°を過ぎたばかりだというのに-2等級…いや、木星より遙かに明るく輝いています。

 本日のパスは太陽に向かって進むコースなのでたぶん全ての太陽電池パネルがこちらを向いて全反射するハイリゲンシャイン効果なのでしょう。おどろくほどの明るさです。

 では、撮影開始です。久々の撮影なのでカメラの露出はShutter=0.838ms、Gain=300 (50%) の標準モードにしてあります。西の空で開始した撮影は北東の仰角40°を過ぎたところで自宅屋根で隠れてしまい終了です。

 撮影終了後は東の空が見えるところに移動して若田宇宙飛行士が乗船するISSを見送りました。日の出前の青空の中を東の地平線に向かって静かに進むISSはいつにも増してキレイでした。感動です!

 で、肝心の撮影画像ですが、それが、え!? なんでこれしか写ってないの? 追尾率悪すぎ! しかも冬の気流でボケボケ…なにこれ最悪!… でした。下の動画が今回の取れ高のすべてです。トホホ…

2022年10月21日のISS


今回はコンポジットできる画像がひとつもなかったのですべて単独1枚画像を処理しています。
(参考:画像処理前後の比較GIF→photo

↓ 5時22分45秒、推定仰角58°、推定距離480km


↓ 5時23分11秒、推定仰角62°、推定距離450km


↓ 5時23分26秒、推定仰角64°、推定距離440km


↓ 5時23分48秒、推定仰角54°、推定距離490km


 まー、こんなもんですかね~、欲を言うともう少しクリアな写真を期待していたのですが思った以上に気流が悪かったことと、そもそも長いブランクで撮影感覚が鈍っていたことがすべての敗因ですね。

 この日は日中も好条件パスがあったのでチャレンジしてみましたが、仰角87°でキャッチした直後にロストしてしまい収穫ゼロでした。


 これからはますます気流が悪くなるので夜間の撮影はキビシイですが、湿度が低くなるので昨年のようにDaylight Passを撮影して楽しむことにしましょう。

10月21日未明の火星

2022年10月22日 | 火星
10月20日夜から10月21日未明まで一晩中晴れていたので、土星・木星・火星を観望したが気流も透明度も悪くて、撮影などは論外で眼視観望もとてもつまらないものだった。

 たしかに1等星は瞬いていたが、それほど大きな瞬きではなかったので、試しに木星を撮影してウエーブレット処理をかけてみたが、ボケボケの模様しか出てこなかった。

 朝方に気流が落ち着くことを期待して仮眠を取った後に火星を観望したが、キンメリア大陸がうっすらと分かる程度で北極冠と南極の白雲はまったく見えなかった。

 惑星撮影用望遠鏡は撮影できる状態にしてあったので、とりあえずの記録用として数ショットだけ撮影したが画像処理もそこそこにして今宵の観望会はお開きとなった。


10月21日3時29分の火星

2022/10/21 03h29m  μ210 + Powermate2 + ASI290MC
Duration=90s Shutter=8.972ms Gain=257 (42%) Autostakkert3 25% of 10021


10月21日3時36分の火星

2022/10/21 03h36m  μ210 + Powermate2 + ASI290MC
Duration=90s Shutter=9.972msms Gain=257 (42%) Autostakkert3 25% of 12019

 この後も気流が良くなる気配は全くないが、このあとISS通過があるので撮影の準備を行った。ISSの撮影は8月22日以来なのでもし成功すれば、実に2か月ぶりとなる。今年でISS拡大撮影15年目になるがこれほど長いブランクは一度も無かったと思う。ぼやいても仕方ないが、とにかく今年は巡り合わせが悪すぎる。

 ISSの通過は5時20分過ぎである。それまでまだ時間があるのでコーヒーでも飲みながらチルすることにしよう。

 次回のブログに続く…



10月20日の中国宇宙ステーション(カラー撮影)

2022年10月21日 | CSS(中国宇宙ステーション)
カラーカメラによる中国宇宙ステーションのテスト撮影記録です。



 今回のパスは南天を通過する比較的追尾しやすいコースですが、仰角が最大で51°なので大気分散の影響が多分に出るコースでもあります。ということで今回は大気分散プリズム(ADC)を装着して撮影してみることにしました。


 システムとしては30cmドブ+Powermate2× + ADC +ASI290MC +UV/IR cutフィルターです。まー、かなりの狭写野ですがそれも含めてテストしてみましょう。

 CSSはISSに比べ視直径がかなり小さいので解像度の悪いカラーカメラ向きの対象ではありませんが、問天がドッキングする前に一度だけカラーカメラで撮影をしたことがありました。

 その時は夕方のパスで、北西から垂直上昇をして天頂で地球の影に入る通過だったのですが… 惑星カメラに写っていたのは、え!? カメラ壊れたの? と思えるような変な写真だったので、それ以来カラー撮影は無理だなーとおもって封印していました。

 みごとに大気分散を拾って青と赤の2色だけになっていますね~。なぜか地球の影に入るまですべてこのような画像でした。

 で、今回の撮影ですが、直前までは雲一つ無い快晴だったのにCSSが地平線から出るのに合わせて雲がやってきて、発見できたのは南西の仰角20°のところ… その後も雲に入ったり出たりだったため全体的にダメダメ不鮮明動画となりました。気流もイマイチだったのでダブルでダメダメでした。


2022年10月20日の中国宇宙ステーション(カラー撮影)


↓ こちらは4枚コンポジットした画像ですが大気分散も拾って青が強く出ています。



Shutter=0.833ms Gain=300 (50%)

 今回の動画を見ると、進行方向に神舟4号の貨物船があって後方に天和のドッキングポートがあるようにみえます。10月31日の夢天ドッキングに備えて逆向き飛行をしているのでしょうかね~。



10月18日の中国宇宙ステーション

2022年10月20日 | CSS(中国宇宙ステーション)
10月18日に撮影した中国宇宙ステーションの撮影記録です。


 今回のイベントはほぼ天頂を通過する最良のコースですが…

 仰角が80°を超えると天頂付近の追尾が容易でないことと天頂通過後に鏡筒回転をしなければならないので、一番条件の良いところを取り逃してしまう悲しいコースでもあります。


↓ こちらは事前にグーグルカレンダーに入れていた撮影計画と事前の気象情報です。

西北西10°→南南西85° →東南東47°(影に入る)
モノクロ拡大撮影 ASI290MM
Shutter=0.869ms Gain = 300
Windy: 250hPA(10km) = 南西77m/s 悪
windy:雲量2% SCW:雲量20%~50%

 上記の雲量についてはあくまで予報であってあまり当てにはなりませんが、Windyの風予報は大きく外れることがないので気流の状態を予測するには使える数値です。

 250hPA(上空10km) の風速はジェット気流(偏西風)との対応がいいのでこれを見ると偏西風が今どこを流れているかがおよそ分かります。で、秒速77mはズバリ!最悪寄りの〈悪〉です。

 季節は初冬なので大きな期待はしてませんが、せめて秒速50m以下であってほしいですね。通過時の18時15分頃の雲量は0になりましたがベガが激しく瞬いていたので気流は予報どおりだと感じました。

 このコースでは天頂までは逆行になるため暗いのですが、天頂を過ぎると順光になってかなり明るくなります。しかし今回は天頂通過後に地球の影に入ってしまうので鏡筒回転後にどれだけ素早く導入できるかが鍵になります。

 で、これが今回撮影した動画のフルバージョンです。天頂付近はすっぽり抜けていて、天頂通過後は鏡筒回転のため中国宇宙ステーションの向きが一気に変わります。そして案の定、すぐ地球の影に入るため後半はあっという間に見えなくなります。

2022年10月18日の中国宇宙ステーション


 やはり、気流が悪すぎるので予想どおりの写りかたでした。前半は画像処理に耐えられる画像が皆無だったので後半部分から1枚をセレクトしてステライメージで処理したのが下の画像です。



 今日の気流ではこれが限界ですね~。下は地球の影に入る直前で最も明るくなったときの写真ですが、天舟4号の太陽電池パネルが写っていたのでかなりシャドウを上げてあぶり出してみました。


 これから季節が進むと気象条件はさらに悪くなりますが10月31日に問天・科学実験モジュールがリフトオフしますのでもう少し中国宇宙ステーションの追っかけをしてみることにしましょう。