晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

天王星(衝)

2023年11月15日 | 天王星
11月14日の夜に撮影した天王星です。

 衝をむかえた天王星の視直径は3″.8、光度は5.7等級で、地球からの距離は18.6AU(27億9000万km)です。5.7等級という明るさはガリレオ衛星のカリストと同じですが望遠鏡(270倍)で見た天王星は青緑色の円盤像に見えてとてもキレイでした~。

 本日の撮影機材は、いつもの μ210+Powermate2×+ADC+UV/IRcut +ASi290MCです。撮影を開始したのは21時過ぎで天王星の高度は56°ほどでした。露出を変えて数パターン撮ってみたのですが、どれも代わり映えのない画像となって適正露出は分からぬまま終了となりました~。


21時19分

2023/11/14 21h19m Shutter=100ms Gain=400 (66%) Duration=120s 70%of 1201frames


21時23分

2023/11/14 21h23m Shutter=190ms Gain=350 (58%) Duration=120s 70%of 632frames


21時26分

2023/11/14 21h26m Shutter=381ms Gain=301 (50%) Duration=120s 70%of 317frames


21時31分

2023/11/14 21h31m Shutter=377ms Gain=300 (50%) Duration=180s 70%of 477frames


〈11月16日追記〉
衝をむかえた天王星~11月14日21時23分撮影(Shutter=190.2ms)

皆既月食 天王星食(2022/11/8)

2023年06月25日 | 天王星
本日のブログはお蔵入りにした「皆既月食・天王星食」の蔵出しスペシャルで~す。

 世紀の天体ショー「皆既月食中の天王星食」は好天に恵まれて各地で観測されましたが、なぜか自宅からは月方向に動かぬ雲が発生して全行程の8割が雲で撮影できない状態でした~。

 それでも雲が動くのを待って、ほそぼそと撮影は行いましたがイメージしていた写真は撮れずじまいで… さすがにへこみました。なのですぐにブログにまとめる元気もなくお蔵入りになったわけです。

 しか~し、「皆既中の天王星食」という世紀の天体ショーです。記憶が薄れる前に記録に残すべく(すでにかなり記憶がうす~くなってはいるが)フォルダを開いて発掘作業をすることにしました~。

 時は2022年11月8日、指おりかぞえると約7か月前のことですが、す~っと昔のことのように感じます。当日は天気が悪くなる予報はなかったので早めに準備をして、月が屋根の向こうに見えだした17時30分過ぎから撮影を始めたのですが…

こちらがファーストショット 半影開始42分後(本影開始28分前)月高度14°
 今思うとすでにこの頃から不穏な雲が月の周りに発生していたがまさか曇るとは思っていなかった。
 
2022/11/8 17h44m22s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 f9 1/500sec

本日の皆既月食イベントデータ
 17時02分 半影開始
 18時09分 本影開始
 19時17分 皆既開始
 19時59分 食の最大
 20時42分 皆既終了
 21時49分 本影終了
 22時56分 半影終了

本影開始直前18時8分、月高度19°
 この写真を撮影した直後に雲が月を覆って以後30分間まったく見えなかった。
 
2022/11/8 18h08m03s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 f9 1/500sec


本影開始31分後、食分0.48、月高度25°
 やっと月が見えたがご覧のとおり薄雲越しの撮影だった。
 
2022/11/8 18h40m44s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1000 f9 1/250sec


本影開始57分後、食分0.80、月高度29°
 皆既開始前ではこれが一番条件が良い時の画像ですね。 
 
2022/11/8 19h02m01s D810A SE200N ISO1600 1/250sec



皆既開始4分前、食分0.96、月高度31°
 薄雲越しのためターコイズフリンジの確認はできなかった。
 
2022/11/8 19h13m29s D810A SE200N ISO1600 1/15sec



皆既開始2分前、食分0.99、月高度32°
 雲越しに撮影した皆既直前の画像、この後雲に隠されて撮影再開は皆既6分後。

2022/11/8 19h15m36s D810A SE200N ISO1600 1/15sec


皆既食の始め19時17分、食分1.00 → 雲で撮影できず


皆既開始6分後、食分1.09、月高度33°、天王星潜入 1時間21分前
 この頃から雲が急速に晴れて月の周りの恒星と天王星が見え始めた。
 
2022/11/8 19h23m34s D810A SE200N ISO1600 1/3sec

天王星食イベントデータ(仙台)
 20時44分32秒 潜入開始
 20時44分46秒 潜入終了
 21時31分57秒 出現開始
 21時32分12秒 出現終了

皆既開始44分後、食分1.36、月高度40°、天王星潜入 43分前
 
2022/11/8 20h01m01s D810A SE200N ISO4000 1/4sec



皆既開始57分後、食分1.30、月高度43°、天王星潜入 30分前
 
2022/11/8 20h14m39s D810A SE200N ISO4000 1sec



皆既終了4分前、食分1.04、月高度48°、天王星潜入 6分前
 
2022/11/8 20h38m09s D810A DOB300mm+Powermate2× ISO12800 1/30sec  


皆既終了1分30秒後、食分0.98、月高度48°、天王星潜入 1分15秒前
 
2022/11/8 20h43m31s D810A DOB300mm+Powermate2× ISO12800 1/30sec  


天王星潜入20時44分46秒 → カメラ操作をミスって動画撮影失敗…


天王星潜入 31秒後、皆既終了3分後、食分0.95、月高度49°、
 
2022/11/8 20h45m17s D810A DOB300mm+Powermate2× ISO12800 1/30sec  


皆既終了6分後、食分0.90、月高度49°、天王星潜入 4分07秒後
 
2022/11/8 20h48m53s D810A SE200N ISO6400 1/30sec



皆既終了7分後、食分0.89、月高度50°、天王星潜入 4分31秒後
 
2022/11/8 20h49m17s D810A SE200N ISO6400 1/640sec



皆既終了36分後、食分0.47、月高度55°、天王星出現 14分01秒前
 
2022/11/8 21h18m11s D810A SE200N ISO6400 1/125sec


皆既終了36分後、食分0.47、月高度55°、天王星出現 13分23秒前

2022/11/8 21h18m49s D810A SE200N ISO6400 1/4000sec



皆既終了40分後、食分0.41、月高度55°、天王星出現 10分01秒前
 
2022/11/8 21h22m11s D810A DOB300mm+Powermate2× ISO6400 1/1000sec  

天王星出現まで、まだ10分もありますが、ここで潜入撮影失敗の教訓を生かして余裕を持って動画撮影の準備です。さて、テスト撮影も成功して準備万端ですが、スムーズにことが進みすぎるときこそ要注意です! そうです!「好事魔多し」です。で… 事実はその格言どおりで、突然、黒雲が湧いてきました~。

 あちゃ~、このタイミングで雲が湧くか~? と嘆いてもしょうがありません。あとは運を天にまかせましょう! 動画スタートです! ポチッ!… はたしてカメラは天王星出現を捉えることができたのでしょうか? 結果は動画をご覧ください~ 笑

「天王星食 出現」
 *視聴は全画面をおすすめします。オリジナルより画質がかなり低下しているので…   (^^ゞ



 動画撮影後は本格的に天気が悪くなったので、以上をもって世紀の天体ショー「皆既月食・天王星食」撮影会は終了となりました。今回撮影に成功した画像はホントにわずかでしたが、お蔵入りせず記録に残せたのでめでたしめでたしですね。(自己満足!)

火星と天王星の接近

2021年01月21日 | 天王星
夕方、何気なく西の空を見たら水星がキレイに輝いて見えた~。超ラッキー! (^^)/

ステラナビで調べたら水星の光度は-0.7等級でした。1月24日が東方最大離角なので今が
一番見やすい時期ですね。次回の東方最大離角は5月17日です。高度が20度と高くなるので
5月上旬が2021年で一番の観望好機となります。


さて、本日のターゲットは火星と天王星の接近です。すぐそばに上弦の月がありますが、
チャレンジしてみましょう。


火星と天王星の角距離は1°38′です。満月の約3個分もあるので小接近という感じですね。



天気予報どおり薄雲(高層雲)が出てきました。これ以上の撮影はムリのようです。



こちらはBORG60にPowermate2を装着して撮影した写真。写野角ギリギリでした。(^^ゞ

2021/1/21/ 19h19m43s BORG60 Powermate2 D90 ISO1600 1.3sec


で、こちらは10年前に同じ望遠鏡で撮影した木星と天王星の接近です。

2011/1/12/ 19h04m27s BORG60 Powermate2 D90 ISO800 2.0sec

このときの角距離は1°05′でしたが木星の視直径が大きいのでいい感じの接近に見えますね。

木星と天王星と上弦の月

2011年01月12日 | 天王星
最接近は過ぎましたが、まだ木星の近くに天王星がいます。

2011.1.12.19:04:27 BORG60 Powermate2 D90 ISO800 2.0sec
木星(-2.3等)、エウロパ(5.3等)、イオ(5.0等)、ガニメデ(4.6等)、カリスト(5.7等)、天王星(5.9等)

ガニメデ・カリストと並ぶ星は恒星(HIP117881)、光度は7.58等。

2011.1.12.19:02:46 BORG60 Powermate2 D90 ISO800 30sec

そして、今日の月…

2011.1.12.19:09:04 BORG60 Powermate2 D90 ISO200 1/160sec

今日は上弦、撮影時月齢は8.0でした。

19:09:04 BORG60 Powermate2 D90 ISO200 1/160sec(トリミング)

こちらは上弦の月の地球照

2011.1.12.19:10:27 BORG60 Powermate2 D90 ISO2500 1/4sec
あまりに寒いので、撮影は以上で終了!明日の予想最高気温は1℃です。さぶ!

久しぶりの青空

2008年09月08日 | 天王星
今日、久しぶりに青空と太陽が見えた…。
忘れかけていた空の色…、青空がまぶしい!

今年の天候は明らかに異常である。
ここ1ヶ月の連続であった。
これほど晴れなかった夏は今まであっただろうか…?
「犬小屋にコケが生えたよ~」という話を聞いたが
我が家のウッドデッキもコケが生えて緑色っぽくなっていた。
ウッドデッキにコケが生えるなんて…、今までなかったことです。

さて、久しぶりに晴れたのですから、
今夜はじっくり星見を楽しむことにいたしましょう。

夕方、南の空には上弦を過ぎた月齢8.7の月が出ていました。


気流は良くないようです。


今夜はWHITEY DOB30でお気楽観望会です。
月面をじっくり見た後は、望遠鏡を木星に向けてみました。
ふむふむ、気流が悪いですねぇ~。

木星はあきらめて、次はアルタイルです。
いいですね~、こちらはきれいに見えます。

アルビレオも見てみましょう。おー、さすが天上の宝石です。
さて、次はいよいよ海王星です。

ステラナビゲーターで位置を確かめ…
双眼鏡で山羊座のしっぽの星からたどっていくと…
ありました!7.8等星ですが、星図と同じ場所に星があります。
DOBのファインダーで星をたどっていって…、ずばり導入成功です。

太陽系で一番外側にある惑星「海王星」ゲットです。
いいですね~、青く輝いています。

さて次は天王星です。
こちらは、みずがめ座ですので、フォーマルハウトから
たどることにしましょう。こちらは5.7等星ですが
目立つ星がないので、じっくり星図を見て、記憶して…
星をたどって…、はは~ん、たぶんこれです。

倍率を上げて見て見ましょう。
ほ~、青緑色の円盤像に見えます。きれいです。

あまりにも、きれいなのでDOBの直焦点で撮影してみました。

拡大率は小さいですが、青緑色をとらえることはできたようです。
次回、拡大撮影に挑戦してみることにしましょう。

さて、最後はペガススの鼻先にあるM15です。
こちらは部分的に粒状に見えましたが、
光害のある仙台ではちょっときびしいようです。

さて、今夜は以上で終了です。
明日も天気が良いようです。晴れたら遠征もいいのですが…
月没が遅くなるので、撮影するなら夜半過ぎですかね~。