晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

10月28日の木星

2011年10月29日 | 木星
10月29日21時43分、木星がおひつじ座で衝をむかえます。

光度 -2.9等(視直径 49.7"、輝面比 1.00)で輝く木星は、まさに惑星の
王様と呼ぶにふさわしい、圧倒的な存在感で夜空に君臨しています。

今シーズン初撮影です。震災時に激しく倒れた望遠鏡のテスト撮影でもあります。
むむ…、光軸を調整するも元の状態には戻りません。復元不可能かもしれません。

ふひょ、さらにトラブル発生です。赤道儀とコントローラーをつなぐケーブルの接続部にある
爪が折れました。これではコントローラーと接続できません。ビニルテープでぐるぐる巻きに
するも接触不良で接続がビミョーです。追尾はしますが何度もコントローラーがOFFになります。

爪が折れて、心も折れそうになりましたが、不屈の精神で撮影続行です。
無理を通せば道理が引っ込むです。頑張りましょう!

で、撮影しました。

2011.10.29 0:12 SE200N ToUcam Pro2 15fps 90sec

気流は、この時期にしては、まあまあです。

2011.10.28 23:08 SE200N ToUcam Pro2 15fps 90sec

しか~し、画像処理がうまくいきません。

2011.10.28 23:10 SE200N ToUcam Pro2 15fps 90sec

気流が良い日は今後望めませんが、次のチャンスを待ちましょう。
おっと、その前にコントローラをなんとかせねば…。

ROSAT - latest news

2011年10月23日 | 宇宙開発
昨日の観測で軌道高度が、177 x 185 kmまで低下したROSAT、

DLR:ドイツ航空宇宙センターの発表(11時45分)によりますと、どうやら
日本時間の10時45分~11時15分の間に大気圏に突入したそうです。

現時点ではデブリが落下したという報告はないそうです。

推定される大気圏突入地点は下図の赤ライン上…、

ライン上に位置する国は、ミャンマー、タイ、ラオス、中国、ロシア、です。

ROSATの破片もこのライン上のどこかに落下したものと思われます。(もし、突入が
11時15分頃の場合は、破片がサハリン(樺太)沖まで到達する可能性があります。)

いずれの地域も夜ではなく午前中なので、落下の様子は見えなかったことでしょう。
人的被害がないことを願いますが、正確な情報はまだありません。
今後の情報を待つことにしましょう。


<追記>
Spaceweather.comに突入位置情報がアップデートされました。
ROSAT RE-ENTRY UPDATE: (Sunday, Oct. 23, 2011)
the massive X-ray observatory re-entered Earth's atmosphere on Oct.
23rd at 01:56 UTC +/- 09. Best-fit coordinates (21.33°N, 100.32°E)
suggest a re-entry over Northern Thailand.

この情報によるとROSATはタイ北部上空で大気圏に再突入したようです。
突入時刻:日本時間23日10時56分(北緯21.33°、東経100.32°)

ROSAT情報(21日)

2011年10月21日 | 宇宙開発
21日現在の軌道高度は、189 x 195 km (Epoch Oct 21)です。

ついに200kmを割りました。昨日より高度が10km下がっています。
UARSの時は高度が150kmを下回った直後に大気圏へ突入しました。

このまま高度が下がると23日の早い時間に落下するでしょう。

最新の情報では、23日09時35分に仙台の真上を通過します。

速度はさらに低下するので通過コースは太平洋側に移動するものと思われます。
明日になると落下時期や場所がかなり限定されてくることでしょう。

今後のアップ・デートを待つことにしましょう。

ROSAT情報

2011年10月20日 | 宇宙開発
10月20日現在のデータによるとROSATの軌道は、200 x 205 km、

大気圏突入時期はやや早まって、10月23日の早い時間(UT)だそうです。
日本時間に換算すると…、23日09時~23日16時頃と思われます。

この時間帯の日本上空通過は2回あります。

1回目は、09時45分ごろ

日本縦断コースです。仙台の上空も通過します。

2回目は、15時54分

北海道横断コースです。

大気圏突入まであと3日…、軌道降下の推移を見守ることにしましょう。

ROSAT(X線観測衛星)最新情報

2011年10月18日 | 宇宙開発
SpaceWeather.comにROSATの最新情報がアップデートされました。

ROSAT DECAY UPDATE:(Tuesday, Oct. 18, 2011)
堅牢な観測衛星(ROSAT)は地球へ向かって降下を続けています。
最も新しい分析では10月23日12時頃(UT)に大気圏に突入すると
予測されています。まだ10時間ほどの不確実性があるため、
落下地点については予測不能です。ROSATは1等星とほぼ同じ
明るさで上空を通過しますので、十分肉眼で見ることが出来ます。

<補足>
10月17日現在のデータによるとROSATの軌道は、217 x 221 km
まで降下したようです。

大気圏突入は日本時間の10月23日21時(+/-5時間)と予測されています。
分かりやすく表すと、10月23日16時~10月24日02時の間…となります。

10月23日は16時05分に北海道を通過する予報が出ていますが、今後
軌道の降下でさらに変わることと思われます。

落下時期がかなり限定されてきました。今後のアップデートを待つことにしましょう。


ROSAT(X線観測衛星)大気圏突入情報

2011年10月16日 | 宇宙開発
SpaceWeather.comにROSATの最新情報がアップデートされていました。

SATELLITE RE-ENTRY:(SpaceWeather.com Sunday, Oct. 16, 2011)
1990年に打上げられたX線観測衛星(managed by DLR:ドイツ航空宇宙センター)
は2週間以内に大気圏に再突入して母なる地球に戻ってきます。

最新の分析では10月22日から24日の間に大気圏に突入すると予測されています。

落下場所については不明です。ROSATは9月24日に再突入したUARSより小型軽量の
衛星ですが、耐熱性の高い素材で構成されているため、地表に到達する確率は
UARSよりはるかに高いと考えられています。

DLRの分析によると燃え尽きずに落ちてくる部品は30個以上と考えられています。
その中で最も大きいと思われるパーツは、耐熱性が高い望遠鏡の反射鏡(ミラー)
です。その重さは1.7トンもあります。

太陽活動の活発化がROSATの落下を早めています。事実、数か月前の予測では
ROSATの落下は12月頃と考えられていました。その時は、これほどまでに太陽黒点数が
増加するとは予測していませんでした。太陽黒点からの極紫外線は地球大気を加熱して
膨張させます。そのことが衛星の大気抵抗を大きくしてしまうため、軌道速度が遅くなり
結果的に落下時期が早まることになります。多くの観測チームがROSATは10月中に落下する
と予測しています。

<補足説明>
ROSATの落下時期がほぼ特定されたようです。当初の予想よりかなり早まっています。
運用時の軌道高度は585km-565kmでしたが現在は230kmです。現時点では予想される
落下時期の幅が3日もありますが、落下の1日前になるとプラス・マイナス5時間の精度で予測
できるそうです。ROSATの現在位置、目視情報などの詳しい情報は Heavens-above.com に
あります。22日から24日の間にROSATが日本上空を通過するのは5回あります。

22日16時


23日10時


23日16時


24日09時


24日15時


軌道は刻一刻と変わりますので今後の情報を待つことにしましょう。

ジャコビニ流星群観望会

2011年10月09日 | ☆星見隊
まもなくジャコビニ流星群観望会出発の時間です。

今回の観望会は久々の星見隊全員集合です。
ここで我が家の星見隊を紹介しておきましょう。

隊長:私
(子どもの頃夜中に突然起こされて父と見たベネット彗星がファーストライト)

正隊員:息子 高校生
(2006年のしし座流星群(*)をみてから星に興味をもつ。有能な助手でもあるが、
今は勉学と部活に忙しく助手は休職中。2009年中国で皆既日食を観測。(***))

正隊員:娘 大学生
(2001年しし座大流星雨の目撃者(*)。知っている星座はオリオン座のみ、は昔の話。
今はiPhoneアプリで88星座をすべて知っている(?)。新進気鋭のカメラマンでもある。
座右の銘は「やっぱりカメラはフィルムよね~」)

フリー隊員:妻
(庭で星を見ていると突然現れていつの間にかいなくなる。まるで彗星のような動きを
する隊員。今回も出発5分前に観望会参加を表明、まさに突発出現である。)

今回の観測地は泉岳です。出発は日付が変わって10/9、ラジオの時報がちょうど0時を
アナウンスしていました。泉岳までは約30分…、予定通り0時半前には観測地に着きました。

おっと、驚きです。たくさんの人がいます。ここは何度も来ていますが(
これだけ多くの人を見たのは初めてです。皆さん思い思いのスタイルで観望中です。

我々も早速準備です。子供たちはキャンプマットに寝袋、大人はチェアーです。
月齢11の月は山の端の向こうですが月明かりの影響で星はあまり見えません。

ソラノクラサは19.22です。第一極大は02時05分ごろなので待つことにしましょう。
今回は観望がメインなのでカメラはしばらく出番無しです。

それにしても空が静かです。散在流星もほとんど流れません。
ときおり流れるのは方向が真逆のオリオン座群と思われるもの。

オリオン群(*)は痕を残すタイプなので、小さな流星でも緑色のトレイル痕(*)が一瞬
残ってとてもキレイです。しし座群によく似たタイプの速い流星です。

ふたご座から飛びだす流星(ふたご座ε流星群?)も見られました。
こちらはトレイル痕を残さない微弱光点が超高速で移動する流星でした。
目撃は1個だけでしたが、なかなかキレイでした。

気をつけてみると流星にもそれぞれ特徴があって興味深く感じました。
それにしても、ジャコビニ群は流れませんね~。妄想が膨らむばかりです。

今年に限って極大が後ろにずれたのか~、と諦めかけたとき…、
その瞬間がついにやってきました。時間は02時10分です。

ふひゃ~、ついに見ました。美しいです。他の流星群とは確かに違います。
年末のこぐま座群(*)もかなりゆっくりですが、それとは全然違います。

ジャコビニの流星雨はどんな感じなのでしょう?見てみたいものです。
結局、私が見たジャコビニ群はこれひとつだけ…、

自称F1レーサー並みの動体視力と視野範囲を持つ娘は3個見たそうです。
いずれも同じような流れ方だったそうです。

極大年としての大出現は見られませんでしたが、十分楽しめた観望会でした。
めでたし、めでたし…、

気温が6度まで下がったので観望会は3時をもってお開きとなりました。

ジャコビニ流星群(10月りゅう座流星群)

2011年10月08日 | ☆星見隊
今年はジャコビニ流星群13年周期の極大年です。

ジャコビニ流星群と言えば、あの1972年に起きた歴史的な空振り…
当時、小学生だった私は父と姉と3人で観測ノートを手に19時から
スタンバイしていました。

ノートには100個の流れ星を記録すべく100番までの記録表を書いて
ワクワクしながら待っていたのですが、不思議なことにひとつも流れません。
「おかしいぞ~」と思っているまに空は曇天に…、
3日前には記録の予行練習までしていたのですが、その時の方が
流れました。(散在流星ですが…)結局見ることはできませんでした。

そして時は流れて1985年、この時は多くの観測者が経験されたのと
同じように、予想極大時22時に向けて夕食を取っている時に…極大でした。

翌日のニュースで「福島の小学生が夕空の中で流星がたくさん流れて
こわくなったので野球の練習をやめて家に帰った」と報じていました。

さらに時は流れて1998年、極大は日本時間の夜明け後だったので
全くノーマークだったのですが、極大が8時間早くなり22時に流れたそうです。

結局見られませんでした。

ここでハタと気が付きました…。なんと!ジャコビニ流星群の流れ星を
私は今まで一度も見たことが無かったのです。ウルトラショック!です。

星ナビ11月号にジャコビニ流星群の特徴として
「ジャコビニ流星群はきわめてゆっくり流れるという特徴を持つ。
さらに、点光源ではなく、面積体のように見えることがあり、
はかなげに雪がふわりと舞うような流星、と表現する人も
いるほどである。」とあります。

これは見なければなりません。幸い天気は移動性高気圧に
覆われて一晩中、快星の予報です。さあ、出かけましょう!

ジャコビニ流星群観望会の始まりで~す。

続きは次回のブログで…。