2019年見たい天体現象シリーズ第3弾は、来年の流星群に注目してみました。
すでに多くの天文誌に掲載されているように、2019年は三大流星群の二つ、ペルセとふたご座の条件がよくありません。唯一、しぶんぎ座が条件最良ですが極大が4日11時なのでピークの鋭いしぶんぎ座は日本では期待薄です。
…ということで、2019年に突発出現の可能性がある流星群をピックアップしてみました。
エントリーナンバー1番
流星群名 注目極大日 時間 HR 特徴 母彗星 観測条件
みずがめ座η群 5月6日 21時~05時 20 速・痕 1Pハレー 最良
*1Pハレー周期彗星より生成・放出された、-539年のダストトレイルが4日13~19時に、-985年のダストトレイルが6日21時~7日05時に接近する予報が出ている。輻射点が東の地平線から昇るのが、01時20分頃で薄明開始が02時50分頃と条件はよくないが、長経路流星を見ることができる流星群である。5日が新月なので2019年は近年では最良の条件である。
エントリーナンバー2番
流星群名 注目極大日 時間 HR 特徴 母彗星 観測条件
10月きりん座群 10月6日 17時~ 2 中 ? 良
*10月6日17時台に突発出現する可能性が指摘されている。日没時刻は17時14分、18時台以降は観測可能となる。月齢7.6の上弦の月が南の空(高度30°)にあるが、キリン座は天の北極に近いので月明かりの影響は少ない。
エントリーナンバー3番
流星群名 注目極大日 時間 HR 特徴 母彗星 観測条件
りゅう座群 10月8日 23時 10 緩~中 21Pジャコビニ・チンナー 悪
*りゅう座群の通常極大は10月9日16時だが、今回はその17時間前の10月8日23時にZHR=10の出現が予報されている。当夜は月齢10.8の月が南西の空にあるので条件は良くないが要チェックな流星群だ。
エントリーナンバー4番
流星群名 注目極大日 時間 HR 特徴 母彗星 観測条件
6月うしかい座群 6月28日 21時~24時 1 緩・痕 ポン・ウィンネッケ 良
*6月うしかい座群は20世紀前半と1998年から6年間隔で突発出現を繰り返している流星群である。2016年はHR=5とレベルが低下しているが、次回の2022年もある程度の活動が見られると予想されている。2019年は特に活発な活動の予報が出ているわけではないが、6月うしかい座群は、流星群の中では最も遅いスピード(14km/S)で流れる流星群であり(参照ブログ→「ふわっと流星群」)ゆっくり流れながら痕を残すという特徴がある。来年は月の条件が良いので晴れスター的には注目したい流星群である。
エントリーナンバー5番
流星群名 注目極大日 時間
みずがめ座δ南群、やぎ座α群、みずがめ座δ北群、みなみのうお座群 7月31日 03時
*みずがめ座δ南群を核として未明の南天を輻射点とするこれらの群活動は、暗くゆっくりとした流星が多いので派手さはないが、来年は月明かりの影響を受けないので近年最高の条件で見られる年である。6等級の最微等級が見られる空であれば総合計でHR=20~30の流れ星が見られる可能性がある。晴れていれば特徴の違う流れ星を同時に楽しめる幕の内弁当的な夜空になるだろう。
以上、来年楽しみたい流星群の紹介でした。<参考文献はもちろん天文年鑑2019です。>
さ~て、2018年もあと6時間となりました。
今年もこのブログを見てくださった みなさん、本当にありがとうございました。
来年も、細々とですがブログをUPしていきますのでご愛顧のほどよろしくお願いします。
すでに多くの天文誌に掲載されているように、2019年は三大流星群の二つ、ペルセとふたご座の条件がよくありません。唯一、しぶんぎ座が条件最良ですが極大が4日11時なのでピークの鋭いしぶんぎ座は日本では期待薄です。
…ということで、2019年に突発出現の可能性がある流星群をピックアップしてみました。
エントリーナンバー1番
流星群名 注目極大日 時間 HR 特徴 母彗星 観測条件
みずがめ座η群 5月6日 21時~05時 20 速・痕 1Pハレー 最良
*1Pハレー周期彗星より生成・放出された、-539年のダストトレイルが4日13~19時に、-985年のダストトレイルが6日21時~7日05時に接近する予報が出ている。輻射点が東の地平線から昇るのが、01時20分頃で薄明開始が02時50分頃と条件はよくないが、長経路流星を見ることができる流星群である。5日が新月なので2019年は近年では最良の条件である。
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流星群名 注目極大日 時間 HR 特徴 母彗星 観測条件
10月きりん座群 10月6日 17時~ 2 中 ? 良
*10月6日17時台に突発出現する可能性が指摘されている。日没時刻は17時14分、18時台以降は観測可能となる。月齢7.6の上弦の月が南の空(高度30°)にあるが、キリン座は天の北極に近いので月明かりの影響は少ない。
エントリーナンバー3番
流星群名 注目極大日 時間 HR 特徴 母彗星 観測条件
りゅう座群 10月8日 23時 10 緩~中 21Pジャコビニ・チンナー 悪
*りゅう座群の通常極大は10月9日16時だが、今回はその17時間前の10月8日23時にZHR=10の出現が予報されている。当夜は月齢10.8の月が南西の空にあるので条件は良くないが要チェックな流星群だ。
エントリーナンバー4番
流星群名 注目極大日 時間 HR 特徴 母彗星 観測条件
6月うしかい座群 6月28日 21時~24時 1 緩・痕 ポン・ウィンネッケ 良
*6月うしかい座群は20世紀前半と1998年から6年間隔で突発出現を繰り返している流星群である。2016年はHR=5とレベルが低下しているが、次回の2022年もある程度の活動が見られると予想されている。2019年は特に活発な活動の予報が出ているわけではないが、6月うしかい座群は、流星群の中では最も遅いスピード(14km/S)で流れる流星群であり(参照ブログ→「ふわっと流星群」)ゆっくり流れながら痕を残すという特徴がある。来年は月の条件が良いので晴れスター的には注目したい流星群である。
エントリーナンバー5番
流星群名 注目極大日 時間
みずがめ座δ南群、やぎ座α群、みずがめ座δ北群、みなみのうお座群 7月31日 03時
*みずがめ座δ南群を核として未明の南天を輻射点とするこれらの群活動は、暗くゆっくりとした流星が多いので派手さはないが、来年は月明かりの影響を受けないので近年最高の条件で見られる年である。6等級の最微等級が見られる空であれば総合計でHR=20~30の流れ星が見られる可能性がある。晴れていれば特徴の違う流れ星を同時に楽しめる幕の内弁当的な夜空になるだろう。
以上、来年楽しみたい流星群の紹介でした。<参考文献はもちろん天文年鑑2019です。>
さ~て、2018年もあと6時間となりました。
今年もこのブログを見てくださった みなさん、本当にありがとうございました。
来年も、細々とですがブログをUPしていきますのでご愛顧のほどよろしくお願いします。